この知識はこんな方におすすめ
- 気持ちよく仕事をしたい
- 職場の雰囲気がよくない
- 会社の生産性を見直したい経営者
皆さんのまわりにもいるかもしれない有害社員
皆さんの職場にも一定数はいるだろうと言われている有害社員について紹介したいと思います。
そもそも付き合わない方がいいですし会話すらしない方がいいやばい人ですが、経営者の目線からすると絶対に雇ってはいけない社員の特徴について紹介させてもらいます。
ちなみに、このいう会社員によるリスクがどれくらいひどいものかというと、会社の中にとても収益を上げてくれる優秀な社員がいたとしても、その有害社員がいると、その優秀な社員の能力さえも台無しにしてしまい、会社としても儲からなくなるというぐらいです。
周りの人の生産性まで低下させ会社の業績をたやすく下げてしまう有害社員の見抜き方とその対処方法について解説します。
これは皆さんの仕事ぶりや生産性にも影響を与えるものですから、同じ職場にこの有害社員がいた場合には、よほど気をつけるか転職を考えないと皆さんの成果や評価まで下がってしまいます。
有害社員の特徴
有害社員の特徴としては、例えば、任された仕事を全くすることがなくひたすらダラダラとするような社員です。
その人に仕事を頼んでもいつになっても終わることがないとか、その人に仕事を任せたことによって、その人だけでなくグループや部署全体の仕事が滞ってしまうということを経験した人もいるのではないでしょうか。
2つめの特徴としては、他の社員に対して攻撃的な態度をとったり、業務時間中にいじめをしたりするようなどうしようもない奴らです。
経営者としては、給料を払って他の社員の邪魔をしているということですから、もはや存在価値すらないような奴らです。
3つめの特徴としては、陰で他人の悪口や根拠のない噂話、ゴシップなどをしゃべりまくる社員です。
単なる噂好きでもない人もいると思いますが、このような人も有害社員に含まれますし、そうなると結構身の回りにもいるということにはなるのかもしれません。
4つめの特徴は、出社時間や会議のルールなどを全く守らない社員です。
時間も守れず自分勝手な奴らです。
要するに・・・
任された仕事をすることがなくただダラダラする
他の社員を攻撃する
噂好きでゴシップばかり喋る
出社時間や会議のルールを守らない
これが有害社員の特徴です。
特性としてはサイコパスやナルシストの行動に非常に近い人たちで、これを有害社員として今回参考にしている研究では定義されています。
「有害社員だけれど成果は上げているから切れない・・・?」
このような特徴を示す有害社員は、中には意外と生産性が高い人もいます。
例えば、仕事もせずひたすらダラダラする人であれば生産性が低いような気がすると思いますが、スイッチが入るとめちゃめちゃ仕事をするという人もいますし、他人をいじめたり攻撃したり周りに悪影響ばかり与えてはいるけれど、その人自身はとても成績が良いなど、結構生産性が高いいう会社員もいるものです。
ですから、仕事の成果や業務成績だけでみると非常に難しいところがあります。
評価はされてはいるけれど性格に問題があるような人を会社として切るべきか切らないべきかということで悩む経営者も多いと思いますし、このようなことは研究者の研究対象になったりもよくします。
経営者としては、その人が切ると売上は落ちるけれど、切らないと他の社員がどんどん離職してしまうというような悩ましい状況になるわけですが、このような特徴を示すのも有害社員です。
今回参考にしているハーバードビジネススクールが行った研究では、優秀な社員を雇うことに注力するのと、そんな有害社員を切ることに注力するのとで、果たしてどちらの方が会社としてうまくいくのかというようなことを調べたワーキングペーパーになっています。
この研究では58542人を対象に、どれぐらい仕事でパフォーマンスを発揮することができているのかということや、会社のルールをどれくらい守っているのかということなどをチェックして、そこから有害社員が会社にもたらすダメージと優秀な社員が会社にもたらすメリットを比較するということを行っています。
その結論としては、優秀な社員を雇うよりも有害社員をクビにする方が会社にとっては良いようです。
優秀な社員がもたらしてくれるプラスの部分よりも、有害社員がもたらすマイナスの方がはるかに大きいということです。
しかもその差はなんと2倍にもなり、優秀な人が2人いても有害社員が1人でもいると、会社の生産性としてはプラスマイナスゼロになる状況だということです。
ですから、優秀な社員に高い給料を払って雇うよりも、有害な社員をクビにした方がコストを考えても楽なはずです。
その上、生産性で考えると2倍の差がそこにあるわけですから、経営者はやはり有害社員を放置するべきではないのではないかとこの研究からは言えます。
この研究ではコスト面も比較されていて、有害社員を雇うとおよそ12500ドル余分にコストが発生します。約150万円ものコストが余分にかかってしまうということです。
さらに、生産性としてはトップ1%に入るような極めて優秀な社員を雇ったとしても、この研究では会社の利益はおよそ5300ドルしか上がらなかったということです。
ですから、有害な社員を1人雇ってしまったことによるマイナスは、極めて優秀な社員を1人雇ったぐらいでは消すことができないわけです。
やはり会社で仕事をする以上はチームワークも重要になりますので、会社としては無能な人というよりは有害な人を雇わないとかクビにできるシステムを作っておいた方が経営はうまく回るのではないかということも考えられます。
有害社員の与える悪影響とは?!
もし皆さんの周りにもこの有害社員がいたとしたら、それぐらい大きなマイナスを周りに撒き散らす人ですから、上手に距離を取るようにしておかないと皆さんと生産性まで落ちてしまうことにつながりかねません。
その有害社員が周りに与える影響のせいで、他の社員が気持ちよく仕事ができていなくて、会社の収益も上がらないということになりますので、仕事上のストレスも当然大きくなってしまいます。
実際に、この有害社員が周りにいるとどれぐらいの悪影響があるのかということを調べてくれた14000人を対象に行われたリサーチがあり、これによると、皆さんの周りに有害社員がいた場合には、80%の確率でまた仕事で嫌なことが起きたりトラブルが起きてしまうのではないかという心配に苛まれてしまい、仕事に使う時間が減ってしまうということが分かっています。
つまり、有害社員に接してしまうと、なんと8割もの確率で皆さんの心配事は増えて、仕事に打ち込む時間が減ってしまうということです。
それだけでなく、78%の確率で会社に対するコミットメントが低下します。
会社のためにもっと頑張ろうとか何かしようとする感覚が減ってしまうということです。
さらに、66%の確率で仕事のパフォーマンスが低下します。
63%の確率で有害社員を避けるために余計な行動をとるようになります。
悪影響がまだあり、48%の人は仕事に対するやる気がなくなります。
わざと仕事に使う時間が減らすということが起きてしまいます。
38%の確率でわざと仕事の質を下げてしまいます。
つまり、仕事に対して投げやりになってしまい雑になってしまうということです。
25%の確率で自分がその有害社員から受けた不満をお客様やクライアントにぶつけてしまうということも起こります。
4人に1人は有害社員から受けたストレスを顧客に向けてしまうということです。
さらに危険なのが離職率の増加です。
有害社員に接した社員のうち、なんと12%の社員が仕事を辞めていたということです。
そうなると、その有害社員のせいで社員が辞めてしまい、新たに採用するために採用費も膨らんでしまいますので、コストとしてもどんどん大きくなってしまいます。
ここまで考えてみると、先ほど有害社員によるマイナスは優秀な社員のもたらすプラスの倍ぐらいの大きさになるという話を紹介しましたが、これだけの悪影響では済まない可能性が大きいのではないかとも考えられます。
もし皆さんの周りに有害社員がいた場合には、その人と接する頻度を極力減らすようにするとか上手に距離を取るという対策をとらないと、皆さんのキャリアはズタボロになってしまう可能性があります。
ぜひ気をつけてください。
有害社員への対策法としてのおすすめ
では、具体的にどのようにしてこの有害社員をやり過ごせばいいのでしょうか。
その有害社員のレベルに応じて対応が変わってきますので、そんな方法について解説した動画を今回のおすすめの動画として紹介しておきます。
有害社員をやり過ごす話し方のために
こちらの動画はハーバード大学の研究をもとにして、有害社員や嫌な人を上手にやり過ごすための話し方について解説した内容になっています。
基本的には距離を取ったりスルーしておいた方がいいですが、ずっと放置しておくと余計に怒り出して面倒になってしまう場合もあると思いますので、このような場合にこちらで紹介している上手にやり過ごす話し方を使っていただけたらと思います。
有害社員から受けるネガティブな影響を減らすために
ストレスを与えてくる有害社員への対策のために
わざといじめてきたりストレスを与えてくる有害社員もいます。
これをストレスコミュニケーションと言いますが、ストレスコミュニケーションは皆さんが上手に対策をすることができればその相手から受けるネガティブな影響を減らすことができます。
こちらの動画はそんなやばい相手と対峙する時に、皆さん自身の防御力を上げて相手から与えられるネガティブな影響を減らすための方法について詳しく解説した内容になっています。
こちらは本当にやばい人に対する対策についてです。
隠れて皆さんのことを攻撃したり操ろうとしてくるやばい奴らがありますが、そんな本当にやばい奴らに対してはがっつり対策をするべきですので、そのための方法としてはこちらの動画を参考にしていただけたらと思います。
以上の3つの動画を使って有害社員に対する対策をしていただけたらと思います。
人間関係と仕事探しのためのおすすめ本
今回のおすすめの本としては、人間関係や就職について考える際に役にたつであろう本をいくつか紹介しておきます。
マニュピレーターと呼ばれる人を脅したり操ろうとしてくるやばい奴らがいますが、そんな人たちの研究をされている方の著書で、こちらの本は対策としても非常に役に立つと思います。
他人が皆さんのことを裏切ったり、最初はいい人だと思ったけれどいざ付き合ってみるととんでもない人だったということもあると思います。
そんな時にも人間の裏切りについての心理学をまとめたこちらの本も役に立つと思います。
やはりこれから就職したりどうせ転職をするというのであれば、今回紹介したような有害社員がいない会社に入る必要があります。
そんないい会社に入ったりいい仕事に就くためにはどうすればいいのかということを科学的に教えてくれるのがこちらの本です。
さらに、今 Amazon では通常3000円ぐらいする僕のオーディオブックが無料で聴けるというキャンペーンを行っています。
1人1冊ですが完全に無料で、無料の期間が終わっても一度ダウンロードしておけばずっと聞くこともできるそうですので、まだの方はこの機会にぜひチェックしてみてください。
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本内容は、記載された参考資料のみならず、過去の動画を元に大胆な独自の考察したもので、あくまで一説です。ここでの結論は、記載された論文とは異なる場合があります。
参考:https://www.hbs.edu/faculty/pages/item.aspx?num=50046