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宿題が無意味であることが科学的には示唆されてる件

以前、宿題が無意味だということが科学的に証明されているというような内容の話をさせてもらいました。

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これについてニコニコの会員の方々からいくつか問い合わせをいただきました。
根拠として出している論文があり、その論文のアブストラクト(要約)を見たところ、僕の言っていることは違うのではないかと指摘をもらいました。
宿題の達成にはポジティブな影響もあるということが書かれているというものでした。論文の中身を見れば僕の言っていることも伝わるかとは思いますが、僕も勇み足だった部分もあり表現として言いすぎな部分もあったのも確かで、説明不足な部分もありました。
今回はそのあたりも含め解説させてもらいます。

宿題がすべての世代に対して完全に無意味というわけではない

まず最初に言っておかないといけないのは、宿題はすべての世代に対して完全に無意味ではありません。
参照論文のアブストラクトを見ると、確かに宿題の達成には意味があるとは書かれていますが、論文の本文を読んでみると以下の記載があります。

①中学生と高校生には確かに宿題は意味があるという相関が出ている

中学生であれば宿題をすることが役に立つ可能性があるけれど、その相関はかなり小さいということで、高校生であれば宿題で成績が上がる可能性は高いということが書かれています。
そういう意味では、中学生や高校生にとっては宿題をすることは意味があるかもということが書かれてあります。

②小学生に関しては学力に与える影響はほとんどゼロだと考えられる結果しか出ていない

小学生に対して宿題を出すことが、成績を上げるということを実証したエビデンスはありませんでした。逆に、小学生に宿題を出すと学習への興味が失われてしまう可能性があるということです。
参照させてもらっている論文のクーパーさん自身もこの点は懸念されているそうです。つまり、エビデンスはないので効果があるかどうかはわからないけれど、もしかすると逆効果になるだけかもしれないということをクーパー氏も懸念しているわけです。

まとめると、宿題はある程度意味はあるけれどエビデンスが弱く、特に小学生に関してはエビデンスがないということが論文の本文に書いてある内容です。
全体的なデータを見ると、中学生や高校生に関しては宿題が意味があるという結論は確かに出すことができます。ただし、小学生に関してはエビデンスがないと言っていいだろうということです。

クーバーさん自身も言われていることではありますが、小学生に対して宿題が意味があるのか意味がないのかということはまだわからないけれど、少なくともこの論文の中では学力とはほぼ無関係と言えるような相関しか出ていないというのが現状だということです。

説明不足でしたm(_ _)m

ここから先は僕の説明不足でしたが、以上のようなデータを見て様々な研究者たちが意見を述べたりもしています。
例えば、ミズーリ大学セントルイス校のCathy Vatterott氏によると、小学生に対する宿題についてはメリットを確認できないということを言われています。
他にも、フロリダ州のマリオン郡学区の研究チームも小学生に対する宿題は禁止するべきだとの指示を出しています。ただし、間違えてはいけないのは、子どもの読書は推奨されています。宿題で色々なタスクをさせるというよりは、本を読みたくなるような宿題とは言えないぐらいまでの課題図書を示してあげるなどということについては推奨されているということです。

子供の未来のためになる証明されていることを

僕が言いたかったのは、単に宿題が無意味だということではなく、現段階においては、小学生に対して宿題をさせる前にエビデンスも確実なするべきことがあるのではないかということです。
中学生高校生についてはともかく、小学生に関してはエビデンスがないわけです。
宿題をすることに関しては、子供自身も時間と労力がかかりますし、自宅では親御さんも子供が宿題をしないことに悩んだり、それをサポートしようと色々な気苦労もあるわけです。
クーパー氏も小学生にとっては宿題は荷が重いのではないかということを懸念されていますし、子供に宿題をさせることがどんなに大変なのかということは、お子さんがおられる方であればわかることだと思います。
親も大変ですし、先生も大変です。宿題も用意しないといけないし、それをちゃんとやってきたかどうかということもチェックしないといけないわけです。
つまり、子供の時間と労力を使って、親の時間と労力も使い、さらに、先生の時間と労力も使い、ここまでのコストがかかり、しかもその宿題に明らかなエビデンスがないのであれば、わざわざ子供と親と先生の大きなコストを払ってまで宿題をさせるよりは、もっと他にやるべきことがあるのではないか、もっと効果的で宿題よりもエビデンスがはっきりしている子供の将来の為になるようなことをするべきではないかということです。例えば、特定の運動が子供の認知能力をあげるとか、社会に出てから役に立つ非認知能力を育てるなど、子供の未来のためにメリットがあるということが宿題よりも証明されていることがたくさんあるわけなので、それらの方に時間を使うべきなのではないかということです。
その結論として、宿題を無理やりさせるのは無意味なのではないかということでした。

ご指摘ありがとうございました!

今回ニコニコや YouTube 見て頂いてる方を混乱させたことは申し訳ありませんでした。
ただ、嬉しかったのは今回のような指摘をもらいたくて特にニコニコはしていました。もともとニコニコを始めた理由でもありますが、自分の得た知識を覚えるためには人に解説する必要があります。人に解説することで記憶として定着するということが様々な研究によりわかっていますので、昔は猫に向かってただ喋っていました。このように口に出して解説すると記憶として定着しやすくなります。それを猫の前ではなくカメラの前で始めたのがニコニコでした。
その中で、ニコニコの会員の方々が様々なアイデアや質問をくれました。あるいは、今回のような指摘もいただいたこともあります。とはいえ、今回のような参照している論文に対しての指摘というのはほとんどありませんでした。
特に僕のニコニコは長い間ずっと見てくれている人がいて、いつも言っていることではありますが、僕の言っていることを鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考えることを大切にして欲しいと言っています。
科学は常に覆っていくものですし、全ての科学が皆さんに平等に当てはまるということはありません。特に心理学というものは統計的なものでもありますから、その統計の外側にいる人も当然いるわけです。だからこそ、自分で試して自分の頭で考えることが大切になるわけです。
僕の言っていることをすべて鵜呑みにするのではなく、その根拠となっている元のデータもチェックすることも大切だということも言っていました。
今回の件では、これが皆さんによって実践されていたということが分かったわけです。
それにより僕が間違った時にはちゃんと指摘してくれるということを実感できました。
だからこそこの言葉とても嬉しかったです。
僕はまだまだ未熟な人間ですし、不完全だからこそ勉強したいと思うわけですし、今後も間違いを犯したり色々なことがあるかもしれません。
そんな時も、ただただ黙ってついて来てくれる人だけでなく、時には指摘してくれる人がいたわけです。指摘してくれることで僕は完全にはなれなくても少なくとも良い方向には成長することができるようになります。
間違っても指摘してくれることで僕はまた成長することができますし、僕がもっと成長すればより良い情報を皆さんに提供することも出来るようになります。
これにより完全に皆さんと win-win の関係になることができたと感じています。

僕もそうですし、プライドの高い人であれば尚更自分の間違いを認めることはとても難しいことです。特に自分の知識のなさを認めるというのは人間にとってはやはり苦痛なものです。
ちょうど先日ニコニコでは知的謙遜や自己省察について紹介させてもらっています。
この知的謙遜というものはGoogle の採用試験で最も重要視されている性格特性でもあります。自分の知識はまだまだだから学ぶことはたくさんあるし、間違うこともあるので自分の考えていることがすべて正しいとは限らないので、色々な人の話を聞いて成長していこうとする感覚のことです。
常に成長し続けていく人かどうかということがこの知的謙遜から測ることができるのではないかとGoogle は考えているわけです。
このようなことも鑑みると、自分が間違った時には都合が悪くても無視するのではなく、自分が間違ったことをちゃんと言わないといけないし、むしろ、その間違いを認めていくからこそ僕たちは成長していくことができるわけです。
今回はその知的謙遜を実践したいという思いで訂正と追加の説明をさせてもらいました。
ご指摘いただいた方々には感謝しています。本当にありがとうございました。

知的謙遜のためのおすすめ動画
身に付けたらGoogle採用!?知的謙遜を身につける19の行動
▶︎https://www.nicovideo.jp/watch/1571500563

ニコ生会員の方からご指摘をいただいた点について、説明不足と言い過ぎであった点を謝罪します。

しかしながら… ニコ生会員の方からこのような指摘をいただけるようになったことは、生主としては嬉しい限りです。ちょうど今月のテーマになっている知的謙遜の実践になりました。 僕もまだまだ未熟な人間であり、間違いを犯すことも多々あると思いますが、ニコ生やYouTubeのフォロワーの皆さんがいてくれれば大丈夫そうですね!今後ともよろしくお願いします。

メンタリストDaiGo

リサーチ協力:Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo

本内容は、以下の参考文献を元にした、DaiGoの独断と偏見を含む考察により、科学の面白さを伝えるエンターテイメントです。そのため、これらは、あくまでも一説であり、その真偽を確定するものではありません。
より正確な情報が必要な方は参考文献・関連研究をあたるか、信頼できる専門家に相談することをおすすめします。
訂正や追加情報があれば、随時修正や追記をします。
参考文献:Harris Cooper et al.(2006)Does Homework Improve Academic Achievement? A Synthesis of Research, 1987–2003 Cathy Vatterott(2018)Rethinking Homework: Best Practices That Support Diverse Needs (English Edition)2nd Edition

こちら、バターロットさんの本には、序文にいきなり Since the first edition of this book was published in 2009, much has changed, but the controversy surrounding homework has not abated. Research has still been unable to show proof of homework's benefit. と書いてあるのが面白いです。この本は宿題に関する様々な研究を紹介する決定版的な本ですが、初版からほぼ10年経過し、宿題に関しては様々な研究が出たものの、宿題のメリットはまだ見つかっていない。ということが前提で考察されています。

Paul Tough(2016)Helping Children Succeed: What Works and Why

【衝撃】宿題が無意味であることが科学的に証明されている件【ゆたぼん君は若干正しい】 https://youtu.be/LZTy-ps_gyM
従来型の宿題をなくして教育レベル世界一になったフィンランドの例 ▶︎ https://youtu.be/nHHFGo161Os


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