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人間関係ラクにする【断る力の鍛え方】

人間関係ラクにする【断る力の鍛え方】

DaiGo MeNTaLiST

この知識はこんな方におすすめ

  • No と言えない
  • 自分は何がしたいのだろう
  • 周りに振り回されている気がする

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皆さんは No と言えるタイプですか?

皆さんは No と言えるタイプですか?
僕は実は言えないタイプでした。今は気にせず言えますが、もともとは全く言えないタイプでした。

人間はやはりNo と言うのが怖いものです。嫌われてしまうのではないかとか、せっかく相手が誘ってくれていたり、お願いしてきていたり、何かチャンスを与えようとしてくれているのに、それを自分からNo と言うのは、なかなか難しいものですし、特に日本人は苦手だとも言われます。
実は、No と言うことが、Yes と言うことよりも、はるかに多くのチャンスを引き寄せます。
全てのことに対してYes と答えていると、僕たちの時間や労力、体力というものは有限ですから、周りに与えられたもので自分がいっぱいになってしまいます。
そうではなく、No と言って色々なものを切り捨てていくことで自分の時間が生まれて、自分の時間が生まれると、ちゃんと自分の頭の中で色々なことが考えられるようになり、誰と付き合いたいのか、どんなことをしたいのか、自分にとって本当に幸せな瞬間とはどんな時間なのか、このようなことが見えてくるようになります。

僕も、うちの弟ほどではないですが、たくさんテレビに出ていた時期があって、その頃はレギュラー番組とかはなくて単独の番組ばかりに出ていたこともありましたし、毎回パフォーマンスなどもしていたので練習の時間も考える時間も必要で、打ち合わせに行く時間も必要でした。そのためにまさに時間に追われるような状況になってしまいました。
このようになってしまうと、周りの人達から強制されることばかりをやるようになり、自分が本当は何をしたいのかということが分からなくなってしまいます。

皆さんは大丈夫でしょうか。
自分が本当は何をしたいのか、仕事もそこそこ順調である程度裕福な暮らしをしているけれど、自分が本当にやりたいことを今何かしているだろうか、そんなことを考える時はないでしょうか。
これは、No と言わないことが多すぎるから、起きているのかもしれません。

断る力がチャンスを切り拓く

実際に、僕の場合にはテレビに出る仕事も一旦止めて3ヶ月ぐらいに何もせずにずっと本を読んだり考え事をした時期もあります。
その時に、自分はそんな本を読んだり知識に触れている時間が一番好きだということがわかり、断り続けたことにより生まれた自由な時間のおかげで、新しい道を見つけることができたとも言えます。

断る力というものは決してチャンスをつぶすものではありません。チャンスを切り拓くため、今までと違う新しい世界を切り拓くために絶対に必要な力ですから、皆さんにも断る力を鍛えるための方法を知っておいてほしいと思います。

断るときにどのような表現で断るかによって、皆さんの No と言える力が鍛えられるが鍛えられないかが決まるという研究があります。
2012年にヒューストン大学が行った研究で、120人の男女を集めて二つのグループに分けて実験を行なっています。二つのグループは断る時の表現方法を変えてもらいました。

何かを断る時に「私はできません:“I Can’t”」と断った場合

何かを断る時に「私はやりません:“I Don’t”」と断った場合

日本語ではいまひとつ区別がはっきりしないかもしれませんが、「私はできません:“I Can’t”」では、何かしらの理由や事情があったり周りの環境が許してくれないから「私はやりたいけれどできません」というようなニュアンスになります。
「私はやりません:“I Don’t”」では、私はそれが好きではないとか必要だとは思わない、あるいは、状況だけではなく自分の意志でそれを断るというニュアンスになります。

この二つの表現に分けてそれぞれのグループに断ってもらい、全員の様々な状況を調べました。それぞれの人たちが、相手の言っていることを断る能力が鍛えられているかということは調べました。
つまり、断る時の表現方法の違いにより、どれぐらい断る力に差が出ていたのかということを調べたものです。

普通に考えれば、そんなことぐらいで差が生まれそうには思えませんが、なんと「私はやりません:“I Don’t”で、自分の意思で断るということを明確にしていたグループは、「私はできません:“I Can’t”」で環境や状況的にそれができないと濁す断り方をしていたグループに比べて、23%もNo ということに成功していました

「私はできません:“I Can’t”」で断る力1.23倍!

このように断る時の表現を自分の中で変えるだけで、なぜか僕たちの断る力は1.23倍にもなるということがこの研究が示してくれることです。
このような現象が起きたことについて研究チームのコメントによると、「私はできません:“I Can’t”」という表現には、自己効力感の低さが感じられるとされています。
つまり、自分の意志ではなく、周りから強制されたり周りの状況によって仕方なくというように、そこに自分の意志が介在していない自己効力感の低さが感じられるわけです。

その一方で、「私はやりません:“I Don’t”」で断っている人は、自分の意思で断ったという実感を強く得ることができます。その結果、断ることによって自分は断る事が出来る人間だと実感することができるようになります。
このように表現を変えるだけでも断ることができるようになるということを研究者は言っています。

ですから、No と言える人になるために最も大切な訓練とは何なのかと言うと、「自分の意志で明確にNo と言った」という経験を重ねていき、自分が断ることが出来る人間だということを自分の脳に教え込むことが重要な戦略だということを考察することができます。

環境や状況により断っていると自己効力感が低下する

これは僕の考察ですが、断ることができない人は自分の意思で断っているとしても「私はできません:“I Can’t”」の表現で断っていることが多いです。
例えば、「それは会社の規定でしていません」と断るのではなく、「それはやりたいんですけれど、どうしても会社の規定でできないんです」と断ってしまいます。
このような「私はできません:“I Can’t”」の形式で断る人は自己効力感が低くなってしまうので、断る能力が下がってしまいます。
自分が断ったのではなく、周りの状況がそうさせているということを言っています。自分ではなく、周りの状況や環境が自分にそうさせているのであって、相手に嫌われないように責任逃れをしようとしているのが「私はできません:“I Can’t”」の表現での断り方です。

ですが、断るときにどのような断り方をするのが印象が悪くならないのかということを調べた研究もあり、重要なのは、誘ってくれたことや相手の行為に対する共感や感謝を伝えることはいいことですが、言い訳をすることではありません。

例えば、いついつ食事に行こうと誘われた時に、「ごめん、その日は行けない」と断るのではなく、「誘ってくれたのは嬉しいしありがとう。ただ、今読みたい本がたくさんあって、その日はその本を読むと自分にルールを課しているので、その日は行かないね」というように、「行けない」ではなく「行かない」と断ります。
これは決してぶっきらぼうに断れと言っているわけではなく、自分の意思で断ったということをちゃんと伝えながらも、相手の行為に対しての共感や感謝は一緒に伝えるということです。
相手がその理由を言ったり言い訳じみたことを言ったとしても、それにより印象が良くなることはないということも分かっていますので、自分の意思ははっきりと表現したほうがいいと思います。ただし、感謝はちゃんとするべきでもあります。

むしろ、この自分の意思でちゃんと断るということをしないと、周りから意志の弱い人だと思われて、意志が弱い人や決断力の弱い人と付き合いたいと思う人は、あまり優秀な人ではありませんし、どちらかというと、悪い人の方が多いものですので、騙されたり利用されることが増えてしまうかもしれません。
優柔不断な人と付き合って得をするのは悪い人だけです。優柔不断な人を利用して自分が得をしようとしている悪い人であれば別ですが、優柔不断な人と付き合っても頼りにならないし、何かに誘ったとしてもなかなか決断してくれないと面倒なだけです。
そうなると、いい人はどんどん離れていき、悪い人ばかりが自分の周りに集まってくるようになります

No と言えない方におすすめの戦略

この断る力を鍛えるということは、自分が本当に付き合う人との、あるいは、自分のことを最も大事にしてくれる人との時間を守ることにつながります。
つまり、それはチャンスを広げることにつながります。

それでも、なかなか No と言えないという人におすすめなのは、とりあえず一旦は距離を置くという癖をつけることです。
自分が全くの迷いがなくその誘いに対して行きたいと思うのであれば別ですが、そうではなく、ちょっとでも迷う場合には、「1件アポがあるので予定を確認してから明日お返事します」というように一旦ペンディングしてください。
このようななかなか No と言えない人は、特に目の前に相手がいる時には余計に断りづらいものです。
ですが、時間的空間的距離を一旦置くと、意外と冷静に人間は断ることができるようになります。
相手から離れた状態で、相手への感謝と共感を伝えた上で、「私はやりません:“I Don’t”」の形式で断るようにしてください。
まずは、この方法を心がけて普段から意識して練習を重ねておけば、相手と面と向かった状態でもちゃんと断ることができる自信もついてきます。

No と言える力の鍛え方

step
1
一旦ペンディング

step
2
時間的空間的距離を置く

step
3
謝と共感を伝えた上で「私はやりません:“I Don’t”」で断る

step
4
自己効力感が高まる

step
5
No と言える人になる

別に行きたいわけでもなかった飲み会なのについつい断れずに行ってやっぱり後悔したとか、別にそんなに飲みたいわけでもないのに飲み会ばかりが続いてしまう、このようなことを防ぐことができれば、自分の時間を確保することができるようになります。
忙しい時期こそ、この自分の時間を確保することができるというとは一番の贅沢でもありますので、No と言える力を是非鍛えていただけたらと思います。

とはいえ、人間というものはいろいろなものから影響を受けるものでもありますので、あまり厳密に考えすぎずに、ゲームのような感覚で取り組んで練習するといいと思います。

No と言える人になるための方法は他にもあり、3週間で皆さんがNo と言える人間になるための方法をまとめた動画があります。今回のおすすめ動画としてますので、そちらも是非参考にしてみてください。
今回のおすすめ本としては、僕が少し前に読んで面白かった本で、『ジョーナ・バーガー の インビジブル・インフルエンス 決断させる力』という本があり、これは人間がどのように物事を決断しているのかということを解説してくれていて、意外と僕達は周りの環境や状況によりその判断が決められています。このようなことを勉強してみるのもNo と言えるようになるためにも、逆に、相手にYes と言わせるためにも役に立つと思います。

【ノーと言える人になる】ための3週間トレーニング
▶︎https://www.nicovideo.jp/watch/1566142265

自分を犠牲にしないために

嫌われない断り方とは

リサーチ協力
Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo

本内容は、参考資料を元にした、DaiGoの独断と偏見を含む考察により、科学の面白さを伝えるエンターテイメントです。そのため、この動画はあくまでも一説であり、その真偽を確定するものではありません。 より正確な情報が必要な方は参考文献・関連研究をあたるか、信頼できる専門家に相談することをオススメします。 訂正や追加情報があれば、コメントなどに随時追記します。
参考:Vanessa M. Patrick et al.(2012)“I Don’t” versus “I Can’t”: When Empowered Refusal Motivates Goal-Directed Behavior
https://www.nicovideo.jp/watch/1566142265


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