メンタル強化

失敗から立ち直る方法【20年の研究で判明】

この知識はこんな方におすすめ

  • 失敗や逆境に強くなるために!
  • 逆境に陥らないために!
  • 逆境に陥っても立ち直るために!

逆境に陥る時とは?

逆境に陥らないための方法を紹介します。

逆境に陥る時というのはどのような時でしょうか。急に調子が悪くなったり逆境に陥るということもあると思いますが、多くの人が小さなミスに引っ張られてしまい、坂道を転げ落ちてしまうように最初は小さなミスだったのにどんどんミスを重ねてしまい逆境に陥ってしまうということが結構あります。

いきなり逆境に陥るということは意外と少なく、結構色々な原因が重なり逆境に陥る人が多いものです。今回は、そんなことが起きないように、あるいは、そんなことが起きてしまった時にどうすれば逆境から抜け出せばいいのかという事を紹介します。仕事や人間関係、家族との関係や恋愛関係における逆境から抜け出すための方法をひとつ紹介します。

2012年のイェール大学のSteven Southwick博士という方が行なったリサーチで、過去20年間に及ぶレジリエンスの文献をリサーチしてくれています。

このレジリエンスというのは、心が折れそうになった時にそれを戻してくれる力で、逆境に陥った時に、そこで立ち向かい乗り越えるための力です。しんどい状況になった時に、どれぐらいメンタルを丈夫に保てるかというのをレジリエンスと言います。
これレジリエンスが高くなると、当然ですが、そもそも逆境に陥りづらいし、もし逆境に陥ったとしてもそれを乗り越えて復活することができます。

ですから、このレジリエンスを高めることが重要になるわけです。
このレジリエンスが高く逆境に強い人に共通する項目を20年分の文献をリサーチすることでピックアップしてくれています。

「モラルコンパス」

そんな逆境に強い人の特徴のひとつでモラルコンパスというものがあります。

レジリエンスが高く逆境に強い人は善悪に関する強い感覚を持っています。簡単にいうと、しんどい時でも自分の信念を貫ける人です。
なかなか辛い時や強いストレスを感じている時に、信念を貫くのはとても難しいことです。ですが、レジリエンスが高い逆境に強い人は、逆境の時こそモラルの感覚が高まりやすくなります。自分の信念を守ることができる余裕がある時は、もちろんそれを守りますが、追い詰められた時でもちゃんと自分の信念を守ることができるわけです。
これが逆境に強い人の特徴です。

心が強い人はしんどい時でも信念を貫けるというのは当たり前だと思う人もいるかもしれませんが、実際にはモラルの感覚というものがとても重要になります。

人は、逆境に陥った時に手軽なことに手を出したり安易な方法に逃げてしまいがちです。本来その逆境を乗り越えるために必要になるしんどい行動を取れなくなってしまいます

例えば、体が太ってきたというのであれば、それを改善するためには当然運動が必要です。ですが、その運動をするのがしんどいので、手軽で安易なダイエット方法に逃げてしまい余計に深みにはまってしまいます。
逆境にはまっても貫くことができる人は、それによりいつかは逆境から抜け出すことができるということです。

逆境に強い人の特徴とは?!

とはいえ、これでは結局メンタルが強い人でないと逆境から抜け出せないということになってしまいます。

この研究では、そうではない人も使える方法はないのかということも調べてくれています。
モラルコンパスにはもうひとつ分かっていることがあり、実はこのモラルコンパスを持ち逆境に強い人は、ストレスが増せば増すほどなぜか他人に対して親切になるという傾向が確認されています。

普通の人は、ストレスがない時ほど他人に対しても優しくなり親切になります。ストレスがかかったり余裕がなくなってくるとそれができなくなります。多くの人にとってこれが普通ですが、逆境に強い人たちは、むしろ、ストレスがかかっている時ほど他人に対して親切にするわけです。

人間というものは、余裕がなくなってきたり焦ってくるとパフォーマンスが落ちてしまいます。ですから、普段のパフォーマンス能力を発揮することができれば、乗り越えることができるようなことであっても、それに躓いてしまいドンドン逆境の深みに陥ってしまいます

ひとつつまずいてそこから回復することができないと、能力が下がっているのでそこから抜け出すことができず次につまづいた時にまた深みにはまってしまいます。そうして逆境に陥るわけです。

その流れを止めるためには心に余裕を持つことが大切です。とはいえ、心に余裕を持とうと思ってもなかなか簡単にできることではありません。
そのために最も正しい方法が何に対して親切にすることです。

他人への親切

人間というものは自分に余裕がある時にしかなかなか他人に親切にできないのです。

逆に、自分が本当にしんどい時に、ほんの短時間でも良いので他人への親切をすることによって、脳に錯覚が起こります。余裕がないように感じていたけれど、他人に親切にできるということは実際には余裕があるのではないかと脳が錯覚し、その結果パフォーマンスが元に戻るわけです。

そうなると、目の前の逆境に対して自分の能力を最大限発揮しそれを乗り越えることができたりします。
プレッシャーがかかっている時には、視野が狭くなっているので普段であれば見つけられる解決策も見つけられなくなったりもします。そのようなことを防いでくれることにも繋がるわけです。

皆さんもモラルコンパスを活かすのであれば、ストレスがかかっている時や余裕がない時こそ、短時間でも良いので他人に対して親切にしてみましょう。

それだけでもかなり変わってきます。
煮詰まった時には、他人にちょっとした親切をしてみたり相談に乗ってみるというのがいいのではないでしょうか。
是非試してみて下さい。

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本内容は、参考資料を元にした、DaiGoの独断と偏見を含む考察により、科学の面白さを伝えるエンターテイメントです。そのため、この動画はあくまでも一説であり、その真偽を確定するものではありません。 より正確な情報が必要な方は参考文献・関連研究をあたるか、信頼できる専門家に相談することをオススメします。 訂正や追加情報があれば、コメントなどに随時追記します。
参考:Steven Southwick,Dennis Charney (2012) Resilience: The Science of Mastering Life's Greatest Challenges

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