人間関係 目標・成功

信じ方が8割〜損をしないための他人の信じ方の科学

DaiGo MeNTaLiST

この知識はこんな方におすすめ

  • ギバーになって収入を増やしたい
  • でも、騙されたくもない

収入を3.75倍にする方法

皆さんが持っている貯金や資産を3.75倍にする可能性のある方法を紹介させてもらいます。
お金を増やすというと怪しい情報商材のようですが、ちゃんとした研究から紹介させてもらいます。
3.75倍にする可能性がある方法ということで、これをした瞬間に皆さんの銀行口座の預金残高が3.75倍になるわけではありませんが、僕たちの収入を確実に上げてくれる非常に簡単な方法で、しかもお金もかからない方法です。

3.75倍にもしてくれることとは、「親切」です。
他人に親切にする人や他人を信じる人の方が儲かるという研究ですが、今回の内容は、他人に親切にするとそれが自分に返ってくるというような世の中で昔からよくあるような話ではなく、具体的にどの程度他人を信用すると一番収入が最大化するのかということを今回は解説させてもらいます。
人に親切にする人の方が得をするとか、他人に親切にすることが大切だということをよく言う人がいますが、他人に親切にしすぎると、他人から多くの事を奪おうとするテイカー(TAKER)と呼ばれる人たちがいて彼らの餌食になってしまいます。
どこまで親切にすればいいのかということを知っておく必要がありますし、相手がテイカーかもしれないと考えてしまうと親密な人間関係を結ぶのが難しくなってしまいます。
ですから、具体的にどの程度まで信用すればいいのかということを解説させてもらいます。

ギバー:GIVER

自分がもらうよりも相手にたくさん与えようとするギバー

マッチャー:MATCHER

自分と相手の利益のバランスを取ろうとするマッチャー

テイカー:TAKER

相手に与えるよりも自分が多くを取ろうとするテイカー

親切や寄付をする人の方が本当に年収が高いのか?

ギブ・アンド・テイクではなくギブ・アンド・ギブをしようということをよく言う人がいますが、実際にそれが正しいのかということを調べてくれている人がいて、例えば、社会学者のアーサー・ブルックス氏は慈善事業への寄付と所得の関係を統計的に調べるという研究を行っていて、要するに、いくら他人に寄付をする人が最も収入が高くなるのかということを調べようとしたわけです。
もし本当に他人に親切にする人や人を助けるという心がある人の方が儲かるのであれば、慈善事業への寄付額が増えれば増えるほど自分の収入も上がるはずです。

この研究によりわかったこととしては、世帯として1ドル寄付する金額が増えるごとに寄付をしなかった世代に比べて所得が3.75ドル上昇するということが分かっています。
つまり、1ドル寄付をすると3.75ドル返ってくるということです。
1ドル負担することで3.75ドル返ってくるわけですからかなり良い投資になっていると言えます。
ちなみに、この傾向は宗教や人種、子供の数や住んでいる場所、教育レベルなどのそれ以外の収入に対して影響を与える可能性のある様々の要素を調整しても残ったということです。
寄付をした額とその年の所得の額には明らかに相関関係があるということがわかりました。

経営者でもそれほど儲からないような事業に対してでも夢を応援するために投資をする人も寄付や慈善事業への協力をする人も結構います。これは純粋に親切心や夢を応援している気持ちもあるのでしょうが、経験的に寄付をした方が得をするということを理解しているのかもしれません。
寄付をすることで儲かることにつながり、儲かるからまた基本するというループにつながるのかと思います。
ですから、他人のためにお金を使ったり他人のために時間を使うということは、僕たちの収入を上げるために大切なポイントにはなってきます。

具体的にどの程度他人を信用すればいいのか?

ここで皆さんは疑問を持つと思います。
寄付をすることにより収入が上がるということは理解できるが、例えば、自分の資産が1000万円あったとしてそれを全て寄付したら3000万円になるのかというとそんなわけはないと思いますし、その寄付をする相手を間違えたら、他人を利用して感謝するわけでもお返しをするわけでもないテイカーのような人達もいます。

このような問題について、どれくらい他人を信用すればいいのか、適度な信頼度はどれくらいなのかということを調べてくれている研究があります。
この研究によると、社会的に収入が高い人は概ね他人を信用する傾向があったそうです。この概ねというところがポイントですが、ここで皆さんに質問をさせてもらいます。

皆さんは他人のことをどれぐらい信用するタイプですか? 10段階で答えてみてください。

人は全く信用しない:1

ほとんど信用しない:2

結構信用しない方だ:3

どちらかというと信用しない:4

50%50%ぐらい:5

どちらかというと信用する:6

結構信用する方だ:7

基本的には信用して付き合うようにしている:8

ほとんど信用する:9

人を完璧に信用する:10

皆さんはこの10段階の中で自分がどれぐらいだと思いましたか。

・・・

・・

最も所得が高かった人が同じような質問をされた時にどのように応えているかということが調査により判明しています。
最も収入が高くなる他人を信用する度合いは「10段階中8」でした。

アダム・グラントさんの研究を見ても収入的にトップの人たちもギバーでボトムの人もギバーだと言われています。収入が一番高い人達も他人に多くのことを与えようとするギバーで、収入が一番低い人たちも他人に多くのことを与えようとするギバーだったということです。
これは今回のおすすめの本として紹介しておきますが『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』という素晴らしい本があり、これは人間関係に関する答えがほとんど書かれているのではないかというぐらいの本です。まだ読まれたことがない人はとても価値のある素晴らしい本ですのでぜひチェックしてみてください。この本は人間関係に関する僕のバイブルのようになっています。

このアダムグラントさんも言われているギバーになろうという考えは間違っていなかったわけです。
ただし、ここから先がポイントです。
他人を信用した方がいいというのは間違いないようですが、なぜ10段階中の8の人が最も収入が高くなるのでしょうか。9や10ではない理由は何なのでしょうか。
このことについて今回の研究はさらに掘り下げてくれていて、9以上だと答えた人の所得がどのようになっているのかということも調べてくれています。
つまり、10段階中8くらいのレベルで人を信用すると答えた人が一番収入が高かったわけですが、それよりも高いレベルの9や10の人たちの収入がどうなのかということを調べたわけです。
9や10と答えた人たちは8と答えた人たちよりも収入が7%近く低かったということです。
ですから、基本的に人を信用する人の方が収入は高くなっていきますが、8ぐらいをピークにして9や10になると7%程度下がるということが分かったわけです。

成功している人たちの中にはギバーが多いですが、あまりにも他人を信用しすぎてしまうとテイカーと呼ばれる他人から奪い取ろうとする人たちに持っていかれてしまい、収入が減ってしまうということです。
これによりトップとボトムがどちらもギバーということになるわけです。

このように人に付け込まれたり利用されることを考えると疑ってかかった方がいいのではないかと考える人もいるかもしれませんが、それが一番損をします。
この10段階の信用レベルが1とか2といった最低レベルだった人の所得は、信用レベルが8の人に比べて収入が14.5%も低かったということも分かっています。
ですから、他人を疑ったりするぐらいであれば信じて騙された方がマシだということを言う人がいますが、これは正しかったわけです。
つまり、このレベルが8の人が最も収入が高く、それを越えて9や10になるとその人たちよりも7%収入が低くなり、さらに、人を全く信用しない1とか2の人達は14.5%も低くなるということです。
ちなみに、この14.5%低くなるというのがどれぐらいの収入の違いかというと、大学を卒業している人と卒業していない人の差ぐらいに匹敵するということがいわれています。
他人を10段階中8ぐらいのレベルで信用する大学を卒業していない人の収入と他人をほとんど信用しない大卒の人の収入を比べるとそれほど大差がないということです。
しかも、大学を卒業している人は確かに収入が高くなる傾向はありますが、働いている期間は大学を卒業していない人の方が長いわけですから、このようなことを考えると大学を出ているかどうかということももちろん大事だとは思いますが、他人に対する信用の度合いの方が収入に対しては大事なのではないかということが見えてくるわけです。

他人を信用し過ぎ:マイナス7%

他人を疑いすぎ:マイナス14.5%

他人をどれぐらい信用すればいいのかというと、10段階中8ぐらいで人を信用して付き合うのが良いのではないかということです。

「力のあるいい人」に!

いい人すぎると他人からむしり取られてしまうということもありますが、ポイントとしては「力があるいい人」になるのが最も良いそうです。

例えば、陸軍の上層部を調べた研究を見てみると、陸軍の上層部と言われるといわゆる鬼軍曹のようなイメージがあり、ただ単に下に対して理不尽に厳しくするような感じもしますが、実際にはトップの人達はとても人情深かったということが分かっています。
ただし、力があるいい人になることが大切で、力がないいい人は社会的には下に追い落とされてしまうということが分かっています。社会的ストレスにより心臓発作のリスクが高まってしまうという研究もあるぐらいです。

ただ単にいい人というよりは、力はあるけれど人にちゃんと親切にすることができる人になるのがいいという研究がいろいろと出ています。
例えば、スタンフォード大学の心理学者ルイス・ターマン博士がターマン・サーベイというものを出されていて、これは1000人の被験者を幼少期から生涯にわたって追跡調査するというものですが、これを見てみても、やはり親切な人は長生きするという結果も出ています。
他人を助ける人は長生きするということですが、他人を助け続けることができる状況を作る必要があります。
やはり、ある程度親切を続けたいのであれば力がないといけないという事にもなりますので、出世をするということも重要なポイントになるということが見えてきます。

このような話をすると、自分はいつも周りの人に親切にしているのに結果的にいつも損をしてばかりだとか、周りには他人に親切にするどころか人を騙したり利用することばかりして儲けている人がいるというようなことを言う人もいると思います。
やはり、そのような嫌な人も短期的に見ると成功します。詐欺のようなことをして稼いでいる人や人を騙してでも稼ごうとする悪い人たちもいますが、このような人たちが仮に短期的に稼いだとしてもその先はお先真っ暗です。
これは幸福度の問題で、幸福度に関する研究を参照すると、確かに嫌な人や性格が歪んでいる人の方が裕福になったりお金を稼ぐ傾向があるというデータもありますが、彼らは人生を楽しむことができないという研究があります。
つまり、このような人たちはお金を儲けることはできるかもしれないけれど、結局は人生としては不幸になってしまうという話もあるわけです。

一方で、他人に親切にする人は幸福度が高いというデータが出ていますので、他人を騙してお金を稼いだり他人を陥れてお金を稼ぐという方向に進んでしまうと、お金を稼ぐことはできるかもしれませんが幸福度は上がらないので結果損をしてしまうということです。
決してお金を稼ぐことが僕たちの人生の目的ではありません。お金を稼いで何かを手に入れたい、手に入れた先に幸せになりたいというのが目的のはずですから、そういう意味では、長期的に見て幸せになりたいのであれば他人に親切にしたほうがいいということです。ただし、10段階中8ぐらいでほどほどにしたほうがいいです。

具体的に親切にお金や時間をどれぐらい使えば?

親切が大事なわけですが、他人のために時間を使いすぎていては収入は上がりません。どれぐらい使えばいいのかという明確な指針も示してくれています。
どれぐらい親切にすればいいのかというと、それはズバリ週に2時間です。親切は週に2時間までという具体的な数字が出されています。
ですから、親切をすることにより人生の幸福度を高めていけばそれにより収入も上がっていくわけですが、それは週に2時間が限度だとされています。
この2時間のルールさえ守ってもらい、その2時間の中で他人を助けるために時間を使えば忙しさも減るし自由な時間が増えるという感覚も生まれてきます。
自由に人生を生きている人は週に2時間ぐらいのレベルで他人に親切にしています。
この2時間というのはもちろん人により違ってはきます。例えば、お金を寄付する場合であっても純粋に時間に換算して考えると2時間で稼ぐことができる額は人によって違ってきます。
このように人により当然収入は違うわけですから、寄付額はそれぞれの人により無理のない額でするべきであって、それを時間に換算するとだいたい週に2時間ぐらいだということです。
これも、週に2時間を超えて親切にしすぎてしまうとテイカーにつけこまれるからです。それにより自分の時間が無くなってしまうので、このようなことを防ぐためにもボランティア活動や他人のために使う時間は週に2時間と決めておくのがいいということがソンジャ・ライウ・マウロスキーという方の研究にも出ています。
ですから、常に人を助けてしまうというよりは、自分は収入の何%、あるいは、一週間のこの時間と予め決めて人を助けるために使うというように決めている人の方がそうでない人よりも幸福感も増すしストレスも軽減されるということが分かっています。
そのマジックナンバーが1年間に100時間ぐらいとこの研究では言われていますので、週に換算すると週に2時間ぐらいで人のために時間を使うということを決めておくといいと思います。

ギバーでありたい人が付き合うべき人は?

そして、どのような人と付き合うべきかということも大切です。
当然ですが、できれば僕たちはギバーと付き合った方がいいです。お互いに与えることが好きな人同士で付き合うのが一番ですが、これは結構難しいことでもあります。
おすすめとしては、せめてマッチャーを集めるようにしてください。特に皆さんがギバーとして生きていきたいと考えているのであれば、周りにはマッチャーを集めるようにしてください。ちゃんとお返しをしてくれる人を周りに集めておくといいということが言われています。
これはただ単に与えた分を返してくれるからということではなく、マッチャーはギブ・アンド・テイクのバランスをとろうとするので、他人に悪いことをしたり他人から奪っている人は罰せられるべきだと考えています。ですから、仮にテイカーが現れたとしても戦ってくれます。
ですから、ギバーの人は、ギバーの人、あるいは、マッチャーの人に囲まれている場合は、テイカーから搾取される可能性はかなり減ります
このあたりも是非念頭に置いて付き合う人を考えていただけたらと思います。

今回のおすすめの本は『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』で、与える人が成功するわけですがどのように与えればいいのかということをまとめてくれている素晴らしい本ですのでぜひチェックしてみてください。
ここまで話しても、それでも人に与えるのが怖いという人もいると思います。誰でも騙されるのは嫌ですし、裏切られるのが怖いのは当然です。
では、そんな裏切られない人間関係を作るにはどうすればいいのかと考えると、他人を見抜いて付き合う人を選ぶというのもいいかもしれませんが、人の性格や本性を見抜くのはとても難しいものです。
他人を裏切るような人が自分に寄って来なくなる方法があります。自分と信頼関係を気づくことができる人が寄ってくるようにする方法があります。
そんな方法を解説した「裏切られない人間関係を作る方法」を今回のおすすめの動画として紹介しておきます。ぜひ合わせてチェックしてみてください。

裏切られない人間関係について詳しく知りたい方は
裏切られない人間関係を作る方法

騙されて損ばかりしているという方にはこちらもぜひ!

苦しい時こそ他人への親切を!

今回のおすすめ本
¥1,980 (2020/11/23 13:08:42時点 Amazon調べ-詳細)

リサーチ協力
Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo

本内容は、参考資料から考察した科学の面白さを伝えるエンタメです。あくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
参考:Adam Grant(2013)Give and Take: Why Helping Others Drives Our Success Eric Barker(2017) Barking Up the Wrong Tree: The Surprising Science Behind Why Everything You Know About Success Is (Mostly) Wrong

他のカテゴリーもチェック


他の人はこちらも検索しています

知識をさらに検索

この知識はどうでしたか?

-人間関係, 目標・成功
-, , , ,

Translate »

© 2020 Mentalist DaiGo Official Blog