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横文字大好き【意識高い系の正体】

横文字大好き【意識高い系の正体】

DaiGo MeNTaLiST

この知識はこんな方におすすめ

  • やたらと自信過剰な人が周りにいる
  • 自信過剰で失敗したくない

横文字大好き意識高い系の闇

皆さんの周りにも、自称エキスパートのような意識高い系の横文字が好きな人はいませんか。

例えば、SWOT分析が云々とか5フォース分析が…とかやたらと使って、成果を出しているわけでもないのに、とりあえず横文字が好きな人がいます。

今回は、そんなやたらと横文字が好きな意識高い系の人たちは、一体何を考えているのか、彼らの正体は何なのかということについて紹介させてもらいます。
自称意識高い系の闇を暴いていきたいと思います。

このような意識高い系の人は、横文字を使っていれば能力が高そうに見えるとか、難しいビジネス用語を理解していてビジネスに精通しているし、自分は能力が高いと思い込んでいます。
ビジネスというものは、ビジネスのツールを知っているから偉いのではなく、結局は、どんな成果を出しているのかとか、本当の意味で自分の能力が高いのかということが重要になるはずです。

それを理解せず、見た目の能力だけ高くなるような横文字や用語を使うことで、自分の能力が本当に高くなったと錯覚してしまう人が結構いるわけです。

「ダニング=クルーガー効果」

このような人たちの正体を理解するには、社会心理学者のデビッド・ダニング博士に学ぶのがいいのかもしれません。
有名なダニング=クルーガー効果を提唱してくれています。

一応このダニング=クルーガー効果について紹介しておくと、これは能力がない人ほど、自分の能力に自信を持ちがちになってしまうという現象のことです。
能力がない人は、当然失敗しやすかったり致命的なミスも犯しやすいわけですが、それだけではなく、自分が無能だということにも気づけません。

ですから、成長することもありません。
これが能力が高い人と能力が低い人の差が大きく開いてしまう原因でもあります。

根拠のない自信で成長できなくなってしまう

当然ですが、人が成長していくためには、自分はまだ能力が足りないかもしれないということを考えながら、それを学び努力していくことが必要です。
それによりどんどん成長していきます。

ところが、能力が低い人は、自分の足りない自信を補うかのように、自分は能力が高いと思い込もうとしてしまいます
それにより、どんどん失敗もしやすくなるし、本当に能力が高い人との差は開く一方です。

例えば、全員で100人がテストを受けているとして、そのテストを受けた人に、自分は全体での順位が何位ぐらいだと思うのかという質問をすると、本当に能力の高い人は、自分がどれくらいなのかということをちゃんと答えることができますが、能力が低い人は、実際には平均以下の成績しか取れていないのに、自分はかなり上位の方であろうと思い込みます。
これがダニング=クルーガー効果というものです。

能力が低いと、自分の能力や自分のパフォーマンスがどんな成果につながっているのかということも考えられません。
つまり、自分の成果を分析する能力すらないので、最終的には、何の根拠もない自信でまみれてしまいやすいということが言えます。

専門家やエキスパートでも陥る可能性

これは専門家やエキスパートでも同じような現象が起きる可能性があります。
やたらと横文字の好きな人たちは自分のことをエキスパートだと思っているので、中途半端に能力を持っていると余計にやばいわけです。

ダニング=クルーガー効果の研究では4つの実験が行われていています。
例えば、金融に関する自称エキスパートの人たちを集めて、その参加者たちに、自分がどれぐらいファイナンスの知識を持っていると思うのかということを質問し、各自がどれくらい自分のことを専門家だと思っているのかということもチェックしました。

これは全て自己申告です。本当に専門家かどうかということは別として、どれぐらいお金に関する知識を持っているのかということを質問し、自称としての専門家レベルを調べました。

その後に、15種類の金融に関する用語を見せて、それぞれについて理解しているのか、説明できるのかということを尋ねて、その言葉を知っているかどうかということだけを答えてもらいました。

実はここには罠が仕掛けられていて、15種類の金融用語を用意していますが、そのうち3つは実際には存在しない造語でした。

つまり、自称エキスパートで専門家レベルが高いと自分で言っている人が、本当に優秀な専門家なのであれば、そんな偽の金融用語が混じっていれば、それは知らないと答えるかそれを指摘することができるはずです。

ところが、自分は全てを理解していると思い込んでいる人は、知らない単語すら知ったかぶりするのではないかということを調べようとしたわけです。
自称専門家の人たちが、どれぐらいその偽の金融用語に気づくことができるのかということを調べました。

ちなみに、この実験で使われた偽の金融用語はいかにも存在しそうな言葉です。
例えば、「年間クレジット」「固定レート向上」といったなんとなく存在しそうな言葉を使っています。

その結果わかったこととしては、自分は金融の知識があるといっている人は、確かに知識量としては多い傾向はあったそうです。
自称専門家といっても、ある程度は専門家ではあるようです。

自称専門家は自信がある人ほど確かに知識量はあるわけですが、自分は金融に関する知識を豊富に持っていると答えた人のうち、なんと92%もの人が、存在しない架空の単語を出されても、それを自分は知っていると答えたということです。

専門家ですら、自分の能力に自信を持てば持つほど、知ったかぶりが増えていくということです。
自分は知っているはずだと思い込んでしまうので、知らない単語でも知っていると答えてしまうわけです。

つまり、自分のことをエキスパートだと思っている人は、自分の知識のレベルを過大に見積もってしまう、または、知ったかぶりが増えてしまうために、知らないことでも知っていると答えてしまいやすくなるということです。

ですから、やたらと横文字が好きな意識高い系の人たちが、本当に知識があったとしても、知らないことも知っていると考えて自信過剰になってしまいます。

能力が本当に低い人と専門家の自信過剰のポイントの違い

能力が低い人が自分の能力を高く見積もってしまうのがダニング=クルーガー効果です。
本来は知識がちゃんとある人でも、自分が知識に過剰に期待してしまい知ったかぶりをします。
ということは、本当に能力が低い人は自分の能力を高く見積もってしまい、専門家も自分の能力を高く見積もり知ったかぶりをするということになりますが、この2つはポイントが違います

本当に能力が低い人と知ったかぶりをしてしまう専門家では、自分を信じすぎるポイントが違います。

本当に能力が低い人は、テストを受けた後やビジネスをした後など、何かをした後に、「自分はかなりの成果を出した」「自分はかなり仕事で貢献できた」というようなことを言い始めます。
つまり、能力が低い人は、自分が何かをした後にそれを大きく見積もってしまいます

一方で、エキスパートの人たちは「する前」です。
その単語を知っているかどうかということは、自分の頭で考えたりそれがテスト形式になっていれば暴くことができたはずです。
それをせずに知っているのかということだけを尋ねると、何かをする前に、自分が能力が高いから知っているはずだと思い込んでしまいます。
この何かをする前に自信過剰になってしまうというのが専門家の特徴です。

ですから、これを踏まえると、皆さんがまだそこまで専門家ではないのであれば、自分のしたことが正しいのかということをチェックするようにしないと失敗してしまうということになります。

一方で、自分がよく知っている範囲やエキスパートだと言える領域においては、何かを始める前に注意をしておかないと、自分は知識があると思い込んでしまい、ちゃんとチェックもせず失敗してしまう可能性が高くなってしまうということです。

要するに、専門家は何かをする前の自分に甘く、自称専門家で知識がない人は何かをした後の自分に甘くなります。

ですから、僕はある程度自分が知っている領域のことでも事前にチェックするようにしていますし、終わった後も、失敗しているのではないかとヘタに自分を責めることも、無駄に自信過剰になり自分のしたことを正当化することもないように、データや数字を見るようにしています。

自信過剰を防ぐことは全ての人にとって重要

このような自信過剰を防ぐということは、今成功している人もこれから成功したいという人も必要なことです。
ただ自信過剰になってしまうポイントが2つあるということがわかったのが今回の研究です。

自分が知識を持っていると思い込んでいる場合、新しい知識ができてきた時に、それを知っていると思った方が楽です。
そして、本当に能力がない人は、何かをした後に結果が悪かったと考えると、何かを頑張ったり復習することが必要になります。それが面倒なので、自分はかなり出来たはずだと思い込みます。
結局、人間はエキスパートであろうがそうでなかろうが楽をしようとしているということです。

というわけで、横文字がやたらと好きな意識高い系の人たちの正体が何なのかというと、少し勉強したことによって、自分の知識に自信過剰になってしまい、何か新しいことをする前に希望的な観測を持ちすぎてしまう人たちです。
僕ももちろんですが、皆さんも気をつけながら常に成長し続けるように心がけたいと思います。

このような自称専門家の人たちは、自分は知識があるはずだからいいものを見分けることができるはずだとか、自分はビジネスの世界に長くいるので、成功する起業家と失敗する企業かを見分けることができるというようなことを言う人がいます。

このような人は結構利用できます。
その人が嫌な人だとしても多少知識があるわけですから、例えば、皆さんがそんな人から出資してもらいたいとか、人を紹介してもらいたいと言うのであれば、その人をうまく持ち上げてメリットの部分だけ引き出せばいいわけです。

今回のおすすめの動画としては、そんな人たちをどうすれば皆さんのメリットとして取り込むことができるのかということを解説した「ミシガン大学✖︎南カリフォルニア大学が明かすエリートが使う49の迎合法」を紹介しておきます。

当然ですが、人間は自分の力だけで成功することができれば、それはとても美しいですしかっこいいことです。
ですが、それでは苦労もしますし時間も余計にかかってしまいます。
ですから、最初は身の回りのちょっとすごい人に取り入って、そこからもっとすごい人に取り入るというように、皆さんよりも能力やお金や権力などを持っている人に迎合して、上手にメリットだけを引き出しながら上に上がっていけばいいわけです。
ある程度上に上がり自分の力でやっていけると思えれば、そこで関係を考えればいいだけです。
そんな迎合のテクニックをまとめた内容になっています。ぜひチェックしてみてください。

今回のおすすめの本としては、組織の中で成功しようとしたら、どんな人が組織の中では成功するのかといった組織心理学の知識があったほうがいいと思いますので、『悪いヤツほど出世する』を紹介しておきます。
ぜひこちらもチェックしてみてください。

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本内容は、上記の参考資料および、動画を元に考察したもので、あくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
参考:https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/0956797615588195


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