この知識はこんな方におすすめ
- 青汁を飲んでいる
- 健康を大切にしたい
野菜やフルーツをジュースで摂る?
今回は一般的に売られている青汁について解説させてもらいます。
青汁が健康にいいとかダイエット効果があると言われたり、不足している野菜を補うことができると青汁を愛用している人も結構多いのだと思いますが、はっきり言って青汁を買うのはお金の無駄です。
青汁は広告で言われているほど実際には野菜は含まれていません。
これは以前から言っていることですが、基本的には野菜やフルーツというものはそのまま食べるようにするのが一番です。
野菜やフルーツに含まれている一番の健康成分としては食物繊維です。
フルーツジュースや野菜ジュースとなると、サラサラとしていて飲みやすいジュースがよく売られていると思いますが、肝心な食物繊維を取り除いているので意味がありません。
皆さんもご存知の通りフルーツには結構糖質が多く含まれています。
ですが、ビタミンやフラボノイドなどの様々な栄養に加えて食物繊維も含まれているので、糖質によるマイナスが若干あったとしてもフルーツはとても体にいいわけです。
そこから絞って濃縮還元したりフルーツの一番の栄養素である食物繊維を取り除いた状態でジュースにしてしまうとほとんど意味がなくなってしまいます。
ドライフルーツも同じで、乾燥させているので食材に対しての糖質が比率として多くなりすぎるためにデメリットの方が大きくなってしまいます。
ですから、健康のためにフルーツジュースを毎日飲んでいるという人もいるかもしれませんが、フルーツジュースはむしろ健康には良くありません。
野菜ジュースも同じで、様々な栄養を摂ることができると言われていますが、野菜そのものをそのまま食べるのが一番です。
自分でミキサーでスムージーを作るというのであればいいですが、一般的に売られている野菜ジュースでは食物繊維を取り除かれているので全く意味がありません。
では、青汁はどうなのでしょうか?
青汁といっても様々な商品が出ているので、全ての商品に対して一概に言うことはできませんが、一般的な青汁にはケールや大麦若葉、明日葉やほうれん草などの緑色の濃い野菜を熱風で乾燥させて、そこにコラーゲンや食物繊維などの体に良さそうなものを加えて、それを粉末にしたものが青汁です。
商品によってはフリーズドライしているので栄養素が豊富に残っているというものもありますが、いずれにせよ野菜をそのまま食べた方が当然栄養素の分解は少ないので、元々の野菜の状態よりは栄養は減っていると僕は思います。
成分としてはビタミン B とかビタミン C 、ビタミン A やミネラルなどの様々な栄養素が含まれています。
ここで気をつけてもらいたいのは、以前にも紹介した通りビタミン B などはサプリで摂取すると骨が折れやすくなったり、一部の癌になるリスクが高くなるということも分かっていますので、ビタミン B はサプリの状態で摂ることはお勧めしません。
ですから、青汁を作る時に野菜由来のものしか含まれていないのか、それとも、あとからビタミン C やビタミン B を添加しているのかということをチェックする必要があると思います。
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もし後からマルチビタミンなどを添加しているのであれば、アメリカ食品医薬品局の公式発表でも出されていますがマルチビタミンは飲んだところで体に何のメリットもないとされていますし、その辺りは気になるところではあります。
どちらなのか見極める必要はありますが、成分としてはビタミン C やビタミン B などの栄養素が含まれているので、そうなるとそれだけでもなんとなく体に良さそうなイメージを持ってしまいます。
後からビタミンなどの栄養素を添加して、それで1日分のビタミンを取ることができるとしているものもありますし、そうなると先ほど紹介したとおりサプリの状態と同じですから意味はなくなってしまいます。
たくさんの野菜が使われている?!
そもそも、青汁に使われている原料になる野菜というものはそれほど多くありません。
濃縮されているので相当な量の野菜を使っているのだろうというようなイメージを持つ人も多いと思います。
たくさんの野菜の並んでいるところを見せてこれだけの野菜に相当するものがこの青汁1杯で摂ることができるというような PR もよく見ると思います。
あれだけのたくさんの野菜をそんなに小さく濃縮できるはずがありません。
おそらくあれはそれらの野菜を原料として作ってはいるけれど何かしらを取り除いているのか、あるいは、それだけの野菜と同等なビタミンを添加して栄養素としては同じぐらいだとしているのだと思います。
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実際に使われている野菜の量はもちろんメーカーや商品によって異なりますが、大半の青汁は乾燥前の野菜で換算して20グラムから35グラムほどしか使われていません。
他のメーカーとは違い大量の野菜を使っているとしている商品であっても100グラム以下ぐらいです。
20グラムの野菜となるとプチトマト一個ぶんぐらいです。
ですから、青汁1杯で20グラムのプチトマト一個ぶんと同じぐらいの野菜の量しか含まれていないのかもしれないということになります。
多いものでもにんじん1本ぶんも含まれていません。
食物繊維は?
さらに、食物繊維の量もたいした量が含まれてはおらず、0.5グラムから3グラムほどしか含まれていません。
食物繊維だけで見ると、厚労省が推奨している食物繊維量は男性が20グラム以上女性が18グラム以上とされていますので、それで1日分の野菜を摂ることができるというのは過大広告のような気もします。
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もちろん食物繊維を摂ればそれでいいということではなく、野菜には他にも様々な栄養素が含まれていますので、やはり野菜の状態で食べるのが一番です。
野菜の量で考えると、厚労省が推奨している世界的に見ると少し少なめの野菜の摂取量でも1日に350グラムです。
科学的には800グラムから1キログラムほど摂ってもいいと言われていますので、その点で考えても、青汁が体に悪いということはないとは思いますが、お金を出してまで飲む必要があるのかというと、きゅうりにお味噌をつけてかじっている方がまだ体にいいのではないかという気がします。
それでも食物繊維を摂取するために青汁を飲むのであればいいのではないかという人もいるかもしれませんが、それであれば食物繊維をイヌリンなどで摂ればいいだけだと思います。
何度も言いますが野菜はそのままの状態で食べるようにするのが一番です。
その上で食物繊維の不足を心配するのであればイヌリンで補うようにすればいいと思います。
今回のおすすめのアイテムとして、僕のおすすめのイヌリンも紹介しておきます。
食物繊維の不足を補うという点では、こちらであれば結構量が入って青汁に比べると安いですしおすすめではあります。
どちらにしても普通に野菜をしっかり食べるようにした方が一番いいと思います。
サプリの危険性について理解するためのおすすめ本
飲む意味のないサプリというものも結構世の中に出回っています。
そのようなサプリを紹介してくれているのがこちらの本で、驚くような内容も結構紹介されているので面白いと思います。
食生活を見直して人生を変えるためのおすすめ
食生活についてあまり考えない人も多いと思いますが、人生を変えようと思った時にはまず一番に変えるべきは食事です。
その次に睡眠で、それに続いて運動という順番になります。
この順番で変えていくと日々の活力も仕事のパフォーマンスも変わります。
ですから、まずは食生活から見直すことが重要です。
体内の炎症を起こしづらい食品や肌が綺麗になってる食品があります。
肌が綺麗だというのは体内の炎症レベルが少ないということですから、食事を見直して体内の炎症レベルを少なくすれば集中力やメンタルの状態も良くなります。
そんな体内の炎症を抑えるためのスキンケアフードについて解説した動画を今回のおすすめの動画として紹介しておきます。
知識の Netflix Dラボは、今なら20日間無料で使うこともできますのでぜひチェックしてみてください。
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さらに、今 Amazon では通常3000円ぐらいする僕のオーディオブックがなんと新刊も含めて無料で聴けるというキャンペーンを行っています。
1人1冊ですが完全に無料で、無料の期間が終わっても一度ダウンロードしておけばずっと聞くこともできるそうですので、まだの方はこの機会にぜひチェックしてみてください。
リサーチ協力:パレオチャンネル
免責事項:本内容は科学の面白さを伝えることを目的としたエンタメです。なるべく多くの方に、科学的思考に興味を持ってもらうために、参考資料や過去の動画を元に、大胆な独自の考察したもので、事実を確定するものではなく、あくまで一説です。動画の結論は実際の研究とは異なる場合があります。
僕は文献を読むのが好きなタダの理系であり、専門家ではありません。また、多くの科学者とも同じように人間ですから、間違うことも多々あります。実際に知識を利用する際にはご自分で調査するか、専門家に相談してください。