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コロナでもキャンプやパチンコに行く人の心理

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この知識はこんな方におすすめ

  • 自己中なの?利己的なの?
  • あの人たちは一体?

わざわざ行列を作る人たちの心理とは?!

コロナの自粛中にわざわざ列をなしてパチンコに行ったり、わざわざキャンプに行くような不思議な人たちが結構いました。
もちろんキャンプも家族だけとか2人だけで行くぐらいであれば構わないと思いますが、わざわざ不特定多数を集めたりしてまでキャンプをしようとするような人たちが、なんでそのようなことをしてしまうのか、なぜ自粛中で命の危険もあるし、社会的にも三密を避けるようにしようと言っているにも関わらずそんなことをしてしまったのでしょうか。
それをすることが良いことか悪いことかは別として、なぜそのようなことをしてしまうのかという心理について解説したいと思います。

これに関しては非常に残念なお知らせがあります。
人間の本能が、この自粛やソーシャルディスタンスを妨げてしまうというシュールな研究があります。

当然ですが、世界中でコロナ対策としてソーシャルディスタンスが大事だと言われていて、スーパーなどでも2メートルの距離を保つようにしましょうと言われています。
とはいえ、なかなかそれが難しい状況もあり苦労しているお店の方などもいると思います。

世の中が最も大変な時にわざわざパチンコに行ったり、別に感染しても構わないとか、世界に迷惑をかけようが関係ないというようなことを言う人もいました。
そんな人を見ると、多くの人はなんて自己中な人なんだととか、頭が悪いと感じたのではないかと思います。

先日紹介しましたが、コロナウイルスに関する数理モデルを見てみると、自粛を徹底することができる人が全国民の7割を切ってしまうと、自粛の意味自体がなくなってしまうかもしれないという計算結果も出ているように社会的なリスクにもなってしまうかもしれないし、それもあって自粛警察というものも生まれてしまうわけです。

人間の本能が妨げてしまう?!

彼らが自己中だとか頭が悪いという可能性ももちろんありますが、実は、それだけではないかもしれないという論文がCurrent Biologyに出されていました。

ソーシャルディスタンスがなかなか難しく人が集まってしまうのは、人間の本能によるものかもしれないという興味深い論文です。
これは、進化心理学などの研究をベースにして、人間がなぜソーシャルディスタンスを確保できなくなってしまうのかということを解説してくれています。

進化心理学というものは、人間が進化の過程でどのようにして人間の心理を発展させてきたのかということを理解しようとするものです。

この進化心理学を勉強してみると結構面白いことも分かります。
例えば、女性がなぜ複数の男性とではなく、一人の男性と付き合い上書き保存的な恋愛をするのか、なぜ男性は素敵な奥さんがいるのにそうでもない女性に浮気をしてしまうようなことが起きるのかといったことを分析するのも進化心理学です。

この進化心理学については結構面白い本もありますので、今回のおすすめの本としても1冊紹介しておきます。

危機を感じると人は身を寄せ合うように進化してきた

話を戻して、この進化心理学から分かっていることとして、人間の脳というものは、そもそも危機を感じたりストレスを感じたり、危険に直面すると身を寄せ合うという進化を遂げているとされています。

よくハグしたり抱きしめ合うと分泌される愛情ホルモンと言われているオキシトシンがありますが、これも実はストレスホルモンの一種です。
危機的なストレスを感じた時にそれを乗り越えるために、人と近づきあって人と協力を求め合うことによって生き残ろうと本能がそのようなところにも現れているということです。

ですから、人間の脳というものはそもそも危機に直面すると、本能的に身を寄せ合ってしまうようにできているわけです。

さらに、神経科学や心理学の世界の研究を見てみると、そもそも人間に利己的でどうしようもない人がいるのかというと、実はそうでもないようです。
もちろん、自己中な人や利己的な人はいると思いますが、人間の脳というものは、自己中や利己的になりすぎてしまうと生き残ることができないということをよく知っています

とても自己中な人や極めて利己的な人は社会の中にもいますが、当然、人類としては全員に対してそれをしていたら生き残れなかったわけです。
そういう意味では、人間はそんなに利己的ではありません。

このような点から考えると、危険に晒されたり危機的な状況になった人間は、他の人よりも協力的になり社会的な行動をとることができるようになるケースの方が多いです。

ただ、例えば、これが災害であったり大震災のようなものであれば、みんなが集まって協力してそれを乗り越えようとなるわけですが、今回のコロナの場合では、人と触れ合わないということが一番の対策になります。
そうなると人間の脳がうまく機能しないわけです。

人間は、今までの進化の過程の中で危機を感じたら仲間と集まりそれを乗り越えるということをしてきました。
ところが、今回のようなウイルスに対しての対策までは人間の脳にまだ刻み込まれていないので、うまくいかなくなってしまうということです。

つまり、集まってはいけないのに、大抵の災害や大抵の危機というものは人が集まり協力し合うことで解決したり乗り越えることができますので、同じように、人間の本能は今回のコロナの場合でも集まろうとしてしまいます

遺伝子が危機を感じると繋がりを求める

これによって、自粛中でなかなか会うこともできないカップルが、会えないのは分かっていても会いたくなってしまうということも起こります。

僕たちの遺伝子に刻み込まれている危機に陥った時には人と繋がりたい、人に会いたいという本能が働いてしまい、友達とはいつもよりも会いたくなるし、人ともいつもよりも触れたくなるということになります。

ですから、普段はそんなに飲み会とかには参加しないのに、オンライン飲み会が面白くてはまっているという人もいると思いますが、こういう人も、むしろ危機を感じているからこそ人と繋がりたいと感じていることがオンライン飲み会に向いているのかもしれません。

このように考えると、本当に集まって欲しくないのであれば、国や行政機関がそんな集まる機会やチャンスを制限しない限りは、どうしてもそういうことが起きてしまうということです。

コロナに関するニュースとしては、マスクの転売ヤーの問題であったり、家でホットケーキを作ることが流行っているとなるとパンケーキミックスとバターを買い占めるという見下げた人も現れたりします。
パチンコ屋の前に行列ができていて、あの人たちは何を考えているのだろうと感じたり、いろいろなことがあると思いますが、過去のデータなども見てみると、やはり、人間はウイルスに対する対応策を本能としては持っていません。

持っていないのでおかしなことにもなってしまうわけですが、僕たちが思っているほど、人間というものはどうしようもない人たちばかりではないということを今回の研究は示してくれているわけです。

そういう意味では、この研究は希望を持つことができる研究ではありますが、人が集まってしまうのは、寂しいから、怖いからで、危機を感じているから集まりたいという心理が働いている可能性もあるということです。

研究チームのコメントとしては、恐怖を感じた人間は数の上での安全を求めるようになると言われています。
しかし、現在のようなコロナの状況では感染リスクを高めてしまうので、これは進化のメカニズムが誤作動していることが原因なのではないかとされています。

これをどのように乗り越えるのかということについては、研究チームが勧めている方法としては、人とつながっている感覚さえあればいいので、まさにオンライン飲み会やビデオ通話を使うとか、SNS を使ってみるなどで、人とつながっている感覚を補い合うのが一番いい方法なのではないかと言われています。

人間の本能というものは、それに逆らおうとするとあまりろくなことはありませんので、その本能を理解して上手に使うことを考えた方がいいと思います。
そのためには、今はできるだけオンラインを上手に使って人とつながっている感覚を補うようにするのがいいのではないでしょうか。

孤独の力を活かして成功する人もいる

ただ、これには例外もあります。
孤独の力の使い方を分かっている人は、人と会わない方が成功するという場合があります。
もちろん、人間関係というものは人の幸せの多くの部分を左右すると言われていますので、とても重要なものではありますが、特定の人たちは、むしろ孤独な方が人生うまくいくし幸せになると言われています。

例えば、いわゆる孤高の天才であったり、何かに集中して没頭することで成し遂げることができる人は、孤独の力の使い方を知っているので、むしろ一人でいる時間を上手に使って後世に名を残すような偉業を成し遂げている場合もあります。

今回のおすすめの動画としては、皆さんも今孤独を感じている人は多いと思いますが、その孤独な力の使い方について解説した「【超孤独力】孤独の力を極めて成功をつかみ取る方法」を紹介しておきます。

もともと友達があまり多くないとか、オンライン飲み会などもする相手がいないという人もいると思います。そのような方はむしろその孤独を活かして成功するためのチャンスをつかむというのもいいと思います。
孤独な人は、むしろこの孤独の時間がなければ自分はだめなのだと言えるぐらいになってみるのも良いのではないでしょうか。

今回のおすすめの本としては、『内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える』も紹介しておきます。
これは孤独というまではいかないけれど、内向的であまり人と接することが得意ではないという人でも、最近成功している人が増えています。
それは経営者としてでもアーティストとしてでも結構います。
昔はたくさん人が集まらないと大きなことができませんでしたが、今という時代は、自分の頭で一生懸命考えて、その考えた結果何か良いアイデアを思いついたり作り出した圧倒的な個人が成功する時代になっています。

外交的な人はみんなでチームを作って成功することが得意ですが、内向的な人は自分の頭で考え抜いて自分の力で成功したり、集中力を発揮して成功するという点では、とても向いています。
そんな内向的な性格を活かして成功するためにはどうすればいいのかということを教えてくれる本です。
内向的だという人はぜひこの本もチェックしてみていただけたらと思います。

今回のおすすめ動画

リサーチ協力の鈴木祐さんの論文解説チャンネルもオススメです
Supported by Yu Suzuki  https://ch.nicovideo.jp/paleo

本内容は、上記の参考資料および、動画を元に考察したもので、あくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
参考:https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S0960982220304905

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