性格別に効果的な承諾誘導
僕が心理学に興味を持ち最初に勉強したのが承諾誘導のジャンルです。相手にイエスと言わせる方法です。この説得の技術には色々とあります。
そのような技術の中でも、相手の性格ごとに説得の方法を変えた方が良いのではないかというものがあり、説得しやすい相手も分かったという研究がありますので、その研究から性格別承諾誘導のテクニックを紹介させてもらいます。
今回のお勧め本は、僕がこの本に出会っていなかったらメンタリストになっていなかったかもしれないし、今のような自由な生活をしていなかったかもしれないと思えるほどのとても価値のある本です。そちらも是非参考にしてみてください。
エッジヒル大学の研究で、316人の男女を集めてその人たちのビッグファイブによる性格特性を調べた上で、ダークトライアドやタイプ D パーソナリティ(ネガティブな感情を持っているのにそれを表に表現できない性格)などを調べる様々な性格テストを行い、定番とされる説得技術を使って、性格別にどのようなタイプの人がどの説得に弱いのかということを調べたものです。
説得のテクニック
説得技術としては、今回のお勧め本として紹介している『影響力の武器』という僕の人生を変えてくれた本の中で紹介されている技術を使っています。それぞれの詳しい内容についてはそちらを参考にしてください。
1. 権威による説得(専門家や有名な人の権威を使い説得する)
2. コミットメント(まず小さなお願い事をしてから大きなお願いを持ちかける)
3. 類似(共通点や考えの同一性を示した上で説得する)
4. 希少性(レアさをアピールする)
5. 返報性(何かをしてもらうとお返しをしたくなる感覚を使った説得)
6. コンセンサス(集団に従いたくなる性質を使った説得)
この6つの定番とされている説得の技術を使って調べたところ、説得しやすい傾向が分かっています。
社交家タイプ
外向性が高く初対面の人とも仲良く喋れるような社交的な人、誠実性が高く真面目にコツコツとするタイプの人、チームで行動することが得意な協調性が高い人、この3つの傾向が高い社交家タイプの人は、コミットメントを使った説得に弱いということです。
みんながやっていることですと言われると、社交的なのでそれに合わせようとするわけです。
怖がりな人
シャイで人とコミュニケーションをとるのがあまり得意ではないコミュ障なタイプで、不安を抱えやすいような怖がりな人は、基本的に説得しやすくて、どの説得の方法でも比較的選択しやすいですが、特に権威による説得に弱いということが分かっています。みんながしているというコンセンサスにも弱い傾向があるということです。
悪い人
自己中心的で他人をコントロールするのが好きなサイコパス傾向の高い人も実はある方法を使うと説得しやすいということが分かっています。
昔からこのようなタイプの人は説得しにくいと言われていました。
例えば、権威による説得を試みたとしても全く気にしませんし、返報性の原理を使った説得にも相手の好意に対しても何とも思わないので全く反応しません。
ところが、このようなタイプの人に対しては、今時間がないのですぐに決めて欲しいというような急かすことによって全ての説得方法が使えるようになるということが分かっています。
悪党を説得するときは急かしてください。
この中でもやはり説得されやすいのは、怖がりな人です。変なものを買わされたり怪しい商法に騙されたりする人には怖がりな人が多いので、そのようなタイプの人はぜひ気をつけてください。
そして、悪い人を説得する時には時間がない時に説得するようにしてください。
社交的で外交的な人には、みんなもしているというような設定方法を使うと説得しやすくなります。
ぜひ参考にしてみてください。
脳科学的な説得の技術のおすすめ動画
ロンドン大学の脳神経科学的説得術
▶︎https://www.nicovideo.jp/watch/1549080364
Researched by Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo
Reference:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0191886918305865?via%3Dihub