挑戦・飛躍

「一年があっという間」を防ぐ方法

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DaiGo MeNTaLiST

例えば、年末年始でのあっという間に1年が経ってしまったなという感覚はなんなのか?

去年の年始にはあんな目標を立てていたのに何も出来なかった、自分は何も変わっていないし進歩できていないのでは・・・このような、あっという間に時間が過ぎてしまったという感覚はメンタル的にかなり有害です。何よりもモチベーションが下がってしまい人生の意義も低下してしまいます。人間は前に進んでいるという感覚がないとモチベーションは下がっていってしまうものです。

若いうちは情熱にあふれていて挑戦し続ける事ができますが、歳を重ねるに連れて慣れた単純作業を続けるようになってしまいがちです。これは企業も同じで、成長しない企業は毎年同じようなことを続けていきます。ドラッガーも言っているように去年と同じことをするのは戦略とは言いません。

去年と同じことをするのは意義がある人生とはいえません。ではどうすればいいのか。

あっという間に過ぎてしまった!の正体とは?

カンザス大学の研究で、時間があっという間に終わってしまう原因は何なのかを調べたものがあります。これを知ることで、時間が過ぎることに対するネガティブな感情を減らすことが出来るのではと思います。
この研究では、参加者107名の男女を対象に、学校での生活や役割、友達や友人関係というような様々なカテゴリーの中から好きなものを選んでもらいます。そしてその選んだカテゴリーにおいて、過去数年間の記憶を思い出した場合過去数日の記憶を思い出した場合を比較しました。両方共2分程度過去のことを思い出してもらいます。その後、全員に「去年はどのぐらい早く過ぎたように感じますか?」と質問しました。その結果、過去数年間の記憶について考えた参加者の方が過去数日の記憶について考えた参加者より、時間が早く過ぎた感覚を持っていたということがわかっています。

つまり、物事を思い出す際に数日間の細かい内容を思い出すのではなく長いスパンで「去年1年は・・・」のように振り返ると、「あれ、1年もの間何していたっけ・・・?あっという間に過ぎてしまった」と感じるわけです。
ところが、このスパンを1週間単位や3日単位で考えるようにすると具体的にいろいろと思い出せるものです。思い出すスパンを短く取れば時間を長く感じるけれど長く取ってくくってしまうと時間を有効に使えていないと感じてしまうということです。

多くの人は、例えば年末の仕事が終わった時ぐらいしか過去を振り返らないものです。このように1年を纏めて振り返ってしまうと、あっという間だった、何をしたんだろう、となってしまいます。

ですから、例えばスケジュール帳を使って未来のことは予定、過去のことは日記帳になっているように使い、1日1日振り返る事ができるようにします。そうして、1年を振り返る時もその1年に自分がどんな事を積み重ねてきたのかを思い出すのも若干気が遠くなるぐらいの作業になるようにして、できるだけ細かいスパンで行うと、進んでいる感覚を得て頑張ろうと考えることが出来るようになります。

ざっくりと去年1年何したかな・・・と振り返ってしまうと人間はほとんど覚えていないものです。それによりモチベーションが下がってしまいます。ですから、できるだけ細かく去年の復習をしてみましょう。

前に進んでいる感覚が大事

2つ目の実験では、今年に起きた出来事と似た過去の出来事を思い出した場合と、今年起きた出来事とは異なる過去の出来事を思い出した場合を比較しどちらが時間感覚が伸びるのかということを調べています。
その結果、似た過去を思い出した場合のほうが時間が過ぎるのを早く感じました。つまり、今自分がやっていることや最近やった事と近い出来事を思い出したら、あっという間に時間が過ぎたと感じるけれど、異なることを思い出すとその感覚を感じづらかったということです。

これらは、人間がチャンキング(chunking:小さなかたまり・断片)という性質を持っているからです。チャンキングというのはたくさんある情報をひとつに纏めることです。例えば、電話番号もただ11桁の数字を並べるよりも090-◯◯◯◯-◯◯◯◯と区切ったほうが覚えやすいと思います。このように情報を小さなクラスターに纏めると情報を取り出しやすくなります。
このチャンキングは物事を覚える時には役立ちますが、時間や思い出に対して使うとあっという間に時間が過ぎたように感じてしまいます。

思い出すスパンの例でいうと、過去数日の記憶と過去数年の記憶を比べると、同じ過去でも数年のほうが大きいですから、過去の自分の出来事があっという間に纏められたように感じてしまいます。それにより、あっという間に過ぎてしまったと感じてしまうわけです。

似た出来事と違う出来事の例でいうと、今年起きた事と似た出来事が去年も一昨年も起きているとなると、それらが同じくくりで纏められてしまいます。ところが、去年は違うことをしていた、一昨年も違うことをしていた、となると前に進んでいるように感じて、あっという間に時間が過ぎてしまったとは感じにくいわけです。

つまり、記憶力をアップさせることにはこのチャンキングは使えますが、頭の中で物事を思い出す際に時間的に大きなチャンクをつくればつくるほど時間が早く流れていってしまう感覚になってしまいます。

人間はどうしても歳を重ねれば重ねるほど新しい体験はなくなります。何かをする際にも、これは過去に体験したあれと同様だなと自分の塊の中で捉えてしまいます。そして、自分のチャンクの外にあることをしないようになると思い出せば思い出すほどあっという間に過ぎてしまったと感じてしまいます

僕たちが毎年毎年、歳をとればとるほど1年が過ぎるのを早く感じるのが何故かというと、新しいことをしていないからです。新しいことをせずに自分が今までしたことがある事と同じような慣れた事をし続けて、さらに、自分がやっているひとつひとつの事を細かくマインドフルに見ることをせずかたまりで考えてしまうがために、チャンクがまとまっていて、いつもと同じことしかしていないし自分は進歩していないと考えることでモチベーションも上がらず実際に挑戦もできないとなってしまいます。

毎日が漫然と過ぎて挑戦もできない事を避けるために

スケジュール帳でも日記帳でもいいので、今日は何をしたのか?ということを記録してください。自分が今この瞬間に何に力を入れているのか?、自分が何に時間を使っていて何のために動いているのか?ということを認識する、マインドフルになる、気付くということをすると、記憶がチャンク化せず新しいところに目を向けることが出来るようになります。

たとえ同じようなことをしていたとしても、その中に新しい発見があると纏められないわけです。もちろん出来るならば、全く違うことをするのも良いですが、なかなか毎日異なることをするというのも出来ないものです。ですから、同じようなことをしていたとしてもその中から違う発見を見つける工夫をして、それをできるだけ記録するということをすると、時間や人生も有意義に過ごしたように感じられます。

週に1回とか月に1回でもいいので新しいことに挑戦してみるとか、目標も例えば「去年とは違うことを毎月する」として、自分が興味をもつことでやったことがないことであればなんでも結構ですので小さな挑戦と、挑戦したことによる成功を重ねていくことが、人生をあっという間に終わらせないために必要な方法です。

マインドフルな感覚を得るために瞑想をしてみるのも良いと思いますが、ポイントとしては

  • 同じようなことを続けることをせず、同じことをする場合も工夫を積み重ねて少しずつ変化を意識する
  • 毎日漫然と過ごすのではなく、日記などで昨日とは違う何かを達成したと胸をはって言えることを意識する

これが1年を有意義に過ごせる方法だと思いますので、昨年があっという間に過ぎてしまったと感じている方は、ぜひ今年こそはいろんなことに挑戦して前に進んだ実感を得られるような日々を送っていただければと思います。

▼週40時間の自由時間を作り出す方法(動画)
https://www.nicovideo.jp/watch/1523752379

▼集中力を高めて仕事を3倍速で終わらせる方法(動画)
https://www.nicovideo.jp/watch/1523337431

▼参考文献
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/15298868.2017.1308878?src=recsys

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