この知識はこんな方におすすめ
- ムダなことに時間を使いたくない
- 余計なことに振り回されストレスを溜めたくない
「ニュースダイエット」
ニュースだけでなく SNS や他人の噂や会社の中での噂などに毎日振り回され、自分が他人からどう見られているのかということを無駄に気にしてしまいます。
今回のおすすめ本の『News Diet』は、他人の目なんてそもそも気にする必要はなく、自分には関係のない情報を見るのをやめると人生が変わるということを教えてくれる本です。
ロルフ・ドベリ - News Diet
ただ、余計なニュースは見る必要がない、SNS はメンタルが悪くなるだけで意味がない、そんな話はよくありました。
この著者の方の興味深いところは、ストア哲学を元に話を展開している点です。
ストア哲学は、原始仏教ととても近いところがあり、ストア哲学者の考え方としては、ただひたすら考えるのではなく、考えることによって「心の平穏」「内なる安定」を求めます。
これは原始仏教が言うところの「悟り」に近いイメージがあります。
この悟りの状態を、ストア哲学ではアタラクシアと呼びます。このアタラクシアに至るのがストア哲学者が求めるゴールです。
そのための考え方として、「考えなくてもいいことに振り回されないようにしましょう」とストア哲学では言われています。
ストア哲学者のエピクテトスの言葉です。
「どこに注意を向けるかであなたがどんな人間になるかが決まる」
現代においては、ニュースでも SNS でもフェイクニュースやゴシップなど触れる必要のない情報に多くの人が晒されています。
その余計な情報によって、僕たちは考えなくてもいいことに振り回されてしまい、本来僕たちが考えるべきことから遠のいている、そのせいで自分の人間性を見失ったり、自分のやりたいことが見えなくなったり、心が常にざわついているような状態になっている人が増えているのではないかとされています。
ニュースの危険性
ニュースがやばい理由その1 :時間を無駄にする
ネットのニュースは、時間のある時についつい見てしまったり、レコメンドの精度も上がっているので、気をつけているつもりでも見てしまったりすることも多いと思います。
これと同じような問題は2000年も前の時代にもあったようで、古代ローマの哲学者であるセネカによると
「人間は、お金の事になれば倹約家になるのに、時間のことになると途端に浪費家になる」
ということを言われていました。
これは耳が痛いことだと思います。
確かに、時間は多くの人が無駄にしているのに、お金のことになると節約しようとするわけです。
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皆さんは自分がニュースをチェックすることに1日どれぐらいの時間を使っていると思いますか?
アメリカのデータですが、細切れの時間を全て集計すると、ニュースに使われる時間は1日58分から96分にもなるということが分かっています。
これは平均ではおよそ70分ですが、なんと高学歴な人になればなるほどニュースに割く時間が増えるそうです。
これだけ聞くと、高学歴な人は様々なニュースサイトでビジネスに必要な情報を集めているような気がするかもしれませんが、実際には大きな矛盾があります。
高学歴な人は当然収入が高い傾向はありますので、そうなると時給が高いということになります。
時給が高い人がニュースに割く時間が増えるというのは、ニュースに対して莫大なお金を誰かが時間という形で払っているということになります。
ニュースはテロよりも多くの人生を奪っている!?
ニュースが人間の時間を奪うというのは、その人の人生を奪っているということです。
これがどの程度なのかと言うと、なんとテロよりもニュースの方がより多くの人生を奪っていると言えます。
例えば、海外でテロなどが起きると世界中の人たちがニュースを見ます。
先ほど紹介したように、平均でも1日70分も無駄だニュースを見ることに時間を使います。
例えば、世界で10億人が平均で1時間テロに関するニュースを見たら、世界の平均寿命は今66歳ぐらいですから、その平均寿命で考えると、なんと2,000人ぶんの一生の時間を奪ってしまうということになります。
これはテロの犠牲者よりもはるかに多い人数です。
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2001年からの推計データを見ると、EU 圏内でテロで亡くなる人は年間で50人ほどだとされています。
それに比べて、EU 圏内で交通事故で亡くなる方は年間で2.5万人もいるとされています。
ヨーロッパでは日本に比べて、一度テロが起きるとひたすらそのニュースばかりを報道するようになります。
ニュースでは、テロが多くの命を奪っているということをやたらと強調しますが、実際にはデータで見ると、こんなにも差があるわけです。
さらに、このようなテロに関するニュースはテロを助長することにもなります。
テロリストは大衆扇動の専門家だと呼ばれたりします。
もちろん人の命を数だけで考えるわけにもいきませんが、テロリストは奪う命の数で考えると、こんなにも効率よく世の中のニュースと人々の注目を集めることができてしまいます。
そのため、テロリストが政治に影響を与える状況がなくなりません。
ですから、そう考えると、テロリストとは交渉しないということを言う政治家もいますが、本来は、テロリストに関しては放送しないというのがいい方法なのかもしれません。
まだまだニュースの危険性やデメリットは数多くあります。余計なことに惑わされて人生をムダにしたくない、本当に大切なことに向き合い、大切な人と平穏な人生を楽しみたい、そう感じる方はぜひ本編をDラボでチェックしてみてください。
さらに、今 Amazon では通常3000円ぐらいする僕のオーディオブックがなんと新刊も含めて無料で聴けるというキャンペーンを行っています。
まだの方はこの機会にぜひチェックしてみてください。
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ロルフ・ドベリ - News Diet
リサーチ協力:パレオチャンネル