この知識はこんな方におすすめ
- 面接で勝ち残りたい!
- 就活・転職に備えたい!
ますます就職や転職が難しくなる時代に備えて
これから先ますます就職難な時代になったり、転職が難しくなったりすると思います。
飲食店なども特に厳しい状況で、余裕もなくなりバイトも見つかりにくくなっていると思います。
就活や面接というものがさらに難しくなっていく可能性もありますので、今回は、そんな狭き門になってしまった面接を突破するために持参するべき3点セットについて紹介させてもらいます。
3つのポイントについて紹介しますので、ぜひここぞというタイミングで使っていただけたらと思います。
ポイント1 :高い服
まずひとつめは高い服です。
いきなり何なんだという気がするかもしれませんが、実は、人間の能力というものはファッションでかなり判断されてしまうものです。
アレクサンダー・トドロフ博士の研究で、さまざまな服装をした人たちの画像を50枚用意して、参加者にそれを見てもらった上でどの人が一番能力が高そうに見えるかということを判断してもらうという実験があります。
その際に、同じ人が金持ちそうな服や普通の服、貧しそうな服などいろいろな服を着ている写真がその中に混ざっていて、それにより、着ている服によってその人の能力に対する判断が変わるのか、服などではなく顔や人となりで判断されるのかということを調べようとしたわけです。
同じような実験が複数行われていて、ほぼ全ての実験で同じような傾向が確認されています。
それによると、裕福そうに見える服を着ている人の方が、驚くぐらいにその人は優秀だと判断されていたということです。
さらに、参加者のほとんどの人たちが、他人の服を見てからおよそ1/10秒で相手の能力を自動判別していたということも確認されています。
つまり、人間はわずか0.1秒で相手の能力を服装から判断していたということがこの研究からわかったわけです。
ですから、服装や身に付けるものなどに気を配り、この人は生活に余裕がありそうだと思わせることさえできれば、相手から見た時に皆さんが有能だと思われる可能性が高くなるということです。
ですから、あまりまわりと変わらないようなリクルートスーツを着て面接に行ったりするぐらいであれば、レンタルでも構わないので見るからにいいスーツを着て行ったり、中古のスーツを扱っているようなお店もありますので、そのようなところを使ってでも少そうに見える服装を選ぶようにした方が良いのではないかと考えられます。
この研究チームのコメントを見てみても、人間というものは、他人の裕福さや貧しさに対してとても敏感な生き物だということが言われています。
能力や人柄を判断しようとする時であっても、実際には相手が裕福なのかどうなのかということを指標にして判断しているということです。
普通に考えると、能力が高い人は当然成功しやすいでしょうし、裕福でいい暮らしをしている可能性が高いわけです。
もちろん、能力さえ高ければ必ずお金を持っているということではありませんが、大抵の場合は能力が高い人はお金を持っています。
それを判断するのはとても難しいことですから、人間の脳は出来るだけ楽をしようとします。
その楽をしようとする時に、服装や持ち物にお金がかかっているとしたら、それだけできっと優秀な人なんだろうと判断してしまうということが研究者のコメントとしてもいわれていることです。
そもそも人間はわずか0.1秒で相手が裕福かどうかということを判断して、そこから物事を判断していくと条件付けられている本能を持っているとされています。
これは考えると分かることですが、今は平和な時代ですが、生物として生きていこうとすると裕福な人やお金を持っている人、能力が高い人と繋がっている方が当然生存のためには有利になります。
人間は、付き合うと生存のために有利になる裕福な人を瞬時に見抜く能力を発達させてきたことによって、相手の能力を見抜こうとした時にも相手の裕福さに注目してしまうのではないかということです。
服装の与える影響は想像以上に大きい!
実際にこの服装の影響はかなりのものです。
例えば、普通のラフな服装をしている写真を参加者に見せる時に、この人は実際にはとてもお金を持っている裕福な人だということを伝えても、能力の判断をしようとした時には服装の影響の方が大きかったということも確認されています。
つまり、お金持ちそうな服装をしている写真を見せた場合と、ラフな服装をしている写真を見せるけれど、この人は実際にはとても裕福な人だということを付け加えた場合で比べた場合に、わざわざこの人は実際には裕福だということを伝えているにも関わらず、特に情報もない裕福そうな服装をしている写真の人の方が能力が高いと見積もったということです。
全く同じ人が服装を変えたという場合でも、やはり、そこに付け加えられた情報よりも、人は相手の服装から能力を判断し続けるということも分かっています。
ですから、就活生でそんなにお金を持っている人がいないはずではありますが、そのような状況下でも、やはりいい服装をしている人の方が能力や将来性を上乗せされて判断される可能性があるということになります。
相手の服装によって0.1秒で判断していて、特に、これは面接のように多くの人を見ないといけないというような場合には、このような簡単な特徴に余計に目を向けてしまいやすくなりますので、ここぞという時には、この人間の本能に染み付いているバイアスをうまく使うためにいい服を着ていくというのもポイントが高いのではないかと思います。
科学者でも、相手の見た目の情報には惹きつけられやすい!
ちなみに、これは科学的根拠を大切にするであろう研究者の世界でも同じだということが分かっています。
面接をしないで研究員を採用するということを行った場合の方が、優れた研究者を雇うことができるという切ない先行研究もあるぐらいです。
つまり、相手の見た目を見てしまうと、その人の服装などに強く影響されてしまうので、ただただその人の経歴などだけを見て選ぶということをした方が、実際には能力が高い人を選べるそうです。
なかなか相手と対面することなく採用を決めるのは難しいことだとは思いますが、その方が結果的にはいい人を選ぶことができるそうです。
ですから、皆さんはこれを逆手にとって、ここぞというタイミングではいい服を着ていくということを考えてみてください。
ポイント2 :可能性ストーリー
2つめの持っていくべきものは可能性ストーリーです。
自分がその企業に入ってこのようなことを学び、最終的には時代の変化に合わせてこのようなことに挑戦してみたいというような可能性についてプレゼンするためのストーリーを用意してください。
よく面接で自己アピールをしてくださいと言われた時に、多くの人は過去の業績や経験をアピールしがちです。
ですが、人間は過去の業績について語られた時よりも、未来の可能性やこれから挑戦してみたいことなどを語られた場合の方が、その人の能力を高く評価するということが分かっています。
実際に、投資家を対象に行われた実験でも、起業家がこれまでどんな起業をして実績を残してきたかということを語った場合よりも、これからどのようなことに挑戦していきたいかということを語った場合の方が、投資家から出資してもらいやすくなったということが分かっています。
人間というものは未知のものを高く評価し、特に、未来の可能性に対して希望を高く持ちすぎるという傾向があります。
ですから、もちろん過去の経験や職歴について質問された時には、過去の話をしてもいいと思いますが、もし皆さんが自己アピールをするのであれば、基本的には未来のことを話すようにしてください。
まだ決まっていない不確定なことでも構いませんので、これから自分がどのようなことをしていきたいのかという未来の話をした場合の方が、相手の心をつかむことができます。
2つめのポイントとしては、自分の可能性を語るストーリーを持って行きましょうということでした。
ポイント3 :共通の話題
最後の面接に持っていくべきものとしては共通の話題です。
これは意外と見過ごされがちのことですが、先ほども紹介した通り面接ではそんなに簡単に能力が高い人を見ることはできません。
ということは、面接で能力が高い人が選ばれるわけではないのであれば、逆に、どんな人が面接に選ばれるのかということを考えるべきです。
これについてはある程度答えができていて、ある研究では、その面接の意思決定者とどれぐらい共通の話題が出てきたかということによって、面接の可否が最も決定されるというデータもあります。
ですから、仕事や学歴の話などよりも、例えば、自分が学生時代にずっとラグビーをしていたという話をした時に、その面接官の中で一番偉い人であろう意思決定者が、自分もラグビーをしていたからなんとなく分かるけれど、体格もいいしガッツがありそうだなどと言ってくれたなど、その人と自分との間に一見仕事とは関係のなさそうな話であっても、共通の話題や共通点で盛り上がる時間が長ければ長いほど、実際に選んでもらえる確率が高くなったということです。
これはとてもシュールな話です。
能力を判断して採用するかどうかを考えるのが面接という場であるにも関わらず、人間は自分と似ている人や共通点がある人がいいと考えてしまうわけです。
ですから、このような共通の話題を用意して行きましょうというのが、3つめのポイントになります。
どうすればそのようなことがわかるのかと考える人もいると思います。
面接の場合には、1次面接2次面接とあって、最後に社長や役員面接があるということも多いと思います。
このような場合には結構方法はあり、このような人は大抵 Facebook をしていたり過去にインタビューを受けたりしています。
お店の店長などでも、ほとんどの人はInstagram ぐらいはしていると思います。
このように相手の名前から調べて、SNS のアカウントや登場している記事などをチェックしてみてください。
そこから、その人がどのようなことに興味を持っていて最近どんな投稿をしているのかということを見たうえで、自分との共通点を相手に指摘させるように話を持っていきます。
例えば、相手が頻繁にゴルフに行っているという人であれば、実は自分は最近ゴルフを習い始めたようなことを言うと必ず共通点になるでしょうし、自分の周りにゴルフを始めた人が多いから、就活が落ち着いたら自分もゴルフを始めてみたいということをどこかのタイミングでうまく話してみるのもいいと思います。
そのように相手が興味を持ち共通の話題として盛り上がる内容を自分から上手く振るようにすると、それにより圧倒的に面接に通りやすくなります。
ですから、3つめのポイントとしては、意思決定者との共通の話題を用意しておきましょうということになります。
面接に持っていくべき3点セット
高い服
未来のストーリー
共通の話題
ぜひ参考にしてもらい面接を勝ち抜いてください。
面接に限らず人の心をつかむためのおすすめ
今回はそんな面接を突破するための方法について解説させてもらいましたが、この面接を突破するための方法としては他にもあります。
基本的には、第一印象を良くする方法がそのまま使うことができます。
今回紹介した3つのポイントだけでは不安だという人も多いと思いますので、そんな方は是非第一印象を鍛えるということをしていただけたらより可能性は高くなると思います。
ですから、そんな第一印象の鍛え方について解説した動画を今回のおすすめの動画として紹介しておきます。
第一印象を鍛えるために
いわゆるカリスマと呼ばれる人たちがいます。
第一印象だけでみんなにすごいと思われるような印象を与えることができる人たちです。
そんなカリスマたちを調べた研究から、第一印象を鍛えるための方法について詳しく解説した内容になっています。
面接でも他の場面でも同じですが、フリートークで何か話をしようとした時に、話に深みを出すことができる人と薄っぺらい話しかできない人がいます。
こちらは話に深みを出すための方法について解説した内容になっています。
ここで紹介している7つのポイントを理解することによって、皆さんが普段している普通の話であっても、深い話をしているように相手に思わせることができるというものです。
そんな方法について脳科学者が調べた研究をもとに解説しています。
面接や就活のためのおすすめ本
今回のおすすめの本としても、面接や就活などに役に立つであろう本をいくつか紹介しておきます。
こちらは僕の本ですが、面接の対策についてまとめた本になっています。
心理学的に面接を乗り切るための方法について解説していますので、就活や転職に役立てていただけたらと思います。
今回の参考文献でもありますが、人間の第一印象についての様々な研究をまとめた内容になっています。
結構骨太の本ですからゆっくり時間のある時に読んでもらいたい本です。
人間の第一印象というものがどのようにして決まるのかということが学べる本です。
人間がどれだけお金を持っていると感じる人たちに支配されているのかということも理解できるので、今回紹介したような赤い服を着ているだけで能力が高く思われるというようなことを考える上でも参考になる本だと思います。
さらに、今 Amazon では通常3000円ぐらいする僕のオーディオブックが無料で聴けるというキャンペーンを行っています。
1人1冊ですが完全に無料で、無料の期間が終わっても一度ダウンロードしておけばずっと聞くこともできるそうですので、まだの方はこの機会にぜひチェックしてみてください。
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本内容は、記載された参考資料のみならず、過去の動画を元に大胆な独自の考察したもので、あくまで一説です。ここでの結論は、記載された論文とは異なる場合があります。
参考:https://www.nature.com/articles/s41562-019-0782-4