この知識はこんな方におすすめ
- 収入を上げたい全ての方
- 子どもに将来成功してほしい方
将来の年収を最も左右するものは?
人の年収というのは何で決まるのでしょうか。
年収を上げたいとかもっと儲けたいとか考えている人も多いと思いますが、未来の僕たちの年収というものは何で決まっているのでしょうか。
何を見れば僕たちの将来の年収を予測できるのか、どんな力を高めることができれば年収が上がるのかということは調べた研究から紹介したいと思います。
このようなことについては研究テーマとして多く扱われていますので、例えば、誠実性が大事なのではないかとか教育レベルが大事なのではないかとか、創造性が大事なのではないかなど、いろいろなものが年収には寄与すると言われていますが、はっきりとした結論が出ている状況ではありません。
今回は、そんな中ですが、結構意外なものが僕たちの年収を左右するということが分かったという研究がありましたので、もちろんたくさんの要素が関わってくるわけですが、その中で2つの僕たちが気をつけるべき未来の年収を決める要素について紹介します。
今回は未来の年収を上げるための方法についてですが、同様に未来の年収を上げるために役に立つ動画を今回のおすすめ動画としても紹介しておきますので、そちらも併せてチェックしてみてください。
今回参考にしている研究は、僕たちの年収を最も左右しているものは何なのかということを調べた研究ですが、結論から言うと、それは注意力です。
注意力が未来の年収を決めると言われています。
注意力が年収を左右する!
現代においてはこの注意力はとても足りなくなってきています。
例えば、スマホを使うようになったりいろいろな通知が度々鳴るようになったりすることがいつのまにか当たり前の社会になっています。
昔はこのようなものが全くなかったのに、いつのまにかこれらが当たり前のようになっていて、はっきり言って、僕たちの注意力というものはこれらに奪われてばかりです。
これらを自分の意思でコントロールすることができず、周りの音が鳴ったり連絡が来たりといったもので、僕たちの注意力というものは奪われているわけです。
この奪われた注意力を取り戻す、あるいは、奪われないために守るということをすれば収入が上がるのではないかということを今回の研究は示してくれています。
これは随分昔のスマホが出てくるもっと前の時代に、ハーバート・サイモンさんという研究者の方が、情報量が多くなった時代では人間の注意力こそが最も重要な資産になるということは予言されていました。
モントリオール大学などの研究で、1985年からカナダで継続的に行われている大規模調査のデータを使って、5歳から6歳の子供をおよそ2850人集めて、どれぐらいの注意力や集中力があるのかということや、そわそわしたり挙動不審になるような過剰活動がどれくらいあるのか、他の子供をいじめるような身体的攻撃性の有無について、大人たちの言うことに素直に従わなかったり自分のした悪いことを他の子供のせいにするような反社会性、すぐに泣いてしまうような不安レベルの高さ、他の子供と仲良くなることができたり、困っている子供を助けてあげたりする社交性がどれくらいあるのかというようなことを調べています。
これらのポイントは大人になってからもとても重要な部分ですし、子供でもこれらの特徴を良い方向に持っていればいい子だと言われると思います。
これらのポイントを第三者が評価してスコア化した上で、当時5歳から6歳だった子供たちが30代になった頃にもう一度調査を行い、収入がどのような状況だったのかということを調べました。
5歳から6歳の時点での
- 注意力
- 過剰活動
- 友達に対する攻撃性
- 人の言うことに従わない反抗性
- 不安レベル
- 社交性
これらをチェックした上で、それが大人になってからの収入の増減にどのように影響するのかということを調べたわけです。
その結果わかったこととして、多くの要素の中で最も未来の年収と関係していたものは注意力であり、5歳から6歳の頃に集中力がなく注意散漫だった子供は、ここでの成績も悪く大学のレベルも低くなり年収も低くなる傾向があったということです。
子供に強制的に集中させることは無理ですが、どんなものでもいいので何かに集中したり没頭するという経験をたくさん経験させてあげたり、そのような能力を子供の頃に高めておいてあげないと、あるいは、大人になって年収が決まるぐらいまでに鍛えておかないと、大人になってからの年収が低くなる可能性があるわけです。
これはおそらく子供だけでなく、大人も集中力や注意力が高まればもちろん年収が上がる可能性があるとは思いますが、今回の研究では、子供の頃に集中力がある場合には、高校の成績も良く大学のレベルも高くなるので、教育レベルの面で人間関係の質も高まり、それらは年収に与える影響にもつながるということです。
ですから、できるだけ早い段階で何かに没頭したり集中力を鍛えることをしておいた方がいいわけです。
今回のおすすめの動画の方では、この注意散漫を防ぎ注意力を高めるための方法について解説していますので、大人の方も今からでも決して遅くはありませんので、ぜひ鍛えてみてください。
年収33万円も低くなってしまう!
子供の頃の注意力が高かった人と低かった人で、大人になってからの年収にどれくらいの違いが出るのかということも実はこの研究では調べてくれています。
注意散漫のレベルが全体の上位15%に入る人たちは、年間で平均33万円ほど収入が低くなるという傾向が確認されています。
ちなみに、この傾向は IQ や家庭環境などの影響を取り除いても同様に確認されたということです。
ですから、もちろん IQ や家庭環境なども少なからず関わるのかもしれませんが、この集中力がないとか注意力が持たないということは、将来の年収に対して大きなデメリットになるかもしれないということです。
そして、注意力が低いと将来の年収が低くなってしまう可能性があるということでしたが、逆に将来の年収が最も高かった人たちの特徴としては、注意力が最も高い子供たちではありませんでした。
将来の年収が高くなる人たちは?
将来の収入が最も高かった人たちは、子供の頃に社交性が最も高かった人たちでした。
これは当然と言えば当然という気もしますが、子供の頃に社交性が高い子供は、大人になってからも良い人間関係を築く可能性が高く年収も高くなりやすいということが分かっています。
このような話を聞くと、自分は子供の頃に社交性があまりなく友達もそんなにいなかったから年収が低いのだと思ってしまう人もいるかもしれませんが、これに関しては悲観する必要はありません。
この他人と楽しく会話をしたりする社交性は技術ですから今からでも身に付けることは出来ますし、注意力や集中力というものも筋トレと同じで鍛えればちゃんと身につくものです。
社交性も注意力も大人になってからも鍛えられる
子供の頃に社交性が高く注意力の高かった子供は将来成功しやすいわけですが、これらの力は大人になってから身に付けることもできるものです。
ですが、ほとんどの人が大人になってからわざわざそれらを身につけようとしません。
大人になるとなかなか自分の性格を変えようとも思わないでしょうし、自分はこういう性格だからと言い訳をしてしまい変わろうとしません。
メンタルの特性が変わりやすい子供の頃に良い特性を維持することができれば将来の年収が高くなる可能性が高いわけですが、大人になってからも同様に集中力を鍛えて人間関係のスキルを身につけるということをちゃんと行えば、大人になってからも年収が上がる可能性は十分にあるということが言えると思います。
ちなみに、先ほどの子供の頃の注意散漫のレベルが全体の上位15%のレベルの人たちと、社交性のトップ15%の人たちを比べてみると、25年間のキャリアに換算して830万円ぐらいの差が生まれていたということも分かっています。
これはかなりの大きな違いになるということだと思います。
これらの傾向は男性でも女性でも同様なもので、男性でも女性でも、この集中力や注意力を維持することができるのかということと社交性があるかどうかということが、収入に大きく影響を与えますが、男性の場合には、もうひとつ収入に響いてしまう落とし穴があります。
男性の場合は、5歳から6歳の時点で攻撃性または反抗性が高かった人たちは、大人になってからの年収が低くなります。
やはり、このような攻撃性や反抗性が高ければ、当然ですが正攻法で勝負をしなくなります。
ということは、一時的に稼ぐことはあったとしても継続的に儲ける力が身につきません。
さらに、攻撃性や反抗性が高ければ、これも当然ですが人間関係も崩壊してしまいます。
研究者も同じようなことを言われていて、攻撃性や反抗性が強い子供たちは仲間からも疎まれる存在になっていくので、クラスの和を乱すし大人にも従わないが、逆に、社交性の高い子供たちはより良い人間関係を作っていくので、それはいわゆるソーシャル・キャピタル(社会関係資本)につながるとされています。
このソーシャル・キャピタルが高くなると、良い人間関係の中でより良い仕事に就くようになるしいいチャンスにも恵まれるので、結果的に経済的な資産も高くなるということです。
結局のところ、良好な人間関係を持っているということが年収に対してのインパクトが大きいということです。
まず集中力や注意力というものを一定以上に鍛えれば、それにより収入の無駄な減少を抑えることができます。
そして、さらに収入を高めていきたいのであれば、その集中力も維持しながら社交性を高めるということに取り組めば年収は上がっていくということです。
ぜひ皆さんも試してみてください。
注意力と外向性を鍛えるためのおすすめ
自分は何に対しても集中力がないとか、子供の集中力がなくて困っているという人もいると思います。
僕自身も実は子供の頃には全く集中力のない子供で学校の机にずっと座っていることもできないぐらいでした。
先ほども紹介したとおり集中力というものは鍛えることができるものですから、今回のおすすめの動画も参考にしながら学んで頂けたらと思います。
注意散漫を防ぐために
こちらの動画は、集中力がなくなってしまったり注意がそれてしまう現象を止めるにはどうすればいいのかということを6つのポイントから解説しています。
注意散漫を防ぐためにはどうすればいいのかということを科学的にまとめた内容になっています。
ぜひこちらもチェックしてみてください。
外向性を身につけるために
社交性が大事だと言われても、人に話しかけるのがどうしても苦手だとか自分は喋るのも上手ではないという人もいると思いますが、先ほども紹介したとおり外向性というものは技術です。
科学的に性格を外交的に変える方法があります。
こちらの動画は社交性や外向性を高めるための方法についてまとめた内容になっています。
たった10の行動を行うことによって実際に外向性が高まったという研究をもとにしていますので、参考になると思いますのでぜひこちらもチェックしてみてください。
僕の年収を高めてくれたおすすめ本
今回のおすすめの本としては、個人的に僕の年収を高めてくれたと思っている本を紹介しておきます。
こちらの本は何度も紹介したことがありますが、僕は学生の頃にこの本を読んだことによって人生が大きく変わりました。
僕がメンタリストになる前に読んだ本ですが、今でも何度でも読みますし使える本です。一生ものの素晴らしい本だと思います。
人間関係が大事だと言われても、具体的にどんな人間関係をどのように作ればいいのかがわからないという人もいると思いますので、そんな方はこちらの本をまず読んでみていただけたらと思います。
正しい人間関係の作り方が理解できる本だと思います。
新しいことをして世の中に評価されて成功していくためには、やはり他人と違うことをしなくてはいけないわけですが、こちらの本は、どのようにして他人と違うことをすればいいのか、どのように他人と違えばいいのかということを学べる本です。
どうせ自分なんかが頑張っても成果は出ないというように考えている人は、こちらの本をぜひ読んでみてください。
長期的に行われた研究などももとにしながら挑戦力を高める方法について解説してくれている本です。
さらに、おすすめの本として僕の無料のオーディオブックのリンクも入れておきます。
通常は3000円ぐらいするものですが、これを無料で聴けるというAmazon のキャンペーンを行っています。
1人1冊だけですが、まだの方はぜひチェックしてみてください。
【通常3000円が今だけ無料】僕のオーディオブックがAmazonで無料で聞けます。詳しくは↓
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リサーチ協力の鈴木祐さんの論文解説チャンネルもオススメです
Supported by Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo
本内容は、参考資料および、動画を元に考察したもので、あくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
参考:https://jamanetwork.com/journals/jamapsychiatry/article-abstract/2736346