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Facebook の投稿と就職
今回は就職と SNS に関する少し変わった研究から紹介したいと思います。
SNS をしない人にもとても参考になる内容で、面接において、SNS でどのような投稿をしている人が採用されやすくなったのかということを調べた研究があります。
D ラボ という独自配信のサービスを開始していて、今回のような面接で通りやすくなる方法であったり、失敗しない転職のテクニックとしてワーキングアイデンティティのテクニックなども解説しています。
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2020年のニューサウスウェルズ大学などの研究チームが、266人の求職者グループと140人の就活中の学生を集めて、それぞれの Facebook の投稿をチェックしています。
それをさまざまな企業の採用担当者に見せて評価してもらっています。
さらに、そこで確認された評価と合わせて、その参加者たちが就職した後に実際に仕事においてどれくらいパフォーマンスを発揮することができるかということもチェックしています。
要するに、Facebook での投稿でどのような内容の方が採用されやすくなるのか、そして、その面接の結果というものは仕事のパフォーマンスからみて正しかったのかということを調べようとしたものです。
「女性の方が男性よりも高く評価される」
その結果興味深いことが確認されていて、まず、女性は男性よりも一般的に高く評価されたということです。
就職や職業選択の場面では女性が不当に不利な扱いを受けるという話をよく聞きますし、どちらかと言うと女性は不利になるのかという気もしましたが、SNS の投稿から見た評価としてはどうやら逆のようです。
これはおそらく男性よりも女性の方が自分がどう映るのかということを意識していたりするのかと思います。
それにより女性の方が男性よりも高く評価されていたということです。
先行研究でも、男性でも女性でも肌が綺麗な人は能力が高いと判断されやすいということが示された研究もあります。
女性はお化粧したり肌のことを気にする人が多いですが、やはり男性はあまり気にしない人が多いということもあると思います。
このように考えるとスキンケアというものは男性でも重要だということが考察として考えられます。
「パートナーがいる人の方が高く評価される」
2つ目のポイントとしては、結婚・婚約・交際中の人はそうでない人たちよりも高く評価されるということも確認されています。
Facebook の場合には交際ステータス結婚しているかどうかとか婚約中とか交際中ということが表示されるようになっています。
そこで結婚・婚約・交際中としている人の方がそうでない人たちよりも高く評価されたということです。
そういう意味では、決まった特定のパートナーと安定した関係を持っている人の方が信用されやすいということが SNS 上でも示されたわけです。
ですから、恋人の存在は隠すことなくできるだけ出していった方が就活の時にも周りからの評価は上がるかもしれないということになります。
逆に、恋人の存在を隠すというのは危険な場合もあります。
もし皆さんの恋人が皆さんの存在を隠すというのであれば別れた方がいいかもしれません。
芸能人のようなよほど特殊な職業であったりして 、それが表に出ることによって相手に迷惑がかかってしまうというような特殊な事情がない限りは、恋人の存在を隠す人は浮気をしやすかったり長期的な良い関係にはなりにくいということが示された研究もあります。
「宗教的な情報は評価を下げる」
続く3つ目のポイントとしては、宗教的な見解や所属を掲載している人はそうでない人に比べて評価が低くなるということが確認されています。
日本では少ないとは思いますが海外であれば誰でも何かしらの宗教に入っているということがあります。
そのような宗教的な見解であったり所属を SNS 上で出している人はそうでない人に比べて評価が低くなったということです。
宗教というと日本では少し怪しいイメージを持たれることもありますが、海外ではある程度当然のことでそんな怪しいイメージを持たれることは少ないと思います。
それにもかかわらず、そのような活動を前に出していると就活などでは評価が低くなってしまう可能性があるわけです。
日本で考えるならば、有名な人や著名人をメンターだと考えて尊敬していて、それをやたらと語ってしまう人がいます。
これも何かを盲信しているという意味では同じで、そのような盲信している状況というのは、もしかすると他人から見た時に微妙な評価を与える可能性があるということが考えられます。
政治的な見解なども同じだと思います。
「面接官の評価とその後の仕事のパフォーマンスには関係がない」
そして最後のポイントとしては、6ヶ月間の実際の仕事のパフォーマンスを調べたところ、Facebook の投稿から得られた面接官の評価はその後の仕事のパフォーマンスとは関係性がなかったそうです。
やはりそういう意味では面接は意味がないようです。
今はコロナでどこの企業も大変な状況で人件費を削りたいと考えているところも多いと思います。
とはいえなかなか人件費というものは簡単に削ることができるものではありませんので、どうしても新たな採用が減る傾向があると思います。
それもあり面接で落ちると自分は能力がないのかと落ち込んでしまう人もいるでしょうが、今回の研究でも示している通り、面接と自分の能力とは関係がありません。
Facebook で何がわかるのかというようなことを言う人もいるかもしれませんが、それを言うならば履歴書こそそれで何がわかるのかということになってしまいます。
履歴書よりは Facebook の方が過去の活動なども理解できるので、おそらく採用の判断基準として考えるのであれば履歴書よりは遥かにいいとは思います。
とはいえ、それらをいくらチェックしたところで人間の仕事の能力を判定することはできないということです。
面接で落ちたからといってそれぐらいで凹まない方がいいと思います。
面接に取りやすくなるためのおすすめ
面接では最初の第一印象がとても重要で、カリスマに関する研究などから第一印象の作り方というものは見えてきます。
これは誰でも学んでもらえれば面接に通りやすくなる第一印象を作ることもできるものです。
面接の応答や雑談でも、あるテーマに基づいてそれを行うと相手からの印象がとても良くなり面接に通りやすくなるというような研究もあります。
そんな面接の通り方を知りたいとか第一印象を良くするための方法を知りたいという方はその方法について解説した動画をぜひD ラボからチェックしてみてください。
いくつかおすすめの動画を紹介しておきますが、面接や第一印象で検索してもらえると参考になる動画がいろいろとあると思います。
就職や転職のためのおすすめ本
今回のおすすめの本としては、就職や転職にも役に立つであろうおすすめの本を2冊紹介しておきます。
面接で通りやすくなるかという点ではコミュニケーション能力が重要になりますが、このコミュ力というものは人脈形成の中で学んでいくのが一番です。
そのためには僕の本ですがこちらの本が役に立つと思います。
仕事選びとしてはこちらの本がとても参考になると思います。
そもそもどんな仕事を選んだら良いかがわからないというような方はこの本を読んでいただけると役に立つと思います。
さらに、今 Amazon では通常3000円ぐらいする僕のオーディオブックがなんと新刊も含めて無料で聴けるというキャンペーンを行っています。
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免責事項:本内容は、心理学の面白さを伝えることを目的として、参考資料や過去の動画を元に大胆な独自の考察したもので、事実を確定するものではなく、あくまで一説です。ここでの結論は、記載された論文とは異なる場合があります。
参考:Liwen Zhang et al.(2020)What’s on job seekers' social media sites? A content analysis and effects of structure on recruiter judgments and predictive validity