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【心理学的考察】小山田圭吾さんのいじめ自慢問題について話します

あくまで心理学的な考察です

たまには最近の話題について心理学的に考察してみます。
ここでお話しさせてもらうのは、あくまで心理学的な分析であり考察ですから、法律的にどうなのかというような話をしているわけではありません。法律的にどうなのかとか道徳的にどうなのかというような話は他でしていただけたらと思います。

僕はよく知りませんが小山田圭吾さんというミュージシャンの方が、1995年ぐらいの雑誌で自分が過去にいじめをしていたことを自慢する内容のインタビュー記事を載せられていて、それが今炎上して、この小山田圭吾さんはオリンピックの開会式のテーマソングに携わっているという話だったと思います。

実は、いじめを自慢したり吹聴するような原因としては3つほどのポイントがあります。
今回はそんなポイントについて解説させてもらいますが、別にこの方を擁護するわけでも批判するわけでもありません。
テーマとして考察を広げてみようというだけであり、実情については僕には分かりませんが、科学的に見た時にはどうなのかということを考えてみたいと思います。

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ポイント1 :いじめを正当化してしまう本能が人間にはある

まず最初のポイントですが、いじめを正当化してしまう本能が人間にはあるということを進化心理学の研究者たちも言っていたりします。
例えば、チンパンジーのような他の霊長類と比べると、人間には如実に確認できる違う特徴があります。

協力し合う本能

それは“協力”“拒絶”という本能です。
人間は協力し合う生き物ですが、人間に近い他の動物を見ると人間ほど協力し合う生き物はそんなにいません。

例えば、チンパンジーと初期の人類だとされているアウストラロピテクスを比べても、その行動パターンには大きな違いがあるとされています。
チンパンジーは人類と同じように群れを成して生きていますが、それほど協力し合うことがありません。
どうしても協力が必要になった時には協力し合うことはありますが、人類のそれと比べたらかなり協力が薄いと言えます。
敵に襲われたりしたら、チンパンジーたちはみんなで協力し合ってその敵を撃退しようとするのではなく、それぞれが木に登って逃げたりするぐらいです。
食べ物を得るために狩りをしたりする時も、そこに協力するチンパンジーもいれば怠けているチンパンジーもいたりしますが、狩りをした仲間で食べ物を分け合うのではなく、怠けていたチンパンジーも食べ物にありつけたりもします。

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つまり、チンパンジーはそれほどちゃんと協力し合うわけでもないし、逆に協力しなかった仲間を否定したり批判することもありません
そのため、人類ほど進化しなかったのではないかと言われています。

一方で、アウストラロピテクスと言われる人類の元になったとされている類人猿は、チンパンジーに比べてかなり協力し合うそうです。
例えば、敵が群れを襲ってきたとしたら、アウストラロピテクスはみんなで協力し合って、同時に石を投げたりして戦いました。
そうなれば、1人で石を投げてもライオンたちは簡単にそれを避けて襲って来て食べられてしまいますが、何十人もがタイミングを合わせて石を投げれば、さすがに避けきれるはずもなく肉食獣にも勝つことができたわけです。
つまり、そうやって力を合わせて協力し合うことによって生き延びることができたのがアウストラロピテクスです。

チンパンジーは木の上で暮らすことも出来ますし俊敏に動くことができるので、肉食獣も簡単に襲うことはできませんでした。
ところが、アウストラロピテクスはその木から降りてサバンナの中を歩くように進化しました。
とはいえ、サーベルタイガーなどのネコ科の動物には勝てないわけです。そこで協力し合うことで生き残ってきたという説があります。

協力し合う社会で起きる問題

ここまでを考えると、人類は協力しあって仲間を大事にする生き物だと感じると思います。
ただ、この協力し合う社会になると必ず問題が生じます。
協力し合う社会では、協力しない人がいるとそれが群れ全体としてのマイナスになってしまいます
チンパンジーの場合にはそれほど協力し合うことがないのでそんな問題は生じませんが、アウストラロピテクスの場合にはみんなで石を投げて協力して戦って食べ物を獲得するわけです。
そうなると、必ず群れの中には怠け者もいて、その怠け者も食べ物にありつこうとします。

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ここで怠けている人に食べ物を与えると、生物としては怠けている人の方が生き残るようになってしまいます。
狩りに行って戦うというリスクをとれば、その中では何かが負傷したり死んだりもします。
そこまでして手に入れた食べ物を協力しなかった人にも分け与えれば、結果的に協力しなかった人の方が生き残るので、そうなるとその群れは怠け者だけが生き残ることになります
そうなってしまえばその種は絶滅します。

そのためアウストラロピテクスは、協力しない人や自分達の群れに合わない人を追放したり攻撃したりということを始めました。
敵と戦ったり食べ物を獲得するために戦える仲間が減っては群れが生き残ることはできないので、自分たちの意見にそぐわない人たちを排除したりいじめたりということをして、人類というものは生き残り進化してきたということです。

つまり、人間にはもともと本能として、自分とは違う考え方を持っている人やコミュニティにそぐわない人を排除するようにできているわけです。
進化心理学として考えた時のいじめの原点というのは、自分たちが協力し合って敵と戦うためのマイナスの効果を与える同族を排除する人間の本能によるものです。
だからこそいじめはいつまでたってもなくならないのではないかという話です。

もちろん、いじめというものを認めるつもりもありませんし、学校におけるいじめというものは本当になくなってほしいことだとは思います。
ですが、社会に出たらどうでしょうか?
社会に出たらいじめはあちこちにありますし、大人でさえもいじめをなくすことはできていないわけです。

なぜそんなことになってしまうのかと言うと、人間が進化してくるために本能としてそれを持ってしまったからなのではないかということです。

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ポイント2 :環境要因

いじめが起きてしまう理由はいろいろとありますが、例えば、心理学的な研究を見てみると、平均性格から逸脱し例えば、外向的な子供が多いクラスであれば、一番内向的な子供がいじめられたり、逆に、内向的な子供が多いクている子供が最もいじめられやすいということが分かっています。
学校のクラスなどの特定の集団の中では、その集団の平均的な性格から最も離れている人がいじめの犠牲者になりやすいということです。
ラスであれば、一番外向的な子供がいじめられやすくなるわけです。

先ほどの人類としての本能が残っているせいもあり、環境の中で自分の性格がレアな性格であった場合には、いじめられる可能性が高くなってしまいます。
そんな環境要因もあるというのが2つ目のポイントです。

ポイント3 :親の行動

これがもしかすると今回の考察の中では最もきつい考察かもしれません。
いじめの問題としては、人間の本能や環境要因など、本人とは直接関係がないところでも起きてしまうわけですが、その中の1つとして、親の行動が原因でいじめが起きてしまう可能性があるという興味深い研究があります。

フロリダアトランティック大学が行った研究で、13歳ぐらいの子供を1409人集めて3年間の追跡調査を行い、いじめの加害者または被害者になる子供にはどんな特徴があるのかということを調べています。
子供たちの頭の良さや家庭環境、生まれた時期などを全て考慮してまとめたところ、その特徴が見えてきました。

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子供を侮辱する

まず、いじめの問題を抱えた子供は、子供を侮辱する親の下で育てられたケースが多かったそうです。
例えば、「なんであなたはこんなことがわからないの?」「友達はできるのにあなたは何でできないの?」というように、他人と比べたり罪悪感を感じさせたり、恥の感情を使って子供をコントロールしようとするいわゆる毒親に育てられた子供たちです。

このような子供を侮辱する親の下で育てられた子供は、いじめの加害者になるか、いじめの被害者になるかのどちらかになってしまう可能性が高かったということです。
自分の子供を侮辱するような親に育てられた場合には、いじめをする側にもいじめられる側にもなりやすいわけです。
もちろん、必ずそうなってしまうわけではありませんが、その可能性が高くなってしまいます。

小山田さんのケースを見てみると、いじめを自慢するという所だけだとサイコパスぽい感じもしますが、もしかしたら親の育て方に問題があったという可能性も科学的には考察することができるわけです。

僕の場合には、親のそういう行動はなかったので、おそらくは平均性格からの逸脱が一番の原因だったのだろうとは思います。
そもそも僕は協調性が全体人類の下位5%どしかありませんので、その協調性の低さによる平均性格からの逸脱というのが大きな原因だったのだろうと思いますが、いじめの加害者に対しても被害者に対しても、科学的には様々な考察ができます。

小山田さんの問題がどのように着地するのかについては特に興味もありませんが、いじめの問題というのは本当に根深いものだと思います。

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人間の本能としてもそれを持っているわけですから、よほどのことがない限りはそれがゼロになることはないと思います。

僕もいじめられた経験があるので、いじめは絶対ダメだと言いたいですし、個人の感情としては許せるものではありませんが、科学的に見ると人類はそうやって進化してきたのだからいつまでもなくならないのではないかという話でした。

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参考:Daniel J. Dickson,Brett Laursen,Olivia Valdes and Håkan Stattin(2019).Derisive Parenting Fosters Dysregulated Anger in Adolescent Children and Subsequent Difficulties with Peers.

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