この知識はこんな方におすすめ
- やりがいのある仕事をしたい
- 仕事に情熱を感じたい
- 好きなことを仕事にしたい
やる気を感じられるいい仕事に就くことができる確率は?
好きなことを仕事にしたいとか、自分が情熱を感じられるようないい仕事に就きたいと考える人は多いと思います。
もちろん情熱の感じ方は人それぞれだと思いますが、そんないい仕事に就くことができる確率というものはどれくらいなのかということを今回は解説したいと思います。
皆さんも就職したり転職する機会があると思いますが、そんな中で、自分はこの仕事ができて幸せだとか情熱を感じていると思えるような仕事に就くことができる確率は何パーセントくらいだと皆さんは思いますか?
これはかなり切ない研究結果で、皆さんがもし何もしなかったらいい仕事に就くことができる確率はどれくらいなのかということを紹介させてもらいますが、その確率を高めるための方法としては、今回のおすすめの動画とおすすめの本も参考にしていただけたらと思います。
ギャラップ社の行なった世界レベルの調査で、139カ国の企業を対象に行なったものを見てみると、熱意を持って仕事に取り組んでいる人がどれぐらいいるのかということを調べてくれています。
当然日本人も世界中のいろいろな国で働いていますが、その中で、自分は熱意を持って仕事に取り組んでいるとか、自分はその仕事にやりがいを感じていると答えた日本人はどれくらいだと思いますか。
世界レベルで見ても日本人のその割合はかなり少なくて、なんとわずか6%の人たちだけでした。
つまり、世界中のたくさんの企業を調べた結果、僕たち日本人が普通に就職して、その仕事に対して継続的なやる気や熱意ややりがいというものを感じることができる確率はわずか6%だけだったということです。
つまり、僕たちは成功するかしないかということ以前に、仕事に熱意を感じられるかどうか、モチベーションを感じることができるかどうかということ自体で、わずか6%のふるいにかけられてしまうということです。
僕達が情熱を感じられるような仕事をすることができる確率はたったの6%だったわけです。
日本人のたった6%しか情熱を感じられる仕事をできていない?!
そうすると、逆に、やる気を感じられるわけではないけれど、そんなに嫌なわけでもないし仕事は仕事だと思えるような人が多いような気がすると思います。
やる気を感じられるような人はわずか6%でも、そこまででなくてもそれなりに満足している人がほとんどなのではないかと想像する人も多いと思いますが、実際には切ない結果が確認されています。
仕事に対してやる気ややりがいがあるという層と、そこまでではないけれど嫌なわけでもないというそれなりな層、全くやる気がないという層の3つに分けた場合、仕事に対してやる気がないと答えている日本人は、なんと70%もの比率を占めていたということです。
ですから、悲しいことにほとんどの人がやる気を感じていないということです。
日本人のうち70%の人は仕事に対してやる気を感じていません。
そして、熱意を持って仕事に取り組んでいる自分の天職だと思っている人はわずか6%で、どちらでもないという人が24%でした。
ほとんどの人が仕事にやる気を感じていない
どちらとも言えないという人が24%
熱意を持って仕事に取り組むことができている人はわずか6%
ちなみに、この仕事に対するやる気のなさというものは、世界で見た時に132位だったそうです。
139カ国を調べたうちの132位ですからかなりのボトムに位置します。
こんなにも日本人は仕事に対してやる気を感じづらい状況だということです。
仕事にやりがいを感じるためには?
このような状況の中でも、どのようなことを仕事にすれば僕たちはやる気を感じることができるのかとか、そんな好きなことを仕事にすることができるのかということを知りたいわけです。
これは日本人に限らない話ですが、多くの人は自分の好きなことを仕事にしたり、給料が高い仕事をすることができれば自分は幸せになれるはずだと考える人が多いものです。
これは、自分が体験したことがないことだから、好きなことを仕事にすればきっと自分の人生を良くなると考えるわけですが、実際にはそんなことはありません。
結果的には、熱意を持って仕事に取り組むことができる6%の人が生まれているわけですが、それは別にいい仕事に就いたからといって熱意を感じられるというわけではありません。
ですから、仕事自体を選ぶというよりは仕事の仕方を選ぶとか職場環境を選ぶという事の方が重要です。
同じ業界で同じような内容の仕事であっても、環境の悪い職場に入ってしまうとやる気を感じられないということもありますし、環境の良い職場に入るとやる気を感じられるということもあります。
つまり、仕事の内容自体よりも、環境や働き方により自分のモチベーションを上げていくための工夫を重ねていくことができない限りは、どんな仕事に就いたとしても結局は満足できない状況になってしまうということです。
好きなことを仕事にしても幸福度は変わらない!
好きなことを仕事にすれば情熱を感じられると信じている人も多いと思いますが、多くの職業研究において、好きなことを仕事にしようがしまいが最終的な幸福度は変わらないということが分かっています。
例えば、ミシガン州立大学が2015年に行なった研究を見てみると、仕事においては、好きなことを仕事にするというよりは、仕事は仕事だと割り切っていてもその仕事に対する自分の成長を感じることができる仕事に就く方が、1年から5年後の幸福度や年収、キャリアのレベルなどが高くなるということが確認されています。
つまり、好きなことを仕事にして楽しいのは最初の1年だけです。
それを越えてくると、仕事は仕事だと割り切って考えて、割り切って考えているからこそ早く仕事をこなすことができるようになったり、たくさんの案件をこなすことができるようになるというように、自分のレベルが上がることに対してしか満足を感じることができなくなっていくわけです。
そして、そのような人の方が幸福度も年収もキャリアも高くなっていくということです。
仕事は仕事と割り切っている人の方が乗り越えていける!
別の研究で、オックスフォード大学が行ったものを見てみると、仕事は仕事だと割り切っている人の方がその仕事が実際に長く続くということも分かっています。
一方で、好きなことを仕事にしようとか自分は仕事に情熱を重きを置いていると考えている人は、少し仕事でうまくいかないことがありちょっとしたトラブルやストレスを抱えただけでくじけてしまうということです。
実際には、それが好きな仕事であろうがなかろうが、どんな仕事であってもトラブルもあればストレスを抱えることもあります。
それを乗り越えていくためには、ヘタに好きなことを仕事にするよりも割り切ってスキルアップしていくことで、そこにモチベーションを感じることができるようになります。
これはゲームでも同じで、最初は簡単なことしかできないし雑魚キャラを倒すことしかできないけれど、レベルアップしていくことでできることも増えて楽しくなってくるはずです。
このように自分がレベルアップしていくことを実感することができる職場を選んだ方が、好きなことができる職場を選ぶよりも、はるかに仕事に対する情熱を感じやすくなり、結果的には自分が仕事を好きになることができる確率が高くなるということです。
日本人が自分が情熱を感じられるような仕事に就くことができる確率はわずか6%ということでしたが、それは多くの人がいい仕事や好きな仕事を探そうとしているからで、どちらかと言うと重要になるのは、まずは仕事は仕事だと割り切って考えることであり、その上で、仕事には割り切ったとしてもスキルアップにはこだわることです。
その仕事を早くこなせるようになるとかもっと成果を出すことができるようになるというように自分の成長に対してこだわるということができれば、仕事に対してモチベーションを感じながら働くことができるようになるはずです。
ぜひ皆さんも試してみてください。
仕事にやる気を感じるためのおすすめ
仕事に対するモチベーションを高めるための動画を今回のおすすめの動画として紹介しておきます。
仕事の内容や会社の将来性で仕事を選ぶ人が多いと思いますが、実際にはそれらとは別のところにやる気の出る職場というものは特徴があります。
どんなに自分が好きなことを仕事にすることができたり、理想としていた仕事に就くことができたり給料が高い仕事に就くことができても、職場環境が悪かったら全く意味がありません。
1年ぐらいはそこで頑張ることができるかもしれませんが、それ以上になるとどんどんモチベーションは低下してしまい人生も残念なことになってしまいます。
それを避けるためのやる気が出る職場の選び方について解説した動画になっています。
仕事選びとやる気を高めるためのおすすめ本
今回のおすすめの本としても仕事でやる気を感じるためのおすすめの本を紹介しておきます。
今回の参考文献にもしていますが、科学的に正しい仕事の選び方について解説してくれている本です。
仕事に限らず勉強でも同じですが、やる気を高めるためには自分なりのメンタル的な工夫もとても大切になります。
そんな方法を教えてくれる素晴らしい本です。
さらに、今 Amazon では通常3000円ぐらいする僕のオーディオブックが無料で聴けるというキャンペーンを行っています。
1人1冊ですが完全に無料で、無料の期間が終わっても一度ダウンロードしておけばずっと聞くこともできるそうですので、まだの方はこの機会にぜひチェックしてみてください。
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リサーチ協力の鈴木祐さんの論文解説チャンネルもオススメです
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本内容は、参考資料および、ニコニコチャンネルの過去の動画を元に考察したもので、あくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
参考:https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/0146167215596988
https://journals.aom.org/doi/abs/10.5465/amj.2013.0665