この知識はこんな方におすすめ
- いつも優柔不断で…
- 物事を決断できずずっと悩んでいることが多い
- より良い決断をできるようになりたい
皆さんの決断力を測定
なかなか迷って決断できないということもあるのではないでしょうか。
例えば、今であれば時間ができたのに、なかなか新しいことに挑戦できないとか、フリーランスになるべきなのか、他の会社に行った方がいいのか、それとも起業するべきなのかとか、色々なことで迷うことはあると思います。
この迷っている時間は本当にもったいないものです。
とりあえず決断した上で、うまくいくかどうか試している時間であればいいのですが、試すことなく何の情報も増えないまま行動しないというのは、とても時間がもったいないことです。
今回は、まずは皆さんの決断力を測定します。
人間は全てのことに対して決断できないというわけではありません。物事によって決断できるものもあれば、ついつい先延ばししてしまうものもあります。
例えば、仕事においては決断は早いのに、恋愛になるとなかなか決めることができないという人もいると思います。
実は、決断力には6つのタイプがあります。
今回はこの決断力タイプ診断を皆さんと一緒に行い、自分にとってどの能力が足りていないのかという詳細な分析と、さらに、足りていないその能力をどのようにして伸ばしていけば、決断力を高めることができるのかということについては、ニコニコの方で紹介していきます。
自分の決断力を診断して、どうすれば決断力を高めることができるのかということまで、詳しく学んでいきたいという方は、今回のおすすめの動画としてそちらへのリンクを紹介しておきますので、そちらもチェックしてみてください。
先に今回のおすすめの本は、決断力を上げるために役に立つ本を紹介しておきます。
まずは、『決定力! 正解を導く4つのプロセス』で、僕が本当に面白い本しか書かないと思っている著者が書かれた本で、意思決定をするために科学的に正しい方法をまとめた内容になっています。
これはかなり参考になると思いますので、ぜひ読んでいただきたい本になります。
そして2冊目は、『ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?』です。
人間が意思決定で間違ったり、だらだらと先延ばしをしてしまうのは、バイアスや余計な思い込みに左右されているからです。
僕たちがどのようなバイアスや思い込みに左右されやすいのかということを知っておくだけでも、実際に、決断も早くなり正しい判断もできる可能性が上がります。
そのために、人間の意思決定がどのようなメカニズムによるものなのかということを解き明かしてくれた心理学者の本です。
そして、余計なバイアスを取り除き意思決定を早くしたいのであれば、僕の出した本ですが、『無理なく限界を突破するための心理学 突破力』もおすすめです。
これは余計なバイアスによりなかなか物事を決めることができないという人が、そのバイアスを取り除き決断力を高めるために役に立つと思います。
自分の決断力も上げたいけれど、皆さんの周りになかなか物事を決めることができず優柔不断な人がいて、他人の決断力も上げたいという人もいると思います。
そのための本が『インビジブル・インフルエンス 決断させる力』です。
これはマーケティングにも使える本です。
例えば、なかなかお客さんが決断してくれないとか、自分の説得に応じてくれないという場合に、どうすれば相手が意思決定をできるようになるのかということも学ぶことができます。
これは、決断しやすい環境をどのようにして作ればいいのかという内容になりますので、自分にも相手にも使うことができる本になります。
皆さんの決断スキルを診断
ロンドンビジネススクールの研究から、決断力を測定するためのスキルテストをまずは行なって、皆さんの決断力を6つの指標から評価します。
これから皆さんに18の質問をしますので、その一つ一つに点数をつけてください。
各質問は5点法で以下のように採点する
まったく当てはまらない:1点
ほぼ当てはまらない:2点
ときどき当てはまる:3点
しばしば当てはまる:4点
とてもよく当てはまる:5点
質問1. 私は意思決定をする前に、各代替案に関連するリスクを評価します。
これは分かりやすく言うと、自分が何かしらの意思決定をする際に、他の選択肢とリスクを比べるかどうかということです。
他の選択肢と比べて、ディスクがどれくらいあるかということを評価するかという意味です。
質問2. いったん私が意思決定をしたら、それは最終的なものです。それだけ私は自分の決定プロセスに自信があるからです。
自分の決断力には自信があるから、その決断は絶対に変えないという人は5点になります。逆に、コロコロ変えてしまうという人は1点になります。
質問3. 意思決定のプロセスに手をつける前に、真の問題を見極めるようにしています。
これは、自分が何かを決断しようとする時に、その決定における本当の問題はなんだろうかということ考えるかどうかです。
例えば、人間関係の問題だと感じていたけれど、よくよく考えると、本当の問題としてはお金の問題なのではないかというように、問題の本質を見極めた上で意思決定をしようとするかということです。
質問4. 問題に対する潜在的な解決策を見つけるために、自分の経験に頼っています。★
質問5. 私は問題について強い「直感」を持つ傾向があり、意思決定ではそれに頼っています。★
直感で物事を決める傾向があり、決断をする際にもその直感に頼っているかどうかということです。
質問6. 私は時々、自分の決定がもたらした結果に驚いています。★
自分の決定がいつも狙い通りだということではなく、結果に対して驚くことがよくあるかどうかということです。
質問7. 自分で決定するにあたり、十分に明確なプロセスを使用します。
簡単に言うと、自分が何か決断をする際に、自分の中で決まっている明確な何かしらのプロセスを持っているかどうかということです。
例えば、僕の場合であれば、新しい運動方法や勉強方法を試してみようと考えた時に、そこに科学的根拠があるのかと考え論文を調べたり文献を漁ったりして、自分で一度試した上で、今までの方法よりも効率がいいのかということを一定期間データをチェックして、その上で採用するかどうかを決断するというように、明確なプロセスがあるかどうかです。
質問8. 解決策を生み出すにあたり、多くのステークホルダーが関わると、事態はより複雑になると考えています。★
自分が何かの問題を解決しようと考えた時に、その問題に関わる人の人数が多くなればなるほど、その事態は余計に複雑になると考えているかどうかということです。
意思決定者が増えれば増えるほど間違いなくややこしくなると考えている人は5点で、人数が増えても全く変わらないと考えている人は1点です。
質問9. 自分の意思決定に疑問がある場合は、もう一度戻って自分の仮定とプロセスを再確認します。
例えば、転職しようか迷った時には、どちらの選択肢をとるかただ迷うのではなく、一旦立ち戻って、そもそもなぜ自分は転職したいと考えたのかということを確認するかどうかです。
迷った時に、自分の過去やそもそもの前提に立ち戻り、再確認することができるかどうかということです。
質問10. 私は、それぞれの具体的な意思決定に最適な意思決定ツールを選択するのに必要な時間をかけています。
自分が何かを決断しようとした時に、どんなツールを使えば最適な判断ができるのかということを考えることに対して、時間を十分に使っているかどうかということです。
質問11. 私は決断を下す前に、さまざまな潜在的な解決策を検討する。
自分が何かの決断をしようとした時に、様々な選択肢を考えてシュミレーションした上で、どれが最も良い解決策なのかということを考えるかどうかです。
複数の選択肢を考えて、それぞれでその選択肢を選んだらどうなるのかということまで考えているかどうかです。
質問12. 自分の決定を伝える前に、実施するための計画を作成している。
自分の決断を決めるだけでなく、その決断をどのように遂行していくのかということも合わせて、自分の決断を他人に伝えているかどうかということです。
質問13. グループで意思決定を行う際は、友人の提案をサポートし、それらをうまく機能させる方法を見つけようとする傾向がある。
みんなで意思決定をする時に、ただ意見をぶつけ合い自分の考えを通そうとするのではなく、相手の提案に対しても評価した上で、その方法がどうすればうまくいくのかということも見つけようとしながら意思決定をする傾向があるかどうかということです。
質問14. 自分の決断を他人に伝える際には、根拠と正当性を含める。
自分の決断を他人に伝える時に、自分がなぜそのような決断をしたのかということと、その決断がなぜ正しいと言えるのかということを合わせてちゃんと相手に伝えるかどうかです。
質問15. 私が選んだ選択肢の中には、予想していた以上に実行が難しいものがふくまれていることがある。
要するに、自分では実行できると思っていたけれど、実際には、いざそれをしてみようとする難しい意思決定が含まれていることがよくあるかどうかです。
質問16. 私は、自分で決断して、決めたことを他の人に伝える方が好きです。
質問17.私は、決定に最も重要な要素を自分で選び、その要素を使って自分の選択を評価します。
何かを決める時に、その決定が成功なのか失敗なのかということを見極める必要があります。
僕の場合であれば、ニコニコのチャンネルにどれぐらいの人が登録してくれたのかという指針で、自分の配信に対する満足度を評価するようにしています。
このような要素を自分で選んで決断し、その決断が正しかったのかということも、その要素に基づいて評価しているかどうかということです。
質問18. 自分の計画を支持してもらうために、私の決断にどれだけ自信を持っているかを強調します。★
自分の計画を皆に認めてもらいたいと思った時に、みんなを説得するために、自分がそれに対してどれだけ自信を持っているかということをアピールするかどうかということです。
以上で質問は終わりです。
それぞれの質問に対して点数をつけることができたでしょうか。
質問4 ・質問5 ・質問6 ・質問8 ・質問18 の各質問には★マークがついています。
これらの質問の点数については、その点数を逆転させてください。
例えば、この★マークがついている質問に5点の点数をつけていたのであれば、それを1点に変えてください。4点であれば2点、3点はそのままとなります。2点であれば4点、1点であれば5点です。
それらを反転した上で、18問の点数を全て合計してみてください。皆さんは何点でしょうか。
結果をざっくりと説明します。
そして、これらの点数は合計して終わりではありません。
どの質問がどのような意思決定スキルとかかわっているのかということが分かっています。
例えば、意思決定のための環境を整える必要がある人や、もっと解決策を検討する必要がある人など、意思決定には6つのスキルが変わっているので、そのスキルのうち自分はどれが低いのかということを理解できれば、そこから自分がするべき対策が見えてきます。
ここから先は、今回のおすすめの動画として紹介している「6つの決断力スキル〜ロンドンビジネススクール研究から」を見ていただければ、今皆さんが測定した決断力をより高めていくために、どのスキルから鍛えていけばいいのかということが理解できます。
これからニコニコに入るという方は、会員専用アプリ【ぬこみこ動画】も合わせてダウンロードしておいてください。
こちらの方がより高画質で遅延もなく見られますし、過去の動画も含めてNetflixのように、皆さんにとって一番悩みを解決することに役に立つであろう動画をレコメンドするシステムも入っています。
リサーチ協力の鈴木祐さんの論文解説チャンネルもオススメです
Supported by Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo
本内容は、上記の参考資料および、動画を元に考察したもので、あくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
参考:Julian Birkinshaw et al.(2018)How Good Are Your Decision-Making Skills?