学習法・記憶法

1万時間の法則の嘘〜ムダな努力をしないための練習法

投稿日:2019年4月22日 更新日:

DaiGo MeNTaLiST

どんなことでも1000時間するとそれなりに身につき、さらに、10000時間するとトップレベルまで行けるという1万時間の法則があります。その1万時間を目指して頑張れという本も以前出ていました。

この1万時間の法則が本当に正しいのかという話が最近出ています。この1万時間の法則は間違っているのではないかとされています。
1万時間の法則が間違っているということは、練習することが意味がないのかというと、そういうことではありません。練習をする前にするべきことがあるということです。
今回はそのあたりを解説します。

ワーキングメモリー

結論としては、練習をする前にワーキングメモリーを鍛えた方がいいのではないか、あるいは、練習しながらワーキングメモリーを鍛えた方がいいのではないかということです。

ワーキングメモリーとは短期記憶を司っている部分で、一定期間記憶を保ってくれたり、メンタルをコントロールしてくれたり様々なことをしてくれていて、このワーキングメモリーは、鍛えることができます。
このワーキングメモリーが高ければ、物事を身につけるスピードは速くなります

僕たちが新しいことを身につけるためには、一旦内容やテクニックを短期記憶に入れて、それが長期記憶になっていくことが必要です。簡単に言うと、1回に学び取れる量が増えるということです。
ですから、ワーキングメモリーを鍛えないと、同じ時間勉強や練習をしても効率的ではないのではないかということです。

プリンストン大学が2014年に行なっている研究やミシガン大学の行った研究で、1万時間集中的な訓練を行ったら誰でも天才レベルの能力が身につくとした1万時間の法則には不備があったのではないかとされています。
練習量が多いか少ないかということは実は関係がないかもしれないということです。練習量が少なくてもトップレベルになるような天才が一部いるわけです。逆に、どれだけ必死に練習してもいつまでたっても上達しない人もいるわけです。
練習が無駄だとは言わないけれど、それ以外にも大事なことがあるのではないかということを今回の研究では示唆しています。

ジャンルによる差

音楽やゲーム、勉強やスポーツ、その分野を習得するのに必要な時間をこのプリンストン大学の研究で調べてくれています。
練習の重要度はジャンルによって変わってきますが、平均でわずか12%でした。つまり、練習が多いか少ないかということは関係がなかったということです。それ以上に個人の才能やワーキングメモリーや方法が重要でした。

例えば・・・

  • ゲーム:約26%が練習量で決まります

  • 音楽:約21%が練習量で決まります

ゲームや音楽では割と練習量で決まる部分が多いということかと思います。
では、勉強や専門的な知識などではどうなのでしょうか・・・

  • 勉強:わずか4%が練習量で決まります

勉強の場合も、想像力を持って勉強をしたり、僕が何度か紹介している効率的な勉強法やテクニックは重要ですが、練習量はその分野をマスターするために、たった4%しか左右していないということです。勉強の場合は方法や教わり方が重要になるのではないでしょうか。

さらには・・・

  • 専門職:わずか1%が練習量で決まります

ここまで言われると、練習が意味がないとさえ思ってしまいそうです。
練習や勉強が意味がないというわけではなく、勉強でもスポーツでもあらゆる面で個人のスキルの違いはありますが、そのスキルの違いは練習量だけでは説明がつかないということです。練習以外の違いもあって個人のスキルの差が生まれるということですから、ただひたすら練習をすればいいということではないわけです。
勉強や専門職においては特に、練習は大事だけれど、それだけでは足りないということです。

報われる努力のために

誰だって報われない努力はしたくないはずです。誰でも、一生懸命頑張ったのにうまくいかなかったり、報われなかったことは経験したことがあるのではないでしょうか。それは練習以外に必要なことがあったということです。
それをマスターしないと練習しても成果は出ないし、スキルは身につかないから挫折してしまうわけです。

ゲームや音楽では、比較的練習はすればするほど自分の上達も実感することができて、報われた感覚を得ることができます。
僕たちが、勉強や専門知識を身につける時に嫌になってしまうのは報われないからです。
では、どうすれば報われるようになるのでしょうか。

スキルの違いがどういうところから現れるのかは、完全に特定されているわけではありませんが、よく言われていることに2つあります。

1. 学び始めた年齢

できるだけ早い段階で学び始めた方が、もちろんスキルを身につける能力は高くなります。ある程度のスキルを身に付けるためには、やはり時間は必要なので、焦ってするよりも脳が新しいことを処理することができるだけの時間をゆっくり確保することも大切です。

2. ワーキングメモリー

このワーキングメモリーを鍛えると物事を見つけるスピードは速くなります。勉強でも読書でも、慣れてくるとだんだん同じようなことをするのも早くなってきます。それはワーキングメモリーが鍛えられているからです。

ワーキングメモリーを鍛えるためのおすすめ動画
本当に何かを身に付けたいなら倍速上達法
▶️https://www.nicovideo.jp/watch/1547312285

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参考文献
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/0956797614535810

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