時間が足りないと感じていませんか。
僕も日本にいると時間がないと感じることが結構ありますが、海外にいるとその感覚がありません。これはなぜなのでしょう。
現代人は忙しすぎます。正確にいうと忙しいと感じすぎています。実際は、昔の人よりも今の人の方が忙しくはありません。
では、なぜ僕たちは時間が足りないと感じてしまうのでしょうか。
今回はその答えを紹介させてもらいます。
時間が足りないと感じる理由
時間が足りないと感じる理由としては答えはひとつです。それは、目標がぶつかっているからです。ゴールコンフリクトと言いますが、何かしたいなとか、人生でこんなことが起きたらいいのに、もっとこうできたらいいのに・・・色々なことを思っていると思いますが、この目標がぶつかり合ってしまうと、僕たちは時間が足りないと感じてしまいます。
デューク大学の研究で、参加者の人達を集めてそれぞれに思い思いの目標を設定してもらい、その目標を追う時に感じるストレスレベルを計測しました。
その結果、どのような時に時間が足りないというストレスを感じるのかということが明らかになっています。
目標同士が同時に達成することができない時や、ぶつかり合っている目標を立てている人が、時間が足りないストレスを感じることが多かったということです。
ゴールコンフリクト
例えば、募金活動をして社会を良くしたいという目標とお金を稼いで豪邸に住みたいという目標を立てたとすると、お金の使い道が2つに分かれてしまい目標が1つにまとまりません。
こうなると、実際の行動でどちらにするべきか迷いが生じたり、片方の目標に対して行動をするともう一本に対する未練が残るということが起こります。
このような葛藤するストレスが、時間がないという感覚を生み出しているということが分かっています。
このように考えると、僕たちの行動は1つの目標に向かって進んでいないと、時間がないという感覚に襲われたりモチベーションも低下してしまいます。焦りばかりが募ってしまい、いつまでたっても結果を得られないという感覚になってしまいます。
時間に対する焦りは僕の生産性自体も下げてしまいますので、本当に時間も無くなってしまいます。
僕が海外に行く時にはバックパックひとつで何ヶ月も海外に行くので、できることは限られてくるわけです。毎日その日に何をするかがはっきりしているので、目標がぶつかることもありません。
ところが、日本にいると、あれもしたいこれもしたいと考えてしまい目標がぶつかってしまいます。それがゴールコンフリクトになります。
ですから、僕は海外に来ると生産性も上がりアイデアも色々と出てくるようになります。
時間の焦りを感じた時の対策
とはいえ、では海外に行こうというわけにもいかないと思いますので、その対処法を2つ紹介させてもらいます。
1. 11秒の呼吸を10回行う
背筋を伸ばして椅子に座り、5まで数えて息を吸い、6まで数えて息を吐きます。これを10回繰り返してください。
わずか2分程度しかかかりませんが、これを行うだけで時間に対する焦りの感覚が減り、コンフリクトしている目標に対しての活路を見いだせことができたり、時間に対する余裕が生まれ生産性が安定します。
2. リフレーミング
ハーバードビジネススクールが提唱しているテクニックで、自分が今感じている時間がないという不安感を違う感情にすり替えるテクニックです。
例えば、時間が足りないと思ったら、「やることがいっぱいでワクワクしてきた!」とか「自分は今可能性に挑戦している!」というように、時間がなくてイライラしているのではなく、ポジティブな感情にすり替えて、それを3回声に出して唱えてください。
そして、それを信じられるように、確かにこれが実現したら良い結果を得ることができるというようなポジティブな面を探していきます。
リフレーミングはとても強力ですが、慣れていないと難しいということもあると思いますので、難しい方は呼吸から使ってみてください。
時間に対する余裕を作るためのおすすめ動画
焦りと時間ストレスから自由になる超時間術
▶︎https://www.nicovideo.jp/watch/1523752379
リサーチ協力:Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo
参照:https://pinnacle.allenpress.com/doi/abs/10.1509/jmr.14.0130