ウィル・スミスさんビンタ事件
今回はウィル・スミスさんのビンタ事件について心理学的に考察してみたいと思います。
もちろん暴力はよくないというのが社会的な常識にはなりますが、冷静に考えて、他人の奥さんの病気をネタにするMCの人の性格にもかなり問題があるような気がします。
ですから、今回暴力という手段に出ていなければMCの人の方です。
皆さんの周りにも、別に面白くもなんともないし若干すべっているのに、他人の気にしていることやコンプレックスを笑いに変えようとする人がいませんか?
このような人たちはどのような特徴を持っていて精神的にどんな問題を抱えているのでしょうか。
もし皆さんがこのような人の被害者になりそうな時にはどうすればいいのかということを解説させてもらいます。
ウィル・スミスさんが自分の奥さんをバカにした相手をコテンパンにするには本来どうすれば良かったのかということも解説させてもらいます。
4つのユーモアスタイルで性格がわかる
人の病気をバカにするようなことを言うのはかなりやばい性格です。
ユーモアやギャグの言い方によって人間の性格は結構わかるという研究があります。
人が使うユーモアやギャグの考え方には4つのスタイルがあります。
親和的ユーモア :誰も傷つけず共感
自己高揚的ユーモア :ストレスを笑い飛ばす
攻撃的ユーモア :相手をからかう、けなす
自己卑下的ユーモア :自虐ネタ系
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親和的ユーモア :誰も傷つけず共感
これは周りの人と共感できるユーモアです。
笑いによって共感を得てお互いの結びつきを強める働きがあります。
わかりやすい例で言うと「あるあるネタ」です。
多くの人が共感できる笑いで、ポイントとしては誰も傷つけないということがあります。
みんなで笑うことができて集団の団結が強まるユーモアです。
自己高揚的ユーモア :ストレスを笑い飛ばす
これは最もモテる笑いのひとつと言われていますが、ストレスが強い状況を笑い飛ばすユーモアです。
なんでもない日常やみんなが気にならないようなことに対して笑いを見出します。
自分の失敗や苦境を笑い飛ばしたり、つまらない作業をゲーム化して楽しくこなせるようにします。
苦しい状況を笑いで乗り越えようとするクリエイティブなユーモアです。
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攻撃的ユーモア :相手をからかう、けなす
これが今回のMCの人がしてしまったユーモアです。
他人を貶したり辛かったり皮肉に使うユーモアです。
もちろん、これが面白い場合もあるでしょうが他人を傷つけてしまう場合もあります。
自己卑下的ユーモア :自虐ネタ系
自分の評価をあえて下げて他人の承認を得ようとするユーモアです。
自虐ネタで自虐キャラを演じないとみんなの輪に入れないと考えてしまうような人が使うユーモアです。
このユーモアについては過去に様々な研究が行われています。
この4つのユーモアのうちどれを使うかということがその人の性格にかなり結びついているようです。
皆さんが普段どのタイプのユーモアをよく使っているか、あるいは、どのタイプのユーモアを使う人が苦手だと思うか考えてみてください。
ユーモアスタイルと性格の違い
親和的ユーモアが多い人
あるあるネタなどを使ってみんなの団結を強めるようなユーモアをよく使う人は、友達が多くて感情が安定している傾向があるそうです。
自分に対する自尊心や幸福度もかなり高めで、感情が安定しているので社会にも馴染みやすいですし、協調性も高くてチームの中にも溶け込むことができるタイプです。
性格特性としては、外向性と好奇心の度合いを示す開放性が高いです。
社会でうまくやっていくためには適していて、親和的ユーモアを使う人は人間関係がうまくいきます。
自己高揚的ユーモアが多い人
ストレスが強い状況を笑いで吹き飛ばすことができる自己高揚的ユーモアをよく使う人は、不安傾向がかなり低くてクリエイティブさが強いです。
問題を乗り越える力も強く、自信や幸福度もかなり高めです。
外向性や好奇心の具合もかなり高く、メンタルが強い傾向があります。
苦境をユーモアで乗り越えていくことができる人ですので、一緒にいると頼りになりますし、だからこそ一番モテるタイプの人です。
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攻撃的ユーモアが多い人
メンタルが不安定で、自分の不安を隠すために他人を攻撃するユーモアを使います。
やりすぎな皮肉を言ったりするタイプです。
性格特性としては神経症的傾向がかなり高めで、協調性や誠実性はかなり低く安定した人間関係を作るのが難しいタイプです。
不安症になりやすい傾向もあり、その自分の不安を隠すために攻撃的な笑いを使ったり他人を傷つけたりすることが多くなります。
自己卑下的ユーモアが多い人
自己卑下しないと自分が周りに認めてもらえないと考えてしまいます。
当然ですが、メンタルが不安定ですし鬱や不安症になりやすい傾向もあります。
今回の件で考えると、MCの人はメンタルにかなり問題を抱えているのかもしれません。
メンタルに問題を抱えているからといって他人を攻撃してはいけません。
やられたら怒るよりもドン引きが効果的
もし皆さんが、メンタルに問題を抱えている人からやりすぎなユーモアを仕掛けられたらどのように対処すればいいのでしょうか。
嫌ないじり方をされたら、ヘタに怒ったり反論するよりもドン引きをアピールした方がいいようです。
ハーバードビジネススクールの研究で、ユーモアや笑いについて調べた研究があります。
これによるとユーモアを上手に使えたり笑いを取ることができる人は有能だと判断されることが多いようです。
ある人物の能力を説明する際に、真面目にそれを説明した場合とユーモアを交えて説明した場合で、どちらの方が能力を高く感じるかということを調べる実験を行っています。
その結果、やはりユーモアを交えて説明した場合の方がその人が有能だと判断されることが多かったそうです。
ですから、基本的には笑いを交えた方が人間は能力が高く思われるのでユーモアは大事です。
そして、続く実験でそのユーモアがスベった場合どうなるのかということも調べています。
それによると仮にユーモアがスベったとしてもその人の評価が下がることはありませんでした。
ですから、ユーモアはスベったとしても評価が下がることはないので、果敢に挑戦していった方がいいというのがこの研究です。
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ところが、相手がドン引きした場合は例外でした。
少し行き過ぎた下ネタを使った時に、その人の評価がどうなるのかということを調べたところ、ドン引きされるとその人は社会的ステータスが低くて無能な人だと判断されました。
つまり、基本的には笑いをとったりユーモアを上手に使うことができる人は有能だと判断されますが、物議を醸し出すレベルでスベった場合には無能だと判断されるということです。
皆さんが不愉快になるレベルでいじられたりネタにされた時には、それに対して怒ったり反論するよりも、ドン引きして相手がスベっていることを強調した方がいいです。
そして、そのことを周りにも同調してもらってください。
それによって相手の社会的地位も失墜して能力が低いということを印象付けることができます。
その方が相手にとっての打撃が大きくなります。
相手をビンタするよりも、紳士的にその人がスベっていることを論じた方が、自分の奥さんをバカにした人に対する打撃が一番大きくなると思います。
皆さんも自分の大事な人がバカにされた時には、相手を殴るよりもドン引きしてスベっていることを強調した方が相手に対する打撃が大きくなるということを覚えておいてください。
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参考:https://www.degruyter.com/view/j/humr.2017.30.issue-2/humor-2016-0113/humor-2016-0113.xml?format=INT https://ejop.psychopen.eu/index.php/ejop/article/view/1160/html https://psycnet.apa.org/record/2016-54537-001
This video is just “my consideration” based on above literature. Don’t take it seriously.