この知識はこんな方におすすめ
- ぐっすり眠りたい
- パフォーマンスを高めたい
皆さんはお風呂に何時頃入っていますか?
実は、お風呂やシャワーに入るタイミングとしてはベストタイミングがあり、このタイミングを押さえるだけで翌日のパフォーマンスに差が出たり、場合によっては3日後までのパフォーマンスを左右するということがあります。
今回はそんなベストなお風呂やシャワーのタイミングについて紹介したいと思います。
もちろん、朝にシャワーを浴びたり日中汗をかいた時にシャワーを浴びるというのは、それは別に気にすることなく入っていただけれたらいいとは思いますが、重要になるのは寝る前のお風呂やシャワーのタイミングです。
このタイミングをちゃんと抑えるだけで睡眠の質がかなり上がります。
それによって僕たちのパフォーマンスも上がり人生がより良い方向に進むということを調べてくれた研究があります。
何時頃に入るお風呂やシャワーがベストなのかということを徹底的に調べてくれたメタ分析になっています。
夜のお風呂に入る時間帯としては会社から帰ってすぐに入る人もいれば寝る直前という人もいると思いますが、このベストなタイミングというのは何時に寝るのかによって変わってきます。
リラックス効果が最大化されるベストな入浴タイミングは?!
テキサス大学などが行った研究で、この研究は寝る何時間前にシャワーを浴びるとぐっすり眠れるのかということをテーマに調べたものになっています。
ですから、何時にお風呂やシャワーに入るのがいいということではなく、皆さんが何時に寝るのかということを決めてもらい、そこから逆算して何時間前に入ると一番よく眠れるのかということになります。
ですから、これは睡眠の質を高めるためにも使うことができますし、最近あまり眠れないという人はシャワーのタイミングから見直してみるのもいいということになります。
できたらお風呂に入った方がいいですが、寝る前のお風呂やシャワーにはメンタルをリラックスさせる効果があると言われています。
肉体的なストレスや精神的なストレスが軽減されることによって、睡眠の質が上がるということが分かっています。
ちなみに、シャワーを浴びて頭を洗っている時などはとてもアイデアが出やすいという副次効果もあります。
このような時に思いつく良いアイデアというものは人間が思いつく良いアイデアの7割を占めているというデータもあるぐらいです。
ですから、その点で考えてもシャワーを浴びたり頭を洗っている時間というのはゆっくりとった方がいいということにもなります。
このようにお風呂やシャワーの効果は色々とあるわけですが、特にリラックス効果というものが重要になります。
そのリラックス効果が最大化されるタイミングはいつなのかということを今回の研究では調べてくれたわけです。
この研究では、なんと5322件もの先行研究から信頼性の高い研究17件をまとめて分析したものになっています。
例えば、何時に入ることによって眠りにつきやすくなるのかということや、ぐっすり眠れてトータルでの睡眠時間が長くなるのか、スッキリ起きれて行動的になるのか、主観的な睡眠の質が改善されるのかというようなことをチェックしてくれています。
寝る1時間から2時間前がベスト
その結果いくつかの興味深いポイントが確認されています。
まず、寝る前のお風呂やシャワーは大体1時間から2時間前がベストだとされています。
ですから、僕たちは寝る時間から逆算して1時間から2時間ぐらい前にお風呂に入っておくというのがいいということになります。
お風呂から上がったらすぐに寝るというよりは、1時間から2時間ぐらい経ってから寝るというのがいいということです。
ベストなお風呂の温度
ベストなお風呂の温度についても確認されています。
お風呂の温度については高めの温度の方が良かったようです。
お風呂の温度は40度から43度ぐらいの少し熱めくらいのお風呂やシャワーの方がいいという結果が確認されています。
寝る1時間から2時間前までにお風呂に入り終わり、40度から43度ぐらいの少し熱めにすることで、眠りにつくまでの時間が普段よりも10分も短くなるということです。
ただ10分と考えると大した時間ではないと感じるかもしれませんが、眠りにつくまでの時間が10分早いとなるとかなりの差になります。
このような効果が得られる原因としては、体温の変化によるものです。
お風呂に入ったりシャワーを浴びることによって身体の深部体温が下がるということが原因です。
体の深部温度がうまく下がることが睡眠には重要
お風呂に入ったりシャワーを浴びると体が温まりそれによってぐっすり眠れるのではないかと考える人もいると思います。
ところが、実はこれは逆で、まず少し高めの温度のお湯を浴びることによって体の体温を調整するシステムが起動します。
表面の温度が高くなってきたことによって、この体温の調整システムによって人間の体で放熱効果が高い手足などの中心から遠いところへ血液が流れて行きます。
それによって適切な温度に体温が下がってきます。
体の中心から遠いところに熱を持った血液が流れていくので、逆に、体の中心には熱を持った血液が少なくなり体の深部温度が下がるということが起こります。
そして、この深部温度が下がるということによって自然と眠くなってくるわけです。
お風呂やシャワーで体を温めることによって体温が放熱する方向に機能が調整され、深部温度が下がり眠りにつきやすくなります。
この深部体温というものは人間の体に対してそろそろ寝る時間だというシグナルを送る役割を持っているものです。
ですから、この深部体温がうまく下がれば下がるほど眠りにつきやすくなりぐっすりと眠ることができるということがあります。
つまり、寝る前のお風呂やシャワーというのは身体を温めることによりこの深部体温を下げることが重要になりますので、少し熱めの温度の方が効率よく表面を温めることができて、そこから深部体温をうまく下げることができて、そこからだいたい90分ぐらいかかるということです 。
もっと短い時間で寝る直前などにお風呂やシャワーに入ってしまうと、この体の深部温度がまだ下がらず温まったままになります。
そのまま布団をかぶったりすると体温が下がりにくくなりますので、そうなるとなかなか眠くならなかったり寝つきが悪くなるということが起きるわけです。
ですから、今回みなさんに覚えておいてもらいたいのは、寝る90分前までに少し熱めのお風呂に入ったりシャワーを浴びるとぐっすり眠れてすっきり起きることができるようになるということです。
睡眠の質は人生をより良くするためにとても大切なものですから、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
さらに睡眠の質を高めるためのおすすめ
今回はそんな睡眠の質を高めるためのお風呂やシャワーの入り方について紹介させてもらいましたが、それに睡眠の質を高める方法について学びたい方のための動画を今回のおすすめの動画として紹介しておきます。
睡眠の質を高めるためにはメンタル面からのアプローチも考えることが重要です。
いろいろと考えてしまったり悩んでしまうことで眠れないという人も多いと思います。
こちらの動画ではそんなメンタル面からのアプローチによりぐっすり眠れてすっきり起きることができる方法について具体的に解説しています。
サウナの効果を学ぶためのおすすめ本
今回のおすすめ本としては、今回お風呂やシャワーについての話を紹介しましたがサウナも結構重要ではありますので、そんなサウナの効果について解説した最近読んで面白かったおすすめの本を紹介しておきます。
こちらは読みやすい本になっていましたが、どのようにサウナに入れば睡眠の質が上がったりパフォーマンスが上がるのかというようなことをわかりやすく学べます。
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免責事項:本内容は、心理学の面白さを伝えることを目的として、参考資料や過去の動画を元に大胆な独自の考察したもので、事実を確定するものではなく、あくまで一説です。ここでの結論は、記載された論文とは異なる場合があります。
参考:https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1087079218301552?via%3Dihub