「失敗」と「乗り越えた方法」
僕はいろいろな失敗をしました。
結構やらかしたことがありますが、皆さんが知らないような失敗も沢山あります。
そんな失敗について紹介させてもらいますが、より実践的に皆さんが失敗をどう乗り越えていけばいいのかという解説については、後半のDラボで詳しく解説しています。
フルで動画で見たいという方は、今回のおすすめの動画からチェックしてみてください。
僕がやらかしてしまった5つの失敗と、それをどう乗り越えたかということを紹介させてもらいます。
失敗1 :いじめられっ子
まず最初の失敗としては、いじめられっ子だったということがあります。
いじめられた側は被害者であり、失敗ではないという人もいると思いますが、それは確かにその通りだと思います。
ただ、僕が自分の中でこれがなぜ失敗だったと思うのかと言うと、この話はあまりしたことありませんが、当時の僕は誰かが助けてくれると待っていました。
もちろん、今ではいじめられた経験もあったからこそ今の自分がいると思っているので、それでよかったとは思っています。
ですが、だからといって8年間も止まっている必要はなかったと思います。
「誰かが助けてくれると…」
僕がいじめられていた時には、学校の先生にも相談しましたが、結局、クラスの中でいじめがあるということは先生の利益にはなりません。
人間は、綺麗事は言いますが、自分の利益にならない場合には基本的には他の人を助けたりはしません。
もちろん、中には助けてくれる良い人もいるとは思いますが、自分の犠牲を払わなくてはならない時に人を助ける人はほぼいません。
当時は SNS もなかったので、僕がいじめられている事実がなければ、その先生にとっては得です。
学校のいじめっ子もその事実がない方が得です。
いじめのない平和なクラスだということになったら、そちらの方がみんなにとって得です。
さらに、その事実を認めると、いじめがあるクラスだということになり、その先生にとっては担任の不行き届きということになります。
本来であれば、みんながその事実を認めて、その上で解決策を考えていくべきですが、日本の社会自体が失敗を許さないという問題があります。
いじめられているという話が表に出ると、その先生は寄ってたかって叩かれます。
日本人は失敗した人を叩き潰そうとします。
本来大切なのは、その失敗が起きないためにどうすればいいのかということをみんなで考えることです。
その問題を起こした当事者をつるしあげることによって、本来の問題に向き合わなくていいからです。
いじめの問題があるのであれば、誰かを叩くのではなく、みんなでいじめが起きないためにはどうすればいいのかということを考えるべきなのに、それをしなくていいようにするために、1人の先生をつるしあげるわけです。
人間が犠牲を払わなくてはならないポジションにある場合に、他の人を助けることができないということは仕方がないことです。
他の人に対して助けを求めても、結果どうにもならないのであれば、自分自身が行動するしかありませんでした。
自分が悪くなかったとしても、自分が動くしかありませんでした。
自分が悪くないから何もしないとなったら、結果損するのは自分自身です。
僕はいじめられた時に、誰かが助けてくれるのではないかとか、クラス替えがあればその後には解決するのではないかとか、ずっと自分が動くことなく待っていました。
8年間もただ待っていたというのは僕にとっては失敗だったと思っています。
いわゆる学習性無力感というものですが、当時の僕は自分はいじめられて当然な人間だと納得していました。
結果としては、母親をバカにされたことでキレた僕がいじめっ子にやり返して状況が変わりました。
やり返すことを推奨するわけではありませんが、自分が行動することで周りが変わるということを知りました。
自分は悪くない
自分は恵まれていない
そう思って待っていても、今となってはただ8年間を無駄にしただけでした。
あの8年間に少しでも早く行動していれば、時間を無駄にすることがなかったのではないかと後悔しています。
皆さんが苦しい状況に陥った時に、綺麗事を言ってくる人もいると思いますが、それを鵜呑みにしないようにしてください。
ほとんどの綺麗事を言う人たちは、確かに、自分たちが犠牲を払わないことに関しては助けてくれるかもしれません。
ですが、自分たちが犠牲を払わなくてはならないことに関しては、その助けを待っていても無駄に終わることの方が多いです。
まずは、自分ができることから手をつけるということが大事だと思います。
失敗2 :大学受験
続く失敗としては、大学受験での失敗です。
高校生の時の僕は、東大以外は大学ではないと言っていました。
これを言うと嫌味だと言われるかもしれませんが、僕はいじめられたことによって、他人よりも優れた人間にならなければならないと思っていました。
そこから一生懸命勉強して東大に入らなければいけないと思っていました。
何を思ったのか、僕は予備校に行かずに東大に入ろうとしました。
今思うと、これから受験する人は予備校に行った方がいいです。
僕はそのせいで無駄にたくさん勉強をしなくてはなりませんでしたし、テスト対策なども予備校の方が明らかに優れていると思います。
自分で参考書を選んで1人で勉強していたのは、今となっては効率が悪かったと思います。
その結果、東大以外大学ではないと豪語していたくせに落ちました。
結局、慶應に入ったわけですが、たまたまメンタリストとしてテレビに出ることができたからよかっただけです。
それがなかったら結構悲惨な大学生活になっていたと思います。
僕は一浪していますが、もう一度浪人をするのがきつすぎたので慶應に入りました。
しかも、別に余裕で慶応に入れたわけでもなく、今となっては運が良かったということもあったのではないかと思っています。
本来、人は自分が置かれた場所でどのようにして努力するかということを考えることが重要です。
当時の僕は、そのための柔軟性を失っていたような気がします。
「自分はこんな場所にいる人間ではない」と考えていました。
例えば、Fラン大学に入って、「俺はこんな場所にいる人間ではない」と考えてしまう人もいると思います。
こんな大学に通っても意味がないと、大学を中退する人も多いと思います。
ですが、それはその時点のレベルがFランだったというだけです。
それを受け入れた上で、そこから始めることが必要です。
ただ単に、そこがその人の今の時点での居場所だというだけです。
そこにずっといなくてはいけないわけではありません。
少しずつ上に這い上がっていけば、時間が経てば遥か高みまで登っていくことができます。
自分が今どこに立っているのかがわからない人は、どこにも進んで行くことができません。
当時の僕は、そう考えることができず、慶応大学の入学式に全身真っ黒な服装で行きました。
これから青春だと騒いでいる人たちの中で、僕にとってはお葬式だと考えていました。
たまたま出会いがあってメンタリストになることができて、当時笑っていいともという番組があって、その番組でかなりの大失敗をしました。
生放送で45分ぐらいの時間をもらいましたが、そのうち30分ぐらいはずっと失敗していました。
僕は失敗しまくってもう終わったと思いましたが、それが放送事故だと話題になり注目されました。
当時のメンタリストとしての僕が一番苦しんでいたのは、世の中にとってはメンタリストもマジシャンも超能力者も同じように考えられていたことです。
放送事故のような失敗をしたことで、その番組でその違いについての説明をすることができました。
100%成功することはないし、パフォーマンスというよりは心理的なテクニックだということを伝えることができました。
これも結局は運が良かっただけです。
人は自分が置かれた場所で上を目指さないといけません。
たまたまメンタリストとして世の中に出ることができただけで、当時の僕は間違っていたと後悔しています。
自分は周りの人とは違うと思っていましたが、実際には同じです。
今いるその場所から始めるしかありません。
誰でも頑張れば周りの人と違うところまで行けます。
ですが、急に違う人になることはできませんし、今自分が立っている場所さえもわからない人はどこに行くこともできません。
失敗3 :テレビに出ていた頃に尖りすぎていたw
これは別にテレビに出たいということではありませんが、テレビに出ていた頃の僕は尖りすぎていたと思います。
おそらく、これは若かったということもありますし、いじめられて何もなかった僕がようやくそこまで来たということもあって、かなり尖っていたと思います。
その当時の僕に出会った人は、おそらく感じの悪い僕のことを嫌いだったと思います。
今思うと、当時の僕はテレビの世界では周りが全部敵だと思っていました。
これは僕がメンタリストになったせいでもあると思います。
人は誰でも細かい嘘をつきます。
ですが、完璧主義な人は他人に対しても潔白を求めたりします。
そもそも潔白な人なんていないのに、当時の僕にはそれと同じような部分がありました。
人の心を読むということをしていたためでもありますが、テレビの業界も組織として上下関係があったり、その上下関係の間に入る緩衝材になる役目の人もいたりします。
そうなると、考えていることと言っていることが違う人が溢れているように感じました。
そのため、テレビの業界には嘘をついている人ばかりだと当時の僕は思っていました。
だからといってテレビに出たいということではありませんが、今となっては申し訳なかったと思っています。
さらには、あまりにも社交性がなさすぎて、人間関係を作ることもほとんどできませんでした。
テレビに出ていた頃も、もともとは研究者になりたかったということもあったので、自分はこんなところにいるべき人間ではないと思い続けていました。
自分はもっと有能な人と付き合うべきだと考えていました。
もっと社交的に人付き合いをしていたら、色々な人と仲良くなれたでしょうし人間関係の可能性は広がったと思います。
当時の僕は20代でしたが、人は20代の頃には人間関係を広げた方が幸せになれます。
そこから30代以降で自分が本当に付き合うべき人とだけ付き合うように絞っていくと、それが一番幸せになるということが研究でも確認されています。
多様性のある人間関係を!
ちなみに、今一緒に仕事をしているビジネスパートナーがいますが、その人と最初に出会ったのはテレビに出始めた頃でした。
当時僕は大学生だったので、マネジメントや窓口としての役割だけしてくれていた先輩がいましたが、その人が忙しくなってヘルプでその人を紹介してくれたことからのご縁でした。
その人がたったひとつミスをしただけで僕は半年ぐらい口を聞きませんでした。
そのミスというのは、ディナーショーの仕事に行くのに新幹線の席をグリーン車でなく普通席を取ったというだけです。
たったそれだけのことなのに半年も口をきかなかったわけです。
自分はミスしまくっているのに他人のミスは許せなかったのが当時の僕です。
その人は今も一緒に仕事していますし、本当に信頼できる仲間です。
しかも、僕はその後にその人がとても有能な人だったということに気づきました。
半年間口をきかなかった頃の僕は、その人がそんなに有能な人だとは思っていませんでした。
例えば、当時の仕事として講演の依頼が結構多くありましたが、少人数でしていたということもあり、10万円とか20万円ぐらいの講演の依頼は返事さえもしなくていいと思っていました。
その人は、そんな仕事の依頼にも丁寧に返事をしていて、僕は時間の無駄だと感じていました。
ところが、その人は10万円とか20万円の依頼をたくさん集めて、まとめて100万円とか200万円の仕事に変えてしまいました。
小さな仕事も、相手と仲良くなって大きな仕事に変えました。
ゴールにたどり着く方法は人によって違います。
同じ問題に対しても、問題解決策は人によって違うのに、自分が正しいと思っている方法以外の方法をしている人を切っていました。
自分が目指しているゴールにたどり着く方法は他にもあるかもしれません。
もしかすると、自分が考えている方法よりも優秀な方法を考えている人もいるかもしれません。
そんな多様性に当時の僕は気づくことができていませんでした。
そう考えると、その人はたまたま今も一緒に仕事してくれているからいいですが、そんな多様性を認めることができなかったために、優秀な人と仕事をするチャンスを失っていたのかもしれません。
有能か無能かということは、時代と状況によって変わるものです。
皆さんはできるだけいろんな人と仲良くなるようにしておいてください。
失敗した僕だからわかりますが、多様性を認めて自分とは違う人とも付き合うようにしておいてください。
僕は今はワインを勉強し始めたおかげで、いろんな業界の人と付き合うことができるようになりましたが、当時の僕は本当に限られた人間としか付き合っていませんでした。
考え方が違う人や全く異なる業界の人と付き合うようにしてください。
最初は面倒かもしれませんが、それによって自分の器が広がります。
失敗4 :投資詐欺
テレビに出始めてメンタリストをしていた頃に投資詐欺に引っかかったことがあります。
4000万円もやられてしまいましたが、これはさすがにオープンスペースで話す内容ではないので、ここから先はDラボで紹介していきます。
さらに、5つ目の失敗として、ニコニコや YouTube を始めてからの大きな失敗もあります。
これは炎上とは関係なく、ある失敗によって大きなチャンスを逃したというものです。
そんな失敗を紹介させてもらった上で、皆さんがそんな失敗をしたりチャンスを逃さないためにどうすればいいのかということまで紹介させてもらいます。
ぜひ続きも今回のおすすめの動画からチェックしてみてください。
さらに、今 Amazon では通常3000円ぐらいする僕のオーディオブックがなんと新刊も含めて無料で聴けるというキャンペーンを行っています。
まだの方はこの機会にぜひチェックしてみてください。
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リサーチ協力:パレオチャンネル