この知識はこんな方におすすめ
- 子育て中
- いずれ子育てをする
親が子供のためにできることは意外と少ない!
今回は子育てについてです。
先日、『松丸家の育て方』という本を僕の父親と4兄弟で出させてもらいました。
父親がどのように僕たちを育てたのか、僕たち兄弟が親にしてもらったことの何が良くてどう思ったのか、親と子供の両方から子育てにまつわる話をさせてもらっています。
こちらは僕たち兄弟からの親孝行ということで印税は全て父親にプレゼントさせてもらいます。
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松丸悟(父) の 松丸家の育て方
親と子供の両方が子育てについて語ることはあまりないと思います。
子供を3人兄弟に入れた親の本というのはよくありますが、わりとないタイプの本だと思いますので、よければ読んでみてください。
僕たち4人兄弟はそれぞれ全く違う方向で活動していますが、それぞれ違う方向で子どもたちが自分のやりたいことで成功するにはどうすればいいのかということを考える上では参考にして頂けると思います。
実は、この本の発売を記念してDラボで先日父親と対談しました。
普段の僕とは違う感じになっているかもしれませんが、良ければこちらも今回のおすすめの動画からチェックしてみてください。
【松丸家の育て方】発売記念で親子対談します【DaiGo】
今回は、親が子供のためにできることについてですが、実は、これは意外ととても少ないです。
少ないにも関わらず、多くの親御さんは、子供が勉強できなかったりコミュニケーション力がないというような様々な問題があった時に、それを全部自分のせいのように考えてしまいます。
特にお母さんは自分のせいだと考え自分を責めたりしがちです。
もちろん、できることが少ないからと言って何もしなくていいということではありません。
できることが少ないからこそ、それを理解して集中的にそこに取り組まないと後悔してしまう可能性もあります。
ちなみに、小さいお子さんの子育てについて考えるのであれば、こちらの本が分かりやすいと思います。
実際の子育ては実際にそれを仕事にしている人に聞くのが一番いいので、このような人の本を参考にするのも良いのではないでしょうか。
子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!
子育てにおける親の影響
今回紹介するのは、実際の子育てというよりは親が子供のためにしてあげられることについてです。
それによって子供の将来に大きくプラスになる可能性があることを紹介させてもらいます。
子育てにおいては、もちろん全てに力を入れることができたらそれがいいのかもしれませんが、親も人間ですし親には親の人生もあります。
ですから、あまり子供の将来に関係のないところに関しては力を抜いて、子供の自由にさせてあげた方が子供にとっても嬉しいはずです。
逆に、子供の未来を左右してしまう可能性があるした方がいいこととしない方がいいことにだけは集中的に取り組むことができれば、子供の将来はかなり変わるはずです。
人間の性格はほとんどが遺伝子によって決まると言われています。
生まれた瞬間にほとんど遺伝子によって決まっているので、親がどんな育て方をしても変わらないのではないかという議論が昔からあります。
人によっては、生まれ育った家庭環境がとても重要で、親から受け継いだ遺伝子が原因なのか家庭環境が原因なのか特定することは難しいのではないかという意見もあります。
この問題について、双子研究で親の与える影響について調べてくれた研究があります。
現在の遺伝学では、親の影響はほぼゼロだと言われています。
この研究では、全く同じ遺伝子を持っている一卵双生児でありながら、育てられた環境が全く違うという双子を徹底的に探して調べています。
よくそんなこと調べられたなという気がしますが、同じ遺伝子を持った双子でありながら、何らかの原因で別々の環境で育てられた双子をチェックして、それぞれの性格に何かしらの違いが出るのかということを調べました。
もしこれでその双子たちに性格的な違いが出ているのであれば、やはり、家庭環境による影響というものはあるのではないかということになります。
逆に、別々の家庭環境で育てられたにも関わらず、同じような性格に育っていたというのであれば、やはり、遺伝子によって性格が決まるということになります。
研究者は、親の育て方が子供の性格にどれだけの影響を与えるのかということを徹底的に調べていますが、その結果切ない結果が確認されています。
親の育て方が与える影響は0%から11%だということです。
ほとんど子供に影響を与えないわけです。
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遺伝子が子供の性格に与える影響は38%から50%ぐらいだとされていますが、親の育て方や家庭環境が子供の性格に与える影響はわずか0%から11%ほどしかなかったということです。
他にも様々な影響についても調べてくれていて、例えば、身長は86%が遺伝の影響で親の育て方は7%ほどです。この7%というのは、おそらく運動習慣や食べ物などによるのかと考えられます。
ちなみに、友達との関係で7%ほど決まるとも言われています。
体重は80%が遺伝子の影響を受けるそうです。
これは身長とほとんど同じですから、肉体的な要素に関しては遺伝の要素が大きいということになります。
親の育て方や家庭環境についてはわずか3%ということですから、親の育て方が悪かったから太ったというのは間違いないようです。
これに対しては友達の影響は17%でした。
体型に関しては友達の影響も結構大きいわけです。
メンタルの弱さに関しても調べられています。
58%が遺伝の影響を受けていて、親や家庭環境の影響はたった7%でした。
親や家庭環境のせいでメンタルが弱くなったという人もいると思いますが、実写にはそういう問題は少ないわけです。
この点では親御さんはそんなに気にしすぎる必要はないようです。
言っておきますが、もちろん虐待や極度な親の対応があった場合には別です。
子供の性格が歪むようなことは決してダメですが、そのようなよほどのことがない限りは問題はありません。
ちなみに、メンタルの弱さは友達の影響をかなり受けます。
性格的な要素はどれも友達の影響を受けますが、メンタルの弱さについては友達の影響を47%も受けます。
メンタルの弱さについては半分は生まれ持った遺伝子で、残りのおよそ半分は友達の影響だということになります。
外向性も同じような傾向が出ています。
54%が遺伝によって決まり、親の影響や育て方は2%、友達で48%が決まります。
さらに、男性っぽい性格や女性っぽい性格というものも調べられていて、遺伝の影響が52%で親や家庭の影響が9%、友達の影響が57%ということです。
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いわゆる順応性ですが、周りに適応する協調性については、遺伝の影響が42%で、親の育て方や家庭環境はわずか1%だけでした。
ですから、僕は周りに合わせるのが苦手ですし、協調性はほぼゼロで余計なことを言ったりすることもありますが、これは親の影響は関係ないようです。
親の育て方の影響はわずか1%ですから、親に責任は全くないようです。
この順応性や協調性に最も影響を与えるのは友達との関係で59%の影響を与えます。
そういう意味では、子供の頃にいじめられたり、人とふれあうことが少なかったり人と一緒に何かをする必要もなかったしできなかったということが協調性が著しく低くなった原因なのかと考えられます。
柔軟性も38%が遺伝によって決まり親の影響は8%ということです。
友達の影響は54%です。
親の影響が悪いと大きいとは言えますが、それでもわずか8%程度です。
衝動性については、遺伝の影響が38%、親の育て方の影響はわずか1%です。
友達による影響が52%ということですから、いわゆる癇癪を起こしやすい子供に対して、自分の育て方が悪かったのではないかと自分を責める親子さんもいますが、そこよりも周りの友達からの影響の方が大きいということです。
どんな育て方をしてもほとんど遺伝と友達によって決まる!
ほとんどが生まれた瞬間の遺伝子と友達によって決まります。
虐待などはもってのほかですが、そういうことがなければ、親がどんな育て方をしてもそれによる影響は良くも悪くもかなり少ないようです。
子育てに対して変にプレッシャーを抱える必要はありません。
親が子供のためにできること第3位 :いい友達ができやすい環境を作る
では、親にできることは何でしょうか。
これらを踏まえて親にできることはあります。
例えば、周りの友達からの影響は思っている以上に大きいです。
友達の作り方を教えてあげることもいいとは思いますが、これは親の普段の友達との接し方やコミュ力によるものが大きいです。
親のコミュ力がないと子供のコミュ力を育てることも難しいかもしれませんので、これについては僕の本ですがこちらを参考にしていただけたらと思います。
コミュ障でも5分で増やせる超人脈術
友達からの影響が大きいということは、親にできることとして考えると、一生懸命働いていい友達ができそうな学校に通えるようにしてあげることが大事です。
これ別に私立に行かないといけないというようなことではありませんが、残念ながら、日本では教育はお金で買えるということがあります。
スイスの学校に行って周りは王子ばかりという環境で育った場合と、日本のガラの悪い人ばかりが通っている学校で育てた場合では当然かなり違うわけです。
そういう意味で考えると、親にできることとしてはできるだけいい友達ができるであろう学校に通わせてあげるぐらいです。
ちなみに、学校に行くべきかどうかという議論は昔からありますが、学校は勉強はしなくても行くべきだと思います。
これは自分と同じ年のコミュニティーができるからで、この学校に通う時間が長くなればなるほどIQ が高くなるという研究もあります。
ですから、できるだけ小さい頃から自分と年齢の近い友達ができる環境を作ってあげるというのは、親にとって子供の将来のためにできることです。
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念のために言っておきますが、親の影響や家庭環境の影響が少ないというのは、親との思い出が少なくてもいいということではありません。
親と一緒に過ごした思い出というものは大人になってからも心に残るものです。
このような経験は子供の将来のためにはとても大事です。
僕は昔母親を癌で亡くしました。
僕の母親は薬剤師で外資の会社で研究開発をしていましたが、幼い頃から色々と教えてくれました。
そんな母親との一番の思い出は一緒にワインを飲んだことで、今でも生きていたら一緒にもっとワインを飲みたいといつも思います。
子育てに対してそんなに気負う必要はないですが、お子さんとの思い出は大切にしてください。
そんな母親との思い出でもある甘口のワインを紹介しておきます。
甘口のワインでも本当に良い甘口のワインはただ甘いだけではなく甘みの後に程よい酸味を感じます。
1855年からずっと続いてる由緒正しいワイナリーで、ここは家族経営でされています。
コルク開けてからも4週間ぐらいは全然飲みますし、少しずつ味が変化していくので、それを楽しみながら飲むのもいいと思います。
シャトー シガラス ラボー 2016 AOC ソーテルヌ 貴腐ワイン フランス ボルドー
親が子供のためにできること第2位 :干渉を最小限にする
真面目な親御さんほど一生懸命子供のために何かをしてあげようとすると思います。
子供のためと思い子供につきっきりのようになってしまう親御さんもいますが、これは子供の将来をダメにしてしまう可能性があります。
虐待などはもちろん論外ですが、子供のためと思い色々なことをやって干渉しすぎだ結果、それが子供の未来をゆがめてしまう可能性があるということを覚えておいてください。
実は、親が過干渉だった場合には、子供は将来自分を責めがちな人になってしまう可能性が高くなるといわれています。
シンガポール国立大学などが行った調査で、子供が7歳の時点から302人の親子を5年間追跡しています。
ここでは親がどれだけ子供に口を出すかということをチェックしています。
例えば、子供がパズルを解いている間に親が横から口を出したりする度合いをチェックして、それぞれの家庭における親が子供に干渉するレベルを確認しました。
それから5年経った時に、性格特性の中でも「自分をどれくらい批判するか」ということを調べています。
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その結果、干渉が多い親に育てられた子供ほど自分を批判する傾向が高くなるということが分かっています。
自分を批判したり自分を責める傾向が高くなりました。
さらに、この自己批判的な傾向は、抑うつ症状や不安感の増加と相関するということも分かっています。
親が子供のためと思い色々なことをすればするほど、子供は自己批判傾向が強くなってしまいます。
自分はダメだと思い自信を持つことができなくなり、その結果不安を抱えやすくなり鬱になる可能性まで高くなるわけです。
こうなると色々なことに挑戦することもできなくなります。
親が子供に干渉しすぎるということは、子供にとって「自分は不十分な人間だ」という思いを抱かせてしまいます。
それによって、子供は極度に自分を批判するようになってしまい、自己批判が強くなるので失敗を恐れ挑戦することができなくなります。
これは最悪の場合不適応完璧主義というものになってしまいます。
完璧ではない自分を責めてしまいます。
完璧ではないから親に認められないのだと思うようになって、これは時間が経てば経つほど不安障害を抱えたりうつ病になる可能性が高くなります。
この完璧主義は大人になってから改善することもできます。
もし自分が完璧主義なのかもしれないと思う場合には、Dラボでも完璧主義対策についても紹介していますので、そちらでチェックしてみてください。
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明確でシンプルなルールだけを決めてあげてください!
子供への干渉を最低限にしろと言われても、子供に色々と守らせないことがあると考える人もいると思います。
これについては、明確でシンプルなルールだけを作ってあげてください。
子供が絶対に覚えられるルールを3つぐらいだけ作ってあげてください。
このルールにさえ反することがなければ他は自由にしていいという感じです。
このルールの作り方については、こちらの本がビジネスでも使える内容で非常に勉強になると思います。
こちらは僕も何度も読み直している素晴らしい本で、仕事でも優秀な人はとてもシンプルなルールに則って仕事を行います。
これは仕事だけでなく子育てに対しても使えます。
SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える
親が子供のためにできること第1位 :欠点の活かし方を教える
先ほどの過干渉も同じですが、真面目に頑張ろうと思っている親御さんほど、子供の欠点があればそれをなくそうとします。
「友達と同じことができなければ恥ずかしい」「これぐらいできなくてどうするの」と、子供の弱点をなくそうと頑張ります。
これは親心ではありますが、苦手な部分や短所を治そうとするよりも「自分の欠点と表裏一体の強み」を見つけることを教えてあげてください。
例えば、ガブリエル・エッティンゲン博士の研究によると、ここでは大人たちを集めて性格テストを行った上で全員の衝動性のレベルをチェックしています。
衝動性のレベルをチェックした上で、彼らを2つのグループに分けています。
衝動性のレベルが高い人は感情のコントロールが苦手だけれど、その表裏一体のメリットとして、創造性が高くなるメリットがあるということを一方のグループには伝えて、もう一方のグループにはそこにはなんの関係もないと伝えました。
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その後に全員に対して創造性をチェックするテストを行っています。
その結果、衝動性が高い人はクリエイティブになると言われた人たちは、本当に創造性が高くなったという結果が確認されています。
つまり、僕たちの強みも弱みも絶対的なものではありません。
これは捉え方で決まります。
強みも弱みも表裏一体のもので、みんなが弱みだと思っていることの裏側には必ず強みがあるということに気づかせてあげてください。
短所やコンプレックスにも必ずメリットがあります。
子供達に「弱みと強みは表裏一体で、弱みの裏側には必ず強みがある」ということに気づかせてあげてください。
そうすると、子供は将来自分の弱みを力に変えて活かすことができる人になります。
例えば、僕は協調性がないというのが短所ですが、協調性がないがゆえに独自性が強いということがありました。
そのおかげで当時はまだ日本になかったメンタリストを始めましたし、タレントの皆さんがテレビを中心に活動していた時も、そこからいち早く動画配信に切り替えましたし、個人ではまだ誰もしていなかったサブスクリプションも始めました。
これは『松丸家の育て方』で僕の父親が言っていたことですが、僕は幼稚園の頃からまだいじめられてはいませんでしたが協調性がありませんでした。
幼稚園でみんなで凧を作ろうとした時に、みんなは先生に四角い凧を作る方法を教わっていたのに、僕は離れたところで1人で三角形の凧を作っていたそうです。
三角形の凧は普通に作るとくるくる回ってしまい揚がりません。バランスをとるために長い尻尾をつけていたそうです。
僕は幼稚園児だったので知りませんでしたが、実際にそういう凧もあるそうです。
これも僕は父親も母親もそれを認めてくれていたので、大人になってからも独自性を発揮することができたということだと思います。
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これはあらゆる性格特性に対して考えられます。
例えば、怒りっぽい性格と言うのであれば「勇気がある人」「自分の意思がある人」という言い方もできます。
怖がりで臆病な人と言うのであれば「用意周到な人」「準備が入念な人」という言い方もできます。
恥ずかしがり屋さんであれば、「謙虚な人」という言い方もできます。
悲観的で物事をネガティブにしか捉えない人であれば、ネガティブな人の方が物事を現実的に見ることができるという研究もあります。
鬱になりやすいというのも、実は、物事の分析能力が高いというメリットがあります。
人は気分が落ち込んでいる時の方が分析能力が高くなります。
全てのネガティブな性格や弱みには必ずメリットがあります。
それを言い換えて気づかせてあげてください。
このようにして育ててあげると、子供はきっと自分の才能を活かして素晴らしい将来を築いていくことができるはずです。
ちなみに、自分のネガティブな性格さえも活かすことができていないという人は、こちらの本を読んでみてください。
ネガティブな感情が成功を呼ぶ
Dラボでは、先ほどの僕が父親と対談している動画もありますので、そちらもチェックしてみてください。
さらに、今 Amazon では通常3000円ぐらいする僕のオーディオブックがなんと新刊も含めて無料で聴けるというキャンペーンを行っています。
まだの方はこの機会にぜひチェックしてみてください。
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📗松丸悟(父) の 松丸家の育て方
📗子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!
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3️⃣コミュ障でも5分で増やせる超人脈術
2️⃣SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える
1️⃣ネガティブな感情が成功を呼ぶ
リサーチ協力:パレオチャンネル
参考:https://onlinelibrary.wiley.com/store/10.1002/neu.10160/asset/10160_ftp.pdf?v=1&t=ijtvkw3k&s=34c5b38f277243cb450e87bb97f94962948157f8
http://www.utp.or.jp/bd/4-13-012032-8.html
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/jopy.12249
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0022103114001644?via%3Dihub