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【15分で効果】投資判断力を研ぎすませる心理学的手法

DaiGo MeNTaLiST

この知識はこんな方におすすめ

  • 投資判断力を高めたい
  • 人生の大切な判断を間違いたくない

先日、英国在住のプロの投資家の方に、この混乱した時代にどのような判断をするべきなのかそういうことを解説してもらいましたが、それがとても好評でした。
今回のおすすめの動画として紹介していますので、是非そちらもチェックしてみてください。

投資判断・人生の大切な場面での判断

投資をしているわけではないという人も、このような時代の変化の激しい時には、小さな判断ミスから、それにしがみついてしまい、取り返しのつかない失敗につながってしまうことも少なくありません。

投資にはもちろん、自分の人生における大切な判断の場面で使うことができる判断力を上げるための方法を紹介させてもらいます。
余計な思い込みなどにとらわれることなく、行動できるようになるための方法です。

市場が荒れていて、今が底値だと思って買ったらさらにまた下がってしまうといったことも珍しくありません。

人間の判断は周りの影響を受けやすい

そのような判断ミスを防ぐためにはどうすればいいのかと言うと、当然ですが、自分を冷静に保つ必要があるわけです。
市場が大きく動いている時には、どうしても周りに影響を受けやすくなってしまいます。

例えば、ギャンブラーを対象にした実験で、同じテーブルで、大勝ちした人や大負けした人が出てくると、それに影響を受けて、自分の判断も狂ってしまうということが分かっています。
それぐらい人間の判断というものは、周りに影響を受けやすいものだということです。

さらに、人間は過去の経験などにしがみつきやすいものですし、よく言われるサンクコストバイアスというものもあります。
例えば、200万円の投資をしていてそれを失ってしまったので、その200万円を取り戻すために500万円さらに投資しようとするといったものです。

サンクコストバイアスとは

サンクコストとは、投資などで使った資金・時間・労力のうち、そこから撤退や中止をしたとしても回収できないもののことで、サンクコストバイアス、それまでの投資を回収できないことに対して強いフラストレーションを感じて、もっと投資すればそれも回収できるかもと非合理的な判断をしてしまうこと。

ex)
500万円の投資を取り戻すために、さらに追加で500万円の投資をする
1800円払って映画を見て、冒頭からつまらない映画だと実感したのに、もったいないから最後まで見ようとする

思い込みや周りに流されず適切に判断するには?

このような余計なバイアスを取り除かない限りは、最適なタイミングは見極めることができません。
もっと下がるかもしれないと思い待っていたら、急に上がり始めてしまったり、安く買ってもっと上がると期待していたけれど下がってしまうということもあります。
今回は、そのような判断ミスを減らすにはどうすればいいのかという内容です。

前回は、投資家の方との対談でしたので、ファイナンス的な観点からの話でしたが、今回は、心理学的な観点から投資判断を研ぎ澄ませるための方法を紹介します。

投資においては、みんなが知っているから自分もしようというのが、最もしてはいけないパターンです。
例えば、今交通機関を使う人が減っているので、交通系の企業の株を買っておけば、いつか元に戻るだろうから儲かるのではないかといったことを言う人もいますが、それも実際には分からないですし、誰でもみんな考えることです。

そうではなく、ちゃんと自分の頭で考えて、かつ、周りに流されたり余計な思い込みに支配されないで、投資判断をするにはどうすればいいのでしょうか。

瞑想で判断力を高める!

そのために必要なのは、瞑想です。

実際にそのような研究があります。
マインドフルネス瞑想といって、瞑想している際に頭の中に思い浮かんでくる感覚や、身の回りの音や様々な刺激に対して、僕たちは注意を持って行かれますが、それをただただ頭の中で実況するというのがマインドフルネス瞑想です。

例えば、日差しが少し暖かくなってきたとか、風が当たる感覚が気持ちいいとか、風が吹いて木々がなびいている音がするとか、自分の感覚に集中して、ひたすらそれを実況するといった感じです。

このようなマインドフルネス瞑想が、人間の非合理的な判断を減らしてくれて、それが投資にも役に立つということです。
例えば、損切りが適切なタイミングでできるようになったり、市場の大きな動きや圧力に負けることなく、冷静に自分の頭で考えた判断を出来るようになるということが言われています。

余計な情報に左右されたり影響を受けなくなる

例えば、インシアードの研究でもこのようなことが確認されていて、マインドフルネスとサンクコストバイアスに関する研究を見てみると、マインドフルネス瞑想を行うと、自分が損切りをしないといけない状況になった時に、自分がそれまでにいくら投資してきたのかとか、自分がそれまでにどれだけの損をしてしまったのか、このようなことに無駄に執着しなくなるということが分かっています。

過去の判断や過去のミスに縛られて、ミスを重ねてしまうのではなく、「今この瞬間に一番適切な判断は何だろうか」「未来を掴むために一番良い判断は何だろうか」ということをちゃんと考えることができるようになるということが、マインドフルネス瞑想のメリットです。
過去に使ったコストや労力から無駄な影響を受けなくなるということです。

おすすめは「呼吸に注目する瞑想」

では、このマインドフルネス瞑想はどのようにすればいいのでしょうか。
一番簡単なのは、心理学でも確認されているサマタ瞑想という方法です。これは呼吸に注目する瞑想です。

あぐらをかいてもいいですし楽に座って、背筋を伸ばし楽に呼吸ができるようにして、呼吸に注目しながら、4秒かけて息を吸って8秒かけて息を吐きます

この吐く息の方を長くするのがポイントで、人間は息を吸っている時に緊張して、息を吐いている時にはリラックスするものです。
ですから、吐く息の方を長くすることによって、副交感神経が優位になりリラックスしていくことができます。

そして、大事なのは注意力のコントロールです。
自分の呼吸に注意を向けたまま、ゆっくりと呼吸をしながら瞑想します。
すると、周りの騒音であったり何か他のことに注意が向いてしまうこともあります。そのように自分の注意が呼吸からそれたことに気がついたら、また呼吸に戻すようにするだけです。

自分の注意が他の事にそれたら戻すということをしていると、自分の注意力を元に戻すトレーニングになります。
この他の事にそれてしまった注意を元に戻すのが、瞑想のトレーニングとして一番大切なところです。

これをしていると、余計なところに注意を向けなくて済むようになるので、集中力が上がるという効果もありますし、投資や大切な判断をしなくてはいけない状況で悩んだ時に、本来大切な判断基準に注意を戻すことができるようになります。

自分が周りに流されて判断しそうになっていることにも気づいて、自分で注意をコントロールすることによって、冷静さを保つこともできるわけです。

僕も実際に瞑想を続けていますが、かなり注意力のコントロールも出来るようになりましたし、変なバイアスにも流されなくなったと思います。
投資でも、自分独自のポジションを取ることができるようになるわけです。

15分行うだけで余計なバイアスを回避できる!

このマインドフルネス瞑想は、8週間ぐらい続けないと効果は出ないのではないかという話もありますが、今回参照している研究では、たった15分間瞑想した後に判断するようにするだけでも、判断能力が高まったり、サンクコストバイアスに左右されて失敗してしまう可能性が少なくなるとされています。
失敗につながってしまう余計なバイアスから、自分を引き戻すことができるようになるということです。

今回の研究では、お金に関してそのまま投資し続けるかという判断として行われたものですが、それ以外にも、瞑想することによって、認知能力が高まったり処理能力が速くなるということも言われています。

そういう意味でも、お勧めとしては、15分から20分ぐらいの瞑想を毎日続けた方がいいと思いますが、投資において、短期的な目線ではなく長期的な目線でのポジションを取るのであれば、その株式市場が始まる30分前ぐらいに瞑想をして、自分の感覚を研ぎ澄ませておいてからスタートするのを待つといったことをすれば、より適切な判断ができるようになるのではないかと思います。

瞑想の様々な効果

ちなみに、瞑想の効果としては色々なものがあります。そんな中でも、主にビジネスや投資において役に立つメリットの部分を紹介しておきます。

決断力が高まる

1日15分の瞑想を習慣にするだけで、決断力が高まるという研究もあります。
瞑想することで、ネガティブな感情に振り回されにくくなります。それにより、ポジティブな感情が高まっていくので、合理的な判断ができるようになります。

思い込みに左右されにくくなる

そして、思い込みに左右されにくくなるということもあります。

後々考えれば分かっていたはずなのにと後悔してしまう判断や、今冷静に考えれば分かるはずなのに、なんであんな判断をしてしまったのかと思うこともあると思います。
このような思い込みに左右されにくくなるという研究もあります。

集中力が高まる

そして、もう少し時間を増やして1回20分の瞑想を週に4回行うことを習慣にするだけで、集中力が1.5倍になるという研究もあります。

脳が鍛えられる

さらに増やして、1日30分の瞑想を習慣続けるという研究では、脳の血流がアップしたり、脳の灰白質という部位が肥大化するということも確認されています。
瞑想は脳を鍛えることができるということです。

投資だけでなく、自分の頭で稼ぐ仕事をしている人は、脳が資本だと思います。
是非瞑想して、この激動の時代に適切な判断を出来るようになっていただけたらと思います。

今回のおすすめの本としては、『ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?』を紹介しておきます。
これは、ダニエル・カーネマンさんが、心理学的な観点から、人間の経済的に不合理な行動に目を向けた内容になっています。

投資で大きな利益を得ることができる人は、多くの人々の不合理な行動を読むことができた人です。
そういう意味では、人間の意思決定に関する勉強をすることが大切だと思いますので、これは是非読んでおいてください。

合わせて、僕の大好きなハワード・マークスさんの『投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識』も紹介しておきますので、是非チェックしてみてください。

そして、今回のおすすめ動画としては、「【英国投資家と対談】コロナショックとこれからの経済の読み方」になります。
かなり好評いただいた放送になりますし、今見ておかないと意味のない内容にもなりますので、是非早めにチェックしておいてください。

今回のおすすめ動画

今回のおすすめ本
日本経済新聞出版社
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リサーチ協力の鈴木祐さんの論文解説チャンネルもオススメです
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本内容は、上記の参考資料および、動画を元に考察したもので、あくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
参考:INSEAD: Debiasing the Mind through Meditation: Mindfulness and the Sunk Cost Bias
https://www.insead.edu/faculty-research/research

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