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メディアに踊らされずに経済の先を読む【オミッション】について解説

メディアに踊らされずに経済の先を読む【オミッション】について解説

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この知識はこんな方におすすめ

  • 経済や投資に対する判断力を高めたい
  • 情報に踊らされず適切な判断をしたい
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プロパガンダの戦略

今回は、ニコニコの放送がありますので、その冒頭部分をご紹介します。
本編のニコニコの放送に関しては、プロパガンダの戦略について紹介しています。いわゆる群集心理についてです。

結局、世の中というものがどのように動いていくのかというと、多くの人がどのような選択をするのかということによって経済も動いていくものです。
これがまさに群集心理というものです。
大勢の人たちのなんとなく進む方向が、経済や未来の動きを決めていくわけです。

ということは、この群衆心理を読むということが、経済を読むためには非常に役に立つのではないかということになります。
では、その群集心理はどのようにして読めばいいのかというと、全員にアンケートを取るわけにはいきませんので、当然難しいものではあります。

メディアの報道から群衆心理を読む

例えば、みんなが株を買い始めたら値段が上がり、売り始めたら値段が下がります。これも群衆心理です。
この群衆心理を理解するためには、メディアを見ればいいです。

これはただニュースを見ればいいということではなく、ニュースやマスメディア、国の情報発信には、国民をこういう方向にコントロールしたいという意図が必ず含まれているものです。
多くの場合、事実をそのまま伝えているわけではありません。
ほとんどが、どういう方向に進めたいとか、どのようなイメージを作りたいということを考えています。

ということは、裏を返せば、そのような情報が、多くの人をこんな方向に動かそうとしているといったことや、このような報道がされたということは、大衆煽動の考え方からすると、皆がそちらの方向に行くということが見えてくるはずです。
それができれば、みんなの逆を取って勝つことができます。

今回は、そんなプロパガンダの戦略を解説して、群衆心理の動き方を紹介していきます。
これにより、今後の先行き不透明な経済を先読みするためのメディアや情報の読み取り方を理解していただけたらと思います。
本編はニコニコの方で紹介しますが、冒頭部分を今回は解説させてもらいます。

プロパガンダの戦略からそこに隠れた意図を理解する

メディアの力は強力なもので、民衆を動かす力を持っています。
例えば、歴史を振り返ると、ヒトラーは国民を煽動するために映画やラジオを使ったように、非常に強力なものです。

実際に、映画館で行われた実験で、同じ映画を見た人たちの脳の状態を調べるということをしたところ、ほとんど同じような動きをするということが確認されています。
人間の最も強力な五感の一つである視覚と聴覚がそれに持って行かれるからです。

ですから、メディアがどんな報道をするとどのような影響が起きるのか、あるいは、メディアや国が大衆の群衆心理を誘導しようとしているのかということを、プロパガンダの研究などをもとに理解することができれば、経済の先を読むことができます。

2004年にカリフォルニア大学の心理学者ケルトン・ローズ博士が行なった分析をもとに解説させてもらいます。

映画監督マイケル・ムーアさんが作られた映画の『華氏911』がありましたが、実はこの映画は、プロパガンダの戦略が豊富に使われている映画です。
映画としての華氏911には賛否両論ありますが、世の中の多くの大衆にメッセージを伝えて、特定の方向に動かす上では非常に重要とされているテクニックが、たくさん盛り込まれています。

そういう意味でのテキストとして見ると面白い映画だとは言えます。
ですから、「経済の流れを読むためのメディアプロパガンダ入門」を見てもらってから、この映画を見てもらうと、世の中というものはこのようにして変わっていくのかとか、こうしてみんな流されてしまうのかといったことが見えてくると思います。

この博士は、そういった意味でこの映画が面白いと考え、華氏911でも使われていて政治的にもよく使われている、大衆をメディアが動かしたり操る時に使われるプロパガンダの戦略を9個レビューしてくれています。
それを今回解説させてもらいます。

「オミッション」

まず最初に、先読みをする時にとても大切なものがあります。
オミッションというテクニックです。

オミッションとは、「省く」という意味です。
これは全ての真実をあえて伝えないというテクニックです。

これは、いわゆるカバートアグレッションと言って、他人を脅したり操ったりする人たちも使いますし、メディアにとって都合のいいところや面白いところだけを切り取って報道する、いわゆる切り取り報道で使われるものです。

よくあることだし今更と考える人もいるかもしれませんが、これは、逆読みするととても効果的なテクニックになります。

人間というものは、全ての事実や不都合な事実を伝えなくても、それを聞いている側の人間は気づかないものです。
そして、聞かされた側の人間は、自分が聞いたことが全てだと思いやすいので、特定の部分が省かれていても気づくことなく、それですべての真実を得たと考えてしまうのが、人間の心理です。

例えば、華氏911の映画の中では、テロリストのフッテージを隠したり、一部の重要な情報をカットすることによって、悲しみの感情を掻き立てるように作るとようなことをしています。
そのように、見ている人たちに悲しみの感情を掻き立てさせておいてから、次のメッセージを伝えようとしているわけです。

「オミッション」を使って時代の先を読むには?

これを逆に考えるとすると、どうすればいいのでしょうか。
このオミッションを皆さんはどのように使えば、皆さんは時代の先を読めると思いますか。

ニュースを見たり公開されている情報を見た際に、必ずこう考えるようにしてみてください。

「この情報には何が省かれているのだろうか」

情報を省く際には2つのタイプがあります。
1つは重要ではない情報を省くタイプです。もう1つは、重要な情報をわざわざ省くタイプです。気をつけなくてはいけないのは2つ目のタイプです。

重要ではない部分を省いて、分かりやすくするというのであれば問題がないわけですが、気をつけなくてはいけないのは、わざと重要な部分を省いて、特定の方向に誘導しようとしているタイプです。
これがオミッションというテクニックです。

例えば、コロナの報道に関しては、多くのメディアが、どこで感染者が出たとか何人感染者が出たといった報道を毎日のようにしていますが、それと同時に、何人が回復したのかとか、感染した人の内で何人がどのような治療や自宅待機をして、どれぐらいで症状が緩和しているのかということも伝えればいいはずなのに、なぜかそれを省いているわけです。

これを今のフレームワークで考えてみます。

1つ目の重要な情報かどうかということです。
回復者のことやどれくらいで回復しているのかといったことは、皆さんにとって重要な情報でしょうか。
明らかに重要な情報なのではないでしょうか。

これを何かしらの意図があってしているのかどうかはわかりませんが、元々メディアというものは、みんなが不安になればなるほど稼げるようになっています。
自粛ムードで経済が大変な状況ですが、それでも稼ぐことができる業界があります。みんなが不安になり自粛して自宅にいるようになると誰が儲かると思いますか。

通販をしている業者やテレビの業界です。
Amazonは、人手が足りなくて大変な状況だとも言われていましたし、おそらく、テレビは視聴率も上がっているのではないかと思います。

人間というものは、不安になると気晴らしをしたくなります。その気晴らしをしたくなると買い物をしたくなります。
例えば、テレビで残酷な事件の特集をしている時に、その間にCM が流れると、人間は、特に死に関する恐怖を煽られていると物を買いやすくなるので、広告に反応しやすくなります。

ですから、メディアは不安を煽った方が儲かるわけです。メディアはコロナの不安を煽った方が儲かるということになります。

買い占めが起きたのも同じです。
日用品を買い占めると人間は少し気分が楽になります。不安から少しだけ解放されるので、トイレットペーパーは、昔から多くの人が不安になる度に買い占められているわけです。

不安を煽るとよりも、危険な状況を伝えた方がみんなが自粛するからいいのではないかと考える人もいると思います。
事実を伝えた上で、油断するべきではないし自粛する必要があると伝えればいいはずですし、経済は回す必要があるわけですから、自粛することと経済を回すことを一緒に考えてはいけないと思います。

世の中の人が自粛をすることによって、経済に害が起きてしまうわけですから、感染した際の回復について説明した上で、本当に重篤になりそうな人たちのために病院を確保するということを訴えて、冷静に行動することを促しつつ、それでも、消費を止めるわけにはいかないので、このようなところにお金を使ったらいいのではないかとか、このような業界が世の中のために新しいことを始めているといった情報を伝えればいいはずです。

「何が省かれているのか?」を考える

何か意図があるのかどうかは分かりませんが、これがオミッションです。
回復者の情報を隠すと不安だけが煽られます。

大事なのは、このようなメッセージやメディアの報道を見たら、そこに何が省かれているのかということを考えることです。

もしそれを権力者や地位の高い人たちが狙ってそれをしているのであれば、僕たちは、その裏を取り逆ばりできるチャンスがあります。

例えば、株でも交通機関があまり使われなくなり交通系の企業の株がとても下がっているという報道がされたとします。
そうなると、何また回復するだろうから今のうちに株を買っておけば儲かると素人は考えてしまうわけです。当然みんなそちらの方向に進むのは明らかです。

ここには何がオミッションされているのでしょうか。ニュースは何を伝えようとしていると思いますか。

乗客が減ったから交通業界がやばい、イベントが減ったので音楽業界やイベント業界がやばい、お客さんが来ないから飲食業界がやばい、全て実害が出て損をしている業界ばかりです。
ニュースだから当たり前ではあります。

ですが、オミションを考えて、何が省かれているかと考えてみてください。
実害がないのに、風評被害だけで下がっている業界が絶対にあるはずです。ですから、僕でしたらそういう業界の株を買います。

テレビで全ての事実を報道するのであれば、実害が出て実際に下がっている業界もあれば、実害はないのに下がっている業界も報道すればいいはずです。
経済的には下がっていないのに、風評被害だけで下がっている業界は、株で考えれば買った方がいいわけです。

このように考えると、メディアに踊らされたみんながそれがいいと思っている方向とは違う数少ない選択肢をとることができるようになります。
これが、プロパガンダのテクニックを知っている人が得ることができる利点です。

このニュースを聞いたらみんながこっちの方向に行くだろう

オミッションをされている情報を考える

逆向きのポジションの可能性に気づく

メディアのプロパガンダにはほとんどの人が騙されますし、それに乗っかります。
皆さんは、その裏をかくことができるようになれば、冷静に判断することも出来るようになりますし、得をすることもできるようになるわけです。
残りの8個のテクニックを知りたい方は、ニコニコで解説している今回の続きの動画を是非チェックしてみてください。

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本内容は、上記の参考資料および、動画を元に考察したもので、あくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
参考:Kelton Rhoads (2004)Propaganda Tactics&Fahrenheit 9/11

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