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権力者がバカなこと言い始める理由がこちら

2019年1月22日

DaiGo MeNTaLiST

起業家や政治家、上司・・・地位の高い人達がバカなことを言い始める理由です。なぜ、地位が上がったり権力を持つとバカなことを言い始めるのか?

これは誰でも起きやすいものです。

突然バカなことを言ってしまったり、賄賂を受け取ったり、言わなくてもいいようなことをわざわざ言って残念な結果になった政治家をはじめ、タレント・お金持ち・会社の上司でも理不尽なことや意味不明なことを言い始める人いますよね・・・思い浮かぶ人がいろいろいると思いますが、あの人達はなぜそんなことをするのかと疑問に持つことはありませんか?これには心理学的に明確な原因があります。

人間は地位が高くなればなるほど「共感能力」が落ちる

つまり、誰でも偉くなればなるほどみんなのことが解らなくなるということです。みんなの事を考えなくなります。
様々な研究で言われていることですが、例えばカリフォルニア大学の研究によると、お金持ちや権力者になると他人の気持ちを読み取ることが苦手になるデメリットが出るということがわかっています。
この研究では300名強の被験者を集めて、何枚かの写真や面接動画などを見せてその人達がどのような感情を持っているのかを推測するという他人の感情を読み取る実験を行いました。
その結果、教育レベル・収入レベル・社会的地位が高くなればなるほど相手の感情を読み取るのが苦手になる傾向があるという結果が出ています。

非共感能力(鈍感力)に頼るようになる

これは何故なのか?
それは他人の助けが必要かどうかです。生きていくのに他人の助けが必要かどうかということがこの能力に大きく関わってきているということです。
つまり、地位が高くなったりお金持ちになったり、自分ですべての決定を下しそれにまわりがついてくるような(特に、まわりにイエスマンしかいない)状態になると、他人に共感する必要がなくなります。むしろ、必要になる能力は他人を牽引する能力や他人の感情に流されないで残酷な決定も出来る能力です。ですから、非共感能力(鈍感力)に頼るようになっていくわけです。

とんでもない事を言うリーダーやみんなが怖がっているところに飛び込んでいくリーダーも共感能力があったらみんなに合わせるので新しいことも出来なくなります。
ですから、地位が上がれば上がるほど共感能力は自然に使わなくなるので衰えていき、そのかわりに鈍感力が手に入っていくわけです。ある意味適応しているといえます。

サイコパスが収入が上がったり地位が上がりやすいのも同様なことがいえます。
サイコパス性が高い人が多い職業は、3位が芸能人やテレビ関係等のメディア関係者、2位が弁護士、1位が企業経営者です。全てリーダーシップが必要だったり権力に近いような職業です。ちなみに医者もサイコパス性が高そうですが外科医だけはサイコパス性が高い人が多いそうです。
悪い意味でいうと共感能力が下がると言えますが、良い意味でいうと他人の喜びにも怒りにも動じないので人に流されにくくなると言えます。ある意味資本主義経済の下では成功の秘訣と言えるかもしれません。

共感能力が無いと足元をすくわれる

ただし、地位が上がれば共感能力は低くても良いということではありません。共感能力が高くて地位が高い人の方がより成功しやすいということがわかっています。これは考えれば当然ですよね。みんなの気持ちを解ってくれないリーダーはいつかは(うまくいかなくなった時に)足元をすくわれます

ではどうすれば良いのか?
よく初心に戻るべきと言いますがある意味的を得ています。この実験ではセレブリティな人たちに自分たちが労働者階級にいるところを想像してもらったり、労働者階級にいた頃を思い出してもらったら感情の読み取りが上手くなりました。
つまり、権力を握っている人やトップにいる人は、下にいる人たちの生活を知ったり想像したり、もしくは思い出すということをしないと、どんどん共感能力は落ちていくということです。
権力を握ろうが、そういう人たちとも交流したりそういう友達を持っておくというのは自分のためにも大切かと思います。

世界一貧しい大統領として話題になったホセ・ムヒカさんがとても良いことを言っています。大統領なのになぜそんなに貧しいのですか?と尋ねられて、「大統領は国民が考えていることを知らないといけないし、大多数の国民と同じ生活をしなければならない。贅沢な暮らしをすれば国民の気持ちがわからなくなる」と答えました。彼はもともとゲリラの激しい活動もしていました。そこまでしても国は変わらなかったので、ではどうすれば良いのかと考えた結果そういう方向に進んだそうです。

権力を握り人を自由に動かしている人の内、共感能力を失い解るべき大多数の人の気持ちが解らなくなっている人には彼を見倣い考えてもらいたいです。
どんな世界でも集団を動かすのは共感力の高い人か、みんなに共感してもらえる人です。踏ん反り返って人の気持ちが解らなくなっている人の時代は長くは続きません。
みなさんも気をつけましょう。

共感能力が低下すると思い込みで判断してしまう

共感能力が下がるとさらに危険なことがあります。他人の状況や感情に対する共感ができなくなると、判断する時に思い込みが激しくなります。「こういう人は○○!」「こういう場合は○○!」というように全てにおいて決めつけてしまうようになります。大企業が判断を誤ってしまうことがよくありますがまさにこれです!
ガラケーの頃の日本は素晴らしい技術を持った企業が携帯電話もカメラも良い商品を作っていたのに、それを合わせようとした時に両方とも商品が売れなくなるからと作らなかったら、結果みなさんご存知のようにiPhoneをはじめどんどん先を越されたわけです。このように思い込みで判断してしまったり現状を維持しようとする感覚が強くなります

つまり、地位が高くなり共感能力が下がったまま何も対策をしないと、思い込みにより足元をすくわれて結果的に一番下まで落ちます
上に上がれば上がるほど共感能力を高める訓練をしたり意識した方がいいです。

共感能力を計る心理テスト

他にもノースウェスタン大学の心理学者アダム・ガリンスキー氏の行った研究があります。
被験者をふたつのグループに分けます。

  • 権力者グループ:自分が大きな権力を手にした経験を語ってもらいました
  • 無力感グループ:自分は何も無い、何の力もないというような無力感を感じた時の話を語ってもらいました

今回は細かい実験の内容は端折りますが、みなさんに心理テストをします。

自分のおでこにアルファベットの「E」を思い浮かべ書いてください。書きましたか?

・・・・・

書いた「E」は、自分から見た向きになっていますか?目の前の人から見た向きになっていますか?

自分から見たEを書いた人は共感能力低めです。自分の意見を優先してまわりを見ていない人が多いです。
相手から見たEを書いた人は共感能力高めです。まわりを見て行動するタイプです。

ちなみに、このテストは、共感能力を測る時によく使われるテストで、左右が非対称であれば、Eでなくとも何でもいいです。

この実験でも、それぞれ語ってもらった後に、アルファベットのEを書いてもらいました。

権力者グループは、自分から見たEを書きました。無力感グループは、相手から見たEを書きました。
自分から見やすく書くか?相手から見やすく書くか?だけですが、他人から見てどうかではなく、自分から見てどうかだけで物事を判断しているということです。自分の意見だけを優先し自分の視界に入るものだけで決めている、つまり視野が狭くなっているということです。

他人の目線を失った人は結果失敗する

権力を握ったり社会的地位が高くなると他人の目線で物事を考えることができなくなります。これは権力がある間はいいですが、ビジネスをしようとか政治をしようと大勢を相手にする場合は、この他人の目線で物事を考えるということができない場合は強烈に足元をすくわれることになりますので気をつけてください。

さらに別の実験で、2009年の同じアダム・ガリンスキー氏の実験も紹介します。
同様に権力者グループと無力感グループを比較しました。例えば、交通違反などに対してどの程度の罰則を与えるかを尋ねたところ、権力者グループの人たちはめちゃくちゃ厳しい罰を与えようとしました
サイコロを転がして、出た目の数(数字は自主申告)が大きいほどお金がもらえるという実験を行なったところ、権力者グループの方がズルをしやすくなりました。無力感グループに比べて権力者グループは平均20%も上回る数を偽りました。
要するに、地位が上がれば上がるほど他人に厳しくなり、自分には甘くなるということです。

さらには、権力者グループは自分のあらゆる交通違反や倫理的な違反を正当化するということもわかっています。
例えば、無力感グループはスピード違反をした時も自分が悪かったと認めやすいですが、自分が偉いとか地位が高いと思っている人たちは、スピード違反をしたのは自分にはそんなことより大事な用があって仕方がないことだと自分を正当化しやすいです。つまり自己正当化もしやすくなります。これは法律家でも政治家でも起こりますし、例えばママ友というような小さな集団であっても起こります
国レベルでも、身近な人間関係でも起きやすいものです。
そういう人たちに対しては気をつけた方がいいですし、自分も気づかないうちにそうなっていないかチェックする必要があります。

共感能力の低いヤバい人に絡まれたくないなら

共感能力の低いヤバい人たちに絡まれたくないのであればできる対策としては、自分が権力を持つ、スルースキルを上げる、もしくは、仲間をつくることです。権力者も多数派の意見には流されやすいです。

  • 自分が権力を握る(ただし、共感能力の減少を防ぐ対策も)
  • スルースキルを上げる
  • 仲間をつくる

こんな対策のテクニックを紹介しておきます。

参考動画
バカ上司に仕事のモチベーションを奪われないために、やる気を700%アップする仲間の作り方
▶︎https://www.nicovideo.jp/watch/1525281504
愚かな上司とともに停滞したくないなら、9ヶ月で出世するボストン大学式人脈術
▶︎https://www.nicovideo.jp/watch/1525476497
共感力ゼロのお山の大将に振り回されたくないなら、サイコパスに学ぶスルーの技術
▶︎https://www.nicovideo.jp/watch/1544294044


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