あなたは、新しいことにも積極的にチャレンジできますか?
もしそうだとしても、向上心が高いあなたは、あの時、もっとチャレンジしておけばよかったな。
あの時、もっと行動できていれば。
あの時に戻れたら、もっといろいろなことをしたのに。
と、過去のチャレンジできなかった自分に、後悔やもどかしさをある程度は感じているのではないでしょうか。
そもそも人は変化を恐れる生き物です。
生物が安心を求めるのは、変化によって自分の身を危険に晒さないようにするためです。
自然界では、大きな気候の変動はめったにありませんし、動物たちが身を置く環境が、そうそう簡単に変わることはありませんでした。(近代の人間が引き起こした環境の変化を除けばですが)
だから、変化しない選択はそのまま安全へとつながったわけです。
恐怖は防衛本能です。
自分の人生と、家族や友人に安全をもたらすために、安定を求める。これは自然界では概ね正しい考えでしょう。しかし、現代の人間社会ではこれは当てはまらないのです。
変化しない選択がなぜ危険なのでしょうか?
それは、人間社会は自然界と異なり、異常なスピードで変化をしているためです。社会の変化に、自分を合わせていくことができなければ、あっという間に取り残され、安定とは程遠い生活を強いられることになります。
変化し続けなければ、人間社会では安定を得ることはできないのです。
このように、変化しないという選択はリスクでしかないのです。変化し続けるには、あなたの防衛本能にあらがう必要があります。
まずは新しいものにチャレンジできない理由を説明します。
ヒトにはそもそも、新規恐怖という新しいものを恐れる性質があります。
「失敗するかもしれない」
「いつものを選んでおけば安全だ」
という思考が頭をめぐり、あなたのチャレンジをあなたの本能が潰してしまうのです。これは簡単な習慣で解消することができます。
条件付けを利用して、新規恐怖を快感に結びつけてしまえばいいのです。
というわけで、
私が行っている方法をご紹介しましょう。
基本的に、どうでもいい些細な選択から冒険し始めるのが基本です。
例えば、
あなたがランチに行ったなら、頼んだことがないメニューを頼む。
行ったことがないお店に行ってみる。
それが怖いなら、いつもの店でいつも頼むアイスコーヒーを、頼んだことがないブルーベリーヨーグルトジュースに変える、というのでもよいでしょう。
・・・ここで、あなたはこう思うかもしれません。
はいはい、新しいことにチャレンジしなさいってことね、よくあるやつだね。
・・・はい、ここまではよくある話です。
大事なのはこれからです。
チャレンジした結果、意外と良い結果になる場合と、そうでない場合がありますよね。
チャレンジしてよかった時のことを、ノートにメモしておくのです。
例えば、アイスコーヒーばかり頼んでいたけれど、ブルーベリーヨーグルトジュースが意外と甘ったるくなく、スッキリしていてよかった。
カフェインを取り過ぎる自分には、健康的にもいいかもしれない。
というように、チャレンジしてみて良かった時のことだけを、文字にして残すのです。チャレンジしたけど意外と微妙だった時のことは、メモしなくてよいです。チャレンジすることができた自分を褒めてあげて、そのことは忘れてしまいましょう。
このトレーニングはやればやるほど、ノートにチャレンジして、成功したケースが溜まっていきます。しかし、チャレンジに失敗したケースは、時間とともに記憶から、どんどん薄れていくわけです。
すると、チャレンジするといいことが起こる、成功する、という記憶が脳に刻み込まれ、チャレンジに対する恐怖を抑えることができる、という訳です。
この方法は続ければ続けるほど、あなたのチャレンジ力を高めます。
そして、チャレンジの成功体験を綴ったノートはあなただけの、一生ものの財産になることでしょう。