この知識はこんな方におすすめ
- 幸せな恋愛や結婚をしたい!
- 2人の関係を大切にしたい!
恐妻家夫婦と亭主関白夫婦、うまくいくのはどっち!?
嫁が強い夫婦と旦那が強い夫婦で関係がうまくいくのはどっちなのか?
そんな問題について今回は結論を下したいと思います。
やはり、上手くいくカップルや夫婦というのは、どんな関係なのかというのは気になるところだと思います。
世の中には、奥さんが強い夫婦もいれば旦那さんが強い夫婦もいて、お互いのバランスを保っている夫婦もいます。
そんな夫婦の間のパワーバランスにとって、いったいどのようなことが重要になるのか、そのようなことを調べた研究がありました。
2人で一緒に映画を見ると離婚率半減!
当然ですが、夫婦の間でもカップルの間でもその関係性がとても重要です。
例えば、2人で定期的に映画を見る夫婦は離婚率が半分ぐらいになるというような研究もあります。
定期的に一緒に映画を見ることによって、離婚する確率が半分も減るということです。
映画を見るというのはとても面白いもので、それによって2人の脳の中が同じような状態になるということが分かっています。
自宅で Netflix とかでもいいですが、そのようなメディアを一緒に見てから、その内容や感想についてお互いに喋ったりすると「感覚が合っている」とお互いに感じやすくなります。
嫌いなものが一緒だと関係が良い!
このような特定の行動を行っているカップルが関係性が良くなるという話もよくあります。
他には、嫌いなものが一致している夫婦やカップルは、そうでない場合よりも関係性が良くなるというものもあります。
人間というものは、自分が嫌いなものが強く頭に残るものです。
これは進化の過程で生物として当然のことですが、命を守るために強い体験や不安な体験というものは、強く記憶に刻むことによって、それ以降の生存確率を高めることができたからです。
生物としての本能としてこのような働きがありますので、嫌いなものが一緒のカップルの方が関係性が良くなるわけです。
このような特定の行動や好みによって関係性が良いか悪いかというような話は色々とありましたが、今回は、2人の関係性の中でどのような要素が重要になるのかという話です。
夫婦間の「パワーバランス」
夫婦やカップルがうまくいくかどうかということを規定するものに「パワーバランス」があり、これが結構重要なようです。
パワーバランスと言っても色々なことが考えられます。
例えば、旦那さんが「俺の方がお金を稼いでいるから偉い」というような思いを持っている場合もあれば、奥さんの方が「私の方が子育てや家事を頑張っているから偉い」と思っている場合もあると思います。
パワーバランスと言っても色々とあるわけですが、今回参考にしている研究では、「同じぐらいの意思決定力がある」「同じぐらいの発言権がある」とお互いに思っている夫婦が一番うまくいくということが示されています。
どちらかが飛びぬけて見た目が良くてモテるとか、どちらかがお金をとても稼いでいる、そのような事はどうやら関係ないようです。
あくまで自分たちが主観的に見た時に、
「発言権がどれぐらいあるのか?」
つまり、旦那さんは奥さんに自分の言いたいことが言えて、奥さんも旦那さんに自分の言いたいことが言える、それぞれが主観的に感じている発言権のパワーバランスが重要だということです。
お互いに感じている自分の発言権についてのパワーバランスが同じぐらいの関係が、夫婦関係として一番うまくいくとされています。
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これは当然と言えば当然ですが、研究内容をもう少し細かく見ていくと興味深いポイントが見えてきます。
この研究では、異性愛のカップル181組を対象にしていて、年齢層としては18歳から71歳までかなり幅広く調べられています。
その関係の長さとしてはおよそ8年ぐらいということで、それぞれのカップルに「普段どれぐらいパートナーを褒めていますか?」「関係性に対してどれぐらいコミットしていますか?」「束縛や抑圧を感じていないか?」「性的な満足感は?」など様々な質問を行っています。
それらの質問から、発言権に対するパワーバランスを調べたものです。
その結果分かったこととして、幸せなカップルほど「自分の発言権を平等に感じる」とされています。
つまり、自分も相手に言いたいことが言えて、相手も同じように言いたいことが言えるということが重要で、どちらかが我慢しているというような不満は幸せなカップルは持っていなかったということです。
ここまではなんとなく分かる話だとも思いますが、もうひとつ興味深いポイントが確認されています。
収入や地位、学歴のような客観的にわかるパワーバランスの差というものは、関係の質にマイナスの影響を与えることはなかったということです。
つまり、どちらか一方がとても収入が高くても、幸せなカップルの場合には、それによって相手が引け目を感じることはないということです。
学歴や見た目が一方が客観的に見た時に秀でていたとしても、それで相手が引け目を感じて関係が悪くなるということはないそうです。
学歴も地位も収入も全く関係がありませんでした。
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主観的なお互いの発言権のバランスが重要!
あくまで主観的に見た時に、「自分がちゃんと発言権がある」「物事を決めることができている」というような感覚が夫婦の関係の質を決めていたということです。
ですから、夫婦やカップルのどちらか一方でも、「自分には発言権がない」「言いたいことが言えない」「2人のことであっても全部相手が決めている」というような感覚を持っている場合には、関係が悪くなる可能性が高かったということです。
あくまでカップルの関係というものは、「主観的なパワーバランス」によって左右されるということがこの研究により示唆されたわけです。
お互いに譲り合ってばかりだと物事を決めることもできないということもあると思います。
その場合には、例えば、「お金に関しては自分が決めるけれど、子育ての方針に関しては君が決めてね」というように分担してもいいと思います。
あるいは、常に一緒に相談して決めていくというようにしてもいいと思いますが、重要なのは一方だけが独断で決めないということです。
当然ですが、どちらか一方だけが独断で決めるということをすると、自分はそんなつもりはなかったとしても、相手は自分には発言権がないと感じてしまいます。
「2人の関係や家庭のことを決めるための発言権がない」
このような感覚を主観的に持つと関係が悪くなるということです。
お互いに平等に自分の言いたいことは言えるような関係を作ることが重要です。
ぜひ参考にしてみてください。
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お互いの平等な主観的なパワーバランスが重要だと言われても、例えば、恋愛の初期において、相手に嫌われたくないからという思いから自分の発言権を自ら抑えるというようなこともあると思います。
言いたいことがあっても、これをもし言って嫌われたらいけないので黙っておこうと考えたりする人も多いのではないでしょうか。
恋愛の初期には言いたいことを我慢していたのに、結婚してある程度関係に慣れてくると、相手の気分や感情を考えることもなく言いたいことをズバズバ言うようになる、そんな関係が多いのではないでしょうか。
付き合いが長くなったり、結婚して何年か経つと、急に女性の方が言いたいことをバンバン言うようになったり、男性の方が急に亭主関白のようになったりという話もよくあります。
このような事にならない相手を見つけることも重要です。
お互いに言いたいことは言えて、遠慮なしに言うということではなくお互いに尊重し合うことができる関係、このような平等な関係を作ってくれる相手を見つけることが大切で、このような相手は事前に見抜くことができるものです。
そんな方法についてまとめた動画を今回のおすすめの動画として紹介しておきます。
【恋愛心理学】理想的な恋人との科学的に正しい出会い方
お互いの関係を大事にしてくれるような相手を見つける方法について解説しています。
自分の方が強いとか、相手を見下したりすることがないような関係をちゃんと作ってくれる相手を見抜くための方法について学んで頂けたらと思います。
2人の関係を良くする為のおすすめ本
夫婦やカップルの関係を良くするためのテクニックとして、アサーションというコミュニケーションテクニックがあります。
そのアサーションについて学ぶのであればこちらの本が参考になります。
『夫婦・カップルのためのアサーション: 自分もパートナーも大切にする自己表現』
さらに、今 Amazon では通常3000円ぐらいする僕のオーディオブックがなんと新刊も含めて無料で聴けるというキャンペーンを行っています。
まだの方はこの機会にぜひチェックしてみてください。
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参考とオススメ
『夫婦・カップルのためのアサーション: 自分もパートナーも大切にする自己表現』
リサーチ協力:パレオチャンネル
参考:https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/02654075211017670