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人生をイージーモードにするには?!
今回は科学的に人生をイージーモードにする方法について紹介させてもらいます。
そもそも人生をイージーモードにするというのはどういうことなのかという定義から始めたいと思いますが、要するに人生におけるトラブルが少ないということになります。
僕たちは、例えば、たくさんお金を稼げたらいいなとか色々なことができたらいいと考えますが、基本的には、僕たちがたとえたくさんのお金を稼げたとしても色々な良い出来事があったとしても、その時には幸福度は大きく上がりますがまた元の状態まで戻ります。ですから、宝くじなどが当たったとしても1年から2年経つと幸福度としては元に戻るということもよく言われるわけです。
ですから、もちろん、今自分のしたいことをしたり今この瞬間の幸せを感じるということもとても大切ですが、多くの人にとっての人生をイージーモードにする方法としては、どちらかと言うと余計なトラブルや手間を減らすことを考えた方が僕たちの幸福度には繋がるものになります。
お金の使い方も同様ですが、お金というものは物を買うよりも体験を買うか時間を買うかのどちらかにお金を使った方が人はより幸せになることができるということが科学的に言われています。
この研究では、参加者たちに100ドルのお金を配り、その100ドルで自分の好きなものを買ってもらったグループといわゆる家事の代行サービスにその100ドルを使ってもらったグループに分けて、どちらの方が幸福度が高まったのかということを調べています。
その結果、物を買った人たちよりも家事の代行サービスにお金を使って自由な時間を作ることができた人たちの方が幸せになっていたということです。
このようなことも考えると、やはり、余計な手間などを減らすことが大切なわけです。
ですから、人生をイージーモードにするにはどうすればいいのかということを考えるには、余計な手間がかからずトラブルを抱えない人生を歩むにはどうすればいいのかということを考える必要があるということが科学的には言えます。
余計なトラブルを抱えづらくなる技術
皆さんは余計なトラブルなどを抱えませんか。
その大小は別として、面倒だとか厄介なことが結構あると思います。仕事でも人間関係でも余計なトラブルを色々と抱えるわけです。
実は、練習すれば鍛えることができる特徴ではありますが、ある特徴を持っている人は人生において余計なトラブルを抱えづらかったということが分かっています。つまり、そのある特徴を持っている人は人生がイージーモードで進みやすかったということです。
以前紹介したことがありますが、数学ができる人は人生がイージーモードになるという話もあります。今回紹介するのは数学の才能ではありません。皆さんも練習すればすぐにできる技術により、人生において余計なトラブルを抱えづらくなるというものです。
この人生をイージーモードにする特徴とは何かというと、クリティカルシンキングです。
クリティカルシンキングとは簡単にいうと疑う力です。批判的な思考と考えることもできますが、クリティカルシンキング自体は非常にシンプルな考え方で3つのポイントがあります。
ポイント1 :前提を疑うこと
ポイント2 :選択肢を作ること
ポイント3 :テストをすること
この3つが出来れば、基本的にはクリティカルシンキングの初歩の部分ができると言えます。
クリティカルシンキングの効果
このクリティカルシンキングの効果について調べてくれた研究は色々とありますが、カリフォルニア州立大学の研究で、224人の学生を対象に全員にクリティカルシンキングの能力を測るテストを受けてもらいました。つまり、前提を疑うことができるかとか他の可能性や選択肢を検討することができるのか、ひとつの物事を様々な視点から見ることができるのかということを調べるテストがあり、それによりクリティカルシンキングの能力を測った上で、さらに IQ テストも受けてもらいました。そして、クリティカルシンキングの能力と IQ の高さを測った上で、今までの人生でどんなトラブルを抱えてきたのかというようなことを調べる実験を行っています。
IQ に関してはある程度は鍛えることもできるものですが、基本的には生まれ持って決まるものではあります。このような僕たちの生まれ持った能力と後から身につけることができる技術であるクリティカルシンキングで、どちらの方が人生をイージーモードにしてくれるのかということを調べようとしたわけです。
その結果、どうやら IQ よりもクリティカルシンキングの方が人生をイージーモードにするという点においては大切になるそうです。
クリティカルシンキングが上手い人ほど、人生のあらゆるトラブルに合いづらくなったということがこの研究により判明しています。
例えば、大事な予定の時間を間違えるというようなことから犯罪に巻き込まれる確率、人間関係や恋愛関係の問題なども減るし、お金の問題を抱える可能性も減るということです。
クリティカルシンキングが上手くなればなるほどチャンスを逃さなくなりますし、大きな問題を抱えづらくなるということが分かっています。
なぜこのようなことが起きるのかというと、結局、IQ が高くても問題を起こす人はやはり問題を起こすわけです。
ところが、クリティカルシンキングが上手な人は、問題が問題として表面化する前に対処することができたり、自分でわざわざ問題に繋がるような余計な行動をしなくなります。
どんなにIQ が高く頭が良くても、最近であれば不倫や浮気の問題もよくありますが、明らかに先々問題になるような行動をわざわざ取ってしまう人が一定数はいるようです。
ですが、クリティカルシンキングの上手な人は、ひとつの視点で考えると得なような気がしても別の視点で考えると損をすることになるというような考え方ができるようになります。
ですから、このクリティカルシンキングの練習をしておくだけでも、人生で余計なトラブルを抱えることなくスムーズに過ごすことができるようになります。
もし皆さんが人生の余計なトラブルを減らして人生を維持モードにしたいというのであれば、このクリティカルシンキングが最も合理的な選択肢になります。是非鍛えてみてください。
クリティカルシンキングの鍛え方
では、このクリティカルシンキングというものはどのようにして鍛えればいいのでしょうか。
今回はその簡単な方法を紹介させてもらいます。
クリティカルシンキングとは物事を違う角度から見る能力と言えます。これは物事をただ単にすべて疑うということではなく、自分が持っている視点は置いておいて、別の視点でそれを見ることができるかということです。
例えば、皆さんが誰かの意見を聞いた時に、それが何を前提にしているのかということを考えるようにしてください。その前提を理解した上で違う前提を考えてみるというのがクリティカルシンキングです。
つまり、今自分が考えていることや今自分が聞いている意見は何を前提にしているのだろうかということを考えるわけです。別の前提を考えることで別の選択肢を考えることができますので、その選択肢を作った上で両方の選択肢を軽くテストしてみて、どちらの方がうまくいくのだろうかということを考えるのがクリティカルシンキングです。
例えば、僕のこのような話は何が前提になっていると皆さんは思いますか。科学や心理学など科学的統計的に分析されている内容を自分たちが使うことができれば、おそらくより良い人生を手に入れることができるだろうし、より効率的に生きていくことができるであろうということが前提になっています。つまり、科学の正しさというものが前提になっているわけです。その前提の上で僕がこのような知識や考察を紹介させてもらっているわけです。
その前提を変えるとしたらどうなるでしょうか。科学が間違っているとしたら、僕が紹介している内容も間違っているということになります。であれば何が正しいのかということを考えると、科学の逆として考えるといわゆるスピリチュアルが正しいとしたら、個人の単なる個人の体験が正しいとしたら、それが全ての物事や多くの人に当てはまるわけではないと考えることもできます。
このように複数の考え方を持つことができるので、その真ん中あたりを取るようにするというのがいい考え方で、例えば、科学が完全に間違っているとも全てにおいて正しいとも言えません。
科学は多くの人に当てはまるはずなので、まずはそれを試してみてそれが自分に当てはまらなかったとしたら、個人的な見解に基づく方法やアレンジを試みてみるというように複数の選択肢を持つことができるようになります。
このような考え方をすることができるようになると、人生においてあらゆるトラブルを避ける能力が高まるということが研究により判明していますので、皆さんも、まずはその前提は何なのか、相手が前提としていることは何なのかということを考えて、その真逆の前提を考えたり、あるいはその中間を探してみることで自分の前提を作ると、それだけでも結構人生のトラブルを抱えづらくなるということが分かっていますので、何かが起きた時にはまずは前提を考えるようにしてみてください。
今回のおすすめの本としてはそのクリティカルシンキングに関する『E.B.ゼックミスタ の クリティカルシンキング 入門篇: あなたの思考をガイドする40の原則』を紹介しておきます。
クリティカルシンキングは考え方を学ぶだけで身に付くものではなく練習する必要があります。その練習の仕方を解説してくれている本になります。クリティカルシンキングの基本を教えてくれる内容になりますので是非チェックしてみてください。
物事の前提について考えるだけでも結構あらゆる物事が違って見えてくるということが理解できると思います。
実際にクリティカルシンキングを普段から心がけるというのも結構難しいものではありますが、自分に対して投げかける質問を決めておくといいと思います。
例えば、前提を疑いましょうと言われても分からないかもしれませんが、それを質問に変えると「前提にするものは何なのか?」「逆の前提はあるのか?」「他の人の前提を使った場合にそれがいい方向にはたらくことはあるのか?」というように自分に対して自問自答することにより、物事を多角的に見ることができるようになるための訓練があります。この質問の仕方を解説した「天才を超える唯一の方法クリティカルシンカー入門」を今回のおすすめの動画として紹介しておきます。物事を多角的に見るための質問リストについて紹介していますので、これはアイデア出しにも使えると思いますし、皆さんが何かしらの判断をしようとした時に思い込みに左右されないためのテクニックとしても使えるものです。ぜひ合わせてチェックしてみてください。
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天才を超える唯一の方法クリティカルシンカー入門→https://www.nicovideo.jp/watch/1575819963
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リサーチ協力
Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo
本内容は、参考資料から考察した科学の面白さを伝えるエンタメです。あくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
参考:https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1871187116300384
https://www.nicovideo.jp/watch/1575819963