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すぐやる人は成功する【とは限らない】の科学

すぐやる人は成功する【とは限らない】の科学

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この知識はこんな方におすすめ

  • 即断即決で決めて後悔したくない…
  • 悩みまくっていつまでも決断できない…

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即断即決する人とゆっくり熟考する人

即断即決のする人と、ゆっくりと熟考してから決める人とがいると思います。この2つのタイプの思考法はどちらの方が正しいのでしょうか。
要するに、何事もすぐやる人が成功するということを言う人やそんな内容の本もあれば、ちゃんとゆっくり物事は考えないと人間を心配してしまうということを言う人もいるし、どちらの方が正しいのかということを今回はコロンビア大学の研究から紹介させてもらいます。

人生の中では、物事を即断即決で速やかに決めていく人の方が一見して格好がいいし、即断できるだけの決断力を持っているというととても良いイメージがあると思います。
ところが、即断即決で直感などで物事を決めてしまい失敗している人も中には結構いるはずです。
もう少ししっかり考えていればこんなミスには事前に気づけたはずなのにとか、もう少し頭を使っていればこんな失敗しなかったのにというように後悔することもあると思います。
即決した方がいいのでしょうか、それとも、しっかりと熟考した方が良いのでしょうか、一体どちらなのでしょうか。

決める必要のある物事によって使い分ける

これは考える内容によるということが分かっています。
ですから、今回は皆さんが何か問題に直面した時や、何かを判断しなければいけないという時に、それが即断即決した方が良い結果になるのか、よくよく考えてから決めた方が良い結果になるのかということが分かるようになるための内容です。
これから皆さんが何かしらの物事を決める時には、何もかも即断即決した方が良いと考えるのはやめましょう。
おそらく、何でもすぐに決めないといけないと考えてしまうとプレッシャーに押しつぶされてしまうこともあるのではないでしょうか。だらだらと悩んでいる自分が良くないと考えて自己嫌悪に陥る必要もありません。
なぜかと言うと、全ての物事が即断即決した方が良いというわけではないからです。
一方で、いつまでも色々なことを思い悩み過ぎてしまいなかなか判断できないという人もいると思います。それも悩んだ方が良い結果になることと悩んでも結果が変わらないことが明確に分かれば、無駄に悩む必要もなくなります。
このように即断即決することができずに自己嫌悪に陥る人と、物事を考えすぎてしまいなかなか前に進むことができない人の2つのタイプの方に役に立つ内容かと思います。

人間の意思決定の2タイプ

2018年に行われた研究で、コロンビア大学などの研究チームが5つの実験を通して、人間が正しい判断をするためにはどうすればいいのかということを調べてくれています。
5つの実験全てを紹介はしませんが、どれも実験のデザインは似ているもので、例えば、被験者として男女を集めて、友達に贈るクリスマスプレゼントをカタログの中から選んでもらうということを考えてもらったり、過去に結婚について何かしらの決断をしたり考えたことがあるのかということを質問して、自分の結婚についての過去の判断を思い出してもらい、それが良かったのか悪かったのかということを考えてもらう、日常生活の中での普段の予定や友達からの誘いに対してどうするのかといった日常的な決断に対して優先順位をつけてもらうというようなことを行って、全員の意思決定法について分析しています。

そこから、僕たちが何かしらの意思決定をする時には2つの意思決定方が大きく分けてあるということが分かっています。
1つはアクション型というもので、これはいわゆる即断即決のことです。周囲の環境の変化や周りの状況に応じて自分の中でスパッと答えを決める判断の仕方です。
スピーディーに物事をスパスパと決めていくというのがこのアクション型の決断です。
そして、もう1つがアセスメント型で、これは悩みがちな人が行いがちな決断の方法で、できるだけ正しい判断をしようと考えて、間違いのない正しい判断にこだわり完璧な答えを見つけようとするタイプです。
色々悩みのいて、様々な状況を検討したり調べたりした上で行動しようとします。
つまり、思ったらすぐ行動するタイプがアクション型で、自分の中でいろいろと考えたり分析した上で行動するタイプがアセスメント型です。

この2つのパターンの判断が日常生活の中で様々なパターンに応じて行われていたわけです。
普段の買い物をする時にも、アクション型の人もいればアセスメント型の人もいるし、結婚や投資などの判断をする時にも、アクション型の人もいればアセスメント型の人もいるわけです。
それぞれの決断の結果がどれくらい良い決断だったのかということを調べています。つまり、後から後悔することが少なくて満足度の高い決断の結果なったのかということを調べたわけです。

失敗した時のリスクの大きさで使い分ける

その結果わかったこととして、失敗リスクの高さで考えると良いということがわかりました。
日常的に起きることや、失敗したとしてもリスクが少ないような意思決定の場合には、アクション型を使った方がいい決断が出来ていました。
例えば、普段の買い物や今日何を食べるかということ、今日2冊のうちどちらの本を読もうかといった失敗したとしても簡単に取り返すことができたりリスクが少ないものに関しては、即断即決のアクション型で決めた方が成功率が高くなっていました
これは冷静に考えてみるとわかることでもありますが、リスクが少ないということは悩むより行動したほうがいいということです。まず行動して試してみてダメだったらもう一度やり直せばいいわけです。

例えば、ちょっとしたスイーツを食べようとした時に2つのうちどちらを食べようかと考えた時に、即断即決でどちらかを選んで逆にすればよかったと後悔したとしても、それほど高いものでなければもう1つ食べたりすることもできます。
ところが、そのようなことに対して悩みに悩んだ上で仮に閉店間際まで悩んだ上で決めたとしたら、もうお店が閉まってしまうのでもう1つを買うこともできません。
つまり、即断即決のアクション型のメリットとしては、リスクが少ない場合にはリトライすることができることです。失敗してももう一度トライすることができます。
その結果、おそらくは良い選択にたどり着くのかと思います。あるいは、あまりリスクの少ないものに関しては直感的な判断による的中率が上がる可能性も示唆されていますので、失敗した所でそれほど被害が少ないという場合には、アクション型の即断即決で決めたほうが結果としての満足度も高いし失敗するリスク自体も減ります。

一方で、アセスメント型は投資や結婚、家の購入や車の購入などの失敗した時に取り返しがつかないものや取り返すのが難しいもの、あるいは、取り返すためにはコストがかかるものといったリスクの大きい意思決定においては、アセスメント型の方が成功率が高くなっていました
ですから、今日食べるものやちょっとした買い物ぐらいであればアクションがとでスパッと決めても構いませんが、この先1年の仕事を左右するような決断であったり、結婚するかどうか、マンションを買うかどうかというような人生に大きな影響を与えて取り返しがつかない可能性が高い判断に関しては、ちょっと時間をおいて考えた場合の方が僕たちは冷静に物事を見ることができるようになり良い判断ができやすくなるという違いが確認されました。

研究チームのコメントとしても、自分の行う意思決定が自分にとってハイリスクゾーンにあるのか、それともローリスクゾーンにあるのかということをちゃんと理解した上で、それがもし失敗したところで大した痛手にならないローリスクゾーンにあるという場合には、速やかに行動に移して、もし失敗したとしてもリトライすることができる時間を残すようにしたほうが成功しやすくなるし、逆に、失敗すると大きなリスクになってしまうハイリスクゾーンにあるという場合には、アセスメント型でよく調べたり熟考することで決断を導き出した方が良い判断に繋がりやすいということが言われています。

実際に僕もよく普段のビジネスでは、まずは行動して試した方がいいということを言いますが、僕のしているビジネスはほとんどが元手のかからないものだからです。
もちろん、ある程度の元手が必要だったりリスクのあるものに関してはしっかり考えますが、YouTube やニコニコの撮影の場合には iPhone 1台で一人で行っていますので、コストもリスクもほぼゼロに近いと言えます。そのようなことであれば失敗したところで痛手もさほどありませんので、そのような場合であればさっさと行動した方がいいわけです。もしその結果が良くなかったのであればまた修正することができます。

アクション型・アセスメント型を理解した上で使い分けを

ですから、このアクション型とアセスメント型の使い分けをちゃんとすることができるようになれば、無駄に悩むこともなくなりますし、行き当たりばったりで決断して失敗してしまうという両方を防ぐことができるようになります。
人間の意思決定というものは、とにかくすぐやる人が行動するのような極端なことを言う人もいますがそんなことはありません。
状況に応じて、僕たちの判断を変えていくということが重要になるということがわかったのが今回の研究です。
是非皆さんも、失敗リスクが少ない場合には即断即決、失敗リスクが大きい場合にはゆっくり考えるということを意識してみてください。

今回は人間が物事を考える時の意思決定について紹介させてもらいましたが、僕たちの人生における判断ミスはできるだけ減らしたいものですし、後から頭を抱えてしまうような後悔を誰でもしたくはありません。
例えば、リスクがある程度高い場合だとわかっていてしっかり考えた上で決めたことでも後悔することが多いという人もいると思います。そのような場合にはどうすればいいのかと悩む人もいるかもしれませんが、ゆっくり考えた上で決断して失敗する時も即断即決で決めて失敗する時もその原因は同じです。
失敗する時の多くはいわゆるバイアスという思い込みにとらわれている時です。
最初に一瞬見た時の思い込みや自分の人生における長期的な思い込みやステレオタイプなどにとらわれてしまうと、即断即決で決めてもゆっくり考えた上で決めても結局は自分の思い込みに左右された判断をしてしまっているので、即断即決することによる時間のメリットも時間をおいて考えることによるメリットも活かすことができません。
このような人はまずはこのバイアスを取り除くためのデバイアスが必要です。バイアスを軽減するための練習をしたほうがいいと思います。
今回のおすすめの動画として、ペンシルベニア大学がこのようなデバイスに関してまとまった研究を行ってくれているので、そこから12種類のバイアスをなくすための方法を解説した「人間関係から投資判断にまで使えるペンシルベニア大学式12のデバイアスガイド」を紹介しておきます。
この12種類のテクニックを身につけてもらえば、人生における思い込みによる失敗をかなり減らすことができると思いますので、是非チェックしていただけたらと思います。

さらに、人間の意思決定について学びたいという方には、今回のおすすめの本として『ダニエル・カーネマン の ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?』を紹介しておきます。
おそらく、人間の意思決定に関する知識のほぼ全てがここに含まれているのではないかといっても過言ではないと言えるぐらい素晴らしい本です。上下巻のセットですが、文庫版もありますので是非チェックしてみてください。

オススメ動画
人間関係から投資判断にまで使えるペンシルベニア大学式12のデバイアスガイドhttps://www.nicovideo.jp/watch/1552229589

人生でしておかないと後悔してしまうこととは?!

過去に対する後悔と未来に対する不安をなくして前に進むには?!

今回のおすすめ本

References
Supported by Yu Suzuki  https://ch.nicovideo.jp/paleo

本内容は、参考資料から考察した科学の面白さを伝えるエンタメです。あくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
参考:Charlene Y. Chen, Maya Rossignac-Milon, and E. Tory Higgins (2018) Feeling Distressed From Making Decisions: Assessors’ Need to Be Right
https://www.nicovideo.jp/watch/1552229589

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