この知識はこんな方におすすめ
- スマホを触っていて1日無駄にした自己嫌悪がよくある
- SNSで人生無駄にしたくない
スマホやSNSで後悔しか残らない1日
週末となると、おそらく家でダラダラ過ごしたという人もいるでしょうし、どこかへお出かけされた方もいると思います。あるいは、忙しく仕事をしているという人もいれば、自分の将来のために勉強頑張ったという人もいると思います。
誰でも、スマホなどで1日ダラダラと無駄に過ごしてしまったという経験もあるのではないでしょうか。
これを防ぐことができるのかという話を今回は紹介させてもらいます。
なぜスマホや SNS で1日無駄にしてしまうということが起きるのでしょうか。
例えば、Netflix で好きなアニメを一気見してしまったというようなことであればわかるような気もすると思いますし、YouTube で見たかった動画をまとめて見たというようなことであればまだいいと思います。
もちろん、仕事や勉強などやるべきことがあるにも関わらず、それをしてしまったという場合であれば、それがいいのか悪いのかということは別ですが、楽しんでいるという意味では少なくとも無駄な時間ではないはずです。
そういうことではなく、大してやりたいわけでもないのにTwitter でずっと張り付いてしまったとか、Yahoo ニュースを見ていたらあっという間に時間が過ぎていたとか、YouTube でも別に見たいわけでもないような動画を見ていて時間を潰してしまったというようなことがなぜ起きるのでしょうか。
おそらく皆さん、その日その日で1日有意義に自分のために時間を使ったということもあれば、だらだらと無駄に時間を過ごしてしまったということもあると思います。
「それが自分が本当にやりたかったことなのか?」という質問を自分の1日の行動を振り返ってしてみてください。
これをするだけで1日の時間の使い方はかなり変わります。
例えば、仕事のある日でも休みの日でもある程度その日の一日の予定を考えると思いますが、そのそれぞれの行動の中では、自分にとってプラスになったということもあれば、結果的に無駄な時間の使い方をしてしまったと思うこともあるはずです。
Twitter でトレンドを検索してそこから無駄に見てしまったとか、自分のリプライや他人の投稿を見てしまったけど、今思えばあれは別にやらなくても良かったと思ったり、別に Yahoo ニュース見なくて良かったなとか思うこともあるはずです。
一方で、Netflix で好きなアニメをずっと見ていたという人であれば、勉強しようと思っていたけれどできなかったけれど、アニメはとても面白かったというような違いがあると思います。
なぜ自己嫌悪に陥るだけの行動から抜け出せないのか?!
僕たちは、そもそも SNS に張り付いたりすることは意味がないということを理解しているはずです。面白くもなんともないとわかっているにもかかわらずです。
なぜ結果的には意味がないとか面白くないと分かっているのに、それをした後に自己嫌悪に陥るようなことから抜け出すことができないのでしょうか。
実は、SNS にハマったりスマホ中毒から逃れられない理由は、なんとSNS そのものが原因だということです。
今回参照している研究は、2019年のランカスター大学が行った興味深いものです。
Facebook を利用する男女444人を集めて、どのようにインターネットを使っているのかということを調べています。
そこから、SNS で時間を無駄にしまくる人とそうでない人の違いを探ろうとしたものです。
調査期間は1年間にわたり、444人のネットに関する挙動を追跡しています。
その間の全員の SNS の利用時間や、目の前のことに注意を向けることが出来ず色々なことに注意が逸れてしまう注意散漫のレベル、その人のストレスのレベルや中毒性などを調べています。
その結果としていくつかの興味深いことが分かっています。
ポイント1 :SNS からのストレスは集中力を削ぐ
まず一つ目のポイントとして、SNS によってストレスを受けると、その後の SNS を使っていない日常生活の中でも集中力が低下するということが分かっています。
つまり、SNS で自分が嫌だなと思うような情報に触れてしまったり、うっかりそのような情報を目にしてしまうことで、SNS にによりストレスを受けると、SNS を使っていない日常生活の中での集中力が低下してしまうということです。
問題は SNS を使っていること自体ではないのかもしれないということです。
もちろん、SNS を使うことによって集中力が落ちたり色々なことができなくなるという研究もありますが、この研究では、SNS によってストレスを受けると集中できなくなるとされているわけです。
ですから、自分が好きでしていることや楽しんでしていることであったり、僕のように投稿するだけで基本的にリプライなども見ないということであれば問題ないのではないかとなります。
僕は、この研究でもそうですが SNS でストレスを受けると集中力が落ちるということを知っているので、良いコメントをくれた時には、それはせっかく皆さんがメッセージをくれたわけですからスタッフが教えてくれて、調子に乗らない程度に見るようにはしていますが、そうではなく、ストレスを受けるとSNS をしていない時の集中力も落ちてしまうので、集中力が落ちると皆さんに発信したい情報を精査したり準備をする精度も落ちるということにつながり、結果的に皆さんに対してもメリットがない話になると考えて、基本的に見ないようにしています。
ポイント2 :SNS からのストレスで注意散漫になる
二つ目のポイントは、SNS によってストレスを受けた場合は、その後の SNS の中での行動が注意散漫になるということが分かっています。
これは SNS の中でストレスを受けると、その SNS の中で無駄に色々なことをしてしまうということです。
例えば、皆さんが好きなミュージシャンの情報を知りたいとか、いつ新しいアルバムを出すのか知りたいと思ったとします。それを見た時に、うっかりSNS でストレスを受けたとしたら行動が注意散漫になってしまいます。
最初はライブの情報だけチェックするだけのつもりだったとしても、SNS を開けた瞬間に嫌なコメントを見たりしたら、嫌な奴に訳の分からない絡み方をされていたというようなことを見てしまうと、そこから注意散漫になってしまうので他の事も余計にしてしまうということになります。
つまり、最初は特定の情報を知りたいと思って SNS を開いた人が、そこでストレスを受けると注意散漫になり、あれもチェックしようとかこれもチェックしようとしてしまい、無駄なネットサーフィンに走ってしまいます。
要するに、人は SNS でストレスを受けると無駄なネットサーフィンに走ってしまう傾向があるということです。
ですから、集中力が落ちるだけでなく注意散漫になり色々な所に手を出してしまうので、SNS のストレスから SNS の中毒に発展してしまうということが起きるわけです。その結果、どんどんその無駄な時間が過ぎていくということにつながります。
ポイント3 :注意散漫が増えるほど SNS 中毒の傾向が強くなる
さらに三つ目のポイントとして、SNS でストレスを受けたことによる注意散漫が増えれば増えるほど、SNS 中毒の傾向がどんどん強くなるということも分かっています。
ですから、これら三つのポイントをまとめると、SNS によってストレスを受けた場合、SNS をしていない時の普段の集中力が落ちますので、仕事をしていたり勉強をしていても集中することができなくなってしまい、スマホをいじってしまったり SNS を見る頻度が増えてしまうわけです。
さらに、SNS によってストレスを受けると注意散漫な行動が多くなってしまいますので、SNS の中で色々と無駄に調べたりネットサーフィンをするようになります。これにより SNS に使う時間がどんどん増えていきます。
そして、SNS に使う時間がどんどん増えていき、注意散漫になればなるほどSNS 中毒の傾向が強くなります。
その SNS 中毒の傾向が強くなれば、当然ですがSNS から受けるストレスもどんどん増えていき、そこからさらに集中力は低下し注意散漫も加速して、ネガティブな負のループが回っていくということです。
僕は最近、弟と絡むだけのために Twitter をしていたりしますが、どうしてもネガティブな情報に触れる機会も増えてしまいますので、気をつけるようにはしています。
タレントさんでよくエゴサーチをする人がいますが、そんなことしないほうがいいということは誰でも分かっているけれど、一度してしまうと、そこから受けたストレスによって注意散漫が起きて他のエゴサーチをするようになり、そうなると更に注意散漫が加速してSNS 中毒になってしまうことで、ずっと SNS に張り付いてしまうということに繋がります。
結局、SNS をよく使う人ほどSNS からストレスを受けやすくなってしまい、そのストレスを解消するためにさらに SNS にのめり込んでしまうという傾向が明らかになったということです。
そうなると、日常生活の中での注意力も落ちてくるので、人生として大変なことになってしまうかもしれません。
おそらく、これは SNS に限らずネットニュースに関しても同じことが言えると思います。ネガティブなニュースからストレスを受けて、無駄にネットサーフィンが終わらなくなるということにも繋がるかと思います。
皆さんはぜひ気をつけてください。
状況別おすすめの対策
では、一度 SNS 中毒のようになってしまったとか、1日に SNS をして時間を無駄に過ごしてしまったとか、スマホばかり触って無駄に過ごしてしまったというような人たちが、どうすればそれを直すことができるのでしょうか。
今回はそのための対策として三つ紹介しておきます。人により方法が違います。
癖になっている場合
もし皆さんが、ただただ悪い癖になっていて、別に SNS からストレスを受けていたりエゴサーチするわけでもないし、ネガティブなものに触れるわけでもないけれどなんとなく見てしまうという場合であれば、それは癖になっているだけです。
癖になってしまっている人は、今回のおすすめ動画として紹介している一つ目の「何年も直らない悪い癖を直す【8つの悪癖リバウンド対策法】」をチェックしてみてください。
これは悪い癖を長期的に直すための心理学的な方法をまとめた内容になっていますので、SNS をしたりスマホを触るのがただの癖になっている場合には、こちらを見てもらえれば対処できると思います。
人間不信が原因の場合
そして、そもそも SNS を使っている理由が人間不信が理由の場合があります。
他の人がどう思っているのかが気になるとか、みんなが自分のことをどう思っているのかが気になってしょうがない、普通の人達はどう考えるのだろうかというように、みんなの目が気になってしょうがなく人間不信になってしまい SNS で調べてしまうという人の場合には、まずは、その人間不信によるメンタルへの悪影響を防ぐことが必要だと思いますので、二つ目の動画の「人間不信のメンタル崩壊を防ぐには」をチェックしてみてください。
これを見て人間不信に対する対策から取り組んで頂けたらと思います。
面倒な人に絡まれる場合
さらに、タレントさんとかはまさにそうかと思いますが、絡まれてしまう人の場合もあると思います。
このような場合には、スルーするテクニックを身につけておいた方がいいと思います。このようなテクニックを身につけたいのであれば、三つ目の動画の「面倒な人を根こそぎ断つサイコパス式スルーの技術」をチェックしてみてください。
サイコパスと言うと強いイメージがあると思いますし、もちろんそんな怖い人もいるわけですが、サイコパスの特徴としては共感能力が低いということがあります。他人の痛みを自分の痛みとして感じることができる力が共感能力のひとつです。この共感能力がサイコパス達は著しく低いので、他人を傷つけたり他人を踏みにじっても分からないから何も感じないわけです。
このサイコパスの力は良い方向にも悪い方向にも使うことができます。
良い方向に使えば、例えば、経営者であれば会社や組織を守るために残酷な決定をすることも出来ますし、リスクを恐れず挑戦をすることもできます。
人間は他の人に嫌なことをされたら当然やな気分になるものだと思いますが、実際には、そのされた行為からどんな感情を感じるかということによって変わります。自分の受け止め方によって感情が変わるものなので、サイコパスは他人に興味がなさすぎてこのようなことにも反応しないわけです。
ですから、サイコパスになる必要はありませんが、サイコパスが使う他人の感情をスルーする力を身につければ、余計なことを何も気にしなくて生きていくことができるということです。
僕も昔はスルーしたい人がたくさんいたので、このスルーする力を勉強しました。この動画はサイコパスが使っているスルーする力をサイコパスではない人たちが使えるようにするための方法をまとめたものです。
是非これら三つの動画をそれぞれの状況に合わせてチェックしてみてください。
今回のおすすめの本としては、スマホ中毒やデジタル中毒という人におすすめの本があり、『デジタル・ミニマリスト: 本当に大切なことに集中する』を紹介しておきます。
このカル・ニューポートさんは、コンピューター科学の先生で、このような集中力に関わる本や注意散漫を防ぐための本を出してくれています。コンピューター科学が専門だからこそだと思いますが、自分で様々な工夫をしながら研究も調べていて結構実践的な本です。
是非チェックしてみてください。
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References
Supported by Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo
本内容は、参考資料およびチャンネルの過去動画を元に考察したもので、あくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
参考:Monideepa Tarafdar et al.(2019)Explaining the link between technostress and technology addiction for social networking sites: A study of distraction as a coping behavior