この知識はこんな方におすすめ
- 仕事を効率化したい
- 最近仕事がダルい…
効率化に潜む罠
仕事を効率化しようとして、余計に効率が下がってしまうことがあります。
皆さんも、皆さんの会社も、仕事の効率化について考えることが結構多いのではないでしょうか。
様々な仕事効率化のツールを試したりもしていると思います。
会社でも、仕事の生産性を高めるために、様々な効率化のためのツールが導入されていたりすると思います。
ただ、仕事というものは、効率化しようとすると逆に効率が落ちるどころか、仕事がつまらなくなって疲労が増えてしまう危険性もあります。
もちろん仕事の効率化は重要です。
ただ、効率化だけを求めてしまうと、それによって時間がない感覚に襲われたり焦りが生まれたりすることもあります。
昔に比べて現代では様々なことが効率化されています。
便利なツールも増えて効率化されたことによって、働いている時間も減っているはずです。
働いている時間は減っているはずなのに、リラックスすることができず、いつも忙しくソワソワしている感覚がずっとある人が多いのではないでしょうか。
会社が仕事効率化のためのツールを導入したのであれば、仕事の量が減って当然で、そうでないのであれば効率化できていないということです。
僕も効率化を求めるタイプでした。
学生の頃には、勉強も効率化したくて勉強法を勉強したりしていました。
今考えると、そんなことをしている暇があるのであれば、問題集を解いている方がはるかにテストの成績も良くなるでしょうし、大学の受験を考えても有利です。
皆さんの周りにもいませんか?
仕事効率化のツールはやたらと使っているけれど、実際には全然仕事ができていない人も結構いると思います。
これは、効率化には大きな罠が潜んでいるからです。
時間的な余裕が欲しい方へのおすすめ
効率化というのは、時間的な余裕が欲しいからだと思います。
もっと自分の自由な時間が欲しい、趣味に割く時間が欲しい、副業するための時間が欲しい、この場合には、仕事の効率化というよりも「時間を作り出すテクニック」を使うことの方が重要です。
世の中には、仕事もプライベートもいつも忙しく頑張っていて、周りから見ると、あの人は1日一体何時間あるのだろうかと感じるような人もいます。
このような人は仕事の効率化がうまいのではありません。
今回紹介する内容でもわかると思いますが、彼らは、仕事を効率化することに長けているのではなく、時間を作り出す方法を知っています。
この時間を作り出す方法については、今回のおすすめの動画で詳しく解説しています。
人生変わる7つの時間感覚改善ツール【時間貧困対策・前半】
人間は、時間がどれくらい余っているか、どれくらい時間を作り出す自信が自分にあるか、これによって実際の能力が変わってきます。
仕事が山積みなのに時間が足りないと考えてしまうと、どんなに効率化しようと頑張っても、目の前の仕事は進まなくなります。
本来であれば3時間で終わらせることができる仕事であっても、焦りを感じることによって、それが5時間も6時間もかかったりします。
時間を作り出すテクニックを知っていれば、時間に対する焦りがなくなるので、それだけでも余裕を持って仕事をこなすことができるようになります。
この方法を知りたい方は、ぜひ今回のおすすめの動画をDラボでチェックしてみてください。
ジョブクラフティング
今回は、ジョブクラフティングというものをベースに解説させてもらいます。
これは仕事のモチベーションを高めて効率を上げるための方法として、最近注目されているテクニックです。
ジョブクラフティングは、単純に仕事を効率化しようというのではなく、仕事に対する満足度や給料、自分たちのモチベーションなどを総合的に高めて、仕事自体の意味があるものにしていこうとするものです。
このジョブクラフティングについて詳しく学ぶのであれば、今回のおすすめの本が役に立つと思います。
【オーディオブック無料】
科学的な適職
こちらは Audible であれば無料で聞くことができるキャンペーンの対象になっています。
音で聞いても理解できる本だと思います。
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今回参考にしている研究では、119人のお医者さんと看護師さんを対象に、ジョブクラフティングと呼ばれている、仕事のモチベーションや満足度を高めるためのトレーニングセミナーを3時間受講してもらっています。
そのセミナーで得られた仕事を楽しく効率的にモチベーションを高めて行うテクニックを、彼らに実際の仕事に活かしてもらうということをしています。
それを3ヶ月間行なっています。
このセミナーで教えられたテクニックは大きく分けて3つありました。
どのテクニックが、最も仕事に対するモチベーションや幸福度を高めてくれて、結果的に仕事の効率を高めていたのかということを調べています。
1. デマンド・レデューシング(効率化)
これは簡単に言うと「もっと効率よく働くにはどうすればいいのか?」ということを考えて、思い切って自分のしている仕事を他人に任せたり、自分の抱えている仕事の負担を減らそうとするテクニックです。
もっと効率が良い働き方を色々考えるとか、他人にもっと任せて自分の負担を減らす、もっと効率的なツールを使う、よく一般的に言われる方法です。
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2.チャレンジ・シーキング(挑戦を求める)
仕事の中で新しいことに挑戦したり、仕事とは関係がないことでもいいので新しいことに挑戦するということを意識するテクニックです。
仕事に結びつくボランティアに参加したり、あえて今まで参加したことがなかったら委員会に参加したり、コミュニティに参加してみるというようなものです。
効率を下げるかもしれないけれど、今までしたことがないことに挑んでみる方法です。
3.リソース・シーキング(仲間とのつながりを求める)
人的なリソースを求めるものです。
自分の仕事の助けになりそうな新しい人間関係を作っていくという方法です。
同僚に自分の仕事に対するフィードバックをお願いしたり、仲間にあえて助けを求めたり、あるいは、仲間を助けるということにより、仕事における人間関係の親密さを深めていきます。
どのパターンが最もモチベーションが高くなり、生産性を高めることができていたのかということを調べています。
みなさんはどのパターンだと思いますか?
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やはり、仕事においては効率化が重要だろうとか、いや、人間関係が重要だから、仲間との繋がりを求めることが結果的にモチベーションを上げてくれたのではないか、色々考えると思いますが、「2.チャレンジ・シーキング」が最もモチベーションが高くなっていました。
「チャレンジ・シーキング(挑戦を求める)によってモチベーションが上がる」
つまり、僕たちのモチベーションは「挑戦」によって上がります。
効率化したり手間を減らすことも重要ですが、それではモチベーションは上がりません。その空いた時間を無駄に使ってしまうだけになるかもしれません。
効率化によって、1日8時間かかっていた仕事が6時間で終わったとします。
2時間も時間に余裕ができたわけですから、これは素晴らしい効率化だと思います。
ですが、その2時間はたいていの場合だらだらと無駄に過ごすだけになり、しばらくするとまた元に戻り8時間仕事をしているようになります。
手間を減らすことは重要ですが、モチベーションを考えるのであれば、新しいことに挑戦していくことの方がはるかに重要なようです。
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この実験では、1. デマンド・レデューシングは、なんと効果がないどころか逆効果だったそうです。
これによって毎日の疲労感と相関していました。
つまり、余計な手間を減らして効率化しようと考えれば考えるほど、確かに手間は減るかもしれませんが、それにより疲労感が増えていくわけです。
人は自分がしたいことをして疲れた場合には「達成感」を感じます。
「疲労感」を感じるのは、自分がしたくないことをイヤイヤした時です。
効率化しようとすることによって、無駄に疲労感を増やしていただけでした。
仕事の効率化さえすればいいとか、手間を減らすことだけ考えておけばいいという考え方には、そんな落とし穴が隠れています。
まとめると、人間はやはり挑戦することでモチベーションが上がります。
新しいことに挑戦するためには確かに時間が必要ですが、この新しい挑戦をベースに考えるようにしてください。
それを考えることなく、ただ効率化だけを意識するのは意味がなかったということです。
効率化する時には、新しい何かを始めるためとか、新しい人間関係をつくるために、その仕事を効率化するということを考えてください。
例えば、「仕事で1時間余分な時間を作ることができれば、新しいプロジェクトに挑戦することができる」というように、新しい挑戦をベースに効率化を考えてください。
ただ手間を減らすだけでは意味がありません。
とはいえ、新しいことに挑戦する余裕がないとか、新しい何かを始めるためにも時間が必要だという方もいると思います。
そんな方は、まずはストレートに時間の作り方を学んだ方がいいと思いますので、今回のおすすめの動画からDラボで時間の作り方を学んでみてください。
さらに、今 Amazon では通常3000円ぐらいする僕のオーディオブックがなんと新刊も含めて無料で聴けるというキャンペーンを行っています。
まだの方はこの機会にぜひチェックしてみてください。
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参考:https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S000187911730060X
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