この知識はこんな方におすすめ
- 肩こりや腰痛を抱えている
- 生理痛がつらい
生理痛・肩こり・腰痛の悩み
薬を使ったり病院に通ってもどうにもならない慢性痛に悩んでいる人も多いと思います。
例えば、生理痛や肩こりや腰痛を薬などを使わずに治すための方法について紹介させてもらいます。
このような痛みに関する研究は色々とありますが分かっていないことも多いということがあります。
例えば、肩こりや腰痛に関しては、その痛みの原因のほとんどは脳の誤作動によるものだということがあり、痛みのある部分をマッサージしたり治療しようとしてもなかなか治らないということが多いということが分かっています。
簡単に言うと、肩こりに関してであればずっと同じ姿勢でいることで、人間の脳は肩が動いていないということはそこに何かしらの問題があるのではないかと脳が察知してそれを知らせるために痛みを作り出しているということです。
もちろんヘルニアなどの物理的に問題がある場合は別ですが、そういう意味では運動が肩こりや腰痛に最も効く治療になるということを示す研究もあるわけです。
とはいえ生理痛や慢性痛で悩んでいる人も多いでしょうし、痛み止めをそんなに頻繁に飲むわけにもいかないということもあると思います。
ですから、できるだけ薬に頼らず慢性痛を治すための方法について今回は紹介したいと思います。
薬に頼らないで痛みを和らげる方法とは?!
今回参考にしている研究は、共感能力の高いパートナーがいたりそんな共感能力の高いパートナーのこと思い出すことによって痛みが減少するのではないかということを示す興味深いものです。
つまり、薬に頼らない最強の鎮痛剤のひとつは自分のことをわかってくれる人だということです。
今回の実験の場合であれば恋人ですが、友達やパートナーなど自分のことをわかってくれる人のことを思い出すだけで人は痛みに対して強くなるらしいという研究です。
人にとっては人間関係は重要なわけですが、特に身近な人のサポートの質が高い人たちは精神的な痛みも肉体的な痛みも軽くなるということが昔から言われてはいました。
もちろんこの鎮痛効果としては人によって異なるものですが、昔からこのような研究はあったわけです。
そんな中で今回の研究では、素敵なパートナーがいればいない場合に比べて確かに痛みが和らぐということはあるわけですが、どのようなパートナーであればその痛みがより和らぐのかということを調べようとしたものです。
研究チームの考えとしては、首が痛いとか肩が痛いとか生理痛が辛いとか悩んでいる時に、それに対して共感が深く理解してくれるパートナーがいた場合には痛みがより和らぎやすいのではないかと考えたわけです。
実験では平均年齢25.4歳で平均交際期間が3.22年のカップルを48組集めて、その恋人同士が同じ部屋にいる時といない時で、物理的な痛みや精神的な痛みをどれくらい感じるのかということをチェックして、さらに、パートナーがどれぐらい自分のことを分かってくれているのかということを調べるために共感能力の測定も行いました。
そこからパートナーの共感の強弱によって痛みに強いとか弱いということが起こるのかということを調べようとしました。
その結果分かったこととしては、まず1つ目として、パートナーが同じ部屋にいる時には男女ともに物理的な痛みに対しても心理的な痛みに対してもその痛みへの耐性が強くなり、痛みを弱く感じるということが分かっています。
ですから、パートナーが同じ部屋にいるだけで僕たちは精神的な痛みにも肉体的な痛みにも強くなるということです。
パートナーと一緒にいると痛みに強くなる!
これはなんとなくわかるとも思います。
好きな女性のためなら頑張ることができる男性も多いでしょうし、自分のことをわかってくれるパートナーがそばにいてくれるわけですから痛みにも強くなるということはあるような気もします。
このパートナーが一緒に入ることによって痛みへの耐性が強くなるという傾向は全員に確認されたわけですが、そんな中でも特に痛みを軽減する鎮痛効果を高くしてくれたのは、そのパートナーの共感の質が高かった場合でした。
相手に対する共感能力が高いパートナーを持っている人は痛みに対する耐性が極めて高くなり、痛みに強くなるだけでなく実際に感じる痛みもより軽減されていたということです。
つまり、パートナーがそばにいてくれるだけで僕たちは痛みに強くなるし、さらに、そのパートナーが共感能力が高く自分のことをよくわかってくれる理解者だと感じられる場合には痛みはさらに減るということです。
自分のことをわかってくれるパートナーはより痛みを軽減!
人は周りに助けてくれる人がいるという感覚を持てることによって痛みも減り、それによって大胆な行動もとれるようになるし仕事の疲れも軽減するということが起きるわけです。
精神的な痛みにも強くなるということはストレス耐性も上がるのではないかとも思います。
この実験では恋人を対象にしていますが、おそらくは近しい人であれば親友などでも同じ効果はあると思います。
みなさんも自分のことをサポートしてくれると感じられる人を友達でも恋人でもいいので見つけてもらい、その人と一緒にいることによって皆さんの肩こりや腰痛、生理痛などの痛みが軽減される可能性があるということを覚えておいていただけたらと思います。
とはいえ、仕事中に肩こりや腰痛で辛いという時に恋人にそばに来てもらうわけにもいかないということもあると思います。
このようなその場にパートナーがいない場合にはどうすればいいのでしょうか。
この研究のもうひとつの興味深いポイントでもありますが、言語的あるいは身体的な接触がない場合でもこの痛みの軽減効果は起きる可能性があるということを研究者は示してくれています。
自分を理解してくれる人のことを思い出すだけで!
つまり、痛みを軽減したいのであれば、自分のことをサポートしてくれているとか理解してくれていると感じることができるパートナーや親友のことを頻繁に思い出せばいいということです。
これは写真を見るだけでも効果があるしその人との思い出を頭の中で思い出すというだけでも効果があるそうです。
ちょっと LINE でやり取りをするというだけでも効果はあると思います。
確かに好きな女の子から気の利いたメッセージが送られてくるだけでその日一日気分よく過ごせるということもあると思います。
これと同じようなことだとは思いますが、重要なのはサポートしてくれる人がいてその人のことを思い出す頻度を増やすというのがおそらくは痛みに対する耐性を強くする方法なのではないかということがこの研究からわかることです。
この方法としては、例えば、娘さんがいる場合であれば自分のスマホの壁紙を娘さんの写真にしてもいいでしょうし、人間関係に関する感謝の日記というのも結構おすすめです。
これは1日の終わりに毎日行なってもいいでしょうし痛みを感じた時だけでもいいですが、自分がどんな人に支えられているかということを思い出してもらい、その人が目の前にいたとしたらどのように感謝の気持ちを伝えたいかということを考えてもらいそれを言葉にして日記に書き出してみてください。
相手が目の前にいるところを想像してどのように感謝の気持ちを伝えるかということを考えて言葉にすることによって、その人との関係に感謝するとそれもおそらくは痛みの軽減に効果があると思います。
僕もつらい時やどうしてもしんどい時は、自分が感謝したい人を想像してその人が今目の前にいたとしたらどのように伝えるかということを考えるとやる気も出てきます。
ぜひ参考にしていただけたらと思います。
痛みを軽減するためのおすすめ
今回はそんな痛みを軽減するための方法について紹介させてもらいました。
肩こりや腰痛を治すためには運動も効果があると先ほど紹介しましたが、とはいえ、痛みを感じている時に筋トレをガンガンするというわけにもいかないと思います。
痛みの改善効果のためにおすすめなのはヨガです。
このヨガも別に難しいヨガまでする必要はなく科学者が教えてくれる痛みの軽減に特化したヨガについてのおすすめの本です。
痛みを軽減し合うことができるいいパートナーを見つけるためのおすすめ
今回自分のことをわかってくれるパートナーが痛みの軽減のためにも大切だということを紹介させてもらいましたが、いいパートナーが見つからないということで悩んでいる人も多いと思います。
ダメな男や悪い女ばかりに引っかかってしまうという人もいると思いますが、良いパートナーを選ぶためには条件があり、そんな科学的な条件について解説した内容は僕の動画配信サービスである D ラボの方でもたくさん紹介しています。
今回はそんな理想のパートナーを見つけるための方法を解説した動画をおすすめの動画として紹介しておきます。
今なら20日間無料で使うこともできますのでぜひチェックしていただけたらと思います。
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免責事項:本内容は、心理学の面白さを伝えることを目的として、参考資料や過去の動画を元に大胆な独自の考察したもので、事実を確定するものではなく、あくまで一説です。ここでの結論は、記載された論文とは異なる場合があります。
参考:S Duschek, L Nassauer, CI Montoro, A Bair. Dispositional empathy is associated with experimental pain reduction during provision of social support by romantic partners. Journal of Pain, 2019 - degruyter.com.