スマホの写真機能で記憶力が下がっている?!
皆さんスマホで写真を撮っていますか。携帯やスマホに写真機能が付いてから、人類の記憶力は下がっているのではないかということが言われています。
何か覚えたいことがあった時も簡単に写真を撮ったり、旅行に行った時も写真をたくさん撮ると思います。
この写真を撮るという行為は意味があるのでしょうか。むしろ逆効果なのではないかという研究があります。
どうすれば写真を撮っても記憶に残しやすくなるのかということを紹介させてもらいます。記憶力を上げるためのテクニックとして使えるものです。
写真に撮ると記憶に残りにくくなる
カリフォルニア大学の研究で、この写真を撮ることと記憶に関する研究があります。
結論としては、やはり写真を撮ることで記憶には残りにくくなります。
実際には写真や動画をたくさん撮っても一度も見ないことも結構あるのではないでしょうか。それでも写真を撮りたくなるわけです。
この研究では、写真を撮ることによる弊害を示してくれています。
この研究では、パソコンのモニター上にバーチャルな美術館を想定して、参加者の人達に三つのパターンに分けて実験に参加してもらいました。
ただ美術館の絵を見て記憶したグループ
美術館の絵を写真に撮って記憶したグループ
Snapchat のように一定期間経つと消える写真を撮って記憶したグループ
これにより記憶の保持率がどれぐらい変わるのかということを調べたわけです。
全員に対して終わった後に、それぞれどれぐらい絵を覚えているかという記憶テストを行いました。その結果、写真を撮って記憶したグループは20%ほど記憶テストの成績が悪かったということです。つまり、写真に撮ると記憶に残りにくくなるということです。
認知的オフローディング
写真を撮っておいた方が忘れないし、後で思い出すこともできるの思いがちですが、実際には僕たちは写真に撮ると、科学的には認知的オフローディングと言いますが、簡単に言うと、写真に撮って記録しているので脳が覚えなくてもいいと手抜きをする現象が起きます。
黒板やホワイトボードに書かれている内容やノートに書いた内容を写真で撮る人もいますが、これだけでは普通に読むよりも記憶に残りにくくなってしまいます。
写真に撮ってはいけないということではありませんが、写真を撮った後には復習する習慣をつけておかないと、記憶に残らなくなってしまいます。
写真を撮ることで失われてしまう記憶を取り返す術は持つことができます。ところが、多くの人はその記憶を取り返すための努力や復習をしないので、記憶に残らなくなってしまうということです。
僕の場合は、写真に撮った場合であっても、文章として書き出したりメモとして残すようにしています。
僕と弟が作っているアプリで、「分散学習帳」というものがあり、勉強や記憶に役立ててもらえるアプリです。科学的に記憶に残りやすい手法を取り入れて、皆さんが情報を復習するのにベストなタイミングで教えてくれます。もしよければ使ってみてください。
楽しい思い出のために写真を撮りたいなら
とはいえ、旅行に行っている時にわざわざそのような事を考えながら写真を撮るのもおかしな話です。そのような時はどうすればいいのでしょうか。
自分が写真を撮る時に、直前にどんな写真を撮ったかということを思い出してから次の写真を撮ってください。このような癖をつけておくと記憶に残りやすくなります。
記憶というものはインプットする時に覚えるのではなく、アウトプットする時に覚えるものです。つまり、思い返す時に記憶に残りやすくなるので、直前にどんな写真を撮ったかということを思い返すだけ、あるいは、写真を撮った後にその写真の前にどんな写真を撮ったかということを思い返すだけで、記憶に残りやすくなります。
是非試してみてください。
科学的に正しい勉強法をまとめたおすすめ動画
科学的に証明されている勉強法10選
前半▶︎https://www.nicovideo.jp/watch/1541058184
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前半▶︎https://ch.nicovideo.jp/mental/blomaga/ar1766163
後半▶︎https://ch.nicovideo.jp/mental/blomaga/ar1766583
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Reference:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2211368117301687?via%3Dihub