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頼れる人、頼れない人の見分け方

この知識はこんな方におすすめ

  • 人に頼ってむげに断られたくない
  • 困った時に頼れる人を見分けたい

頼み事をするべき相手の見分け方

今回は、頼み事をする相手を見分けるための方法について紹介させてもらいます。

誰かに対して頼ろうと考えたり、助けが欲しいと思った時に迷ってしまうこともあると思います。
頼ってむげに断られるのも嫌だし、足元をすくう可能性のある人に自分の弱みを見せるわけにはいかない ということもあるはずです。

ですから、今回は皆さんのことを助けてくれる確率が高い人を瞬時に見分けるための方法について参考文献から紹介したいと思います。

当然ですが、多くの人は強い人に助けてもらいたいと思うはずです。
権力がある人やお金がある人、余裕がありそうな人や機嫌の良さそうな人に頼み事をした方が余裕がある分引き受けてくれそうな気がするはずです。
ところが、実際にはそれは間違っているという研究があります。

このような敵と味方を見分けるというのは結構難しいもので、そんな方法については今回のおすすめの動画で詳しく解説していますので、そちらもぜひチェックしてみてください。

では、頼みごとはどのような人に頼めばいいのでしょうか。

その答えはとても簡単で、「一時的に落ち込んでいる人」に助けを求めましょう。

頼み事は「一時的に落ち込んでいる人」にするべき?!

普通に考えると、どちらかと言うと落ち込んでいる人がいれば逆に助けてあげないといけないような気がします。
実は、そんな落ち込んでいる人にお願いをした方が、その頼みを聞いてくれる確率が高いという研究があります。

これはあくまで一時的に落ち込んでいる人です。ずっと落ち込んでいたり凹んでいる人に頼んではいけません。

例えば、ロバート・チャルディーニさん達が行った実験では、人間は一時的に落ち込んだ時ほど他人を助けようとするモチベーションが高くなるということが分かっています。

簡単に実験の内容を説明すると、まず全くの無実の人が責められているところを参加者の人たちに目撃させています。
そのようなところを目撃すると誰でも嫌な気分になると思います。一時的に気分が沈むわけです。
そのようにして一時的に気分を沈ませたグループとそういうことをせずいつもどおり気分がニュートラルな状態のグループ、そして、贈り物をもらって気分が良くなっているグループの3つのグループに分けています。

そして、全てのグループに対して他人を助けるチャンスを与えて、気分が沈んでいるグループと普通の気分のグループと気分がいいグループで、どのグループが他人を助ける傾向が高かったのかということを調べようとしたわけです。

その結果分かったこととして、ニュートラルな気分のグループに比べて気分が沈んでいるグループの人たちは他人を助ける動機が高まっていたということが分かっています。
つまり、一時的に落ち込んでいる人の方が他人を助ける傾向が高くなったということです。

そして、普通に考えると贈り物をもらって気分が良くなっている人は、気分がいいのですから他人が困っているのであれば助けてくれてもいいような気がします。

ところが、気分が良くなった場合には、ニュートラルな気分の人たちに比べて他人を助ける傾向は低くなったということです。

ですから、人間は普段のニュートラルな時に比べて、自分が一時的に落ち込んだ時には困っている人を助ける可能性が高くなり、逆に、気分が良くなっている時には他人を助けない可能性が高くなってしまうということです。

これは冷静に考えるとわかることですが、人間は自分がしんどい時こそ助け合う必要があります
逆に、自分が恵まれていたり余裕があったり一人で生きていけるような気分になっている時には他人を助ける必要がないと考えます。

そういう意味では、もし皆さんが困った時には一時的に気分が落ち込んでいる優秀な人を探すようにしてください。
そのような人に頼った方が他人の痛みがわかるのできっと助けてくれて、それが一番いい方法なのかもしれないという研究でした。

落ち込んでいても他人を助けない人もいる!

一方で、一時的ではなくずっと落ち込んでいる人は他人を助けません。
これは、ロバート・チャルディーニさんたちが行なった別の実験ですが、自分の落ち込みがずっと続いたり長く続くと思っていて、その落ち込みが一時的ではないということを考えている人の場合は、誰かを助けるということは逆になくなってしまうということが分かっています。

ですから、いつも心配症だったり常にへこんでいるような人には頼んでも助けてくれない可能性が高くなるということです。

この研究では、すぐに効果の現れる物事を覚えやすくなったり思い出しやすくなる記憶力の薬の実験をすると伝えて参加者を集めています。
そのような薬はもちろんなくそれは偽薬で、何の効果もない薬を飲ませてその変化をみるという実験を行っています。

記憶に関することは全く関係なく、その偽薬を飲んでもらう参加者を2つのグループに分けています。
一方のグループには特に説明はなく、もう一方のグループには、その薬は記憶に作用するものだが珍しい副作用があり、その薬を飲んだ時の気分がその後30分間持続するということを伝えられました。

ですから、嫌な気分の時にその薬を飲むとその後30分間その嫌な気分は持続してしまうし、いい気分の時にその薬を飲むと何をしても楽しくなるような状態になりそのいい気分が30分続くということを一方のグループだけ言われたわけです。
そんな副作用があるけれど健康には一切害がないから気にしないでくださいと簡単に伝えました。

そして、そんな偽薬を飲んでもらった後に、悲しい思い出を思い出してもらったグループと楽しい思い出を思い出してもらったグループにさらに分けています。
そのまま5分から10分程度、その悲しい思い出あるいは楽しい思い出について実験者と語ってもらい、それで実験は終了として実験室を出てもらいました。

すると、その実験室を出たところで慈善活動をしているボランティア役の実験者がいて、一般家庭に電話をして献血をお願いするという慈善活動に少しでもいいので協力してほしいとお願いしました。
この献血をお願いする電話は最大で10本できると伝えました。

自分の記憶が30分持続すると思っているグループとそうでないグループ、そして、楽しい気分の時と悲しい気分の時の全部で4つのパターンがあります。

楽しい気分が30分続くと思っている人

悲しい気分が30分続くと思っている人

ただ楽しい気分になっている人

ただ悲しい気分になっている人

この4つのグループに分けて、どのグループの人たちがどれぐらいそのボランティアに協力して他人を助けるのかということを調べようとしたわけです。

その結果とても興味深いことが分かっていて、今の気分が30分間続くと言われていたグループの場合には、悲しい気分になっていた被験者の方が楽しい気分になっていた被験者よりも逆に人助けをしようとする気にならなかったということです。

ですから、先ほど解説した通り人間は一時的に落ち込んでいる時には人助けをしようと思いやすくなるわけですが、人間は無意識に人を助けるといい気分になるということが分かっているので、その気分が助けても変わらないということが分かっている人の場合には、わざわざ他人を助けていい気分になろうとはしなかったということです。

自分の気分の落ち込みが一定時間以上続くとか人を助けてもいい気分になんてなれないと思っている人は人を助けることはなくなってしまうということです。

対照群で、その副作用に関する説明をしていないその気分が続くと言われていなかったグループでは、楽しい気分になっていた人たちよりも悲しい気分になっていた人たちの方がボランティアに協力して他人を助けるということを行っていました。

人は無意識に他人を助けると気分が良くなるとわかっている!

ですから、人は他人を助けることで良い気分になるということが分かっています。
それが分かっているからこそ、一時的に落ち込んでいる人はそれを治そうとして積極的に人を助けようとなるわけです。

落ち込んでいる人に頼み事をするとなると、なんとなく他人の弱みにつけこんでいるような気分になってしまうという人もいると思いますが、実際はそうではありません。

落ち込んでいる人を見かけた時には、その人が一時的に落ち込んでいるだけであれば、助けてあげるのではなく、むしろ助けてもらうようにしてください。
それが相手にYESと言って欲しいのであればベストですし、さらに、皆さんがその相手に助けを求めることによって皆さんが助かるだけでなく、その相手は皆さんから感謝されることによって気分も良くなるということです。

つまり、一時的に落ち込んでいる人にお願いごとをするというのは、実は win-win の関係がそこにはあるということです。

ですが、ほとんどの人はなんとなく気分がいい人にお願い事をしようとしてしまうので、断られてしまう可能性が高くなりますし、落ち込んでいる人がいると助けてもらうのではなく助けてあげようとするので、それによってお互いに少し損をしている可能性もあるということです。

皆さんももし一時的に落ち込んでいるという人がいた場合は、ちょっとしたお願い事をして感謝をするようにしてください。
それによって皆さんも相手も助かるということになります。

よりよい人間関係のためのおすすめ

今回は、そんな皆さんのことを助けてくれる可能性の高い人を見分けるための方法について紹介させてもらいました。

さらに、人とお付き合いするときにその人が味方になる人なのか敵になるのかを見分ける方法について解説した動画を今回は紹介しておきます。

味方になる人、敵になる人の見分け方【バージニア大学研究から】
味方になる人、敵になる人の見分け方【バージニア大学研究から】

こちらはバージニア大学の研究をもとに味方になる人と敵になる人を見分けて、皆さんの人生をより良い方向に進めるための味方の集め方について解説した内容になっています。

人間の信頼についてのおすすめ本

そして、今回のおすすめの本としては、人間関係について考えるためには役に立つであろう本を紹介しておきます。

人間の信頼や裏切りというものは実は環境に大きく依存しているものです。
ですから、その人が信用できる人なのか裏切る人なのかということを見ようとするよりも、その相手が置かれている環境や人間関係や状況を見た方が、実際にその人が信用できるかということはわかりやすいということが言われています。
そんな人間の信頼について詳しく解説してくれた本になっていますので、こちらもとても参考になると思います。

さらに、今 Amazon では通常3000円ぐらいする僕のオーディオブックが無料で聴けるというキャンペーンを行っています。
1人1冊ですが完全に無料で、無料の期間が終わっても一度ダウンロードしておけばずっと聞くこともできるそうですので、まだの方はこの機会にぜひチェックしてみてください。

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本内容は、記載された参考資料のみならず、過去の動画を元に大胆な独自の考察したもので、あくまで一説です。ここでの結論は、記載された論文とは異なる場合があります。
参考:Halvorson Ph.D, Heidi Grant (2018) Reinforcements: How to Get People to Help You

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