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失敗を恐れない人になるホメ方【自分にも使える】

この知識はこんな方におすすめ

  • 自分の人生をより良くしたい
  • 子どもや部下の将来性を伸ばしたい
  • 失敗を恐れず挑戦し続ける人生のために

失敗を恐れて今を維持しようとしてしまう人

失敗を恐れる人と恐れない人の違いについて紹介させてもらいますが、実は人が失敗を恐れやすくなるかどうかということは、遺伝子が生まれた環境による影響だけではなく、その中のひとつの要素として「褒め方」というものがあります。

これは自分自身に対する褒め方や自分の認め方でも同じですし、子供の頃に親や周りの大人にどのように褒められたのか、上司にどのように褒められたのかということによっても変わってきます。

人は誰でも周りの人に認めてもらいたいという欲求が強いために当然失敗を恐れるわけです。
大きな失敗さえしなければこれは当たり前ですが否定される可能性は少なくなります。
そのために認めてもらうために頑張るというよりは、余計な失敗をしないようにしようとしてしまう人が結構多いものです。

特に大人になったり何かしらの成果を出した人ほどこのような傾向が強くなります。
一度何かの成果で認められたら大きな失敗さえしなければそこにとどまることができるという感覚を持つようになってしまいます

ですから、社会人になったとか人に対して恥ずかしくない生活を自分で送ることができるようになったとなった時に、自分はそれを失いたくないので、もっと認められるようになりたいというよりも失敗したり否定されることがないように頑張ろうとしてしまいます。

失敗を恐れるためにより簡単なことしかしなくなったり挑戦することがなくなってしまいます
これにより大して仕事もしていないのに忙しいふりをしたり、しなくてもいいような書類仕事をして、意味のない仕事を作り出してそれをこなすことで仕事をしている気になっている人たちが生まれるわけです。

皆さんのお子さんや部下に対する接し方を気をつけておかないと、このような失敗を恐れて挑戦をすることもなく、誰でもできるようなことにしか手を出さないダメ人間になってしまうかもしれません。
これは周りの人に対してだけでなく自分に対しても言えることです。

褒め方の違いによる影響

コロンビア大学のクラウディア・ミューラー博士が行った研究で、中学生を対象に行われた研究があります。
これは後の追加の研究や他の研究により、中学生よりももっと年下の子供でももっと年上の大人であっても同じような傾向が確認されているそうですので、子供を対象にした研究であっても多くの人が参考になる内容だと思います。

人種や経済的な背景も社会的な背景も異なる子供たちを400人以上集めて知能テストを行っています。
このテストは、例えば異なる形の図形が並んでいて、そこから一定の法則性を読み解いて次にくる図形を選ぶというようなパズルのような問題で構成されています。

このパズル風の知能テストを子供たちに受けてもらい結果を教えるわけですが、その子供がどれぐらいパズルを解くことができたかということに関係なく結果をひとりひとりに対して伝えています。

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子供たちに対してあなたは8割以上正解することができていましたと伝えました。
つまり、テストの結果がどうであってもとても8割以上も正解することができていたと伝えたわけです。

その上で2つのグループに分かれていて、頭がいいから8割も正解することができたと言われたグループ特に何も言われなかったグループに分けられています。

両方のグループに共通しているのはテストを受けて8割正解することができたと言われていることで、片方のグループは頭がいいからそれができたと言われ、もう一方のグループは特に何も言われなかったわけです。

続く実験でも同じような課題を子供たちに与えていますが、その際に2種類の問題を子供たちに見せています。

問題を解くのは難しいけれどやりがいがありそうな問題

おそらく簡単に解けるけれどやりがいがなさそうな問題

このどちらの問題を解いてみたいかということを子供たちに尋ねました。

その結果、最初のテストで頭がいいと褒められた子供たちのうち、なんと65%もの子供たちが簡単に解けるやりがいも特に感じない問題の方を選んだということです。

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その一方で、ただ8割も正解することができたとだけ言われた子供たちは、わずか45%の子供たちしか簡単な方の問題を選ばなかったということです。

つまり、子供たちは褒めて伸ばすことが大切だということを言う人もいますが、どうやらそれは嘘のようです。

頭がいいと褒められたことによって難しい問題に立ち向かうことを子供たちの多くがやめてしまっています。
自分が頭がいいというプライドを守るために、自分が絶対に出来る簡単なことに手を出しやすくなっているということです。

褒められた子供は次の問題で65%の確率で簡単な問題を選ぶ

褒められていない子供は次の問題で45%の確率でしか簡単な問題を選ばない

子供の頃や学生の頃の優等生が大人になってからなんとなくパッとしなかったり、特に秀でた成功をするわけでも出世するわけでもないということが結構あると思いますが、これもこのことが原因なのかもしれません。

人間というものは自分の頭の良さや才能のようなものを褒められれば褒められるほど、実は難しいことから逃げる傾向が強くなってしまうということです。

これは子供でもこんなにも大きな影響が出るものですし、大人でも同じような事が起きます。

さらに、続く第3の実験では、ほとんどの子供たちが絶対に解くことができないような難しい問題を用意しています。
褒められた子供もそうでない子供も難しくて解けませんでした。

そして、その試験が終わった後に感想を聞かれて、もしよかったらその試験問題を家に持って帰って続きを頑張ってみてもいいと言われました。
つまり、こんなに対してどれぐらい継続して立ち向かうことができるのかということを調べようとしたわけです。

これはもうなんとなくわかると思いますが、頭がいいと褒められた子供はそうではない子供よりも、その難しいパズルのような問題を楽しむことができませんでした
さらに、家に帰って続きをもう少し頑張ってみようという感覚も少なかったということです。

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ですから、子供に対して頭がいいと褒めるのは非常に危険な褒め方です。
これは大人でも同じだと思いますが、頭がいいとか才能を褒められてしまうと結果として楽な方へ楽な方へと逃げて行くようになってしまいます。

挑戦しなくなる上に、難しい問題に対してそれを楽しむこともできなくなりますし継続して粘り強く取り組むこともできなくなってしまうわけです。

さらに実験は続きます。
第4の実験では最初の問題と同じぐらいの簡単な問題に戻して、それぞれのグループに受けてもらいました。

その結果、頭がいいと褒められた子供たちの方が何も言われなかった子供たちに比べて点数が低くなっていたということです。

つまり、頭がいいと褒められた子供たちは簡単な方へと逃げるようになり難しいことに挑戦する能力が低下していた上に、もう1度最初のレベルの試験に臨んでみてもらったところ成績が下がっていたということです。
褒めたことによって実際に成績まで下がっていたということです。

まとめると・・・

結局のところ、頭がいいというようなことを褒められると気分は良くなりますが失敗が怖くなってしまいます
さらに、頭がいいと褒められてしまうと頑張らなくてもできると考えてしまい努力もやめてしまいます
その結果として余計に失敗する確率が高くなります。
そして、実際にさらなる失敗を繰り返すと無力感に襲われ完全にやる気をなくしてしまいます。

人間は承認欲求を持っているのでもっとみんなに認めてもらいたいとか有名になりたいと思って、それによって自分を評価しようとする人もいると思います。
自分の結果や能力に注目して自分を評価する、あるいは、他人を褒めるということをしてしまうと、結果的に実際のパフォーマンスが著しく下がってしまう可能性があるわけです。

さらに続く実験があり、全ての試験が終わった後に子供たちに自分がどれぐらい試験をできたかみんなの前で発表してもらうということを行っています。

その結果、頭がいいと褒められた子供たちのうち、なんと40%の子供たちが自分の成績を実際よりも過大にアピールし始めたということです。
一方で、褒められなかった子供たちがそこで嘘を言った割合は10%だけでした。
頭がいいと褒められたことで成績が下がるだけでなく嘘までつけ始めたということです。

褒めるべきポイントは・・・

そして、実はこれらの実験では2つのグループではなく3つのグループに分けられていました。

実際には、頭がいいと褒められたグループと特に褒められなかったグループ、そして、一生懸命努力したから8割も正解することができたと「粘り強さや努力」を褒められたグループがありました。

粘り強く問題を解いたり頑張ったからこそ問題を解くことができたと努力を褒められた子供たちは、2つ目の実験で簡単な方の問題を選んだ確率はわずか10%でした。

頭がいいと褒められたグループ :65%の確率で簡単な問題を選ぶ

褒められなかったグループ :45%の確率で簡単な問題を選ぶ

努力を褒められたグループ :わずか10%しか簡単な問題を選ばなかった

努力や粘り強さを褒められた子供たちは、その9割もの子供がより難しくやりがいのある問題に挑戦したということです。

ここにこそ僕たちや子供たちの将来をより良くするための考え方があります。
僕たちは自分の努力や自分がどのように前に進んでいるのかということを知るべきで、能力や結果に目を向けてしまうと、結果的に能力も下がってしまうし嘘までつきやすくなってしまいます
この嘘は他人に対しても自分に対してもついてしまいやすくなります。

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重要なのは自分自身の努力を継続することであり、その結果というものは努力の方向を調整するためだけのものであり、自分を評価する時に使うものではありません
評価は自分の努力に対してするようにしないと、結果的には自分のやる気も下げてしまい結果も出なくなってしまいます。

ちなみに、自分の努力を褒められた子供たちは第4の実験ではより多くの問題を解いて成績も良くなったそうです。
つまり、努力を褒められたことによって最初の試験の時よりもより努力して粘り強く取り組み成績が上がっていたということです。

努力を褒めると立ち向かう能力も高まるしパフォーマンスも上がり、さらにやる気が上がっていくということです。

子供たちに対してだけでなく、業務上の成績でも自分の人生に対してもこれは重要なことだと思います。
これは結果に繋がらない努力を正当化するつもりはありませんが、ある程度方向性を定めたり調整するために結果を参照することはあっても、自分や他人を評価する時に結果に注目してしまうと結果的にはいいことにならない可能性が高くなってしまうということです。

失敗を恐れない人になるための方法としては、結果はあくまでデータとしてみてください
方向性を定めたり調整するために使うためのものであり、自分自身や他人に対する評価というものは努力の量などで考えた方がいいということです。
ぜひ参考にしていただけたらと思います。

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免責事項:本内容は科学の面白さを伝えることを目的としたエンタメです。なるべく多くの方に、科学的思考に興味を持ってもらうために、参考資料や過去の動画を元に、大胆な独自の考察したもので、事実を確定するものではなく、あくまで一説です。動画の結論は実際の研究とは異なる場合があります。
僕は文献を読むのが好きなタダの理系であり、専門家ではありません。また、多くの科学者とも同じように人間ですから、間違うことも多々あります。実際に知識を利用する際にはご自分で調査するか、専門家に相談してください。
参考:Wiseman, Richard - 59 Seconds: Think a Little, Change a Lot

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