読む・操る

浜崎あゆみさんが【いまさらの暴露本の理由】を心理学的に分析してみた

浜崎あゆみさんがいまさらの暴露本の理由を心理学的に分析してみた

DaiGo MeNTaLiST

みんな今さらと言っていましたが、浜崎あゆみさんの暴露本が話題になっていました。
結局、急速に成功を掴んだ人が、気をつけないと落ちてしまう落とし穴の典型が見えてきますので、そういった点で学ぶべきところもあるかと思います。

急激にお金を稼ぐようになったり有名になった時に、起こりがちなポイントがあり、それを抑えていないとこのようなことが起きがちです。
人間は一度大きな成功を手に入れると、それ以降の人生の満足度が大きく下がってしまうということが分かっています。収入や知名度だけで幸福度を測ろうしてしまうと、足元をすくわれてしまいます。

一気に訪れた幸せは危険

幸せが一気にやってきた場合にはマイナスしかないということが分かっています。
宝くじで25ドル当ててからその後に50ドルあった場合の喜びの合計と、一気に75ドルあげた場合の喜びを比べると、25ドルと50ドルに分かれて当たった場合の方が喜びが大きいということが確認された研究結果もあります。
つまり、僕達が幸せを感じる時には、一気にまとめて感じるのではなく徐々に感じた方が良いということです。
例えば、美味しいコース料理が前菜からデザートまでまとめて出てきてしまうと、どんなに美味しい料理であっても味わえないし楽しむことができません。
これと全く同じで、人生においては次に何が起きるのだろうと期待しながら少しずつ楽しんで行かないといけません。ところが、これを一気に手に入れてしまうと、多くの場合人間は不幸になってしまいます。

経験拡張仮説(Experience-Stretching Hypothesis)

人間は自分がどれぐらいお金を持っているかによって、幸せの尺度が変わるという理論があります。
これは、収入や預貯金が多い人は、そうではない人に比べて同じ体験から得ることができる喜びが少ないということです。
例えば、時間やお金に余裕がある人が毎年のように海外旅行に行く場合は、一生に一回の思いで新婚旅行で海外旅行に行く人よりも、同じ経験から得られる喜びは当然小さくなります。
このように、自分が持っているものによって経験から得られる喜びというものは変わってくるわけです。

つまり、急速に成功してしまい、それを味わう余裕がなく、そして、いざ幸せを味わいたいと思った時にはたくさんのお金や名声を持ちすぎていて、全てのことが些細なことに見えてしまうということが起こりがちです。
芸能界などで急激な成功を得た人は、このような状態に陥りやすいということが言えます。

些細なことだけれど、自分にとっては大切な喜びというものが誰にでもあるはずです。例えば、仕事終わりのビール1杯とか自分へのご褒美のチョコレートなど、そんな些細な喜びを細かく感じていくことが幸せな人生のためには大切です。

ベルギーの研究ですが、学生に対してお金を見せてからチョコレートを食べてもらった場合と、ただ普通にチョコレートを食べてもらった場合を比べると、チョコレートをどれぐらい味わって食べるかという時間さえも、お金を意識するかどうかで変わったという結果が出ています。学生たちはお金をもらったわけではなく、ただお金を見せられてそれを意識しただけです。その状態でチョコレートを食べた学生たちはそれを32秒間味わって、何もなかった学生たちはチョコレートを45秒間味わいました。

つまり、同じ経験であっても、それを吟味したりゆっくり感じる時間さえも短縮してしまうということです。
お金や富や名声について考える時間が長くなればなるほど、例えば、旅行に行った時に景色をゆっくり見たり観光を楽しむ時間、美味しい食事を味わう時間、そんな時間から味わう幸せというものがどんどんなくなってしまいます。

そういう意味では、富や名声を意識するような仕事は不幸になりやすいと言えます。
ですから、実際に価値があるかどうかは別にして、自分が手に入れることができないものにすがるという感覚になってしまいます。
結ばれない人との恋愛などは、相手がお金を持っている人であれば尚更依存の対象になりうるわけです。

感情は言葉にすることで整理できる

このような暴露本は、小説や芸術などでも同様ですが、自分の中にある気持ちをどうにかしたくて書く人が多いものです。
例えば、芸術家の草間彌生さんは、子供の頃から悩まされていた幻覚や幻聴を絵にすることによって、自分の心を落ち着かせようとしたのがきっかけだったそうです。

自分の感情や整理しきれない気持ちというものは言葉にすることがとても重要です。その感情はストーリーとして書けば書くほど、自分の感情をコントロールすることができるようになるということが分かっています。
ですから、心理学的な予測からすると、少なくとも今回の暴露本を書き終えるまでMさんのことを好きだったのではないかと考えられます。その気持ちを断ち切るためには言葉にすることが必要だったわけです。おそらく、今回の本を書く前後を比べると、かなりすっきりした気持ちになっているのではないでしょうか。
だからこそ、このタイミングで出されたのではないかと考えることができます。

人が過去を断ち切るためには、自分のストーリーや感情を言葉にすることが重要になります。人に話したり言葉として書くことでかなり楽になるものです。

世間では、落ちぶれてお金がなくなったから暴露本を出したのではないかと言っている人もいますが、成功しなければ落ちぶれることもできません。
よく芸人さんに対して一発屋という人もいますが、人生において一発も当てたこともない、あるいは、当てることもできない人が何を言っているのだろうと感じます。
そんな意見に耳を貸す必要はないと思いますが、今あえてこの暴露本を出した理由としては、気持ちを断ち切りたかったということではないでしょうか。
実際のことはわかりませんが、心理学的に考えるとそう推測することができるということです。

このような本も、事実として読むと筆者にとって都合のいいように書かれていることが多いですが、この人はどのように考えてこれを書いたのかということを考えながら読むと、このようなノンフィクションに近い本も楽しめると思います。

お金に踊らされないためのおすすめ動画
お金で不幸にならないための心理学
▶︎https://www.nicovideo.jp/watch/1543074963

リサーチ協力:Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo/


他の人はこちらも検索しています

-読む・操る
-, , ,

Copyright© Mentalist DaiGo Official Blog , 2020 All Rights Reserved.