お金・ビジネス

お金のトラブルを儲ける力に変える方法【マネースクリプト】

この知識はこんな方におすすめ

  • 自分のマネースクリプトに気づきたい
  • 大切な人と一緒にお金について考えたい

子供の頃にしらずしらずに埋め込まれたマネースクリプト

今回はマネースクリプトの中でもマネーマップという非常に重要な概念についてです。

このシリーズの中でずっと伝えてきたことですが、自分が子供の頃に親から教わった事や周りの大人から刷り込まれたことによって、人はお金を稼ぐことが出来なくなったりお金を稼ぐということに対してネガティブな意見が生まれたりしてしまいます。
身近な大人達から知らず知らずのうちに刷り込まれたお金に対する考え方や、子供の頃にどのようなお金の流れを感じていたのかということでかなりの影響が出るわけです。

例えば、家庭の中でお母さんがお金を管理していたという場合と、お父さんが稼いできて一定額を家庭に入れていたという場合では結構変わってきたりもします。
人間は子供時代のお金の流れや、お金に対する考え方を植え付けるに値する経験がお金に対する考え方を決めています。

よく教育の差を埋めないと収入の格差は埋まらないというような話があります。
これは教育をいくら平等にしても変わりません。
大人達から子供の頃に刷り込まれたお金に対する考え方というものはなかなか変わるものではありません。
親が投資はギャンブルだと子供を育てていれば、子供は当然ですが怖くて投資はできなくなります。
そこまで露骨に態度に出なくても、資産運用が大事だと思いながらもなかなか手をつけることができなかったり無意識に避けるようになってしまいます。

子供時代の影響が怖いのは、この無意識のうちに概念や常識をどうしても形成されてしまうというところで、これを壊すことができなければ大人になって苦労する人が結構多くなってしまいます。
この子供時代の影響を壊すのが難しいのは、子供の頃に周りの大人たちからどのようなお金に対する概念を埋め込まれたのかということは分析しようがないということがあります。

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皆さんは子供の頃にお金に対する体験を誰から学びましたか?

誰かお金の事を教えてくれた人はいるでしょうか?

おそらく、大人になってから教えてくれた人はいたとしても、明確にこの人がお金について子供の頃に教えてくれたという人はそんなにいないのではないでしょうか。
子供の頃に怒られた経験や初恋の思い出などは覚えていても、お金に対しては明確にない人がほとんどだと思います。

お金というものは周りの大人達の行動によって無意識のうちに学び取ってしまうものだからです。
そのせいで、ゆがんだお金に対する考え方があったとしても、それがどこで生まれたものなのかもわからないので、大人になってから苦労することになってしまうわけです。

例えば、子供の頃に太っていたのがコンプレックスだったというのであれば、僕もそうですが大人になってから体を鍛えたり運動することによってコンプレックスがなくなれば、人は変わることができると感じて行動が変わります。
お金がの場合にはこの明確さがないので、何が間違っていたのかがわからないと修正しようもありません。

「マネーマップ」

今回はそんな中でとても重要なマネーマップという考え方について紹介させてもらいます。
手元にA4以上の大きさの紙を用意しておいてください。
その紙に皆さんの子供時代の人物相関図のようなものを書いてもらいます。
そこから皆さんに無意識のお金の概念を植えつけた人と、お金の流れやそこにあるバイアスに気づける方法について紹介させてもらいます。

自分の今現在のマネーマップも作ると、自分が今どんなお金のリスクにさらされているのかということも気付けます。
お金に対する考え方を人間関係から紐解いていくことができます。

人は性格でも同じですが人間関係から大きな影響を受けるものです。
つまり、周りの人がお金をとても使う人だったら自分もお金をとても使う人になってしまいます。
例えば、一緒に買い物に行った友達がブランド品を簡単に買ってしまうと、本当はお金に苦しくてローンも抱えているのに自分もブランド品を買わないといけないような気分になってしまいます。
このように人は人間関係の圧力によってお金に対する判断を結構失敗してしまいます。

ですから、今現在のマネーマップを作ると、現在のお金に対する概念が可視化されて、どの人間関係から影響を受けて最近お金の無駄遣いが増えているのか、どの人間関係と疎遠になったからお金の無駄遣いがなくなったのかというようなことが見えてきます。
僕たちのお金に対する考え方というものは、人間関係から紐解いていくとわかりやすいというのがマネーマップという考え方です。

「マネーストーリー」で自分を知る

実際のマネーマップの作り方については、僕も定期的に行っているマネーマップを一緒に作りながら解説していきますが、詳しい方法についてはDラボで見ていただいた方が分かりやすいとは思います。
マネーマップの簡易版のようなものですがマネーストーリーという考え方もあります。
このマネーストーリーからまずは解説していきます。

マネーストーリーは自分が過去に体験したお金に関するトラブルを掘り下げて、自分がどのようなマネースクリプトを持っているのかということを認識するという考え方です。
自分が過去に経験したお金のトラブルを思い出してもらい、それを具体的にしていくことによって、自分自身のお金に対する考え方を明らかにしていこうというもので、マネーマップの前段で行うとより分かりやすくなります。

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失敗やネガティブな経験が意思決定をつかさどる

お金に対する成功ではなくお金に対する失敗に注目するというのは理由があります。
これはお金に限らず全てにおいて、人の判断や意思決定をつかさどるのは、嫌なことや嫌いなことだからです。
例えば、強烈に嫌な事や命の危険を感じるような経験があったとします。そうなると当然ですが二度と同じ事はしないはずです。
人間はそのような嫌な記憶をしっかりと残すことによって、二度と同じ選択肢を選ばないように防御線を張ります。

逆に、良かったことや楽しかったことがあった時には、その一瞬の感情だけで終わります。
自分にとって良いことやいい経験は避ける必要もないのでそんなに強く覚えておく必要もないわけです。
ところが、自分にとって嫌なことや悪いことはしっかりと覚えておかないといけないので、嫌な思い出はなかなか消えないしそれが人間の意思決定を司ります。

嫌いなものが一致する関係の方が長続きする

ですから、恋愛や結婚でパートナーを選ぶ時にも、自分の好きなものが一致する相手よりも嫌いなものが一致する相手との方が関係が長続きするということもあります。
最初は自分の好きなものや共通の趣味で盛り上がるのはもちろんいいわけですが、その後は何が嫌いなのかということに注目して、お互いの嫌いなものが一致するかということをチェックする方が、深い関係を作っていくためにはとても重要です。

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これは恋愛に限らず全てのジャンルについて言えることです。
仕事でも人間関係でも全く同じことが言えますし、そんな中でも特に強烈な差が生まれるのがお金です。
お金に対する好き嫌いは明確に分かれるものですが、ほとんどの人はあまり意識しません。
お金に対する嫌いなポイントが一致しないカップルや夫婦はかなり破局や離婚をしやすいということも分かっています。

離婚にはいろいろな理由があるわけですが、多い順でよくトップ3と呼ばれるのが、お金の問題・男女関係の問題・親戚の問題の3つです。
浮気や不倫よりもお金の問題の方がはるかに離婚の原因になりやすいわけです。
ですから、お金に対する好き嫌いをちゃんと事前に話し合っておくということが、2人の関係を良くしていくためにはとても重要です。

これをマネーマップを一緒に行うことによってかなりケアすることができます。
ですから、夫婦で一緒にすると良いでしょうし、カップルでもうこれから長い付き合いをしたいと言うのであれば一緒にしてみるのもとても良い事だと思います。
それはしておくことで大きな行き違いが起きることを避けることができます。

お金に対する価値観が合わない人や考え方が合わない人はどう考えても別れやすくなります。
芸能人の離婚の原因としてよく価値観の違いと言ったりしますが、そのほとんどはお金に対する価値観の不一致です。

マネーストーリーの3ステップ

ステップ1 :記憶に残っているお金の経験を書き出す

まず自分の子供時代を振り返ってもらい、最も強く記憶に残っているお金の経験をピックアップしてください。
現時点で最もインパクトが大きかった子供の頃のお金にまつわる経験を思い出してみてください。

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思いつかない場合には、お金に関しての自分にとって最初の経験は何だろうかと考えてみるのもいいです。
皆さんが初めてお金について意識したのはどんな時でしたか?
自分がお金について初めて意識した時としては、初めてお財布というものを持った時かもしれないし、お父さんやお母さんからお小遣いをもらってそれで初めて自分で買い物に行った時かもしれません。
お年玉をたくさんもらって、それを持ってお店に行くと代わりに何かを手に入れることができるということを学び、大人の店員さん達が子供の自分を対等に扱ってくれるという経験かもしれません。

自分にとって最もポジティブなお金に対する経験とネガティブなお金に対する経験を思い出してみてください。
これはどちらの場合も、自分にとって大事なことかどうかということが重要であり、周りの人から見てどう思うのかということは関係ありません。
自分にとって強く記憶に残っている経験が、自分自身のお金の判断を作り出しているので、まずはそれを書き出してください。

お金には必ずストーリーがまつわるものです。
大切な人からもらった忘れられないお金があったり、過去の自分がしてしまったお金にまつわる大きな失敗もあると思います。
お金についてしっかりと考える機会はない人が多いと思いますが、それらを自分自身の知識としてちゃんと取り込むことができればそれは人生にとってプラスになります。
これは5つから6つぐらい書き出してみてください。

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ステップ2 :経験と感情の紐付け

ステップ1で書き出した経験の横に、その経験で自分がどんな感情を抱いたのかということを書き出してみてください。

子供の頃におじいちゃんがお小遣いをくれたという経験であれば、その横に嬉しいという感情を書くのかもしれません。
お金を落としたり取られたという経験であれば、悔しいという感情だろうと思います。

ステップ3 :その経験から学んだこと

事実と感情の2つが結びついて初めて体験というものになります。
その事実と感情が結びついた体験から何を学んだのかということを考えてみてください。

ステップ1で5つから6つの事実をピックアップしてもらい、それぞれに結びつく感情を書いてもらいました。
それら全てに対して、全ての経験から学んだことを1行から2行ぐらいでまとめてみてください

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文章にしにくい場合には、以下のようなテンプレートにあてはめて文章にしてみてください。

「これらの子供の頃のお金に関する体験から学んだ教訓は 〜 である」

「全体的な自分のお金にまつわる経験に基づくと、私はお金とは 〜 だと考える」

僕の場合であれば、子供の頃に見栄を張って意味もないのに学校にお金を持って行き取られてしまったという経験があります。
子供の頃に会うといつも気前よくお小遣いをくれたけど晩年それもできなくなったおじいちゃんがいましたが、特に裕福なわけでもないけれど、孫のためにコツコツと保険をかけてくれていたおじいちゃんもいました。
孫として思いとして残ったのは、特に余裕があるわけでもないのに亡くなった後に自分たちのためにお金を使ってくれていたことに気づいた方でした。
それらから僕はお金というものは使い方次第でいくらでも価値が変わるものだということを学びました。

見栄を張ってなくなってしまうお金もあれば、コツコツ貯めることで大きな形になるお金もある、そこから人に後悔を作り出すお金もあれば覚悟を作り出してくれるお金もある、お金の額は関係なく使い方によっていくらでも価値が変わるものだと考えるようになりました。
お金というものはその額ではなく、使い方次第で本当の価値が決まるものだと学びました。

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定期的に行い振り返るようにしてください

このように皆さんもまとめてみてください。
自分が過去にした経験が自分のお金に対するどんな考え方を作っているのかということが分かります。
これを定期的に行い明確に認識することによって、それがポジティブなことであってもネガティブなことであっても、お金に対する間違いや失敗が少なくなります

例えば、僕がお金を使おうかどうしようかと考えた時に、お金というものは使い方次第で価値が変わるものだということを思い出すことができれば、その価値観に沿って考えた時に、今自分がしようと思っているお金の使い方は正しいのかということを考えることができます。
もっと大きな価値を作り出すお金の使い方はないのだろうかと自問自答することができます。

ここから偏った考え方が見えてきても構いません。
例えば、親が借金で苦しんでいたから、お金というものは怖いものだと学んでいるのであれば、自分は親のお金に対する失敗によって、お金と失敗のイメージが結びついているということを理解できます。
そうなれば、親とは同じ考え方をしなければ他の結果が見えてくると考えることができます。

これも自分が何に引っ張られてお金の判断をしているのかということが分からなければ、永遠にそれに気づくこともできません。
それができるのがマネーストーリーです。

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リサーチ協力:パレオチャンネル

参考:Bradley T. Klontz et al. (2008)Wired for Wealth: Change the Money Mindsets That Keep You Trapped and Unleash Your Wealth Potential. HCIISBN: 0757307949

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