この知識はこんな方におすすめ
- 将来子供をもつべきなのか?
- 幸せになりたい
子供がいた方が幸せになれるのか?
人生における大きな選択のひとつでもある、子供を作るべきなのか作るべきではないのか、迷った時にどう考えればいいのかということについて参考になる研究をもとに紹介したいと思います。
そもそも人は子供を持った時に幸せになることができるのか?
あるいは、子供がいないと不幸になるのか?
そんな悩みを持つ人も多いと思います。
実際には、子供がいる夫婦の方が幸せなのではないかという先行研究は結構ありました。
ただここには大きな問題があり、これまでの子供を作るべきなのかどうなのかということを考えるための研究の問題点を解決する興味深い研究が出ていました。
今回はそんな研究をもとに解説させてもらいます。
子供がいない夫婦は幸せなのか?
今回参考にしている研究は、子供を持たない夫婦は幸せなのかという事を調べた研究になっています。
そこで示されている結論としては、どうやら幸せなようです。
ミシガン州の大人たち1000人を対象にした研究になっていて、参加者全員の人生における生活の満足度やそれぞれの性格などをチェックして、子供を持っている夫婦と子供がいない夫婦の人生の幸福度について調べています。
ここでチェックされている生活の満足度というのは、その時々で一瞬一瞬に感じる満足度のようなものではなく、自分の人生に対する総合的な評価になっています。
例えば、皆さんの生活の満足度を数値化するのであれば、簡単に言うと、「あなたは自分の人生をどう思いますか?」という質問をもらった時に、別に最高というわけでもないし、もっと裕福な暮らしがしたいとかしたいことはあるけれど、でも嫌なわけではないぐらいに考えられるのであれば、それは生活の満足度が高いと思ってください。
自分の人生や普段の生活に対して「まあいいんじゃないか」ぐらいに思えているかどうかということを数値化したものです。
その生活が満足度が子供がいる夫婦といない夫婦で違うのかということをこの研究では調べようとしています。
これだけを聞くと今までの研究と同じような気もします。
子供がいる夫婦といない夫婦の夫婦の関係性や人生の満足度を調べて、どちらの方が幸せになることができるのかということを議論しようとする同じ研究なのではないかと考える人もいると思います。
実は、過去のこのような研究では、大きな問題がありました。
過去の研究では、子供を持たないことを自分で選んだ夫婦とそれ以外の理由で子供がいない夫婦を区別していませんでした。
要するに、子供を作ろうと思えば作れるけれど夫婦で話し合って、自分達は別に子供はいなくてもいいのではないか、お互いの人生を楽しめばいいというように、子供を持たないことを自分たちで選んだ人たちとそれ以外の理由で子供がいない人たちを区別していませんでした。
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自分たちで子供を持たないということを決めた夫婦
子供のいない夫婦の中には、夫婦で相談して子供を持たないということを決めた夫婦もいれば、いずれは子供が欲しいと思っているけれど今はまだいないという夫婦もいますし、不妊の問題や経済的な理由や取り巻く環境によって子供が欲しいけれど子供を持つことができなかった人もいます。
それらを全部含めて単純に子供を持たない夫婦とくくって考えられていたわけです。
当然ですが、どうしても子供が欲しくて不妊治療などをして頑張っている夫婦もいます。
そのような夫婦が結果的に子供を持つことができなければ、それは子供が欲しかったという思いが残り生活の満足度は下がるような気がします。
そうではなく、今はあえて子供を持たない夫婦も結構います。
このような自分たちで話し合って子供を持たないということを決めた夫婦の場合には、状況は違ってくるのではないのかという視点に基づいて調べられた結構珍しい研究になっています。
子供を持つか持たないかということについては自分で決める時代です。
もちろん子供がいなくても幸せな生活はできます。
そんな夫婦の生活の満足度について調べた研究です。
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重要なのは自分の人生を自分で選んだかどうか
その結果、子供を持たないということを自分たちで選んだ夫婦も幸せでした。
子供を持ちたいと思い子供と一緒に幸せに暮らしている夫婦と同じぐらいに生活の満足度は高かったということです。
しかも、その双方には性格特性の差もほとんどなかったそうです。
どちらかと言うと、子供を持たないことを自分たちで決めた人たちの方がリベラルで柔軟性が高かったというデータが出ていました。
結局のところ、子供がいようがいまいが自分たちが選んだ結果であれば、人は生活の満足度は高くなるということです。
ですから、親や親戚から「あなたもそろそろいい年なんだから、子供とかどうなの?」みたいなことを言われたり、子供と一緒に暮らしていることが幸せだというようなマウンティングをされて嫌な気分になったことがある人もいると思いますが、実際には子供がいるかどうかということは関係ありません。
子供がいるかどうかということではなく、人は “自分の選択で人生を選んだかどうか” ということの方がはるかに人生の満足度につながります。
皆さんが2人で話し合って子供を持たないと決めたのであればそれでいいということです。
逆に言うと、私たちは子供がいるというようなマウントをしてくる人たちや、親戚や親のプレッシャー、なんとなく子供を作らなければいけないというような社会的なプレッシャーのようなものに押されてなんとなく子供を作ったという人は、むしろ人に対して子供がいるというだけでマウンティングするような権利はありません。
彼らは、自分たちで人生を選べていない人ですから、子供を持つことによる幸せをそれほど享受できていないか、おしなべて不幸になってしまいます。
自分で選ぶのであれば子供がいなくても幸せになれます。
そんなことを示してくれる研究でした。
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ちなみに、これは余談ですが世界の22か国の人たちを調べた別の研究があり、この調査を見ると、実は子供がいない夫婦の方が幸せなのではないかというような結果も出ています。
特にアメリカではその傾向が強いそうです。
日本もそれほど充実しているとは言えないと思いますが、アメリカは特に子供を持っている世帯に対するサポートが少ないということがあるからです。
アメリカでは基本的に自己責任という考え方のもとにあるので、国からのサポートが少ないということもあり、特に子供がいない夫婦の方が幸せになるのではないかと言われています。
ですから、現状で言えることとしては、少なくとも長期的に見た時の幸せとして考えた時には、子供がいるかどうかということは個人の幸せとは全く関係ないと言えるのではないでしょうか。
子供を作っても作らなくても人生の満足度は変わりませんので、「そろそろ子供をどうなのか?」などと言われることもあるかもしれませんが、そんな人の無知な意見は気にする必要はありません。
子育てについて学ぶためのおすすめ
2人で話し合って子供を作ると決めた場合には、子育てのことを勉強した方がいいとは思います。
子供の将来というものは、親の育て方でそんなに決まらないとも言えますが、最新の研究を見ると決まる部分も結構あります。
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