健康・ダイエット

糖質制限厨の闇 命を預かる立場であるはずの医者がメタ分析も理解してない問題

2018年12月16日

DaiGo MeNTaLiST

先日、糖質制限ダイエットについて話をさせていただいたら叩かれました。

相手の宣伝になるだけなのでいちいち対応はしませんし批判コメントも見ていませんが、今回本も出しているような医者の方から名指しで批判をいただきました。
影響力的には僕の方がはるかに上と判断できるのでその方に対して批判しても宣伝に協力することにしかなりません。ですから名前は出しません。

糖質制限の闇!痩せない上に寿命が4年減ることが判明

続きを見る

事の発端としては上記の内容を紹介しましたところ、この方から「DaiGoの見解は個人的な見解であり全く根拠がないので問題外です」と言われました。
まず、僕は個人的な見解では述べていません。論文を参照していますので「DaiGoの論文の解釈が間違っている」「論文自体が間違っている」という批判であれば理解できますが、批判自体間違っています。
そして、僕がニコニコのチャンネルなどでも一貫して伝えていることは「自分の頭で考えましょう」ということです。
もちろん僕は科学が好きで科学を信じていますが盲信しているわけではなく、そもそも科学というものは考え方に最も価値があります。科学の考え方とは「何も信じず、そして何も疑わず、ただ試して確かめろ」というものです。
ですから、自分の論にこだわったことはありませんし、科学自体やもっといいデータにより明確な否定をされたら自分の論をすぐに打ち捨てます。特定の論に偏ることもしたくありません。

自分のやっていることに対しても全く執着はありませんし、これが合理主義であり、もっといい方法やいい理論が出てきた場合はそれに乗り換えるというのが基本的には科学の考え方です。
ところが糖質制限を推し進めている人たちの中には「糖質制限でなければダメだ!」みたいなことを言っている人がいますが、聞いてみたいのですが、糖質制限を好きな人はいますか?毎日毎日食べ物を気にして、あれには糖質が・・・これには糖質が・・・と気にして焼き芋は食べられないしフレンチを食べに行ってはソースに糖質があるからと食べられないし、美味しそうなスイーツも食べられないしお酒も飲めないような生活を望む人はいますか?
僕が糖質制限の闇!痩せない上に寿命が4年減ることが判明で一番述べたかったのは、糖質制限以外にも痩せることができて健康的になる方法があるのであればそちらの方がいいのではないかということだけです。
カロリー制限をしても糖質制限をしても痩せる度合いは変わらないという文献があり、糖質制限がいいのか悪いのかというと寿命が縮むというデータもありますがこれも読み解くと激烈に縮むというほどのデータでもありません。糖質制限にもデメリットはあるし、糖質制限以外にも痩せる方法はいくらでもあるのだからわざわざしんどい思いをしてまでやる必要があるのかという内容でした。

糖尿病の人には効果があるんだ!と言われても僕は医者ではないのでそもそも糖尿病の人の話をしていません。痩せるための糖質制限は意味ないのではないかと述べているだけですからただの上げ足取りでしかありません。
大切なのは自分の頭で考えることです。そのためには様々な証拠が必要です。世の中で糖質制限が流行っているのであれば、冷静に糖質制限にもデメリットがあるのでは、本当に効果があるのかという論も等しく扱われないと僕らは判断できません。
科学というものはベストな判断に近い選択肢は与えてくれます。ですが、最終的に選ぶのは皆さん自身です。

恋愛や結婚でも、こんな人と結婚するといいとかこんな人と付き合うと上手くいくという話も紹介しますが、基本的には科学であり統計なのでそれが皆さんに当てはまるかどうかはわかりません。科学は統計的にこのような男性はいい結婚生活を送りましたという答えはくれますが、皆さんがいつどこで誰と結婚するのがいいのかということは教えてくれません。皆さんが科学を学び仮説と検証を行っていくということを自分で理解した上で、自分の人生でも多くの仮説と検証を行い自分がこの世に生を受けた限りは自分の可能性に挑戦し思い込みに左右されないように自分の行きたい道を行きましょうということを一貫して述べてきました。

ですから、僕の言っていることが違うというのであればしなければいいだけのことですし、科学者の行っていることであっても自分で試してみてなんだか違うなと思ったら他の道を探せばいいだけです。
特定の論に偏っている時点で危険でしかありません。
この叩いてきた医者の方ですが、彼は糖質制限のデメリットを伝えている能登論文を否定されています。能登論文はメタ分析という数多くの論文をまとめてそこから答えを導けばより確証が高い答えに近づくというつくり方をした論文だと考えてください。彼はこの能登論文の中で参照されている論文には信憑性が高いものもあれば低いものもあるとして批判されています。つまり玉石混淆で質の高い論文と低い論文が入り混じっているのでダメなのではという批判をされているわけです。
これはそもそもメタ分析自体を理解されていません

メタ分析とは数多くの論文を集めます。当然質の高い論文も低い論文も含め多くの論文を集めます。その上で重み付けを行います。例えば何万人もを対象にしたとても質の高いデータに基づく論文であれば結論に対して寄与している確率が40%あり、逆に被験者も少なく小さな研究であれば1%しか結論に寄与しないのではというように、集められた論文に重み付けをして結論を導き出します。ですから、たくさん論文があればいいとか、質の高い論文と質の低い論文が混じっているからメタ分析で導かれた結論が間違っているというようなことではありません
ところが彼はこれを主張してしまっているわけです。メタ分析自体を理解されていないのではということです。

メタ分析は大学や大学院で勉強する内容です。それがわかっていないというのは専門家としていかがなものなのかということです。
僕は専門家ではありませんので、例えば僕がメタ分析を間違っていたとしても、素直に間違いを認めて今後気をつければいいだけです。では、命を預かる医者が間違っていたら?
皆さんはそんな医者に診てもらいたいですか?

例えば、素人が料理で焦がして失敗しても笑ってごめんなさいで済みます。ですが高い料理を食べに行ってシェフが同じ失敗をしたとしたら同じように笑って許されませんよね。それは専門家だからです。
医者がメタ分析もわかっていないというのはかなり危険です。
どうやら同じような指摘をしている他の医者の方もおられたようです。その指摘に対して「メタ分析に対する私の誤解を指摘してくれてありがとうございます!」みたいなことを返答していましたが、誤解とかそんなレベルの問題ではありません。根本的に理解していないレベルです。
僕を批判する前に自分の胸に手を当てて考えるべきなのではないかと思います。

おすすめの本を紹介しておきます。

医学やセラピー分野でエビデンスをどう使うべきなのか、どう扱うべきなのかという内容がまとめられているとてもいい本です。

他にも指摘したいことはたくさんありますが、それをいうと水掛け論になってしまうので言いません。ただ、メタ分析も理解されていない医者の方に批判されたくはありません。

スポンサーリンク

「痩せる」と糖質制限の関係

糖質制限と一般的な食事を比較した研究で、前回僕が糖質制限してもカロリー制限しても結果は同じなのでは、そうであれば糖質も食べたい人はいるだろうしバランスよく摂取カロリーを減らしたほうが好きなものを食べながら痩せられるし良いのではと紹介したところ根拠が甘いのではというコメントもいただきました。簡単にしか紹介できてませんでしたのでその内容をもう少し紹介しておきます。

2014年に出た論文で、糖質の量と体重の減少に関係はないのではというものです。系統的レビューで科学的根拠としては信憑性も高いほうかと思います(信じるかどうかは自分で考えてください)。
総摂取カロリーが1500キロカロリーの糖質制限ダイエットをしたグループと総摂取カロリーを1500キロカロリーに調整して一般的な食事をとったグループでどちらの方が痩せたのかという研究を行っています。
もし糖質制限がダイエットに対して効果があるのであれば同じカロリーであれば糖質制限ダイエットのグループの方が痩せるはずです。
実際に2年間にわたってふたつのグループを追跡したところ、糖尿病の有無に関わらずふたつのグループの間には体重を減らす効果においても心疾患の発症率において差を確認できなかったという結果が出ており、糖質の量と体重の減少にはなんの関係もないのではという話が前回の根拠でした。

実際に4%しか糖質を摂らない1500キロカロリーのグループと40%もの糖質を摂った1500キロカロリーのグループを比較しても体重の減少に差がありませんでした。体重の減少においては糖質の量は関係ないのではというのがこの研究では示唆されたわけです。

さらに、期間は短いですが4週間にわたって、糖質0%のグループと糖質72%のグループという極端な比較もしており、インシュリンの分泌量などには差が出ましたがこれでも体重の減少には差がありませんでした。
ですから、「痩せる」ということに関しては糖質のカットはあまり関係がないのではということです。

糖質制限だけが選択肢?

糖質制限で痩せたように感じるのは、カロリーを減らすのに人間はカロリーを見積もるのが苦手ですから糖質をカットした方が減らしやすいということや、お腹が空くのでその分タンパク質などを摂りその結果として代謝へのダメージが減ったりホルモンバランスが整ったりして体重が減ったというのが糖質制限が健康的になっているメカニズムなのではないかと言われています。

ここで疑問が出てきます。では、タンパク質の摂取量を増やし野菜もしっかり食べて健康的になるのであれば、それは糖質制限でなくても良いのではと考えた方、正解です。いろんなダイエット方法がありますが、別に糖質制限ダイエット以外の方法でも、加工度の低いなるべく自然な食材を選ぶようにすれば健康にはなれます。糖質制限をすると眠りも浅くなるし腸内環境にもよくないので無理して糖質制限ダイエットをする必要もないのではということです。

糖質制限だけが唯一の選択肢ではないのではというのが僕が言いたかったことです。

糖質制限が良いのか悪いのかという話は確かに賛否両論があります。糖質制限が良いか悪いかは結構人によります。人によっては糖質制限が合うという人もいるでしょうし合わない人もいるかもしれません。
これは前述したとおり統計的には優位かもしれないけれど自分に当てはまるかどうかはわかりませんんから参考にしかならないわけです。

さて、

そもそも僕たちの目的はなんだったのでしょうか?

糖質制限が良いのか悪いのかを論じたかったのでしょうか?そうではないですよね。多くの方は、好きなものを食べたいという欲求もあり、でも太りたくない、痩せたい、健康的でいたいという欲求もあり、このふたつの欲求がせめぎあっているわけです。
僕たちは専門家ではありませんし、プラクティカルにどうすれば自分たちの目的を達成できるのか?そのために科学の知識を借りるというのが僕らのスタンスです。

簡単にいうと、楽に痩せられる方法を知りたいわけです。楽に健康になる方法を知りたいわけです。もっというと、好きなものをある程度までは食べて健康に生きていきたいわけです。
ですから、好きなものを食べるというのと痩せるというふたつの間の最も良い方法を知りたいということです。

糖質制限が辛いとか、挫折したとか、夜眠れなくなったとかホルモンバランスが崩れてしまったという人たちがいるわけです。であれば糖質制限以外にも欲求を満たしてくれる食事法がいくらでもあるのではないかということです。

皆さんに問いたいのは・・・「糖質制限を好きな人なんていますか?」痩せるというメリットが好きなはずです。健康的になるというメリットが好きなはずです。その向こうにある結果が欲しいはずですよね。
ですから、糖質制限にこだわる必要がありますか?

スポンサーリンク

人は間違う

人は誰でも間違いますし僕も間違うことは結構あります。
大事なのは間違いに対する指摘を聞き入れる柔軟性を持つことです。例えば、素人の意見だから、私は医者だから正しいと言われても、確かに概ね正しいかもしれないけれど間違っている可能性もあります。頭ごなしに問題外などということ自体が問題外です。

フェイクニュースを信じた人は説得するだけ無駄

人間は自分が正しいと思いたいものです。どこまで行っても僕たちは自分の信じたものを信じたいものです。これは当然ですし仕方がないことです。
例えばフェイクニュースに関する研究で、フェイクニュースを信じた相手は説得するだけ無駄ということがわかっています。

イリノイ大学の研究で1994年から2015年の間に間違ったニュースを信じた人を正す方法はあるのかということを調べています。6878名のデータを集めたフェイクニュースに関するメタ分析です。
様々な研究が含まれていますが、簡単にいうとあえて間違った情報を参加者に伝えて、後から実は嘘でしたと伝えたり、反対になるような証拠を見せたりして一度信じた偽情報や間違った思い込みをアップデートすることができるのか、考えを変えるのかということを調べた実験です。
その結果、フェイクニュースの思い込みは激しくて一度信じた人は説得しても無駄ということがわかっています。

人間は自分が積み上げてきたものを当然信じたいものです。人間は僕も含めてどこまで行っても愚かなので最終的には自分が信じたいものを信じるものだからです。それで失敗して懲りないとわからないわけです。気づかない人は一生気づきません。一生覚めない夢を見るのも楽しいかもしれませんが、僕はできれば科学的根拠のあることを参考に自分の人生でより良い選択をしたいので、自分は間違っているかも、思い込んでいるかもなと考えて生きていこうと思っています。

専門家は正しいのか?

専門家が間違うという研究も多くあります。

ヒューストン大学の研究で神経神話に関するものがあります。神経神話とは人間の脳は10%しか使われていない、残り90%は秘められた能力が・・・というような脳科学に関する非科学的なもののことです。
このようなすでに覆っているような思い込みを専門家たちがどの程度信じているのかということを調べています。
3877名を対象にして、その内の598人は脳や神経について学生たちに教えている専門家で、234人は大学で神経科学や脳科学を専門に勉強している学生でした。脳に関する様々な仮説を31種類提示して正しいものと間違っているものを区別してもらいました。つまり、迷信と真実を区別できるのかということを調べました。
その結果、専門家でもいわゆるデマを信じているということがわかりました。

例えば、「人間にはそれぞれ得意な学習スタイルがあるので一人一人それに合わせた学習をすることが大事」というすでに覆っているデマがあり、教授レベルの人でも76%がそれを信じていました。「右脳型と左脳型がいる」というデマも教師の49%が信じていました。

間違うのが悪いということではなく、ただこのように専門家でも間違うことはあるということです。専門家が間違うというのは、どうしても人間は自分が積み上げたものを否定できないからです。

ここから先は個人的な見解ですが・・・

小1から中2まで8年間いじめられてきましたから、僕の少年時代は自分をいかに諦めるかという人生でした。いじめられている現実を受け止めるためには自分は無価値な人間だと納得するしかありませんでした。自分が持っている能力・考え方・友達・外見・・・全てがコンプレックスでした。自分の全てを諦めて生きていこうと思っていました。
そのおかげで自分を諦めるということが得意です。だから、自分がこれは良いと信じていた論でも科学が否定したり根拠がある否定をされたら即座に捨てることができます

科学というのは何かを盲信した時点で科学者としては終わりです。
科学というのは自分が信じてきたものや積み上げてきたもの、一般世間で言われている常識という全てを疑って、自分さえも疑って、全てを打ち捨ててでも正しい理論を曇りなき眼で受け入れるという覚悟が必要です。
全てを疑い、時に自分の全ても捨てる覚悟がないのであれば科学をするべきではありません。

一応言っておくと、僕は科学者ではありません。科学が好きかどうかの前に僕は合理主義者です。目的を達成するために最短距離をとりたいしそのためのツールは何でも使おうと思います。だから僕は科学を使うだけです。合理主義なので科学が正しい時は科学を使いますし、そうでない時は科学以外の方法を試そう(信じるのではなく)とします。

自分を決して信じず、でも自分を決して疑わず、ただただ試して確かめていく、そして改善していくというのが科学的な思考であり合理主義者だと思います。

今回の件で、僕を批判している人も同意している人も、どちらも僕を誤解している気がしました。僕はただの合理主義者で、そういう意味では科学は道具です。

例えば、特定の宗教などを信じてはいませんが、人を煽る喋り方などは宗教本や神話などからも吸収しています。なぜか? 科学がキリスト教をつくれたかというとそうではありません。きっと聖書という本を書いた天才がいたはずです。その人は世界で最も読まれた本を書いて2000年もの間その時代の権力者たちに都合のいいように編集されてきたにも関わらず現代でもこれだけ力を持っている文章をつくったわけです。この信仰という体系を科学で説明できるかというと今はできません。であれば、そこは真摯に宗教からも学ぶ必要があるというのが合理主義です。

ですから、どんなことでも批判するのも同意して取り入れるのも結構ですが、両方の立場を忘れないでください自分が何を信じるかは最後は自分が決めるものです。そのために科学は選択肢と提案だけは与えてくれます。

念のため

今回の内容は、ダイエット目的で糖質制限やる意味あんの?他にいくらでも方法ない?というものです。糖尿病がどうとかそういう話は一切していません。痩せることや健康になることをを目的に考えた時、糖質制限以外に有効な、そしてできれば楽な食事法っていくらでもあるよね?プラクティカルに考えたら、糖質制限にこだわらなくてもいいんじゃないの?という話です。

また、今回の反撃については、専門家でない僕がみてもおかしいと思えるような、基本的統計知識の欠如した勉強不足なごくごく一部の医者に名指しで批判されたため反撃しているだけであり、医師全般を批判しているものでも、糖質制限の論文について議論しているものではありません。
信頼できる(少なくともメタ分析は理解している)医師から指示があった場合には、従うことをお勧めします。一般的に医師は、毎日命と向き合い、ミスの許されない極限状態で戦っている尊敬されるべき職業だと、私は考えています。

無駄につらい糖質制限ではない方法で痩せたい、健康になりたいならコチラ「体脂肪操作の科学」をどうぞ。見るかどうかもやるかどうかもあなた次第ですが。
https://nicovideo.jp/watch/1531233785

参考文献〜糖質制限とフェイクニュース

▼糖質制限で寿命縮まるかもな件
https://www.thelancet.com/journals/lanpub/article/PIIS2468-2667(18)30135-X/fulltext

▼結局、バランスの良い、加工度の少ない食事がいいという話
https://www.annualreviews.org/doi/full/10.1146/annurev-publhealth-032013-182351

▼カロリー揃えたら糖質あろうとなかろうと体重減少に差がない=糖質制限の理屈がおかしい件
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0100652

▼偽情報を信じた人は説得するだけ無駄
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/0956797617714579?journalCode=pssa

▼偽情報を信じる奴は知能が低い件
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0160289617301617

▼専門家もデマを信じてるかも
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28848461


他の人はこちらも検索しています

-健康・ダイエット
-

Copyright© Mentalist DaiGo Official Blog , 2019 All Rights Reserved.