この知識はこんな方におすすめ
- 人生を変えたい
- 常に成長していきたい
「人を変える」シリーズ実践編
「人を変える」シリーズの最後になります。
人はどのように変わっていくのか、実践的な内容について解説させてもらいます。
いつも言っていることですが、人が変わるという点では、「今この瞬間がいつでも最速」です。
今この瞬間よりも速いものはないので、自分の人生を変えたいと思うのであれば、今この瞬間から行動するべきです。
「スイッチシート」
人が変わるためには、どのような課題を見つけて、どんな戦略を取っていけばいいのか、わかりやすくするための3つのステップがあります。
人間が変わっていくためには、3つのステップしかありません。
このステップを確実にできるようにするのが今回の内容です。
人が変わる3つのステップ
ステップ1 :自分が変わるために必要な場面を想像する
ステップ2 :変わるべきポイントと障害を「理性(象使い)・感情(象)・環境」の観点から書き出す
ステップ3 :変化を起こす方法を探す
つまり、自分が変わるために必要な事や障害が、理性(象使い)・感情(象)・環境のどこにあるのか見極めることが重要になるということです。
ほとんどの人が、自分の理性にアプローチして人生を変えようとします。
気合と根性で何とかしようとしたり、やりたくないことなのに、それをやれば何とかなると無理をして人生を変えようとします。
残念ながら、人間がこの理性を獲得したのは、人間の長い歴史から考えるとごく最近のことです。
皆さんも想像つくと思いますが、この理性を保つことが出来なかった人は、世の中では結構叩かれます。
芸能人の不倫や浮気も叩かれますが、人間の生涯浮気率は自己申告レベルでも50%ほどです。
理性によって感情をコントロールできていない人の方が圧倒的に多いです。
それなのに、世の中は理性で全てをコントロールしなくてはならないという風潮になっています。
この時点で皆さんも違和感を感じるべきです。
実際は、皆さんがコントロールすべきは理性ではなく感情です。
理性だけに頼らず、感情と環境の力を上手に使うべきです。
理性だけでどうにもならないことを、感情を使ってどのようにコントロールすればいいのかということを知ってください。
そして、感情を使って自分を上手に変えることができたとしたら、その変化を継続するために環境を整えて下さい。
①理性:目的地を知る最初の一歩
②感情:感情をチェックして変化を小さく見せる
③環境:環境の障害を取り除きハードルを下げて習慣化する
人生は、この3つのステップで変わります。
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「人を変える」実践編
実践的に説明していきますので、紙とペンを用意して読み進めてみてください。
ステップ1 :自分が変わるために必要な場面を想像する
人は1つ変化することができると、2つ3つと変化していくことができるものです。
ですから、自分にとって今最も変化が必要だと感じる場面を想像してください。
毎日運動ができるようになりたいとか、人と臆せず会話できるようになりたいとかでも構いません。
これは、具体的に変化が想像できないものでも構いません。
例えば、仕事で何か変化が必要だと思っているけれど、何をどう変えればいいのかがわからないということでも問題ありません。
変わらなければならないと感じる場面を想像して、それをそのまま紙に書き出してみてください。
どんな場面で変わりたいかを書き出すだけですから、どのように変わらなければならないかは書く必要はありません。
自分の外見に自信を持ちたいというのであれば、どのような場面でそう変わりたいのかを考えます。
好きな人に振り向いてもらいたいとか、仕事で自信を持って振る舞えるようになりたいなどの場面があると思います。
この場面を想像することで変わるためのモチベーションが生まれます。
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ステップ2 :変わるべきポイントと障害を「理性(象使い)・感情(象)・環境」の観点から書き出す
ステップ1で、自分が変わらなくてはならない問題点について書き出しました。
続いて、どのようなポイントで変わっていくのかということを書き出すわけですが、ここが重要なポイントになります。
例えば、運動が続かない自分を変えるために、気合いや根性だけで何とかしようとすると挫折します。
それができないから、多くの人が迷っているわけです。
運動量を増やしたいというのであれば、そのためのポイントと障害を「理性の観点」と「感情の観点」と「環境の観点」から、それぞれどう変化すれば上手くいくのかということを考えます。
「理性の観点」
「感情の観点」
「環境の観点」
この3つのポイントから考えることが重要です。
多くの人が理性の観点からだけ考えますが、思っている以上に人は感情と環境に流されています。
例えば 、痩せたいという変化に対して、「理性の観点」と「感情の観点」と「環境の観点」から、それぞれ考えるのであれば、「理性の観点」では、食べる量を減らすとか体に良い食べ物を選ぶとか、高い化粧品を買うとかエステに行くとか考えられます。
次は「感情の観点」です。
食べる量を減らしたり運動するとなると理性だけではうまくいきません。
それを自分の感情から考えた時にしたくなるにはどうすればいいのかを考えます。
例えば、友達と賭けをしたり、大切な人に公言するということもできます。
自分が変わりたいと思っている目標を「感情の問題」に変えることが大事です。
理性で考えることはもっともらしく思いますし、一瞬はそれでうまくいくかもしれません。
ですが、人間が継続的に頑張ることができるのは感情がそこに乗った時だけです。
そのために自分で目標を感情の問題に置き換えます。
自分がやろうとしていることを理屈で補っても意味はありません。
理屈は方向を見せてくれるだけです。
感情が推進力になります。
どうすれば自分がやろうとしていることに「感情が乗るのか」ということを考えてください。
例えば、副業で新たな収入は欲しいというのであれば、どんな副業をするのかということは理性で考えることができます。
それだけでは上手くいきません。
そこに感情を乗せるのであれば、その目標を彼女に公言したりすれば、諦めたら恥ずかしいという感情に押されて前に進むことができたりします。
ほとんどの人は、なぜその目標を達成したいのかという理屈は説明できますが、「なぜ、どうしてもしたいのか?」という感情の部分を話せない人が多いです。
そして、そのモチベーションを維持するために、どのように環境を整えればいいのかということまで考えます。
つまり、最初のステップでは自分がどう変わるべきか決めます。
その目標を決めたら、「理性の観点」と「感情の観点」と「環境の観点」から、それぞれ自分の進むべき方向を考えます。
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ステップ3 :変化を起こす方法を探す
そして、ここからは変化を起こす方法を実際に探していきます。
人はどのようなポイントで変わるべきかを理性で考えます。
そして、「理性の観点」と「感情の観点」と「環境の観点」のそれぞれで変化していく方向を決めます。
変化を起こす方法については、これまでに解説してきた方法が使えます。
例えば、理性的な変化としては、「ブライト・スポット」が役に立ちます。
問題の解決策を探すよりも、例外的に上手くいったポイントを探す方がいいということでした。
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人を変える① 迷いをなくし人生を変える方法
今回から何回かに分けて紹介していくシリーズは、チップ ハース氏とダン ハース氏という非常に面白い本しか書けない病気にかかっているのではないかと思えるような素晴らしい方々が2015年頃に出された文献がベースになっています。
続きを見る
感情的な変化としては、目標を達成した時の嬉しい感情に注目したり、人は変化を怖がる生き物なので、変化を小さく見せることで進みやすくするというテクニックもありましたし、集団や組織を変えるためにも感情を煽ることが大切でした。
そして、人が行動を変える時には基本的に環境に依存しています。
人は誘惑に弱い生き物ですから、あらかじめ障害を取り除いていないと、つい誘惑に負けてやるべきことから逃げてしまいます。
自分のやるべき行動を増やすために障害を取り除くことも欠かせません。
同じ目標を持っている仲間を集めて、「一緒に頑張っている」という感覚を持つことで、集団圧力によって行動のモチベーションにもなります。
このような環境の力も使って自分を変えていきます。
変化を起こすための具体例
理屈だけではわかりにくいと思いますので、具体例として解説させてもらいます。
仮に、「午前中に仕事に集中できない」という問題を抱えていたとします。
ステップ1 :自分が変わるために必要な場面を想像する
午前中の生産性が低くなることについて場面から考えると、朝起きるのが遅いとか、朝いつも通り起きることができても眠さを感じたりすることでやる気が出ないということが考えられます。
朝早く起きて午前中の時間を増やす
朝一でやる気を出す方法を知りたい
睡眠の質を高めるべきだろうか
朝一でやるべきモーニングルーティンがない
どうでもいいタスクに時間を割いている
時間の縛りがない
思いつく限り考えて紙に書き出してみてください。
ステップ2 :変わるべきポイントと障害を「理性(象使い)・感情(象)・環境」の観点から書き出す
①理性:目的地を知る最初の一歩
ブライト・スポットを探したり、自分で目的地を探します。
人間は常に上手くいくわけでも常に上手くいかないわけでもありません。
ダメな部分だけに注目していては誰でも心が折れてしまいます。
失敗しても挑戦し続けていると例外的に上手くいった時もあったはずです。
上手くいった時のことを考えて、それを再現する事の方が重要です。
午前中の生産性が低い問題を改善したいのであれば、朝からやる気を出して仕事に集中できた時のことを思い出してみてください。
例えば、前の日に日付が変わる前に眠ることができていたら、次の日の午前中が捗っていたということもあるかもしれません。
朝一で運動した時には集中できていたということもあるかもしれません。
多くの人は上手くいかない原因を探してしまいます。
原因を探ったところでへこむだけです。
そうではなく、上手くいった時を探して、その原因を抽出して再現できるように試し続けることが重要です。
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②感情:感情をチェックして変化を小さく見せる
どうすれば感情を煽ってその行動をできるようにするのかということを考えたり、まずは変化を小さくすることで、感情に対する抵抗感を減らして続けやすくするという戦略も取れます。
そして、ここではアイデンティティがとても重要です。
例えば、「自分はこれから毎日運動して痩せたキャラになる」と公言すれば、自分のアイデンティティが変わります。
僕たちのアイデンティティは、周りの人にどう思われたいかということです。
例えば、僕の場合であれば「猫とワインと本」だけあればいいと公言しています。
それを続けていると、自分は猫が好きなキャラ、ワインが好きなキャラ、本が好きなキャラと固定化されていきます。
理屈でわかっているものを自分の感性で体験してみるというのもいい方法です。
目標を決めたらそこに行くための理屈は誰でもわかっています。
そこにどうしても行きたいと思える感情を作らなくてはなりません。
もし、朝一で運動すると午前中の生産性が上がるというのであれば、どうすればそれを続けることができるかを考えます。
僕の場合であれば、朝一で森に行ってバーピーをしますが、バーピーを毎日30分とすると抵抗感が生まれてしまいますので、最初の第一歩を「靴を履いて森に行く」ということだとしています。
森に行って黙って帰ってくるよりは、どうせなら運動したくなります。
上手くいく条件がわかったら、それをまず小さくして習慣化して毎日できるようにすることが大事です。
やるべきことを全て午前中に終わらせることができたら、午後は全てボーナスステージだと考えるということもできます。
午後にいろんなことができるという喜びが生まれることによって、感情に訴えることができます。
理屈ではわかっていることだとしても、それだけでは足りません。
理屈と感情はセットで支え合えるようにしてください。
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③環境:環境の障害を取り除きハードルを下げて習慣化する
感情による後押しは長くは続きませんので、環境を整える必要があります。
環境へのアプローチは、「障害を取り除く」「ハードルを下げる」「仲間を作る」、この3つです。
午前中の生産性を高めたいというのであれば、午前中の時間を無駄にしている行動をすべて書き出します。
それを見ながら、それぞれ、どのように環境を変えれば、その望ましくない行動をしなくなるかを考えます。
例えば、午前中に無駄な片付けをしているというのであれば、片付けをしなくても良い環境になればその行動をしなくなります。
朝一でコーヒーを飲むとついダラダラとしてしまうというのであれば、コーヒーのカートリッジがない状態にして、朝一でコーヒーを飲まない習慣を身に付けることもできます。
環境が原因でやるべきことができていないことも結構あります。
つい夜更かししてしまい朝がツラくなるというのであれば、深夜に自分が使っているスマホのアプリに注目して、それを削除したり時間制限を設けることもできます。
そして、自分の行動や性格を変えたいと思うのであれば、人間が一番近しい人の影響を受けるということを考えてください。
自分の力だけで解決しようとしないことが重要です。
人が変わろうとすると自ら孤独な戦いを選んでしまいがちです。
周りに言うことなくこっそりと変わろうとしますが、それで成功できる人であれば、すでに上手くいっているはずです。
自分1人の力だけでなく、他人の目を使って頑張る方法を考えてください。
ここから先は、より具体的にどのように人生を変えていくのかということを解説していきます。
事例も交えながら詳しく解説していきますので、今回のおすすめの動画からDラボでチェックしてみてください。
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人を変える⑤ 実践編:変化を起こすスイッチシート
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参考:Chip Heath & Dan Heath (2010) Switch: How to Change Things When Change Is Hard