2週間で子どもと夫にイライラしなくなる方法が判明
メグ・オーテンらの研究によると、瞑想などの意志力向上のトレーニングを行うと、約2週間で怒りを感じた時のパートナーへの攻撃性が減少するということがわかっています。
つまり、意志力をトレーニングすることで、子どもに怒りたくなってしまった場合でも攻撃性が押さえられて、冷静に諭すことができるようになるということです。
研究結果が示すようにパートナーにも優しくなりますから、夫婦関係も良好になって一石二鳥といえるでしょう。
反抗期を迎える前の子どもに瞑想の習慣付けをしておけば、さらに効果的です。
お子さんが意志力向上のトレーニングを行っていれば、お子さんの親に対する接し方も、攻撃性が減少しますから、お母さんとも良好な関係を持てるようになります。
食事などの前にするなど、必ずする行動に結びつけておくと、瞑想などの習慣はつけやすいでしょう。
今から、瞑想の習慣付けを子どもにするのは難しいかも・・・
という方は、食事をちょっと変えるだけ、生活習慣を少し変えるだけでも、
意志力を向上させることが出来る方法がありますので、それを試してみるのもいいかもしれません。
食事に関して、詳しくは、著書『子育ては心理学でラクになる』の60ページを見てみてください。
手の付けられない反抗期の正体とは?
反抗期の正体とは?
お母さんを悩ます反抗期は、実は、子どもの自立に重要な役目を果たしていることがわかっています。
反抗期の役割とは「限界への挑戦」です。
子どもは、反抗期に他人と全力でぶつかり、どこまで言えば自分の意見が通るのか、どこまで言うと反感を買って自分が損をするのかを探っているのです。
自分の意見を通しつつ、協調する方法を学んでいるということですね。
この過程で、社会生活の中でどの程度のわがままが通せるのかを知るので、反抗期がない方が、おとなになってから問題を抱えることが多いとも言われます。
反抗期はあった方がいいのはわかる、でも、お母さんはつらい。
では反抗期に、親はどうすればいいのか?
専門家は「耐えるしかない」そう言いますが、それはとても酷な話だと思います。
一番頑張っているのはお母さんであって、どうすればその頑張りが報われるのか、つらさを少しでも軽減できるのか、それを考えるのが専門家ではないかと私は思います。
そこで、私が著書で主に紹介しているのは、反抗期の子どもを持つお母さんを助ける「意志力」という心理学の概念です。
意志力とは、自分の感情やストレスをコントロールするための心の体力のようなものです。この意志力が減ってくると、ダメだと思っているのに怒ってしまったり、ちょっとしたことでイライラしたりしやすくなります。
しかし、意志力は鍛えたり、回復させることができることもわかっています。例えば、瞑想や低GI食品によって意志力をアップさせれば、意志力がアップして、イライラが軽減されるのです。
ちなみに意志力が増えれば、ダイエットさえも成功しやすくなるので一石二鳥です。
反抗期の子どもをどうにかしようとするよりも、自分の意志力をアップさせてしまったほうが、お母さんのためにもなるということですね。
親子で、お互いに心にもないことを言って、傷つけあうのはもうやめにしませんか?
ぜひ、あなたの子育てに役立てていただければ幸いです。