この知識はこんな方におすすめ
- 腸内環境を整えたい
- 睡眠を改善したい
ヤクルト1000の意外な事実TOP5
結構質問もいただいていたので、今回はヤクルト1000について考察してみたいと思います。
テレビか何かがきっかけで、とてもよく眠れるようになったとか流行っていました。
乳酸菌の仲間が1000億個入っているヤクルト1000がとても流行っていて、Amazon では倍の値段で売っているという話もあるそうです。
あくまで科学的な見地で紹介したいと思います。
第5位 :●●には効果ありそう
あることには確かに効果がありそうです。
それは特に、話題になっている睡眠問題に対しての効果があるかもしれません。
ヤクルト1000の公式サイトに出てくる根拠になってくる論文やデータがありますが、これを見てみると、およそ50人ほどの学生を半分に分けて、一方にはヤクルト1000を飲んでもらい、もう一個にはプラシーボとしてヤクルトのような感じはするけれど乳酸菌が入っていないものを飲んでもらっています。
その状態で8週間過ごしてもらったところ、試験に対するストレスが軽減したとされています。
およそ100名の学生を同じように分けて、半分の学生にヤクルト1000を飲んで8週間過ごしてもらったら、睡眠の質が向上したとされています。
これらを見ると、データとしても確かに睡眠の質の向上には効果がありそうです。
プラシーボとして、ヤクルトぽい飲み物を飲ませて、飲んでいる本人はどちらを飲んでいるのかがわからないようにしているので実験の質としてもちゃんとしています。
さらに、二重盲検法と言って、研究者が効果が出るだろうと期待して実験を行ってしまうと、データから効果があるように思い込んでしまうことも防がれています。
実験デザインとしては悪くない実験ではあると思います。
ストレス性の睡眠に関する問題は結構多いと思います。
ストレスで興奮して眠れなかったり、不安で頭の中がぐるぐる回って眠れないなど、このような問題は確かに起きにくくなっていたようです。
実際に、ヤクルト1000を飲んでいる人は入眠時間が短くなったり、肉体の回復にとても重要な睡眠のフェーズも増えていました。
起床時の眠気が少なくなったという報告もありました。
別に副作用もないので、ストレスによって睡眠の問題を抱えがちな現代人にとっては使えるのではないかと研究者も言われています。
第4位 :●●が改善する
徳島大学の研究で、50人ほどの学生を対象に、ヤクルト1000に1000億個入っているシロタ株が含まれた牛乳を飲んでもらったグループと普通の牛乳を何でもらったグループに分けています。
それによると、ストレスの改善にかなり効果が高かったそうです。
主観的な不安感の改善にはそんなに効果はありませんでしたが、主観的なストレスの改善は実感していて、コルチゾールのレベルも下がっていました。
ストレスに関する遺伝子の活動も減少していました。
そういう意味では、遺伝子レベルでストレスの改善に役に立っているのではないかとされています。
これは学生さんを対象にした実験ですが、ストレスの減少は確認されましたが、それによるテストの成績の向上にまでは影響はなかったようです。
それ以外にも、2007年の研究では、シロタ株を使って気分が改善したという効果も確認されていますので、これに関しては確かにメリットはあるのかもしれません。
ですから、確かに効果はあるようですし飲んでみてもいいと思います。
なかなか入手できないようですが、実際飲んでみて自分の体に合えば使えばいいと思います。
ただ、気になるポイントもありますので、そのあたりも踏まえて考えてみていただけたらと思います。
第3位 :●●な実験であること
ヤクルトに関する研究では、大体30人から50人ほどの学生さんを対象に行われたものが多いです。
数が少ないのでどうしても個人差が出る可能性はあります。
医薬品や万人に対する効果を確認する際には第Ⅲ相臨床試験では、数百人から数千人の規模で実験を行います。
そこまでしないと、偶然集められた30人から50人の集団が、たまたまヤクルトの効果が出やすい集団だったという可能性もあります。
ですから、おそらくヤクルトには効果はあると思います。
ただ、効果が出る人と出ない人が現状では出る可能性もありますので、しばらくの間試してみて効果が実感できなかったら、自分の体には合わなかったと思って諦めるのがいいかもしれません。
第2位 :●●が研究のスポンサー
実験の規模が小さいからといっても、可能性として興味深い研究や試してみる価値のあるデータもあります。
ですから、実験の規模が小さいこと自体はまだいいですが、もうひとつ気になることがあります。
ヤクルト1000の効果を示す根拠になっている研究のスポンサーがヤクルト本社でした。
全てとは言いませんが、ほとんどの研究者がヤクルトから報酬を受け取っています。
ただ、だからといって否定するわけでもありませんし、これは決して珍しいことではありません。
サプリの会社がスポンサーになってお金を出すから、そのサプリの有効性を確認して欲しいと依頼するという話はよくあります。
ですから、スポンサーになっているから一概にダメということではありませんが、サプリ会社がスポンサーになっている時に、サプリに対して不利な研究結果が出る可能性は6.6%ほどだと言われています。
おそらくヤクルトさんはちゃんと根拠を示そうと研究もしっかりされているとは思いますが、利害関係がない研究者が追試を行って研究結果を検証してもらわないと何とも言えないという気がします。
僕自身も腸内環境に効果が期待できるサプリは色々と試してみました。
サプリも選ぶ時の基準としては、そのサプリの会社と利害関係のない研究機関がちゃんと調べているかどうかが重要だと思います。
第三者機関がチェックしているかどうかで信頼性はかなり変わります。
ヤクルトさんについては、今後の追試に期待したいところです。
第1位 :●●は意外と高い
やはり、1本130円は高いと思います。
1000億個の乳酸菌が摂取できて1日130円で続けやすいと言われていますが、もし1日130円出すのであれば、腸内細菌に対して有効的なサプリはいくらでもあります。
自分で調べていろいろと試したものをいくつか紹介しておきます。
腸内細菌はたくさんの種類があった方がいいです。
例えば、たくさんの種類が1000億個入っているものもありますし、4500億個入っているものもあります。
1日あたりに換算しても130円より安いと思います。
毎日持ち歩くわけにもいかないし冷蔵庫に入れておかなければいけないということもありますので、毎日飲むということを考えるのであれば、わざわざヤクルトでなくてもいいような気はします。
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California Gold Nutrition ラクトビフ プロバイオティクス、1,000億CFU
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そして、一番気になるのは砂糖です。
腸内環境の改善を考える時には、あまり腸内環境に良くないとされている果糖ぶどう糖液糖とか白い精製糖はカットした方が賢明です。
せっかく腸内環境にとって良いことをしているのに、砂糖を摂るとあまり良くない気がします。
1日130円払うのであれば他の選択肢も考えてみてもいいかもしれません。
僕はビオスリーやサンファイバーを使っています。
ビオスリーは糖化菌と酪酸菌と乳酸菌の3種類がコンボになっています。
そして、同時に重要になるのはプレバイオティクスです。
乳酸菌は腸内細菌のエサになる食物繊維がとても重要で、これについてはサンファイバーを使っています。
ビオスリーHi錠 270錠 糖化菌/酪酸菌/乳酸菌 配合
タイヨーラボ の サンファイバー(スティック) 6g×30包
以上が、研究内容とコスパを考えた際の考察でした。
どちらにしても、自分に合うものを試してみることが重要です。
ヤクルト1000が自分に合うのであればそれでもいいと思いますが、他の選択肢も含めて考えてみるのもいいかもしれません。
睡眠&QOLを改善「ホルモンバランスを整える」
もし睡眠の改善を考えるのであれば、ホルモンバランスを整える方が手っ取り早いです。
ホルモンバランスを整えて睡眠へのダメージを与えることを減らすのが重要です。
ここには腸内環境の悪化も含まれます。
ですから、ヤクルトや腸内環境系のサプリを使っても改善が見られなかった人は、それ以外の部分からホルモンバランスを整えていくことが必要になります。
そんなホルモンバランスを整える方法については、今回のおすすめの動画からチェックしてみてください。
さらに、今 Amazon では通常3000円ぐらいする僕のオーディオブックがなんと新刊も含めて無料で聴けるというキャンペーンを行っています。
まだの方はこの機会にぜひチェックしてみてください。
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リサーチ協力:パレオチャンネル
参考:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26689231/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28443383/
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17151594
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7743938/