この記事はこんな方におすすめ
- 勉強しないといけないのに片付けを始めてしまう
- 目の前のことに集中しないといけないのにスマホを気にしてしまう
- 時間を有効に使い成果を上げていきたい
- 集中力を磨き上げて高いパフォーマンスを発揮したい
頭ではしないといけないのは分かっているけれど…
勉強しなくてはいけない、目の前の仕事に集中しなくてはいけないなど、頭では集中しなくてはいけないし、今集中しないと後で大変なことになると分かっていても、それがなかなか集中することができないということは誰でもあると思います。
どれぐらい自分が物事を後回しにしたり、分かっているのだけれど集中力を向けることができないという状態がどの程度なのか、自分の集中力を測るためのテストがあります。
カルガリー大学が研究をもとに作り上げたテストですので、よくある心理テストとは違い科学的に信憑性のあるものと言えます。
今回はこのテストを使い、皆さんがやるべきことがあるけれど、どれぐらいそこに集中力を向けることができないのかということをチェックし、その皆さんの集中力レベルに応じてどのようなことをすれば集中力を上げることができるのか、その手がかりになるところまでまで解説させてもらいます。
遅延型集中力テスト
やるべきことに対する集中力を発揮することができない多くの人は、頭では集中しなくてはいけないということは分かっています。
ほとんどの人はそうだと思いますが、頭では集中しなくてはいけない、今やるべきことをやらないといけないということは分かっているけれど、そこに手をつけることができないというケースが多いはずです。
ですから、一度スイッチが入ると意外とはかどるということも多いのではないでしょうか。一度勉強や本を読み始めたり、漫画や映画でも同じだと思いますが、一度始めるとその後は意外と人間は集中できるものです。
ですから、多くの人はまず手をつけるまでが大変だということです。手をつけて集中モードに入るまでの時間が長くなってしまいます。これで時間を浪費してしまい、自己嫌悪を感じたりしてしまうわけです。
このような頭では分かっているにも関わらず、大事なタスクに気をつけることができないというケースではどのようにすればいいのかというのが今回の内容ですが、その問題がどれくらい大きいのか、手を付けるまでにどれくらいダラダラと時間を無駄にしてしまうのかということを測るのが今回のテストです。
これはとても簡単で9つの質問に皆さんに答えてもらいます。それぞれの質問に対して点数をつけてください。
全く当てはまらない:1点
あまり当てはまらない:2点
少し当てはまる:3点
かなり当てはまる:4点
完全に当てはまる:5点
質問1. 合理的なレベルを超えて、作業に手をつけるのを遅らせてしまうことがある。
例えば、料理をする前に下ごしらえや準備をしようとするのは合理的ですが、料理をする前にお皿を洗おうとしたら、その前に洗濯物を片付けなくてはとか、部屋の掃除もせっかくだからしようというように、意味のない先延ばしをしているかどうかということです。
勉強をする前に机の上をさっと片付けるだけでいいのに、なぜか部屋中の片付けまで始めてしまうという先延ばしです。
質問2. やるべきことは即座にやるタイプだ。 ★
質問3. もっと早く作業を進めておけば良かったと、よく後悔する。
質問4. 頭ではよくないことだとわかっていながら、人生で手をつけていないことがある。
例えば、英語を勉強すれば自分の人生が変わるということは分かっているけれど、いつまでも始めることなく先延ばししているというようなものです。
質問5. やるべきことがある時は、簡単な課題より先に、まずはやるべき重要な課題に取り組む。 ★
質問6. ものごとをやらなかったせいで、不都合が生じることがよくある。
質問7. もっと有効に時間を使えたら、と後悔することがよくある。
質問8. 自分は時間を賢く使っている。 ★
質問9. いますべきことと別のことをしてしまうケースがよくある。
いかがでしたか。
全ての質問に対して点数をつけることができたら、★マークがついた質問だけ点数を逆転してください(5点→1点、4点→2点、2点→4点、1点→5点、3点→3点)。
その上で合計点を計算してください。
では、それぞれ皆さん付けていただいた合計点から、皆さんの集中力がどれぐらい遅延型なのかということを解説していきます。
19点以下の方
集中力はかなり高い人です。
人類全体の10%に入るぐらいの集中力を持っています。集中力が高い人ですから、より集中力を磨き上げることに注力した方がいいと思います。
20点から23点の方
集中力はやや高い人です。
全体人口の15%ぐらいが分類されるタイプです。この人達はまだ改善の余地はありますが、基本的には高い集中力を持っていますので、この人達も集中力を磨き上げる方向に考えた方がいいと思います。
24点から31点の方
集中力は普通です。
メンタル人口の50%ぐらいが分類されます。
ここから先は集中力が低い方々です。どちらかと言うと集中力を上げるトレーニングも必要ですが、集中が逸れないような必要なものにちゃんと注意を向けることができる簡単なトレーニングから始めると良いと思います。
32点から35点の方
集中力が低い人達です。
全体人口の15%ぐらいが分類されます。改善の余地がかなりある人達です。
36点以上の方
集中力がかなり低い人達です。
全体人口の中でボトムの10%程度に分類される人達です。この人達は根本的に集中力を改善してあげないと結構生きづらくなってしまうと思います。
今回紹介するおすすめ本や動画を参考にしながら集中力をしっかり鍛えていただけたらと思います。
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リサーチ協力:Yu Suzuki http://www.nicovideo.jp/paleo
参照:Piers Steel(2011)Procrastination Equation: How to Stop Putting Things Off & Start Getting Stuff Done