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- 人生後悔したくない
有害ポジティブのデメリットTOP5
以前からポジティブシンキングは行き過ぎるとやばいという話を紹介していました。
有害ポジティブというのは、まさにその行き過ぎたポジティブシンキングのことです。
どんな時でも前向きに考えなければいけないとか、悲しみも苦しみも、ポジティブに考えて乗り越えていかなければいけない、どんなひどい状況でも必ず活路はあるなど、ポジティブに考えない人はダメだと言い続ける自己啓発の人たちがいたりします。
最近の心理学では、むしろネガティブな感情にはメリットが色々とあると言われています。
ネガティブな感情に対しては、ポジティブシンキングで見て見ぬふりをするのではなく、その感情をそのままの形で受け入れていくことが大事なのではないかと言われています。
自分の感情を押さえつけたり無理をしてまでポジティブになろうとすると有害ポジティブになってしまいます。
ですから、今回はそんな有害ポジティブのデメリットについて解説させてもらいます。
第5位 :●●が超増える
有害ポジティブは不平不満が著しく増えてしまいます。
人は逆境に陥った時には、自分の苦しい状況や悲しい姿を周りに見せることによって助けてもらえることもあります。
有害ポジティブは、常にポジティブでいようとするのでそんな姿を見せず強がっています。
強がっている人は他人からの支援を得ることができなくなります。
そうなると、「自分はこんなにもしんどいのに誰も気づいてくれない」と考え始めます。
自分はポジティブにいなければいけないと考えることで、自分の感情を満たすこともできないし、人間関係からの喜びも感じることができなくなります。
この結果 、どんどん孤立することになります。
第4位 :●●が低下する
これも大きなダメージになってしまいますが、自尊心が著しく低下してしまいます。
人は誰でもネガティブな感情を抱くこともあります。
人間ですから当然落ち込むこともあればネガティブに考えてしまうこともあります。
それが普通のことなのに、有害ポジティブの人はネガティブな感情を押し殺そうとしてしまいます。
人は失敗するのが当たり前だしネガティブな感情を感じるのも当然のことです。
それなのに、ネガティブな感情が頭に浮かんだ瞬間に、自分はポジティブな人間として失格だと考えてしまいます。
当たり前のことが起きる度に、自分は失格だという烙印を押しまくります。
自分をどんどん否定していくので、自分は失敗ばかりの人生だと思い始めて自尊心がどんどん低下していきます。
当たり前のことでいちいちショックを受けて自分を否定し続けるわけです。
第3位 :●●と手がつけられない
有害ポジティブの人は、落ち込むと手がつけられなくなります。
普段はやたらとポジティブであろうとしているのに、ネガティブな感情を感じる自分を責めて負のスパイラルに入ります。
先ほどの自尊心が低下してしまうというのは、ネガティブな感情を感じた自分に対する罪悪感からです。
悲しみや怒りや不安といった感情を感じると彼らは罪悪感を感じます。
悲しみや不安だけでなく、人は怒りを感じることもあれば悪いことを考えてしまう時もあります。
失敗したり間違ったことをしてしまうこともあります。
その度に自分を罰するようなことをしていてはメンタルが病んでしまいます。
ネガティブな感情を感じた自分に罪悪感を感じて、その罪悪感から他人に相談することもできません。
他人に相談することもできなければ、その悲しみや怒りや不安はどんどん膨らんでしまいます。
ネガティブな感情はそれを受け入れることができなければ強度が増していきます。
この負のスパイラルが起きてしまうので、有害ポジティブの人が落ち込むと手をつけられなくなります。
ポジティブになろうとすると、かえってネガティブな状況や感情に弱くなります。
第2位 :●●の過小評価
目の前の問題をかなり過小評価してしまう傾向があります。
有害ポジティブの人は、あらゆる問題の過小評価をしてしまうので、下手をすると虐待や DV などエスカレートしてしまうことがあり得ます。
家庭内暴力に関する29の研究を対象に行われたナラティブレビューがあり、ポジティブシンキングばかりを追い求めている人は、自分の家庭内で起きている虐待などの問題を過小評価してしまい、結果的に家庭や子供の大きな問題に繋がったり、やばい人間関係やよくない恋愛関係に留まってしまう傾向が確認されています。
ポジティブであろうとか楽観的に考えることを追求してしまうと、虐待などの家庭内の問題をエスカレートさせてしまう可能性があります。
有害ポジティブの人は致命的な問題から目を背けてしまいます。
その結果、取り返しがつかないことになってしまいます。
第1位 :●●を失う
ポジティブを追い求める人がずっと成功し続けることがない理由がこれです。
有害ポジティブの人は信頼を失って周りから人がいなくなってしまいます。
ポジティブを追い求める人の方が周りの人から信頼されると考えている人もいますが、実際にはそんなことはありません。
人は弱みで愛されます。
弱みを出すことができない人は一番弱い人です。
どんな人間関係にも必ずネガティブなポイントもあります。
ネガティブな面もあれば問題も必ずあります。
有害ポジティブの人はその問題から目を背けます。
何の問題もない人間もいなければネガティブな面がひとつもない人間関係もありません。
ネガティブな面や問題があっても、それを上回るだけの魅力があるから人と付き合います。
それなのに、有害ポジティブの人はネガティブな面が少しでもあったら全て吐き捨てるようなことをしてしまいます。
失敗した著名人が寄って集って叩かれるのと同じです。
皆にとって有益なことをたくさんしてきたはずなのに、一度失敗しただけで全てを否定するかのように叩きます。
どんな人間関係にも問題はあります。
人間関係でも恋愛関係でも、夫婦関係でも、その問題を話し合って少しずつでも解決していかないと前に進むことはありません。
ポジティブな面だけを見て、そのような問題から目を背けてしまえば、人間関係の問題を解決する能力が育つこともありません。
関係が深まっていくことも当然ありませんので、結果的に、ちょっとしたトラブルで人間関係が崩壊してしまいます。
有害ポジティブから抜け出すには
ネガティブと向き合わないことはこんなにもリスクがあります。
有害ポジティブから抜け出すためには、まずはネガティブな感情のメリットを知ってください。
そして、ポジティブシンキングのデメリットを知ってください。
そんな方法について解説した動画をそれぞれ紹介しておきます。
そちらもチェックしてみてください。
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まだの方はこの機会にぜひチェックしてみてください。
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おすすめ本
ネガティブな感情が成功を呼ぶ
リサーチ協力:パレオチャンネル
参考:Toxic Positivity: Keeping It Real in a World Obsessed with Being Happy