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【ポジティブ中毒者衝撃】笑うと幸せになる!の嘘

DaiGo MeNTaLiST

この知識はこんな方におすすめ

  • 笑って楽しく過ごしたい
  • 笑顔あふれる幸せな人生が欲しい

笑顔でいれば幸せになれるのか?

今回は笑いに関する気になる話を紹介させてもらいます。
よくしんどい時こそ笑った方がいいとか、普段から楽しそうにしていたり笑顔でいる人は幸せになれるということを自己啓発のセミナーなどではよく言われていると思いますが、はっきり言ってそれは嘘です。

さまざまな研究により、人間は無理やり笑顔を作ったところで大して幸せにはならないということが分かっています。

この逆はあります。怒りを抑えるという可能性はありますが、怒りの感情以外では、表情フィードバックという表情が感情に影響を与えることはありません。

人間の表情というものは感情が生まれたことにより作られますので、逆に、無理矢理にでも楽しそうな表情をすることにより、脳に刺激が行き本当に楽しい気分になるのではないかということは昔から言われていて、実際にそれを調べる実験も行われていましたが、数年前から行われている追試により、そのほとんどが否定されてしまっています。

唯一、怒りの感情を抑えるという時にだけは効果はあると思いますが、悲しい時に無理をして笑おうとしてもあまり意味はありません。

笑うことが体にいいという話もよくあります。
例えば、普段よく笑う人の方が健康的だし、病気にもなりづらいし傷からの回復も早いとよく言われますし、お笑いの動画を見た方がいいという話をしたこともありますが、もしかするとお笑いの動画を見てもあまり意味がない可能性があるという研究もありましたので、今回はそのあたりも紹介したいと思います。

表情フィードバック仮説は正しいのか?

まずは表情フィードバック仮説についてですが、これは1970年代ぐらいから出されているもので、先ほど紹介したように、悲しい時には無理をしてでも笑うと、それにより自分の中にポジティブな感情が生まれてくるので、悲しい時やメンタルが落ち込んでいる時には無理矢理にでも笑った方がいいといった話があったわけですが、どうやら現状では否定されているようです。

世界中の17の研究室で行われた大規模な研究があり、そのうちの9つの研究室で行われた実験では、笑うことにより少しだけ気分は良くなったけれど誤差程度の違いしかなく、4つの研究室では、笑顔になることによるポジティブな気分になる傾向は確認されませんでした。

ですから、効果が確認された場合もあるけれど、ほとんどの場合は効果がなく、あったとしても無視できるぐらいのレベルだったということです。

この表情をコントロールすることが全く意味がないというわけではなく、顔の表情をコントロールすることによって人間のメンタルをコントロールすることができるのではないかという表情フィードバック仮説については、ボトックスの場合には意味があったそうです。

眉間のシワが寄らないようにするためにボトックスの注射を打つという治療は、よくうつ病の治療としても使われるものですが、それにより怒りの感情を感じづらくなるということは確認されています。
ですから、怒りの感情を感じてイライラすることは少なくなったという研究はありますのが、逆に言うと、ボトックスを打つぐらいのレベルで筋肉の動きをコントロールしないと無理だということです。

ということは、人間が意識をして表情をコントロールすることによりメンタルをコントロールしようというのは結構難しいことなのではないかという研究が出ているわけです。

さらに、作り笑顔をすることでポジティブな気分になることができるのかということを調べたペンシルベニア大学の研究を見てみると、これはメタ分析で138件の表情フィードバックについて調べている論文を分析した結果、その結論としては、無理やり笑顔を作ると確かに楽しい気分に若干はなるけれど、その効果はかなり小さいものだということが分かっています。

効果量としては0.19ぐらいとされていて、広く世の中にパブリシティされていないようなデータまで含めてしまうと、効果量は0.15まで落ちてしまったということですから、ほとんど関係ないといえます。

しかも、その効果自体も個人差がかなり大きいということですから、万人にお勧めできる話ではなかったということです。

他の感情について見てみると、一番効果量が大きいのは怒りの感情に対してのもので0.53ぐらいの効果量が出ていますので、自分の怒りを抑えようとしたりコントロールしようとする時に関しては使うことができるかもしれないけれど、笑顔になることにより万能薬としての効果が期待できるということもないでしょうし、あまり普段から笑わないという人がそれが原因で病気になってしまうのではないかと悩む必要もなさそうだということです。

ユーモアや笑いが重要ではないの??

ユーモアや笑いの重要性については僕は過去にも何度も紹介してきました。
それは全部間違いだったのかというとそういうわけではありません。

参考文献のオリバー・バークマン博士の文献を見てみると示唆に富む記述が出てきますが、人間は確かに普段よく笑う人の方が健康です。
無理やり笑顔を作ろうとするのが意味がないということであり、そうではなく、普段からよく笑っている人や皆と楽しく過ごしている人は、確かに健康的で病気になることも少なく傷からの回復も早くなるということはあります。

これは何故かということが気になるところですが、この笑いについて調べている研究者が素晴らしい発見をしてくれています。

突然ですが、科学的に一番面白いギャグは何だと思いますか?
この研究については皆さんも聞いたことはあると思いますが、科学者が笑いについて調べている研究はたくさんあり、そんな中でも神経科学者のロバート博士という方がいて、笑いの研究に関しては世界でもトップレベルで、しかも、神経科学者ですから脳のレベルで笑いが人間に与える影響について調べてくれています。

この方はさまざまな実験を通して、最も笑えるセリフは何なのか、人が聞いた時に思わず笑ってしまうセリフとは何なのかということを調べています。

その結果出てきたセリフは、そのほとんどが面白くないセリフばかりでした。
例えば、「私はそれは分かっています」とか、「それではみなさんまたお会いしましょう」、「お会いできてよかったです」というような日常会話でした。
みんなが一番よく笑う笑いどころは全て日常会話だったということです。

確かに、「コーンフレークやないか」で僕たちは笑ってしまいますが、それはミルクボーイさんのネタを見ているから笑えるのであって、それを見ていなかったら単なる日常会話です。

結局、僕たちが笑ったり楽しいことをしている時や、面白いネタを見て大爆笑をしている時に、その笑いの主成分となっているのは、その対象となっている人物であり、その人が話す内容や言葉やジョークそのものではありません

「コーンフレークやないか」というのも、ネタとしてのやり取りがあった上で面白いと思い笑えるわけです。

ですから、僕たちが求めているのは笑いそのものではなく、笑い合うことができるような人間関係なのではないかということを彼は言われています。

つまり、僕たちは笑うから幸せになるのではなく、一緒に笑い合うことができたり一緒に楽しいことができるようなポジティブな関係を結んでいる人たちと過ごしている時間が長くなると、自然にたくさん笑うようになるし、笑う頻度も笑っている時間も長くなります
このポジティブな人間関係が僕たちの健康や人生に対して影響を与えているのではないかということです。

笑いあえる人間関係が幸せも健康も与えてくれる!

このように考えるとすべてがつながってきます。
何度も言っていますが、ハーバード大学の研究でも人間の人生を最も左右するものは何なのかということは調べたところ、お金や地位などではなく、実際には良好な人間関係が最も僕たちの人生の質を決めるものだということが分かっています。

結局、笑いが大切なのは、その笑い自体ではなく、ともに笑ったり笑い合ったりポジティブな時間を共有することができる人間関係なのではないかということをこのロバート博士は言われているわけです。

特にこの効果が最も顕著に現れるのは男女関係だそうです。
このロバート博士は、何千もの個人広告を分析しています。
個人広告は日本ではあまりありませんが、新聞にマッチングのためのプロフィールを出すものです。
自分はどんな仕事をしていて収入や趣味や嗜好について紹介して、興味がある人は連絡を欲しいというような広告です。
今のようにマッチングサービスがなかった頃には、このような個人広告で出会いを探していました。

そんな個人広告を分析して、多くの人がどのような人を求めていて、みんなが自分についてどんな紹介をするのかということを分析しました。

その結果わかったこととして、女性はユーモアがある男性を少しありえないぐらいに求めます。
一方で、男性は統計的にはありえないぐらいのレベルで自分は面白くてユーモアがある人間だとアピールしていました。

つまり、女性はユーモアがある男性のことをとても好み、男性は自分はとてもユーモアがあるということをやたらと主張するということです。

結局のところ、女性が求めているのは自分を笑わしてくれる誰かでもありませんし、男性も女性も求めているのは笑いの体験自体でもありません。
女性が求めているのは、自分を笑わしてくれて幸せにしてくれる男性を求めているのであり、男性が求めるのは、自分の話で楽しそうに横で笑ってくれる女性そのものを求めているだけだということです。

そういう意味では、確かに恋愛関係における2人の関係を診断するためには笑いというものは手がかりになります。
2人で過ごしている時にどれだけ笑っているのかということが、恋愛関係を測るための指標になると彼も言われています。

当然ですが、一緒に楽しく過ごしている時間が長くなればなるほど、楽しいからこそ一緒にいるわけですし、人間関係もちゃんと深まっていくでしょうし、そんな良好な人間関係を作ることができれば健康にもなるし幸せにもなるだけでなく、人生の意味を見出すこともできるでしょうし仕事もできるようになるわけです。

要するに、笑っている人ほど人生がうまくいくというのは、笑いそのものではなく、笑い合うことができる人間関係を持っているから人生がうまくいくだけだということです。

笑いを求めようとする人や自分のユーモアな力を高めて芸人さんのようにすべらない話ができるようになろうとする人もいるかもしれませんが、問題はそこではなく、別に相手を笑わせる必要があるのではなく、一緒に楽しい話ができればいいわけです。
基本的なトーク力から磨いていった方がいいのではないかということがわかる研究でした。
皆さんも参考にしていただけたらと思います。

笑いあうことができる人間関係のためのおすすめ

今回はそんな良い人間関係や笑い合うことができる人間関係をつくるために役に立つ方法を解説した動画を今回のおすすめ動画として紹介しておきます。

コミュ障でも5分で人脈をつくれる方法

僕のように人とあまり関わりたくないというような人間でも人脈も友達も作ることができます。
なぜかと言うと人間関係というものは技術だからです。
僕でもできたので皆さんでもできるはずです。
それができるようになるための方法を解説した動画になっていますので、こちらもぜひチェックしてみてください。

科学的に最強な雑談のはじめ方【会話スターター】とは

人間関係が大事だとか基本的なトーク力が大事だと言われても、どこから何をどのように喋ればいいのかがわからないという人もいると思います。
会話の始め方や会話が途切れそうになった時にどのようにすれば上手に再会できて沈黙も怖くなくなるのかということを解説した内容になっています。
会話の始まりや途切れそうになった時に、どんな話題を提供すると会話がより盛り上がるのかということを紹介しています。

人間関係のためのおすすめ本

今回のおすすめの本も人間関係のために役に立つ本を紹介しておきます。

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こちらは僕の本ですが、コミュニケーションの取り方と最低限の労力で相手との関係を維持するための方法や、面倒な関係を自然に消滅させるための方法などについて解説しています。

こちらの本は人間関係の負の面もちゃんと解説してくれている内容になっています。
なぜ人の誤解というものは生まれるのかとか、一度仲違いしてしまった相手との関係を修復するためにはどうすればいいのかということを解説してくれています。
ぜひこの2冊もチェックしてみてください。

さらに、おすすめの本として僕の無料のオーディオブックのリンクも入れておきます。
通常は3000円ぐらいするものですが、これを無料で聴けるというAmazon のキャンペーンを行っています。
1人1冊だけですが、まだの方はぜひチェックしてみてください。

今回のおすすめ動画
今回のおすすめ本
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リサーチ協力の鈴木祐さんの論文解説チャンネルもオススメです
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本内容は、参考資料および、動画を元に考察したもので、あくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
参考:https://www.psychologicalscience.org/publications/replication-strack-martin-stepper
https://academic.oup.com/cercor/article/19/3/537/429135
https://psycnet.apa.org/doiLanding?doi=10.1037%2Fbul0000194
Oliver Burkeman(2011)
HELP!: How to Become Slightly Happier and Get a Bit More Done

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