メンタルヘルス

ストレスを力に変える心理学

投稿日:2017年12月2日 更新日:

今日のテーマですが・・・
ストレスを味方にする方法ということで、「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」をおすすめさせてもらいます。

全体を通してこの本で紹介されている内容は・・・
簡単に言うとストレスというのはカラダに悪いものだと言われていましたが、実は、悪いわけではなく、ストレスというのはマインドセット効果といって、考え方次第で良い方向にも悪い方向にも変えられます

実際に考え方を変えると、大きなストレスを感じた時にそれが成長につながったり、トラウマになるレベルのストレスでも、PTSDになるレベルのストレスでも、乗り越えることによってPTSGといいますが心的外傷後成長、乗り越えることによって心が強くなります。

ストレスというのは、ホルモン的には2つのホルモンが中心になっていて、ひとつはコルチゾール、もうひとつはDHEAです。

コルチゾールというのは、戦うときに出ます
コルチゾールが分泌されるとどうなるかというと、糖質だったり脂肪の代謝が良くなってエネルギーを作ってくれます。

戦うためにカラダを準備させてくれています。だから大切なんですが、これがずっと分泌され続けると、糖が無駄に分泌されたりだとか、カラダを守ってくれる脂肪がどんどん減ってきて、うつだったり不安症だったりとか病気にもなりやすくなります。

だからコルチゾールというのは起爆剤みたいなもので、ちょっと使うのは良いけれど、大量に使うのは良くないわけです。

もうひとつのDHEAは、脳の成長を促したりだとか免疫力を向上させてくれるストレスホルモンです。

つまり、ストレスを感じた時に脅威と戦うために、免疫力を向上させたりとか、そこから何かを学ぶために脳の成長を促す効果を持っています。

この2つのストレスホルモンのバランスが大事で、コラチゾールの方が多い場合は、ストレスは悪い方に働きます逆にDHEAの方が多い場合は、ストレスは皆さんの力になってくれます。

では、このDHEAをどうすればたくさん分泌されるようにできるのかというエクササイズがこの「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」に書いてあります。

基本的にはストレスがカラダに害があるものと考えるのではなく、ストレスが自分に成長をもたらしてくれると、つらい経験とか忘れたくなるような経験でも、そこに意味を見出すことによって自分のプラスになっていくというエクササイズです。

ストレスがカラダに悪いと考えている人たちにとっては、ストレスは驚異的な存在になります

どれぐらいかというと、調査の結果ストレスがカラダに悪いと考えている人たちが強度のストレスを感じると、死亡リスクが43%上昇するということがわかっています。

この死亡リスクの上昇というのは、一部の人に限られていて、強度のストレスを感じていて、且つそれがカラダに良くないと思っている人たちです。

こういう話をすると、じゃあストレスが無いって思えばいいんですねと簡単に思う人がいるかと思いますが、そうではないんです。ストレスから目を背けるのではなく、大事なのはストレスが自分にどんなメリットを与えてくれるかということを考えることなんです。

ストレスを自分が受けていることを自分が認識し認めないと効果はないです。だから、目を背けたり、ボクは大丈夫です!とか、カラ元気は良くないです。

ストレスによる死亡なんですが、とても多くて、アメリカだと年間2万人ぐらい亡くなっています。これは皮膚がんとかエイズとか殺人とかで死ぬよりもはるかに多いものです。

だから、ストレスが悪いものだと考えることが、どれだけ人類にとって害悪になっているのかいう話でもあります。

ストレスであったりネガティブなものに対する考え方によって、どれだけ効果というか効能が変わってしまうかっていう話があり、例えば、歳をとっていくことは多くの人にとってストレスであったり良くないことと捉えがちなんですが、もっと遊べばよかったとか、どんどん時間なくなるな・・・とか、そういう後ろ向きな考え方をすることによってどうなるかというと、寿命が縮むわけです。

逆に、自分は歳をとることによってどんどん前に進んで可能性が広がっていると、加齢についてポジティブに考えると、平均寿命が7.6年も伸びるということがわかっています。

お酒や煙草をしなくて適度な運動もして健康的な生活をしている人たちでも、平均寿命からプラス4年ほどです。ということは「年齢を重ねること」に対する考え方を変えるほうが、効果があるということです。

あと、人を信用する人のほうが長生きする傾向があることもわかっています。

これはデューク大学の15年間かけて行った研究ですが、55歳以上で「人を信用できる」と思っている人のなんと60%の人の15年後の生存率が60%で非常に高かったそうです。「人を信用出来ない」と思っていた人たちは、40%しか生存できなかったんですね。

信じていて、別にだまされてもいいや!そこから学ぶこともあるしとポジティブに考えることが大事なんです。

アリア・クラムっていう人がいます。コロンビア大学のビジネススクールの先生なんですが、この人の研究の中で面白かったのが、ホテルで掃除とかしてくれる客室係はとても重労働です。

どれぐらいかというと、1時間に約300キロカロリーも消費そます。これはウェイトリフティングとか水中のエアロビクスとか時速5・6キロ程度のウォーキングに匹敵するぐらいの激しい運動です。

4週間の実験で、客室係をAとBに分けて、

  • A:その仕事がどれだけカロリーを消化しカラダに良い運動になるのかを話をしたグループ
  • B:なにも話をしなかったグループ

AグループもBグループも全く同じ仕事をしていましたが、4週間後のAグループ、つまり、自分たちのやっていることがいかに健康にいいのかを知っているグループだけが体重も体脂肪も血圧も低下しました。

つまり、健康に良いことをする場合でも、それが自分のカラダにとってどれぐらい良いのかということを判っていないと、結果は出ないということです。

運動するときもそうです。自分が今やっていることがどれぐらい意味や意義があることか判ってやっていないと効果が失われるということです。

例えば、自分が仕事をするときにこんな仕事何の意味もないやって思うよりは、この仕事は辛いけれど何かきっと自分の経験になるぞ、プラスになるぞ、と思ってやるとそういう効果も出てくるわけです。

勉強するときも、その勉強がどのように役立つのかを考えて勉強したり本を読んだ場合のほうが効果が高くなるということです。

プラス思考とはちょっと違って、マイナスだったりネガティブなものや辛いことの中にもどうやって希望を見出していくかということがとても大事なんです。そうすると行動が変わってきますから。

 

ですから、ストレスには2つの効果があります。

ストレスは、自分を奮い立たせて集中力を上げたりとか、テストのスコアを上げたりとか、免疫力を上げたりとか、大きな効果があります。

ところが、同時にカラダをむしばむ効果というのもあるんです。

このどちらの効果が出てくるかは、自分のマインドセット(思い込み)で変わるというのが1番の肝になる部分です。

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