この知識はこんな方におすすめ
- 人を導くリーダーになりたい
- 説得力のある人になりたい
- ストレスや痛みに強くなりたい
毒舌には言った人にも聞いた人にもメリットが!?
毒舌のメリットについて紹介させてもらいます。
僕も自他共に認める毒舌ではありますが、実は、この毒舌には自分にも相手にもメリットがあるということが分かっています。
以前紹介しましたが、ブラックジョークや皮肉を言うと、それを言った側は頭が良くなり、言われた側はもっと頭が良くなるそういうことは分かっています。 皆さんの周りに嫌味な人はいますか? やたらと皮肉ばっかり言ったり余計な一言を言う人がいます。このような人たちを上手に使い ... 続きを見る
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今回はこれとはまた別で、毒舌を言ったり言われたりした時に体内で起きる闘争逃走反応が僕たちにどんなメリットをもたらしてくれるのかという内容になります。
悪態をつくことで人を操ろうとする人もいると思います。例えば、日本でも海外でも政治家など人の上に立とうとする人たちは、結構毒舌を使ったり、普通の生活では使わないような驚く発言をしたりする人もいると思います。
これは、実は自分と他人に対するメンタルコントロールになっています。
毒舌で人の心を操れる
毒舌や悪態を吐くことによって、他人の心を操ることができる確率が上がるということが分かっています。
毒舌や悪態、ブラックジョークを聞くことによって、聞いた人の意思とは関係なくその人の身体の中で闘争逃走反応が起こります。恐怖や驚きを経験する時と同じ脳の部位が反応し強制的に感情を揺さぶります。怖かったことや驚いたことは誰でも強く記憶に残ると思います。これと同じ効果をもたらすということです。
ですから、自分の話を覚えておいて欲しいとか、自分の意見に注目して欲しい、自分の意見に賛同し聞いている人たちの意見を変えたいと思うのであれば、ブラックジョークや悪態を少し吐いた方が、記憶にも残り心を動かす可能性も高くなるということです。
毒舌や悪態を聞くと、それを聞いた人の体内ではアドレナリンが大量に分泌され心拍数も上がり、エネルギーや活力が湧きます。さらに、痛みにも強くなるという効果もあります。
怒らなくても怒ったときと近いような感覚をつくるということです。
大衆を教化し自分のメンタルも強くする
政治家やリーダーたちは毒舌や悪態を吐く人が結構いると思いますが、これは大衆を教化するための魔法の呪文のようなものです。
悪態を吐いているリーダーにより、それを聞いた人の体内ではアドレナリンが分泌され、自分たちのフォロワーを教化することになっているということです。
この効果は、毒舌や悪態を聞いている側だけではなく、それを言っている側にも大きなメリットがあるということが分かっています。
この効果は様々な研究により確認されていますが、 例えば、ブリストル大学やMCLA、イェール大学などの研究により、悪態やブラックジョークを読み上げさせることで、アドレナリンが強く分泌され痛みにも強くなっているということが分かっています。
もし皆さんが辛い状況を何とか乗り越えたいとか、筋トレをしている時にギリギリの限界を超えたいと思った時には、ブラックジョークや悪態を吐くといいということが言えるわけです。
つまり、政治家やリーダーたちが毒舌や悪態を吐くのは、集団を教化するためだけでなく、その人自身のメンタルを強化することに繋がっているわけです。
アドレナリンによるストレス性無痛状態
実際に、この毒舌や悪態を吐いたり聞くことによって起きる闘争逃走反応は、ストレス性無痛状態という状態が起きます。
これは、筋肉痛がひどい時でも、スポーツに集中しているような時には意外とその痛みを忘れていることがあると思います。スポーツをしている時には全然平気だったのに、終わってから急に痛みを感じると思います。
これはアドレナリンが出ている間は、ストレス性無痛反応により人間は痛みをあまり感じなくなるからです。
それにより、肉体的にも精神的にも痛みに強くなるわけです。
これを毒舌や悪態を吐く政治家やリーダーたちはうまく使っているということです。
精神的にも肉体的にも痛みに強くなる
悪態を吐くことで痛みに強くなるという研究はいろいろと行われていて、例えば、氷水に手をつけてもらうという実験がよく行われますが、氷水に手をつけてどれだけ耐えていられるかでストレスにどれだけ強くなっているかということを測る実験でも、特に意味のない言葉を呟きながら手をつけてもらったグループと悪態を吐きながら手をつけてもらったグループで比べたところ、悪態を吐きながら手をつけてもらったグループのほうがより長く耐えることができたということです。
感じる痛みの度合いも普通の意味のない言葉をつぶやきながら手をつけたグループよりも少なく、心拍数の上昇も少なかったということです。
人がストレスを感じている時には、心拍数が上がり精神的にも肉体的にも痛みが増える傾向がありますが、毒舌や悪態を上手に使っている場合にはこれが軽減されるわけです。
ですから、ストレス対策にも毒舌や悪態は意外と使えるのかもということです。
ただし、注意点もあり、順化ということが起こります。
毎日のように毒舌を吐いていたりいつもそんなことを言っていると、体も慣れてきてストレス性無痛反応も弱くなってくるので、どうしても耐えられないような時にだけにした方がいいと思います。
「人に悪態なんて吐きたくないよ」
とはいえ、周りに悪態を吐くようなことは人間関係を悪くしそうだし怖いからできないという人もいると思います。
そんな人はどうすればいいのでしょうか?
そもそも、なぜ悪態を吐くことでなぜ痛みに強くなりメンタルも強くなるのかというと、アドレナリンが出るからです。
ということは、違う方法でアドレナリンを出せばいいということになります。
悪態を吐くことが何を経由してアドレナリンを出しているかというと、悪態を吐くことによって言った側も聞いた側も攻撃性が高まり耐痛限界が上がります。
この効果を生み出すために、毒舌や悪態を吐くこと以外で使えるのが、なんとバトル系のゲームだそうです。
研究では、敵を打ち倒していくシューティングゲームを10分間プレイしてもらい攻撃性を高めたグループと、ゴルフのゲームをしてもらったグループに分けて、どちらのグループの方が痛みに強くなるのかということを氷水に手をつける実験で調べています。
その結果、シューティングゲームをして攻撃性が高まっているグループの方が、長い時間氷水に手をつけることができて、心拍数も悪態をつくときと同じような違いが現れていました。
つまり、攻撃性を高めればいいということですから、痛みに耐えたい時には憎い人の顔を思い出すとか、スマホでバトル系のゲームをしてみるとかでも同じような効果を得ることができると思います。
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リサーチ協力:Yu Suzuki http://www.nicovideo.jp/paleo
参照:https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0022341
https://pdfs.semanticscholar.org/0579/167e79e5fc69eb2f86b83856121bfa6f2dd5.pdf
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1111/1467-9280.00090
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/19590391/
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/23045874/