この知識はこんな方におすすめ
- 幸せになりたい全ての方
- 就職や転職を考えている方
幸せになる仕事と不幸になる仕事の違いとは?
今回は、幸せな仕事トップランキングと不幸になる仕事ワーストランキングとして紹介させてもらいたいと思います。
幸せになる仕事の特徴と幸せになれない仕事の特徴というものがあります。
これは別に収入などには関係がなく、収入が高くても不幸になる仕事はたくさんありますし、収入が低くても幸せになる仕事も実はたくさんあります。
この違いとは何なのかということです。
そもそも僕たちは仕事を選ぶ時に何に気をつければいいのかということを分かりやすく解説させてもらえたらと思います。
幸せな仕事に関しては結構いろいろな国で研究が行われていて、国によってもその仕事を取り巻く状況というのは変わるものです。
今回参考にしているのはアメリカの研究ですが、それを元にランキングを紹介させてもらい、その結果を踏まえた上で、日本で同じように幸せになる仕事を選んだり不幸になる仕事に気をつけるにはどうすればいいのかということまで紹介できたらと思います。
仕事選びや転職がますます難しくなるであろう時代に
コロナの影響もあり、新しい仕事を探したり転職するのもこれからますます難しくなると思います。
このような転職の幅が狭まったり仕事探しが難しい状況になってくると、怖いのがブラック企業です。
ブラック企業は自分たちの利益を最優先しますので、そもそもコロナの影響もあり利益が少なくなっている企業は社員からの搾取が増えるでしょうし、さらに、社員の人たちは転職するのも不安ですからなかなか転職もしなくなりますから、そうなるとブラック企業は調子に乗ります。
このような問題もありますので、今回のおすすめの動画としては、科学的に正しい幸せになれるいい仕事の選び方について解説した動画と、転職する時に使って欲しい科学的に正しいとされている転職テクニックであるワーキングアイデンティティについて解説した動画を紹介しておきます。
この2つは皆さんが就職をしたり転職をする際に使うことができる内容を解説した動画になっていますので、興味がある方はこちらもぜひチェックしてみてください。
話を戻して、幸せになる仕事と不幸になる仕事についてですが、2007年にシカゴ大学が5万人の男女を対象に30年間にわたり追跡調査を行い、仕事の選び方とその仕事によってどれぐらい人生が幸せになるのかということを調べた結構大規模な研究があります。
この研究チームが調べた内容としては、例えば、その仕事をすることによって自分がより幸せに生きることができるというような高い満足度は与えてくれる職業の特徴は何なのかということで、具体的にどんな職業が僕たちの人生の満足度を上げてくれるのかということを調べる研究になっています。
対象は5万人いるわけですから、その中にはさまざまな職業があり、とてもマニアックな職業から代表的な職業までたくさんの職業が含まれています。
そんなあらゆる職業から集めた人たちに対して人生の満足度を30年間追跡調査したという素晴らしい研究です。
その結果として、まず収入が高い職業が幸せになる職業のトップランキングにほとんど入ってきませんでした。
どちらかと言うとそんなに収入が高いわけではない職業の方が多くありました。
普通に考えると、なんとなく収入も高いだろう弁護士や医者、証券アナリストなどが入ってきそうではありますが全く入ってきませんでした。
幸福度が高い職業トップ5
第5位 :画家・彫刻家
これは確かに自分の好きなことを極めて仕事にするという点では満足度が高くなるというのは理解できる気がします。
第4位 :教育関係者
これは結構意外でしたが教育関係者が第4位でした。
子供たちに何かを教えたりするだけでなく、大人に対してセミナーなどで何かを教えるということも含まれます。
第3位 :消防士
ここまではどちらかと言うと文系の職業が多いので、やはり肉体系の職業は人気がないのかという気がしましたが、第3位で消防士が入りました。
第2位 :理学療法士
日本では意外かもしれませんが理学療法士が第2位に入りました。
医者ではなく医学的なリハビリテーションなどの専門職の方々です。
第1位 :聖職者
堂々の第1位は日本ではあまりピンと来ないかもしれませんが聖職者の方でした。いわゆる牧師さんになります。
幸せになる5つの職業の共通点とは?!
この5つの職業を見てみると、芸術家・教育関係者・消防士・理学療法士・聖職者ですから全く関連性が無いように感じます。
仕事の内容も全く違うし収入も全く違うでしょうし、一見するとランキング上位のこの職種というものは全く共通点もなくアメリカ特有のものなのかと僕も最初は思いましたが、ここには共通点がありました。
この研究者の方はこの5つの職業に明確な共通点があるとされています。
これらの幸福度が高い職業の共通点とは、主に他人を気遣うことを業務とすると言われています。
他人を気遣ったり、他人に新しい考え方や知見を伝えることで人生の変化を与えたり、他人の人生そのものを守る要素があるということです。
つまり、幸福度や満足が高い仕事というものは・・・
「他人に対して気遣いをするかどうか」
「他人に影響を与えその人の人生を変えたり可能性を広げることができるかどうか」
「他人の人生を守ったりより良くすることができるかどうか」
この3つが良い仕事の条件でした。
確かに言われると5つの職業は当てはまっている気がします。
画家や彫刻家という人たちは、アートを通じて多くの人に新しい知見を与えたり新しい感性を与えることができます。
教育関係者は、僕もここに含まれるのかもしれませんが、皆さんに知識を紹介したり何かを教えることによって、他人の人生が良くなったり誰かの成長を見ることができます。
消防士の方は、他人の命を救う職業ですから間違いないと思います。
理学療法士は、怪我をしたり病気をした人が日常の生活に戻れるようにサポートしますし、聖職者も人を導く職業ですから確かに要素を満たしています。
ここに医者が入ってこないのが気になるところではありますが、おそらく何か別の要因があるのかとは思います。
いずれにしても、人に対して影響を与える仕事が幸福度が高い仕事だったわけです。
人に対して与えた影響がダイレクトに返ってくる職業ほど幸福度は高かったそうです。
医者よりも理学療法士の人の方が幸福度が高いというのはこの点が原因かもしれません。
医者の方も手術をしたり患者のために尽くすので、もちろん感謝はされるでしょうが、すぐに成果が出なかったり直接感謝されるタイミングが少ないということがあるのかもしれません。
もしくは、アメリカの医療ではとてもお金がかかるのであまり感謝がされないということもあるのかもしれません。
他人の命を守るとか、他人に新しい知見や成長を与えたり、他人を気遣うというような仕事がどうやら僕たちの幸福度を高めてくれる仕事のようです。
幸福度の低い職業
一方で、幸福度や満足度が低くなるワーストランキングもありました。
第3位 :倉庫ピッキング
第2位 :レジ打ち
第1位 :工場の単純作業
このような仕事が満足度が低い仕事のワーストランキングに入っていたそうです。
これ以外の仕事を見てもほとんどは単純作業によるものでした。
このような仕事がなぜ幸福度として良くないのかと言うと、自分のしている仕事が他人にどのように感謝されているのかがわからないとか、あるいは、自分のしていることが他の人の役に立ったり他人の人生を変えているという実感までは持つことができないという点が大きな問題だったということです。
もちろんこれらの仕事が意味がないと言っているわけではありません。
倉庫でピッキングしてくれる人がいなければ、Amazon から本が届くこともないわけですからどれも大事な仕事ではありますが、他人を気遣う仕事なのかと言われるとなんとも言えませんし、他人に知見や新しい可能性を与えるのかと言うとそれもおそらくないでしょうし、他人の人生を大きく変えたり守ったりするのかと言うと、そんな実感まではないような気はします。
自分の仕事によって誰かが喜んでいるとか、自分の行動により他人に影響を与えるという感覚が感じづらい仕事の場合には幸福度が下がってしまう場合がありますので、その点では転職や就職の際にはそのきっかけになるのかもしれません。
タスク重要性:自分の仕事の他人に対する影響
このような他人に対して自分の仕事がどのように影響を与えるのかという指標は、「タスク重要性」と呼ばれます。
これは自分の行っている仕事がどれぐらい他人の生活に影響を与えるのか、どれくらいより良いものにするのかということを表す指標になります。
皆さんも新しい仕事を選んだり転職をする時、あるいは、自分の仕事を見つめ直す時には、このような自分の仕事が他人にどれくらい影響を与えているのかというタスク重要性に注目してもらえると、きっと後悔しない仕事選びができると思います。
ぜひ参考にしてみてください。
仕事選びのためのおすすめ
今回はそんな幸せになる仕事トップランキングと不幸になる仕事ワーストランキングを紹介させてもらいましたが、さらに自分がいい仕事を選びたいとか後悔しない仕事を選びたいとか転職をしたいという方は、今回のおすすめの動画として役に立つであろう動画を2つ紹介していますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
良い仕事を選ぶために
後悔しない転職のために
仕事にまつわるおすすめ本
今回のおすすめの本としては、就職や転職にまつわるおすすめの本を2冊紹介しておきます。
良い仕事を選ぶためにはこちらの本が絶対に役に立つと思います。
さまざまな研究から良い仕事を選ぶための方法と仕事選びで決してしてはいけない落とし穴などについてわかりやすく解説してくれている内容になっています。
こちらはブラック企業から抜け出したいという方にはぜひ読んでもらいたい本です。
こちらは組織心理学を研究されている有名な研究者の方が、ブラック企業へのやばいポイントとその見分け方、そして、そこから抜け出すための方法について解説してくれていますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
どうしても一定期間であってもブラック企業にいる必要があるという人は、その影響を最小限に抑えるための対策についても解説してくれていますので参考になると思います。
さらに、今 Amazon では通常3000円ぐらいする僕のオーディオブックが無料で聴けるというキャンペーンを行っています。
1人1冊ですが完全に無料で、無料の期間が終わっても一度ダウンロードしておけばずっと聞くこともできるそうですので、まだの方はこの機会にぜひチェックしてみてください。
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本内容は、記載された参考資料のみならず、過去の動画を元に大胆な独自の考察をしたもので、あくまで一説です。ここでの結論は、記載された論文とは異なる場合があります。
参考:https://www.researchgate.net/publication/252482291_Job_Satisfaction_in_the_United_States