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【新事実】先延ばしに締め切りは効果ナシ【すぐやる人になる方法】

先延ばしに締め切りは効果ナシ

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先延ばし対策として、よく締め切りを設定しようと言われますし、自己啓発本などでは締め切りは自分で設定しましょうと書かれていたりします。
ところが、実際は効果が限定的過ぎるので、締め切りを設定するよりもすべきことはいくつでもあります。

人間は非合理的

先延ばしに関して調べている研究はいくつもありますが、今回ご紹介するのは、行動経済学者のダン・アリエリーさんが2002年に行った研究を元にした内容になります。
『予想どおりに不合理』というダン・アリエリーさんのとても面白い本があります。通常の経済学というものは合理的に考えられるものですが、僕たち人間は合理的ではない部分がたくさんあります。経済学が言うところの合理的な人間は、今10000円もらえるのと1週間後に10500円もらえるのとで、どちらがいいかと尋ねられた瞬間に、間違いなく1週間後の10500円を選択できる人間を想定しています。実際に実験をしてみても今10000円もらえる方を選ぶ人の方がはるかに多いです。ところが、冷静に考えると、1週間待つだけで5%も増えるわけですから、普通の投資ではありえない条件なはずです。
冷静に考えると待った方が得なはずなのに、それを待つことができないのが人間の非合理性です。この非合理性を心理学的な観点を含め経済を考えようと始まったのが行動経済学です。その行動経済学でとても有名なダンアリエリーさんの『予想どおりに不合理』は、とても面白いのでぜひ読んでみてください。

締め切りの設定はどうすれば?

この本の中でも紹介されている内容ですが、参加者の学生たちを3つのグループに分けて、12週間の学期中に3回のレポートを書いてもらうという実験を行いました。この時に締め切りの設定のパターンを少しずつ変えて、その効果を調べたものです。

1. 自分で3回分の締め切りを設定できるグループ

2. 学期の最後の講義までに全てを提出するグループ

3. 実験者側が、それぞれ3回分の締め切りを強制的に設定したグループ

この3つのパターンでどれが最も先延ばしを防ぐことができるのかという事を調べました。
その結果、最も先延ばしが減ったのは、実験者側が締め切りを設定したグループでした。逆に、最も先延ばしが増えたのは最後の講義までに全てを提出するグループでした。自分で締め切りを設定したグループはその間でほどほどな結果でした。
締め切りは自分で決めることができるとなると、自分で変えることもできるので、ついついあまくなってしまいます。外から強制された締め切りでないと効果がないということが分かったわけです。

この結果からも、自分で締め切りを設定するのも、決めないよりはマシなのではないかとも思いますが、この研究には続きがあり、2014年に追加の研究が行われています。
行われた実験は前回の内容とほぼ同じですが、一番最後の締め切りに1日でも遅れたらレポートは一切受け取らないとしました。前回の実験では、締め切りに遅れても受け取ってはもらえましたが、 今回は条件をより厳しくして、それぞれの締め切りを超えたらレポートは受け取らないとしました
その結果、自分で締め切りを設定するグループが最も先延ばしが多くなるという結果になりました。
これは、条件が厳しくなればなるほど、自分で締め切りを設定する人たちは諦めてしまったわけです。ですから、厳しい締め切りと自分で締め切りを決めるという2つの条件を組み合わせると、締め切りを決めない場合よりも、先延ばしが増えてしまうということです。

厳しい締め切り+自分で締め切りを決める

一般的には先延ばしは厳しく設定される場合の方が多いと思いますので、自分で締め切りを設定するというのは、自分自身のコントローラビリティや、自発的に仕事をしているという感覚を生み出すために余裕を持って締め切りを決めるというのは、まだいいかもしれませんが、特に締め切りが厳しい状態では、あまり意味がないかもしれません。

先延ばしが加速する原因

そして、注意すべきなのは、決められた期限であれば問題ありませんが、今年中に脱サラする、副業を始める、英語を勉強するというような目標を決めた時に、ほとんどの人は、自分の能力を高めに見積もってしまいます。
計画錯誤という考え方があり、特に僕たちが計画を守れるかどうかという能力をおよそ2倍もあまく見積もります。本来は2ヶ月かかるものでも1ヶ月でなんとかなると考えてしまうわけです。

自分で締め切りを決めたり、目標を決める時には、自分自身が過去にどのくらいの期間でそれを終えることができたのかというデータを取り、過去の予測から無理のない範囲の現実的な範囲で締め切りを決めるか、周囲の皆さんのことをよく知っている人に、自分自身がどれぐらいの期間で終えることができるかということを質問して、冷静な目で予測を立てることが大事です。

それをしないと、無理な計画を立ててしまいます。そうすると、最初の頃は問題なく進んだとしても、締め切りが近づくにつれて、先ほどの2つの条件が揃ってしまいます。厳しい締め切りであり、かつ、自分で決めた締め切りという2つが揃った瞬間に先延ばしが起こります
これが先延ばしがいつまでたっても治らない原因です。

さらに、人間は締め切りが守れなかった時には、もっと厳しい締め切りを設定しようとしてしまいます。例えば、1ヶ月で3 kg ダイエットしようと考えた人が、実現できなかったら来月は1ヶ月で5 kg 痩せようと考えてしまいます。そうすると、どんどん先延ばしは加速していきます。

自分で締め切りを設定することは、先延ばし対策としては効果がないということです。
正しい先延ばし対策の方法を学んで、先延ばしを防ぐようにしましょう。

今回のおすすめ動画
運命を操るのは習慣!人生を変える習慣化の科学
▶️https://www.nicovideo.jp/watch/1508223528

Researched by Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo

Reference:https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1111/1467-9280.00441 https://www.nber.org/papers/w19874


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